LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

F1と種子法について考える。

F1で連想すること
やはり普通はカーレースの最高峰であるフォーミュラー1だろう。富士スピードウェイがF1から撤退したため、2018年は10月5日から7日まで鈴鹿サーキットで日本GPが開催される。F1パドックに近いエリアまで入れる特別パスは1万円するが、すでに完売している。熱狂的なファンは多い。学生時代に本田技研鈴鹿工場で3週間ほどアルバイトしてアコードの生産ラインに組み込まれたのが懐かしい。あの頃は溶接やその団子を削る作業はロボットではなく、人間がやっていて、履歴書に頑健と書いたら、その作業に回された(涙)。いまでは貴重な思い出だ。
 http://www.suzukacircuit.jp/f1/

雑種第一代(first filial generation)
今回のF1はそれではなく、下の図に示すような異なる品種を掛け合わせてできる最初の世代(F1)のことだ。ちなみに、F1の次の世代のF2では多様性が起きるが、F1は多様性が起きないので、農家にとっては安定して品質の良い作物を収穫できるのでメリットが大きい。
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出典:ameba「試行錯誤!!0円農業日記」(参考1)

世界の種苗の市場
つまり、F1で農作物を収穫しようとすると、毎年F1の種子を購入する必要がある。世界のシェアがどうなっているのかが気になるので調べて見た。世界市場では、米国のモンサントがトップで50億ドル、2位がデュポン、3位がスイスのシンジェンタと続く。日本ではサカタのタネタキイ種苗がトップ10に食い込んでいる。業績も順調のようだ。こんなところの株を買うのも良いのかもしれない。
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出典:OpenMatome(参考2)

種子法の廃止
法律が制定されたり、改定されたりすのは良く聞くが、種子法が廃止されたは聞かれたことがありますか?Wikiでは、次のように説明があった。
主要農作物種子法(昭和27年5月1日法律第131号)は、主要農作物の優良な種子の生産及び普及を促進するため、種子の生産についてほ場審査その他の措置を行うことを目的として制定された日本の法律である。通称は種子法。2018年(平成30年)4月1日をもって廃止された。

種子法廃止の理由と狙い
新聞やテレビでは加計や森友はいやというほど報道するけど、種子法の廃止の是非を国民に問うような報道はあったのだろうか。少なくとも自分は目にしたことがなかった。Aeraでは、次のように種子法の狙いを解説していた。
日本の農業を支えてきた法律が大きな議論もなく廃止されたのか。そこで関係者の間で指摘されているのが、TPP(環太平洋経済連携協定)との関係だ。前出の山田氏は「種子法の廃止は、日本がTPPに対応するための制度変更の一つにすぎない」と話す。
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出典:AERA dot(参考3)

種子法廃止は問題ないのか?
ネットで見る限りでは、種子法廃止の問題点やF1のリスクを懸念する声が多いが、これに反論する意見もある。例えば、「ひろのひとりごと」(参考4)では、種子法の廃止が世間で騒がれないのは問題ではないからと反論されている。

問題は情報がオープンかどうか
自分は、農業が専門ではないし、遺伝子工学の専門家でもない。F1とか、種子法という言葉も最近知った程度だ。しかし、「安全・安心」のキーワードは自分のライフワークにしたいと思っている。その意味では、食の安全も大きなテーマだ。有機栽培はどうとか、遺伝子操作は危険だとか巷では言われているが、それよりも、日本の農業の実態がF1に依存していたり、これを後押しするような法律の廃止が為されているという情報はオープンにすべきではないかと思う。何かを始めるときに、問題がないはずがない。メリットとともに課題があるはずだ。それがどのような課題で、それをどのように解決しようとしているのか。そして、その解決策に課題はないのか。そんなことを技術士の問題ではいつも問われるので、ついそのような思考法が身についてしまい、F1と聞いても、そこまで理解しないと納得できない面倒臭い人間になりつつある(笑)。

まとめ
今回のテーマは、自分の専門外だし、ネタの調査も不足しているので、この程度で終わりたい。食の安全・安心は大きなテーマだけど、少なくとも情報のアンテナの感度だけはあげて行きたいと思う。

以上

参考1:https://ameblo.jp/zeronou/entry-12087680521.html
参考2:https://openmatome.net/matome/view.php?q=15050378345430
参考3:https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2017062100047_1
参考4:https://hirohitorigoto.info/archives/389