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新米技術士の成長ブログ

修論の提出!これで一区切り。

はじめに
修論の提出締め切りは2月5日(金)の午後1時だ。自分は、本日年休をとって、準備して11時頃に提出した。数えてもらったら9番目だった。まだまだ、今日の午後とか夜とか、明日がんばる人も多いのだろう。ある人は8割できたと言っていた。明日までに間に合うのだろうかと心配になるが、何とかするだろう。まずは一区切りだ。どうしようかと思ったけど、やはり自分にご褒美をしてしまった(笑)修論を取り組むにあたって感じたことや修論で取り組んだ内容の一部をシリーズでお伝えしたい。その意味ではこれはシリーズ(その1)だ。
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テーマ
修論のテーマは、「技術士の社外活動が企業の技術力を高める」というちょっと挑発的なものだ。なぜこのようなテーマにしたのかと言えば、技術士に関する学術論文はほとんどなく、技術士をテーマにするとそれだけで新規性があるというか、意義があると考えた。自分はテーマ難民だったので、ベーシックインカムから、幸福論、貧困論、子ども食堂とテーマが変遷し、副業にしようと決めたのが6月だった。
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アンケートの実施
まずはマクロミル社のQuestantでアンケート調査をして、その結果で第1回中間発表会を凌いだ。その中で、専門家や企業にアンケートを実施すると宣言した。宣言通りに専門家と企業に依頼を出したが、回答率が全然違った。専門家は3割程度は回答してくるるが、企業はわずか6%程度だ。また、専門家からのアンケート結果を集計すると、技術士は問題のない範囲で副業をしているという人が16%と少なかった。やる気がないのかと思うとそうでも無い。企業が認めれば副業をするかには70%が肯定的だった。このため、第2回中間発表では、この点を説明して、専門家へのアンケート補調査とヒアリング調査を進めることにした。
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ヒアリングの実施
第2回のアンケートと共に、実施したのが専門家とのヒアリングだ。アンケートを依頼するときに、ヒアリングの依頼もしていて、それに回答してくれた人にヒアリングをオファーした。最終的には17名の専門家とZOOMでヒアリングをすることができた。年代も30代から70代まで幅広い。部門も建設や、機械、電気、情報と多様な専門家の声を聞くことができた。中には、旧知の方も複数いらして、ZOOMでの新鮮な会話で理解を深めることができた。また、企業へのアンケートは不発に終わったが、そのときに副業解禁で先行するサイボウズ社、エッセンス社、Dayz社からヒアリングに応じて良いとのオファーをいただけた。志を同じくする人たちとの出会いは今回の研究の収穫の一つといえる。第2回発表会とポスターセッションもなんとかこなした。
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先行研究論文や文献の精査
論文を書くには、論文を読み込む必要がある。目的は、論文のお作法や傾向を理解することと、踏み台とする論文の抽出だ。すでに誰かが研究していることを研究しても意味がない。そうではなく、ある人はこのような観点でここまで研究したが、この観点がないとか、この部分の分析が不足しているなどのイチャモンをつけて、だからこそ自分の論文には意味があると主張する必要がある(乱暴な説明になっています)。また、文献も読み解く必要がある。調べると、合計286の論文や文献などをリストアップした。修論でリファーしたのはそのうちの1割程度だ。

ロジックの組み立て
一番難しいのがこの部分だろう。最初に設定した仮説に基づいて調査する。想定通りの部分もあれば、想定以外の部分もある。仮説を追加すべきか、変更すべきか悩む。また、どんどん追加すると仮説がやたらと多くなる。指導教授からも仮説をもっと絞れと指示が飛ぶ。結局、本質的な論点を4つほどに絞って、これを仮説とか、リサーチクエションではなく、今回は分析の視点とした。これは指導教授が好きなフレーズのようだ(笑)。

結論と理論な裏付け
分析の視点を4つに絞ったが、それをどのように検証するのか。今回は、定量的な分析と定性的な分析の両面から理論的な裏付けをとることにした。つまり、アンケートデータに基づくとこのような結果である。そして、ヒアリング結果でもこのような結果である。よって、この仮説は正しいと言えるはずだというものだ。本当かなあ。

今後の予定
2月13日(土)に最終発表会がある。パワポ資料に基づくプレゼンだ。昨年度も、論文とプレゼンが全然異なるものだとか、この論点は検証されていないとか、これでは論文になっていないとか厳しいコメントの応酬があった。ある学生は、「こっちは一生懸命の検討していたのに批判ばかりしてどういうことか」と逆切れする一幕があった。プレゼンテーションは修論の審査の場である。審査されるものは、審査者からの質問に答えて、審査してもらうべき弱い立場だ。今年はどうなるかなあ(笑)。

まとめ
なんとか一区切りはついたが、これで終わりではない。まだ、最終発表会と最終版の作成が残っている。それが終わったら3月24日が卒業式だ。帽子を飛ばすシーンを体験できるのだろうか。卒業しても、勤務は継続する予定だけど、技術士事務所は開設することで勤務先の了解も取れている。勤務しながらなので本格的な活動はできないけど、助走期間を確保できるのは嬉しい。少しづ図、本格的な対応に向けて準備して、60歳代を輝くスターモデル(今回提唱したモデル)を実証したいと思う。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。