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副業を修論のテーマにすると決めた

はじめに
修論はいろいろ悩んだが副業関連にすることにした。修論の中間発表が8月2日なのでギリギリのタイミングだろう。テレワークと掛けたり、社内副業にしたり、パラレルワーカーの観点で見たり、居場所と生活の満足度などの観点から分析することも可能だろう。また、まだ思いつきレベルだが、海外と日本を比較したり、日系企業外資系企業を比較したり、老舗企業と新興企業を比較してみると面白いことが見つかるかもしれないと期待している。

働くことの意義
そもそも人は何のために働くのだろう。フランスのヴォルテール(Voltaire)ことフランスの哲学者フランソワ=マリー・アルエ(1694年11月-1778年5月)は労働は三悪から救うと説く。三悪とは、退屈、悪徳、困窮だ。日本人の感覚では、勤勉に働くことは自分のスキルを高め、さらに良い仕事をするために仕事道か。
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 出典:https://meigen-ijin.com/voltaire/

副業のおすすめ
ネットで調べるとお勧めの副業10選が目に留まった。最近では、何がトレンドなのだろう。Uber Eatなどの宅食なども稼げるのだろうか。スマホやPCがあればどこでも隙間時間で稼げるようなものもあるのかもしれない。
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 出典:https://fukupon.jp/a/16011318

副業の目的
そもそも副業の目的はなんだろう。下のグラフをみると、バスタブ型の曲線になっている。これは何を意味するのか。本業の年収が低いほど副業をする人が増えている。これはつまり、本業だけでは不足するので、収入増目的の副業と言える。逆に、本業の年収が900万円から1000万円以上となるとまた副業をする人が増えている。これは収入増を目的とすると言うよりは、自分が持つスキルや能力を活用して誰かの役に立ちたいとか、自己実現を果たしたいと言う目的のように見える。
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 出典:https://lifeplan.gomez.co.jp/lifeplan/0814.html

収入増目的の副業
パーソル総合研究所が行った「副業の実態・意識調査」によると、副業をしている人の平均月収は6.82万円だった。また、時給では1,652円なので、時間数で言えば、41時間だ。副業に月41時間も費やして大丈夫なのだろうか。収入増目的ということは、本業の時給はこれと同等か、これ以下ということなのか。疑問が深まる。
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 出典:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1903/06/news021.html

副業実施理由
副業を実施している人に対して、なぜ副業をしているのを質問した結果をみると、年収とのプラスの相関関係のある要因とマイナスの相関関係のある要因に分かれた。スキルアップや頼まれ副業、自己実現目的の要因は前者だ。収入補填目的は後者だ。これ以外にもいくつかの要因が想定されたが相関係数が小さかったようだ。例えば、独立したいから、転職したいから。社会課題の解決に取り組みたいから、残業代が減ったから、時間のゆとりがあるから、ローンなど借金や負債を抱えているからなどは想定したほどの関係は確認できなかったようだ。
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 出典:https://rc.persol-group.co.jp/research/activity/files/sidejob.pdf

副業している理由のトップ3
ワーディングとして、副業はサブの仕事、複業は複数の仕事=パラレルワークということのようだ。パラレルワークを実施している人の理由でもっとも多いのは、収入を増やすこと、好きなことをしていたい、得意なスキルを活かすというものだ。
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 出典:https://dime.jp/genre/728694/

実施したい副業
どのような仕事で稼いでいるのだろう。So-netによる20代~50代の2,500名を対象にしたパラレルワークに関する実態調査では、現在やっている複業のトップはライター・作家だった。2位が投資、3位がWeb制作だ。また、年収が800万円以上の人では、Web制作が50%、システムエンジニアが40%とネットを活用した副業で稼いでいる結果となった。これからの有望な複業は、デザイナー、イラストレーター、コンサルティングなどの専門性の高い職業だ。自らのスキルを高めて、活用する人たちは今後増える可能性が高いのではないだろうか。
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 出典:https://dime.jp/genre/728694/2/

起業の活発さの国際比較
各国の起業活動の活発さを示す指標がTEAだ。これは、総合起業活動指数(Total Early-Soage Enorepreneurial Acoivioy)の略だ。GEM(グローバル・アントルプレナーシップ・モニター:Global Enorepreneurship Monioor)が2018年に日本を含む49か国で交際比較する調査を実施した。この結果によると、日本のTEAは2018年で 5.3 だ。これは2017年度の4.7 から0.6増加した。しかし、他国と比べると低い方のグループに属している。
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 出典:https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H30FY/000149.pdf

高齢者の起業率の増加
日本の話でないのが残念だが、アメリカでは2050年までに高齢者が8400人に達し、高齢者のベンチャーの成功例はなんと70%という。若い起業家の成功率が28%なので、2.5倍も高い成長率だ。日本では、そもそも起業する人が少ないが、ある程度の期間勤務し、経験も積み、貯金もためて、年金ももらえる年齢になったら、堅実な事業を起業することはお勧めかもしれない。
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 出典:https://www.mag2.com/p/news/342605

今後の取り組み
・Questantによる簡易アンケート調査
 まずはアンケートの素案は作成した。まだまだ改善の余地はあるが、まずは100名程でトライして傾向を把握したいと思う。
・企業のヒアリングリストの作成と回答依頼
 ターゲットとなる企業群をリストアップして、各社の人事部門に協力の依頼と、WEBによる簡単なアンケートの回答を依頼する。また、詳細の話を聞かせてもらえるかも質問項目に入れておき、OKを貰えた会社には適時ヒアリングに向かいたい。
・ある程度仮説が整ったら、9月を目途に500名程度のアンケートを実施して、仮説の検証にトライする。
・その結果を受けて、さらにヒアリングの会社を増やして、事例調査を深める。
・11月を目途にこれまでの調査の骨子と、成果をまとめ、修論のプレゼンおよび論文の作成の準備に進む。

まとめ
なんとかギリギリ修論の作業のマイルストーンは立ててみた。働きかた改革の一環として、副業についての実態調査を進めることは会社員としても興味深い。日本における中高年齢層の起業のメリットや留意事項にも言及できるといいし、副業がそのような起業に向けての布石になると嬉しい。米国では高齢者による起業の成功率が若者の起業の成功率よりも2.5倍ほど高い。日本でも元気な高齢者が起業し、社会を活性化し、日本を元気にするとしたら、こんな素晴らしいことはない。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。