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仮説の検証方法 ⇨ 調査方法=定量+定性

はじめに
修論シリーズ(その4)だ。修論を仕上げるには、仮説を設定し、その仮説を検証する必要がある。しかし、あることを解明するとまた新しい疑問が湧いてくる。その疑問に対して仮説を設定して、またそれを検証する。このような仮説の設定と仮説の検証を繰り返すことで、説得力のある論を張れるようようになる。
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出典:仮説・検証の3つの効果 その5 | 経営を学ぶ~経営学・MBA・起業~

疑問力
日本では与えられた問題を解くことが勉強だ。しかし、本当に大事なことは疑問を感じる力だ。疑問力といって良いかもしれない。疑問が明確になれば、最近ならググれば良い。しかし、疑問を何も感じなければ調べようがない。大事なことは好奇心であり、探究心であり、疑問力ではないだろうか。

貧乏は工夫を生む
親父は商売のセンスがあり、それなりにうまく稼いでいたようだ。しかし、胃癌で自分が5歳の時に亡くなった。42歳という若さだった。このため、生活は楽ではなく、必要なもの以外は欲しいと言える状況ではなかった。幸い姉と兄がいたので、お古の教科書が自分の参考書だった。算数が好きだったけど、市販のドリルを本屋で見ると中身が薄い割に高い。このため、自分でドリルを作成した。だって、簡単だ。A+B=Cなので、C-BはAだ。このため、適当なAとBを書いて、それを足してCを求める。今度は、Aの列を隠して、C-Bを計算する。掛け算と割り算もこれでできる。こんな工夫は貧乏だからこそ生まれた知恵かもしれない(笑)。

先行研究と独自研究
話がずれてしまったけど、何かを研究するときには、先行研究を棚卸しする。最近ならキーワードでググれば検索できる。この時のコツは、Googleの検索画面の設定で、検索オプションを選択して、ファイル形式をPDFにすることだ。そうすると高い確率で論文のようにまとまった資料を効率的に検索することができる。自分の場合には、それをエクセルの管理表にタイトルと著者とURLをコピペした。興味の赴くままに色々と調べたら286にのぼった。その全てを精読したかというと甚だ自信がないが、タイトルとの紐付けでなんとなく覚えている。なので、参考文献を探すときには、そのリストでキーワードや著者で検索するとすぐに見つかる。これは結構お勧めだと思う。そして、先行研究することの目的は学習ではない、現時点での研究の限界というか最先端の課題を抽出することだ。現時点で明らかになっていないことがわかれば、それは自分の研究テーマとなる。そうすると独自研究の出番だ。
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出典:https://www.waseda.jp/library/news/2017/08/30/3756/

定量分析としてのアンケート調査
独自に調査する場合の基本は定量分析と定性分析だろう。定量分析で最も一般的なのはアンケート調査だろうか。仮説を設定し、どのように検証したいかを考えて設問を設計することが重要だ。大学院に入ってからマクロミル社のQuestantというサービスを知り、有料会員になり、合計23回のアンケートを行った。副業にテーマを変えたときにもQuestantで調査して、その後、専門家のリストを作成して、専門家に回答を依頼した。技術士知名度は低いと言われるがどのように低いかのデータがないため、これまたQuestantで調査した。そんなデータは独自のデータなので貴重だし、如何様にも分析できる。
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出典:https://inglow.jp/weblog/marketingword/teiryo-teisei/

ZOOMによるオンラインヒアリング
定性分析で思いつくのはインタビューだ。これまでだと、名刺を作って、ヒアリング相手を探して、アポをとって、喫茶店かどこかで待ち合わせて、ヒアリングを実施する必要があった。でも、コロナ禍ではそれも難しいけど、ZOOMを使えば簡単にオンラインヒアリングが可能だ。今回は17名の専門家とヒアリングをおこなったけど通常のヒアリングと同等以上の成果をえた。多分、その理由は時間の有効利用だと思う。相手の都合とこちらの都合のマッチングさえ取れれば、ZOOMで予約して、URLを送ればそれで準備は完了だ。初対面の人でも顔を見ればある程度イメージは掴める。ピークのときには、土日で3件ずつこなした。東京地区だけでなく、北関東だったり、関西だったり、九州だったりしても関係がないのも嬉しい。時空を超えた感じがする。
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出典:https://www.fp-kazuna.com/zoom-study/

まとめ
課題や目的が決まったら仮説を設定して、それを検証するためのデータを集める。先行研究で限界を見つけて、独自研究でオリジナリティを示す。元になるのはアンケートのデータとヒアリングデータだ。ただし、これは今回のケースであって、研究テーマによっては、実験データなどを活用するケースもあるだろう。悩ましいのは、研究を続けると新しい疑問が出たり、新しい発見に気づくことだ。その場合に、初期に定めた課題や目的を変更するのか、維持するのかは結構悩ましい。今回は、指導教官に相談して、アドバイスをもらって、それに従うようにした。この辺りの見極めをしっかりとしないと仮説と検証ばかりを繰り返すことにもなりかねないので注意が必要だと思った。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。