LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

新しいサイトに格闘中(^^)

はてなプロブは、自分にとっては初めのブログサイトでした。

4月からは独自ドメインに移って活動していますが、まだまだ慣れないです。次のサイトです。
 
木崎洋技術士事務所

最近の投稿を軽くレビューすると、次のようなものをアップしています。技術士を目指す人や、技術士として活躍する人をターゲットにしていますが、それ以外の人の参考になる部分があれば幸いです。

kz-pe.com

kz-pe.com

kz-pe.com

kz-pe.com

kz-pe.com

今後とも継続してブログを更新していきたいと思っています。

新サイトの方も楽しみにしてください。

ブログをバージョンアップします。

はじめに
はてなブログを始めたのは、2017年1月27日だった。あれから丸4年以上にわたって、555回のブログを投稿し、合計アクセス数が220,625回だ。1つのブログで平均397.5回もアクセスしていただけたということになる。ありがとうございます。

当時の目標はほぼ達成
2017年には9つの目標を設定した。当時は電気電子部門の技術士だったが、総合技術監理部門や経営工学部門の合格を目指すと宣言して対応した。監理技術者として再雇用に応じるのも予定通りだ。ケータイ教室はピークで年間200回の講演を行なった。エストニアにも旅行した。長男もストレートで難関の医科大学に入学・卒業し、この4月からは研修医としてスタートする。設定した目標で達成していないのがゴルフの腕前だが、これは今後の課題としておく(笑)。

技術士事務所の設立
現在勤務している会社とも協議して、あと2年程度は再雇用で継続して勤務するが、同時に技術士事務所を設立して、個人事業主としての活動を開始することにも合意を得ている。2021年3月で無事経営大学院を卒業して、MBAも取得した。このため、登記のための手続き等はまだだが、実質的な活動は4月から開始したいと考えているし、そのための準備も進めている。

新しいブログ
この4月からはWordPressをベースにしたホームページ&ブログに移行する。すでにドメインは登録(kz-pe.com)し、サーバー契約もした。当初はやり方が違っているので、戸惑いも多かったが、少しずつ慣れてきた。今後はこちらのコンテンツを充実させて行きたいと考えている。
kz-pe.com

今後の活動と目標

1) 安全セミナー
・職長対象の安全研修の講師、月に1回程度の予定。

2) 技術士二次試験の受験者指導
・2名程度の予定。

3) 経営診断学
・3月に入会。4月17日に4月度の例会あり。参加予定。

4) 日本技術士
・月刊「技術士」への投稿。そろそろ原稿書き始めないと。。

5) 日本技術士会活性化委員会
・4月21日の例会で発表予定。

6) IT21の会
・しばらく不参加だった。4月2日の月次例会には参加予定。

7) 神山まるごと高専
・4月14日に円卓会議、参加予定。

8) ゴルフ
・月次の恒例ゴルフ(4月、5月、6月は予定確定)
・室内ゴルフ練習(火曜日はセルフ、木曜日はレッスン)

9)ケータイ教室
・徐々にフェードアウトの予定。

10) 監理技術者の対応
・1年ほど続いた某中央省庁の案件はとりあえず区切り。

11) SE案件
・構築中のコールセンターシステムは今夏稼働開始予定。

12) データサイエンティスト
・可能であれば社内転職したい。

13) 技術士事務所としての活動
・本格的な活動は2023年春とする。
・それまでの間は助走期間として、準備や挑戦を継続する。

14) バルカン湖畔を含むロシア・東欧のたび
・2021年は厳しいけど2022年には海外旅行したい。
・再雇用終了時には2−3ヶ月かけて海外放浪のたびにでたい。

まあ、あれもこれもやりたいことはいっぱいあるけど、大事なことは家族及び自分自身の健康。2年ぶりに体重が83kgを超えたので、ダイエット中。2021年6月までに76kgを切るレベルまで持っていきたい。

長らく愛読いただきありがとうございました。

もし、よければ、引き続き、新しいサイト(https://kz-pe.com)の方もご愛読いただけると嬉しいです。


まとめ

実語教は日本人の心のDNA

はじめに
これまで実語教については、このブログでも何度か書いている。子供向けのモラル教室の講師として年間200回ほど講演をしていた時期に訪問した学校の校長先生や講演先の教育委員会の先生に「実語教」をご存知ですか?と質問したことがあるが、知らない方が圧倒的に多かった。その事実に唖然とした。なぜ知らないのかといえば、知らされていないからだ。しかし、この実語教に書かれていることは、日本人として、人間として、理解し、努力するべきことが満載だ。日本人や日本が素晴らしかったとすれば、それは日本を作りあげた人たちの心に共通の信念があったのではないだろうか。日本が元気になるには、日本人が活き活きと生きるには、日本人の心を取り戻すことが大切なのではないかと思う。
hiroshi-kizaki.hatenablog.com

福沢諭吉学問のすすめ
実語教を知らなくても、福沢諭吉が著した「学問のすすめ」を知らない人は少ないだろう。『「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と云り』という書き出しは有名だが、これが福沢諭吉の主張ではない。福沢諭吉は、人は平等と言われるけど、実際はそうではない。金持ちもいれば貧乏人もいる。頭の良い人もいればそうでない人もいる。運動が得意な人も、そうでない人も。容姿が良い人もそうでない人もいる。それが現実だ。しかし大切なことは、どのような状況にあるかではなく、そのような状況からどのように成長するかだ。冒頭の8行目で大事なことは学ぶことであり、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」と実語教に書かれているだろうと引用している。「学問に勤めて物事をよく知るものは貴人となり、富人となり、無学なる者は貧人となり、下人となるなり。」と、だから学ぶことが大事と説いている。「学問のすすめ」は明治13年までに70万部は売れたベストセラーだけど、これを読んだ当時の人々は実語教を普通に知っていたはずだ。
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出典:アマゾン

実語教と寺子屋
平安時代から明治初期にかけて読まれた庶民の教科書だ。幕末には全国に16,560軒の寺子屋があったという。当時の人口は約3,000万人と言われている。ある地区では9割の子供が寺子屋に通っていた。国民の学びの場は寺子屋だった。セブンイレブンの店舗数が約2万店舗で、ローソンが約1.4万店舗なので、この中間ぐらいの規模ということだ。江戸時代の就学率は70-86%だった。これは当時の諸外国に比べても格段に高い。寺子屋では、文字を習う前の幼児はまず意味を理解せずに暗唱した。そして、文字を習い始めたらそれを写経した。意味を理解するのはその後だ。つまり、暗唱し、写経し、そして意味を理解した。寺子屋で習ったのは実語教だけではないが、素晴らしい教育システムと言えると思う。
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出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/寺子屋

河村美紀さんの英語訳
実語教に関する図書は、斉藤孝さんや酒井憲二さんが書かれている。実語教に書かれていることを英語に翻訳すると面白いかもと思って、その前に誰か翻訳しているかと調べたら河村美紀さんが著されていた。素晴らしい。Kindle版のみだけど、すぐに購入して拝読した。分かりやすく翻訳されていて、解説の部分の日本語まで英語で翻訳されている。これは日本語を勉強する海外の人にとっても良い図書だと思った。この英語を録音した音源があれば機会を見て繰り返し聴きたいと思った。
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出典:Amazon

日本人の心
実語教は漢字で書かれていて、韻を踏んでいるので朗読していると非常に気持ちよい。これなら就学前の幼児も暗唱できると思う。河村さんの英訳も素晴らしい。すこし紹介すると、人肥故不貴以有智為貴は、現代訳では、人は肥えたるがゆえに貴からず。智有るを以て貴しとす。河村さんの英訳だと「People are not respectable just because they are rich. They are respectable because they have wisdom.」となる。英語が一番分かりやすく感じるのは自分だけだろうか。ちょっと矛盾しているかもしれないけど、実語教の真髄を学ぶには漢語で理解するのも、現代訳で理解するのも良いけど、英語訳で理解すれば英語も一緒に学ぶことができる。一石二鳥ではないだろうか。

ユネスコ世界寺子屋運動
読み書きできない大人は、世界に約7.7億人いる。アジア地域の非識字人口は、世界の非識字人口の約7割を占める。このような状況で1989年から世界寺子屋運動が始まった。海外では、Community Learning Center(CLC)と呼ばれている。寺子屋は年齢、宗教、性別にかかわらずに全ての人が公平に学べる場を目指している。英語版の実語教はそのテキストとしても活用できるのではないだろうか。文字を習うときに、「This is a pen.」から学ぶのと、「People are not respectable just because they are rich. They are respectable because they have wisdom.」から学ぶのではどちらがその人の半生に影響を与えるのだろう。Japanese Spiritsとして世界に広めることは意義がある。ただ、その前に国内での啓蒙が先決かもしれない。
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出典:https://www.unesco.or.jp/contents/tera/report/pdf/npl201010assess.pdf

まとめ
日本人が一番日本人の心を忘れかけているのではないだろうか。寺の小僧ではないけど、意味もわからないうちに暗唱して覚えたことをその後じっくりと理解するという学習法はもっと見直されても良いのではないだろうか。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

量子コンピュータ(3)社会的課題の解決に向けて

はじめに
東京工業大学の西森秀稔教授が登壇され、量子コンピュータの最新動向という講演を拝聴したのが2018年2月なのでもう3年も前のことになる。そのあとの技術革新の状況を少しキャッチアップしたいと思って調べてみた。量子コンピュータの世界の開発競争はホットだ。できるだけわかりすく解説したいと思う。
hiroshi-kizaki.hatenablog.com

量子コンピュータとは
息子に量子コンピュータって知っている?と聞くと言葉だけはという回答だった。新聞やニュースでもたまーにこの用語が報道されるが、ほとんどの人はよくわからないというイメージが率直なところだろう。現在使っているパソコンやスマホの原理も正しく理解しているかどうか怪しいのに、量子コンピュータと言われても分からない人が多いだろう。下の図は現在のコンピュータと将来のコンピュータを示したものだが、そもそもノイマン型と非ノイマン型を説明する必要があるだろう。ノイマン型とは、プログラムを作成し、データとプログラムに基づいて処理が行われるタイプだ。米数学者ジョン・フォン・ノイマンに由来している。非ノイマン型コンピュータとは、ノイマン型ではないコンピュータであり、脳神経回路の仕組みを活用したニューロコンピュータや、量子力学を活用した量子コンピュータなどだ。量子コンピュータは、従来型のコンピュータに比べて格段に複雑な処理が可能なためその将来性が期待されている。
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出典:https://www.r-staffing.co.jp/engineer/entry/20200410_1

量子コンピュータが作る未来社
現在のコンピュータでも性能の革新は目覚ましい。2012年には、総開発費1,120億円を投じてスーパーコンピュータ「京」が完成した。京の最大100倍の性能を持つ京の後継機である「富岳」を、同じく1,120億円を投じて2020年に完成した。コロナの飛沫の計算や、治療薬候補の検索などに活用されている様子はテレビでも放映されている。現在の方式での高性能化と同時に、新しい方式での高性能化の競争が世界的に繰り広げられている。
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出典:https://wisdom.nec.com/ja/technology/2017122601/index.html

量子コンピュータの推移
米物理学者リチャード・フィリップス・ファインマンは1981年に量子コンピュータの概念を提唱した。Rショアは、選択肢の数がN個あると全てのパターンは2のN乗個になり、これを古典的な解法だと処理が大変だけど量子的な計算をすれば一発で計算できるのではないかと「ショアのアルゴリズム」を考案し、第一次ブームに火がついた。IBMが2000年に量子ビットの試作に挑戦するが、その時は5量子ビットだった。カナダのD-Wave社が2011年に世界初の商用量子コンピュータの開発に成功して、第二次ブームが始まった。当時の筐体は3mx3mの重量約1トン、128量子ビットの実装で、16億円だった。
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出典:https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/report/cc/mediaforum/2018/forum262_2.pdf?la=ja-JP&hash=DAF7F54B37EC7B09065593D26FD7D55C9EF16A2B

量子ビットの推移
日本語のWikiには掲載されていないが、英語のWikiにはD-Waveの比較表が掲載されていた。初期のD-Wave Oneは128量子ビットだが、2年後に発売されたD-Wave Twoは512量子ビット、さらに2年度の2015年に発売されたD-Wave 2Xは1152量子ビットだった。さらに2年後の2017年に発売したD-Wave 2000Qは2048量子ビットだった。このようにD-waveは頑張って2年おきに量子ビット数を倍々で向上させた。なお、最新の機種は2020年に発売されたAdvantageは5640量子ビットとさらに機能アップを図っている。
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出典:D-Wave Systems - Wikipedia

量子ビットの機能革新
インテルの創業者の一人であるゴードン・ムーアは、半導体の集積率は18ヶ月で2倍になると提唱した。半導体の微細化が進むほどに、処理速度が上がり、性能も向上した。しかし、28nm世代以降の半導体は微細化しても製造コストが逆に増加するなど限界と指摘されている。しかし、D-waveが発売する量子コンピュータ量子ビット数は2年で倍増している。下の図では量子ビット数が4年で2倍の予想ラインと4年で14倍の予想ラインを示している。超伝導量子ビットの可能性を考慮したものだ。しかも、量子ビット数が2倍になることは処理が2倍になることではない。D-waveはすでに5640量子ビットを実現しているが、100量子ビットを実現すればスパコンの9000兆倍と言われていた。もう桁違いの処理速度だ。
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出典:トポロジカル量子コンピュータとその周辺 - Qiita

量子コンピュータの種類
量子コンピュータは大別すると下の図のように3種類だ。実用化されているD-waveは量子アニーリング方式だ。量子ゲート方式は汎用型だ。IBMIBM Qを発表した。IBM以外にもGoogleMicrosoft、Alivabaなどが開発している。レーザネットワーク方式は特化型だ。常温で動作するのがメリットだ。NII-Stanford陣営が開発に挑戦している。日本でも内閣府が研究開発プロジェクト(ImPACT)として進めている。2017年よりImPACTが量子ニューラルネットワーク(QNN)をクラウドで体験できるシステムを開発している。
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出典:量子コンピュータの最新動向(2018年1月版) Masayuki Minato

D-Wave Advantage
カナダのD-Wave社は、2020年9月29日に5640量子ビットを扱える最新機種を発表した。同システムは、D-Wave社が提供する量子クラウドサービス「Leap」にて利用可能だ。単に量子ビット数を増やすだけではなく、他の量子ビットとの連携も15個まで拡張された。これにより、世界最高水準の連結性を実現した。また、ハイブリッド量子コンピューティングを可能となっている。進化は止まらない。
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出典:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1279873.html

量子コンピュータの概要・特徴
英語の資料で恐縮だが、量子コンピュータの覇権に向けて世界中に有力企業が開発競争を進めている。IBMGoogle超伝導量子ビット(Superconductiing loops)方式での開発を進めている。最大の緒いうしょは稼働の速さや技術的な成熟度の高さだが、安定性が低く、極低温が必要なことがネックだ。Microsoftはトポロジカル量子ビット方式(Toporogical qubits)で開発するが、まだまだ技術的な課題が多い。Intelはシリコン型量子ビット(Silicon quantum dots)方式だ。シリコンに電子を挿入し、人工的な電子を形成し、電磁波で電子の量子状況を制御する。安定性が高いのが長所だが、量子もつれの作りが難しく、極低温がやはり必要だ。
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出典:Quantum Computing — The Basics, The Bad, and the Solution | by Silen Naihin | Noteworthy - The Journal Blog

エトーレ・マヨラナ
エットーレ・マヨラナはエンリコ・フェルミからガリレオやNに並ぶ天才と評されたイタリアの理論物理学者だ。マヨラナは1937年にナポリ大学の教授となり、電子と陽電子の対称理論について解説した。また、マヨラナ粒子の存在を提唱した。マヨラナ粒子とは粒子と反粒子が同一の中性フェルミ粒子だ。このフェルミ粒子や反粒子などの概念を考えだしたマヨラナはやはり天才だ。質量矛盾を解く鍵とも言われている。どんだけ天才だ。
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出典:https://www.asahi.com/articles/DA3S13581507.html

カイラル超電導
調べれば調べるほど訳のわからない用語が出てくる。このあたりが量子コンピュータが難解と言われる所以だ。トポロジカル量子相転移の制御とは、「非平衡状態を含めた強相関系特有の物質制御性を生かすことでトポロジカル相の生成過程を明らかにし、トポロジカル量子相転移の多様性・普遍性に関する統一的 知見を得る。 」とあるが、もうここまで来るとさっぱり理解できない。
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出典:https://www.jst.go.jp/crds/pdf/2016/WR/CRDS-FY2016-WR-12.pdf

量子クラウドサービス「Leap」
これは先にも書いたが、D-wave社が提供する量子コンピュータクラウドサービスだ。量子コンピュータは極低音が必要などそのハードを所有・利用することは大変だけど、クラウド型であれば、必要な処理のみ量子コンピュータにやらせて、クラウド経由で結果を貰えば良い。。 Leapは現在、シンガポールを含む世界38か国で利用可能だという。250を超える初期のアプリケーションがD-Waveのシステムで構築されている。その多くはLeap経由で利用可能だ。タンパク質フォールディング、財務モデリング、スケジューリング、ロジスティクス、製造最適化、機械学習、ルート最適化などが含まれている。
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出典:https://www.dwavesys.com/press-releases/d-wave-introduces-leap-quantum-cloud-service-singapore

まとめ

量子コンピュータを平易に説明することは難しい。特に、最新技術を解説するには、カイラル超伝導マヨラナ粒子、トポロジカル半金属などの新しい概念を理解する必要がある。まあ、まずはすごい勢いで量子コンピュータの開発競争がグローバルに展開されているということだ。その中で日本は存在感を示すことができるのだろうか。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コロナ禍と東京オリンピック

はじめに
2020年はコロナ禍一色だった。2021年はどんな年になるのだろう。東京オリンピックパラリンピックは果たして開催されるのだろうか。そんなことを思いながら書いてみた。

全国の陽性者数
2020年6月15日から2021年2月16日までの陽性者数の推移を調べてみると、全国ベースでは年末年始をピークとして減少している。ただし、横軸が確定日ではなく発症日である点と縦軸が感染者数ではなく陽性者数である点に注意が必要だ。
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出典:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000741768.pdf

日中韓の予測モデル
2020年4月に台湾大学の徐丞志准教授が予測した日中韓の感染数だ。楽観シナリオでは4月下旬に1000人、悲観シナリオでは5月上旬に2000人ほどの感染者が出ると予測だ。日本では2020年4月7日に緊急事態宣言を行い、5月25日に解除された。先のグラフを見ると解除の後、7月下旬に1000人ほどの陽性者が出ている。そして、経済対策としてGoToキャンペーンを実施し、年末年始に向けて感染者が増えると、2021年1月7日に2回目の緊急事態宣言を一都三県に出した。2月2日には栃木県のみ解除し、残る10都府県の緊急事態宣言を1ヶ月延長すると宣言した。陽性者は確実に減少しているので3月7日には解除するのだろう。
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出典:https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19371

SIRモデル
コロナがどのように感染するのかを計算するためのモデルが考案されている。それがSIRモデルだ。Sは未感染者、Iは感染者、Rは免疫保持者(または隔離者)だ。つまり、人をSとIとRの3つのグループに分類され、SとIの積に比例してIに移行し、Iの一定比率がRに移行するという考え方だ。前提条件によるが、このシミュレーションでは、感染者のピークは総人口の3分の1弱。最終的には9割が感染する。収束までに200日ほどかかる。年末年始がピークとすれば、3月には感染は収束し、4月には安定するということだろうか。
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出典:https://club.informatix.co.jp/?p=140

飛沫感染
新型コロナが感染する方法は主に次の3種類のうちの1)と2)だという。
1) 飛沫感染:粘液性のないエアロゾル。ソーシャルディスタンスを2mというのは、100μmまでのエアロゾルは2mまで飛ぶか落下すると水分が蒸発して、乾燥し、感染性を失うためだ。
2) 物を介する感染:粘液性のある大きな飛沫は外側が乾燥しても内部のウイルスは感染性を保持するために感染源となる。マスクの主な役割はこちらかもしれない。
3) 空気感染:咳やくしゃみで放出されたエアロゾルは乾燥して空気中に漂う。コロナでは乾燥して感染性を失う。麻疹や水痘、結核などは感染性を保持するので厄介だ。
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出典:https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278

指定感染症として新型コロナを指定する意味がない?
新型コロナの感染は、飛沫感染と物を介する感染を注意すべきであり、空気感染はない。それなのになぜ、結核や水痘などと同じような法定感染症に指定するのだろう。立命館大学の上久保教授は、新型コロナを指定感染症を外すべきと提言している。医療崩壊するというのは、元気な軽症者も重篤患者と同じ対応を法的にせざるを得ないからだという。多くの有識者もインフルエンザと同程度の五類感染症扱にすれば経済問題もコロナ問題も解決すると主張している。
出典:diamond.jp

厚生労働省はなぜ2類相当を5類に引き下げないのか
2020年8月には、2類相当からインフルエンザ相当の5類への引き下げを容認する考えも政府内で出ていたが、なぜか見送られた。なぜ見送られたのかという経緯は分からないが、再度検討すべきではないのだろうか。調べると、厚生労働省は2021年1月7⽇に2022年1⽉31⽇まで指定感染症として延長すると決めて医療関係団体などに通知した。どういうことなのだろう。なぜ、マスコミはこの辺りのことを追求しないのだろう。疑問が残る対応だ。
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出典:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/566069

陽性者は必ずしも感染者ではない
PCR検査を受けて陽性か陰性かを判定するがその基準がなかなか難解だ。国会質疑応答において、陽性者は必ずしも感染者とは言えないという答弁があった。これは感度と特異度のトレードオフとの関係と言える。つまり、感染者を陽性と判定する陽性的中度を高めるのか、非感染者を陰性と判定する陰性的中度を高めるのかのトレードオフだ。この両者を同時に高めることはできない。
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出典:https://jeaweb.jp/covid/glossary/index.html

PCR検査の基準
何を持って陽性と判断するかの基準がネットで調べた範疇では見つからない。ウイルスが6万個あれば感染者なのに、現在のPCR検査はウイルスが6個あれば陽性と判断していると聞いたが、これの裏が取れない。PCR検査では微量のウイルス遺伝子の特定部位を取り出してもあまりに微量だと判定できないため、倍々に増幅している。この増幅回数をサイクル数Ctと呼ぶ。当然ながらこのCtが多いほど多く増幅されるので、陽性的中度は高まり、陰性的中度は低下する。驚くべきは、このCt値に国際基準がないことだ。このため、日本のCt値は40だけど、台湾では35で、中国は37~40、米国は40前後という。下の図ではCt>35の60サンプルから5サンプルで増殖に成功したが、5つとも重篤な病気ではなかったという。陰性的中度はどの程度なのだろう。疑問が残る。
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出典:https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2020.25.32.2001483

新型コロナによる死者の定義
NHKまとめによると、2021年2月20日時点での新型コロナによる死者数は7443人とある。この7443人の人たちは新型コロナが死因の死者と理解していた。しかし、そうでもないようだ。つまり、コロナ感染者が死亡したらコロナによる死亡とカウントするようだ。正確に言えば、PCR検査で陽性と判定された人が死亡したらコロナによる死者としてカウントするようだ。横浜市などでは明らかに死因が異なるものは除外するが、東京都や千葉県など44の自治体では真の死因を精査していない。これはどうなのだろう。疑問が残る。
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出典:https://www.yomiuri.co.jp/national/20200614-OYT1T50084/

東京オリンピックパラリンピック(オリパラ)
五輪組織委員会長に橋本聖子が2月18日に就任した。問題は委員長を誰がやるかよりも、オリパラをやるのかどうかだ。2020年7月に東京新聞が実施した世論調査では半数が中止や再延期を求めた。今やるとどうなのだろうか。なかなか適切な調査結果がないので、1)実施するか、2) 無観客で実施するか、3) 中止するかの3択で簡易調査を実施したら、2)が53%、3)が33%、1)が13%だった。コロナが鎮静すれば、観客を半分に制限することで開催するという案もあるかもしれないし、4択にすれば結果もまた変わるかもしれない。
出典:https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=38504&pid=64659

まとめ
コロナ禍は客観的に見たら鎮静化に向かっているのではないだろうか。もちろん変異種については注意が必要だが、マスコミが煽りすぎの印象がある。それよりも、陽性的中度や陰性的中度がどのように推移しているのか、2類の指定伝染病にすることが本当に適切なのか、5類への変更の妥当性や効果などをもっと冷静に研究すべきではないのだろうか。素人にとっては調べれば調べるほど疑問が残るトピックだ。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

追伸)令和3年1月22日に厚労省から検査方法についての事務連絡が出されているので、付記する。
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出典:https://www.mhlw.go.jp/content/000725744.pdf

これからの計画のドラフト

はじめに
大学院の修論の発表が終了して、報告書も提出した。名簿を見たら9番目だった。PDF版も提出したので、とりあえずこれで一区切りだ。これからの活動について、少し考えてみよう。

1. 仕事
再雇用は2021年度と2022年度までだ。それより早く打ち切る可能性はあっても、それ以上は継続しないつもりだ。

1.1 SEの仕事
詳しくは書けないがある通販会社のコールセンターのシステム構築のプロジェクトメンバーだ。現在、使っている某社のシステムが既に保守期限ギリギリで、速やかな新システムの開発と移行が求められている。サーバーのインターフェイスを見るとSCSIだったりして、どんだけ古いのだと感心してしまう。サーバーラック数は10分の1とコンパクトになる。システムダウンは通販業務の停止を意味するため許されない。夏までになんとか完成させる計画だ。まずは、こちらも最後の追い込みだ。

1.2 監理技術者の仕事
現在はある省庁のLANの再構築を行っている。機器の設置だけではなく、LANケーブルの敷設工事を伴い、そのための工事会社への発注が4千万円を超える場合には、建設業法に基づいて、専属の監理技術者が対応する必要がある。自分は、監理技術者の有資格者なので、特に週末の工事への立ち会いを行なっている。LANケーブルといっても、末端は10芯程度の細いケーブルだけど、幹線系は400芯の太いケーブルだ。直径が3cmぐらいあるので、これを敷設するときには作業員は大きな声を出してタイミングを合わせながら気合いを入れる。ケーブルがだんだん細くなると、作業員の声もだんだん小さくなる。細いのでそれほど力もいらないためだ。自分は、作業を見ながら危険な行為やその予兆を見つけて予防するのが仕事だ。見ているだけで本当に勉強になる。今のプロジェクトは年度末が区切りだけど、依頼があればできるだけ対応していきたいとは思っている。

1.3 ケータイ教室の仕事
2015年から3年間、名古屋を拠点にして、全国の小中高校などを年間200講座のペースで子供や先生、大人むけのモラル教室の講師を行なった。良い経験になったと思う。東京に帰任した後も、月に1回ペースでは担当していたが、コロナ禍で開催の件数も減少したため、2020年度は対応しなかった。ZOOMでの講師ならやるよといっているが、その依頼は明示的にはない。多分、2021年度はこの仕事からはフェードアウトかなあと思う。

1.4 5GE2ESの仕事
これも詳しくは書けないけど、5Gの特徴の一つがスライシングという技術だ。現在提供している5Gは4Gのプラットフォーム上での運用だけど、2022年度から2023年度には5Gのみのプラットフォームで運用することになる。そのタイミングにはスライシング機能が使えるようになる。5Gは高速、大容量、低遅延といった特徴があるが、残念ながら全ての人がそのような機能をフルに必要とする訳ではない。このため、必要な機能を必要とするユーザに提供する機能が必要であり、それをスライシングと呼んでいる。この技術を活用するユースケースの検討がミッションだ。言い換えるとニーズとシーズのマッチングだ。

2. 技術士としての活動
大学院に通っている間は、正直技術士としての活動を半減させていたけど、大学院も卒業するので、技術士としての活動を再開したい部分と新しいことをしたい部分で少し悩んでいるところだ。

2.1 講師業の対応
安全セミナーの講師を請け負った時は年に2-3回だったけど、昨年は4-5回に増えている。ZOOMを活用したオンラインセミナーが好調だ。2021年度は何回ぐらいになるだろう。コンテンツに対してもモバイル通信に関することを追加する予定だ。こちらは継続性を重視して、コツコツとやっていくことにしよう。

2.2 受験者指導の対応
昨年度は、二次試験の筆記試験への指導や高等試験への指導や受験票の作成指導などを行った。提携している会社のサイトでは高評価を受けている。これも継続的に評判を高めていくことにしよう。

2.3 技術士事務所の設立準備
会社とは個人事業主としての技術士事務所を設立することについて合意を得ている。当初は申請書を提出する必要があると説明を受けていたが、年明けに確認するとそれもいらないという。設立には、簡単な書類を書くだけと言われるけど、実際にやってみないと分からないことも多い。ぜひトライしよう。

2.4 日本技術士会活性化委員会
修論をまとめるにあたっては、活性化委員会の協力も得た。アンケートの結果などは、活性化委員会でも披露することになっている。日本技術士会が月間で発行している「技術士」にも投稿することになっています。こちらも頑張ろう。

2.5 IT21の会
2018年度には副会長を担当させてもらった。色々アイデアを出したり、講演講師への依頼をしたり、定例会を運営したり、他の幹事や会員の協力を得ながら進めた経験は財産となっていると思う。2019年度と2020年度は特に土曜日に授業やゼミがあり、IT21の会の定例会は第一金曜日だったので、ほとんどパスしてしまった。残念。また、興味深いテーマがあれば、積極的に参加したいなあと思う。

2.6 SukiYaki
名古屋ではSukiYaki手羽先の会に参加して、ガッツリと活動した。2018年度は東京SukiYaki塾の活動に参加したけど、前述のIT21の会の幹事をし始めてからは徐々にフェードアウトして現在に至っている。タイミングが合えばまた戻ってもいいけど、ちょっと悩ましい感じ。

2.7 子供安全研究グループ
2016年度に総合技術監理部門に挑戦した。その口頭試験の当日に月間「技術士」を読んでいたら、そこにこのグループの紹介が出ていて、すぐに申し込みをした。その時に、午後から口頭試験と余計なことを書いた。後で例会に参加したら、その幹事が口頭試験の試験官だったのには驚いた。また、参加したい。

2.8 CPD研鑽
日本技術士会では、21の部門(一部は合同)ごとに勉強会を開催していて、結構興味深いテーマも多い。2018年度はもう時間が取れる範囲で思いっきり参加したけど、ここ2年間はサボりぎみ。テーマを選んでまた参加したいし、自分が講師をできるパートがあれば積極的にトライしていきたい。

3. マッチングビジネス
修論での研究をベースにして、次にやるべきことはニーズとシーズのマッチングだ。

3.1 社会の課題の整理(ニーズ)
現代社会の課題は山積している。闇雲に課題を集めても解決しないのでは意味がないけど、解決しそうな課題だけを集めるのも片手落ちだろう。まずは、社会的な課題を網羅的に調べてみて、それをグループ化して、緊急度や重要度から精査するようなアプローチだろうか。

3.2 課題を解決する技術の整理(シーズ)
未来を築くような技術の要素も多岐にわたっている。本当に貴重な技術は水面下にあり、表面的な調査では見えてこないものも多い。このため、重要度と緊急度でニーズを整理して、特に重要度が高く、緊急度が高いニーズを解決する技術を集中的に調査して、その裾野を徐々に広げるようなアプローチだろうか。

3.3 マッチングプラットフォームの整理
社会的な課題としてどのようなものがあるか、それをどのような技術で解決できるのか。これはまさにマッチングだ。マッチングさせるには、それなりのボリュームのニーズ群とシーズ群とマッチングスキームが必要だろう。特に重要なのが、マッチングスキームだ。これは、いわばプラットフォームビジネスと言えるかもしれない。最も難しいけど、最も楽しい分野だ。これはぜひ挑戦したい。

4. ゴルフ
コロナ禍が運動不足だ。いわゆるコロナ太りも課題だし、折角なのでベストスコアも更新したい。

4.1 室内練習場での練習
以前、このブログでも取り上げたけど、室内練習場に通っている。修論を優先した頻度は月に数回だったけど、これからは、曜日を決めて定期的に練習したい。今、想定しているのは、毎週火曜日の夕方にセルフで練習して、毎週金曜日の夕方にレッスンを受ける感じだ。やはり練習せずに上達はない。

4.2 月次ゴルフでの実践
2003年ごろに同じ職場だった(元)同僚と定期的にゴルフを楽しんでいる。名古屋に単身赴任していた3年間にもなんとか可能な範囲で参加した。多分15年ぐらいは続いているような気がする。しばらく手抜きゴルフをしていたが、ちゃんと練習して、ゴルフにも真摯に向き合いたい。

4.3 オープンコンペへの挑戦
定期的なゴルフは必要だけど、やはり新しいコースや上手なメンバーとゴルフしないと腕前は上がらない。以前は、利根パークのオープンコンペなどにも参加していた。コロナ禍も落ち着いてきたら、オープンコンペにも参加して、腕をあげていきたい。

5. 放浪の旅
これは妄想の域を出ないけど、元気なうちに行ったことのないところに旅したいなあ。

5.1 ヨーロッパ
2017年の夏にバルト三国を旅した。楽しかった。経営工学部門の受験を頑張っていて、その試験の後に3週間ほど休みをとって、エストニアラトビアリトアニアをAir BandBを使って旅行した。また、3週間ほど休んで旅行したいなあ。もしくは再雇用の終了時に半年間ぐらいパリを拠点にして、ヨーロッパを旅行したいなあ。

5.2 バイカル湖
このブログで頻繁にアクセス数の上位に入るのは、2017年9月にアップした「日本人の起源:ブリヤート人が日本の祖先なのか」だ。ブリヤート人とはシベリアのバイカル湖畔にすむ人々だ。バイカル湖畔のマクソホン村にすむブリヤート人縄文人は、ミトコンドリアDNAがかなり一致するという。実際にそこに住む人々は日本人に近いという。司馬遼太郎ブリヤート人仮説の推奨者だという。ぜひ、このマクソホン村やキリギスタンを訪れてみたい。
日本人の起源:ブリヤート人が日本の祖先なのか - LuckyOceanのブログ

5.3 アジア諸国

ブリヤートやキリギスタンを含めて、日本の祖先を探索する旅をしてみるのも一興だ。最近なら、ポケトークを使えば言葉の問題もかなり低減できるだろう。
elicamiwa.com


6. 家族
息子はこの3月に大学を卒業して社会人の仲間入りをする。社会に入ってからも大変なことが多いかもしれないが、やりがいのある職業だ。ぜひ、コツコツと頑張って成果を上げてほしいと思う。実の母親は93歳、義理の母親は83歳、自分は63歳。老老介護が近づいてくる気もするが、いつまでも元気で健康にいてほしいと思う。

7. まとめ
妄想のパートも現実のパートもまぜこぜだけど、やりたいことを書いてみると頭の整理になるものだ。今後もあまり無理せず、コツコツとやれることを広げて、いつも新しいことに挑戦する姿勢は貫きたいと思う。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

修論の発表会無事終了。タイトル変更??

はじめに
修論の活動もほぼ終盤だ。会場には教授陣と発表者のみが入室できる状況なので、他の学生のプレゼンを聞かなかったのは残念だが、学生の溜まり場では懐かしい学友と久しぶりに再会することもできた。やはりリアルな触れ合いは嬉しい。

プレゼンは15分
スライドはパワポで19枚用意した。質疑応答に備えてプラス14枚の合計33枚を用意した。リハーサルは5回ほど実施した。

質疑応答は15分
結論から言えば想定質問はほぼ外れた😅

(1) S先生
技術士はもっと外に出ていこう。
・診断士は社外活動を実践している。なぜ技術士は社外に出て活躍することが少ないのか?
・企業に求められて活躍するようなニーズと技術士のシーズのミスマッチがあるかもしれない。
 → 情報発信をしましょう。
・もっとクライアントのことを聞いて、うまい成功事例を拾うような研究をやっていただければと思う。
・ミスマッチとなっている原因をよく分析する。

(2) H先生
・タイトルに違和感を感じる。
・定年退職になっても、人生を輝かせるにはどうすれば良いかという論点ではないか?
・昭和モデルの年功序列の働き方は、もう通用しない。
・それにも関わらず消費期限切れのモデルが続いている。
・若くから苦労して起業すると社外人脈が広がる。
・会社に勤めている人は、会社の看板に依存する。
・スタートアップでは主体性の強い人が集まる。
・無限ラボを提供するなど謙虚な大会社はベンチャーの間では有名。
・論文に対するコメントはない。
技術士ロールモデルを作っていくしかない。
技術士の中でもやる気のある人を募っていく。
流動性が圧倒的に少ない。
・情報なり人脈は発信した人にしか来ない。頑張ってください。

(3) Y先生
・具体的に技術士で外で活躍している人はどういうものがあるのか。
 → 社会貢献、地域交流、講師業、執筆業についで、コンサル業がある。
コンサルタントとしてうまくやっている人の内容を良く調べるのも良い。

まとめ
本質的な質問もあるし、示唆に富む指摘もある。今後の参考になる点も多い。どのように活かすかは自分次第だ。さてどうしたものか。まずは最終報告書を展開して様子を見るかなあ。

以上

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。