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SNSの3つの課題と対策案

先のブログではSNSを振り返ってみた。今回は、SNSの3つの課題とこれへの対応について記述したい。

SNSの課題
課題1) SNS依存への対応

課題:深刻化するネット依存
今や2歳児の半分がスマートデバイスを使う時代だ。小学生1年生に入学する頃にはスマホ歴3年-4年のつわものだ。女子高校生の平均利用時間は7時間で、そのうち1割は15時間以上使っている。寝る時間以外は全てスマホの利用時間だ。まあ、私もそうだ。しかも、スマホ2台、タブレット1台、パソコン1台を同時に使ったりしているので、延べ利用時間は24時間以上だろう(笑)。そんなに使っていると、やはりネット依存症が問題だ。
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(出典:MMD研究所、参考1)

対策:リアルな体験の充実
中高生のネット依存を治す有効な方法はリアルな活動だという。缶けりとか、トランプとか、キャンプファイアーとか、そんなリアルな遊びを体験すると、ネット利用よりも面白いので、スマホを使わなくてもいいんだということに気づくという。個人的にもFBを見ないようになってから自由時間が増えた。SNSの問題を解決するには、リアルな世界での目標とか、志とか、趣味とか、活動を充実させることだという。逆に言えば、そう言うリアルが充実していない人はネットに嵌ってしまうのかもしれない。つまり、ネットの問題はリアルの問題の裏返しであり、ネットの問題を改善する方法はリアルを充実する(リア充)というリアルの世界の問題に帰結するということだ。リア充の人がネット依存にならないとも言えないが、リア充を目指すことが本質のような気がする。

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SNSの振り返り:あなたは見る専?見て専?

SNSとは
ソーシャルネットワーキングサービスを略してSNSという。米国を中心に10年ほど前から急激に増加した。日本では、2011年の頃から急激に増大した。2011年には何があったのだろうか?そうです!東日本大震災です。2011年3月11日なので、あと19日で丸7年だ。東日本大震災の時には大変な問題が山積したが、その一つが安否確認だ。
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安否確認とSNS
SNSを使えば、Twitterを使えば、Facebook(以下、FB)を使えば、「生きてるよ」、「ここにいるよ」とつぶやけばそれだけで安否確認ができたので、これは便利だと一気に日本でも広がった。私がFBに登録したのは東日本大震災の前だったけど、実際に使い始めたのは大震災の後だ。

FBに熱中
すでにFBで100人以上の友達を持っていた友人から好きなジャンルのグループに入って、近況を報告するようにしたら友達100人ぐらいはすぐに行くと聞いたので、ゴルフのグループに入ってみた。何をアップしていいかよくわからないので、適当に料理の写真や近くの公園の桜の木とかを撮影してアップしたり、ネット友の投稿にいいねを押してたら、確かに100名をすぐに超えた。FBの波に乗って著者になった人や起業家になったり、有名人になった人とかともFBで友達になって、友達500人、フォロワー500人ぐらいにはなった。

FBのゴルフグループのコンペに参加
FBでしか知らない人が主宰するゴルフコンペに参加したこともある。ちょっとドキドキしたが、ネットの中でいろんな投稿をしている人たちの人となりをリアルに確認するという不思議な体験だった。ネットだけでなく、リアルにも知り合いになるととても親近感がわくものだと理解した。

大震災の後に開発されたLINE
今の子供達にLINEができたのは東日本大震災の後だと説明するとびっくりされることがある。彼らにとっては物心がついた頃からLINEがあるので、LINEのない世界を想像することが難しいのかもしれない。新しいものが大好きは私はLINEのアプリはすぐに登録した。でも、自分の周りの人に声をかけてもLINEをしている人がいない。通信技術のプロ集団は、LINEに関心がなかった。家族・親族もネットに興味がない。LINEを使うような若い世代には知り合いがいない。かといって、若い派遣社員のLINEを聞くとなんだか誤解されそうだ(笑)。

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課題は残業削減?やる気アップ!その両方?

はじめに
勝ち組と負け組の格差は是正されるのか、それとも拡大するのか。勤務時間が長い人はやる気が高いらしい。そして、やる気があるほど仕事の満足度が高く所得も高い。また、正規社員比率が高いほど自己啓発している。自己啓発する人ほど生計の自立度が高い。好循環の勝ち組に入るにはどうすれば良いのか、負のスパイラルに陥った負け組から脱出するにはどうすれば良いのか。そもそも日本人が幸せになるにはどうすれば良いのか、そんなことをつらつらと考えてみた。

1. 勤務の現状
1.1 年間残業時間の減少

勤務時間が長いのでもっと短くしようということで時短活動が盛んだ。朝の時間外はよくても、夜は一定の時間で帰宅を促される企業も多いのではないだろうか。下の図は、厚生労働省の毎月勤労統計調査の資料をもとに集計されたものだという。年間勤務時間は減少しているので問題ないように見えるが、実際には非正規増加によるもので、正規社員の労働時間は横ばいだという。
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(出典:経済界、参考1)

1.2 正規社員比率と自己啓発
正規社員の比率と教育訓練・自己啓発をしたとする回答比率には相関関係があるという。自己啓発比率が高いのは教育・学習支援業、金融・保険業、電気・ガス・熱供給・水道業だ。逆に、自己啓発比率が低いのは飲食・宿泊業だ。ただし、この相関関係から外れているのは、点線で結ばれた建設業、運輸業、製造業だ。これらの業界は正社員比率が高い割に自己啓発の比率が低い点に注意が必要だ。逆に、教育学習支援業と医療・福祉業は正規社員比率に比べて自己啓発の比率が高い。自分が所属する情報通信業ではこの相関関係に沿った位置だが、感覚的には医療・福祉業あたりの感じがする。
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(出典:パーソナル総合研究所、参考2)

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ワイヤレスヘッドセット購入!

ワイヤレスヘッドセットの購入
候補のワイヤレスヘッドセットはBeatsとBoseSonyに絞って検討した結果、Beatsのワイヤレスヘッドセットを購入しました。これは、これまで使っていたソニーのワイヤレスヘッドセットがなぜかiPhone Xでは使えないのと、ネットで購入した廉価なワイヤレスイヤホンが壊れてしまったためだ。
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新しいBeatsのワイヤレスヘッドセットを利用した感想
結論から言うとメチャ快適です。星5つです♪。どこが良かったのかを列挙してみるとノイズキャンセル性能、接続安定性と操作性と十分な再生時間の4点だ。

1) ノイズキャンセル性能が凄い!
ノイズキャンセル機能はすごい。周辺のノイズをキャンセルするので、聞きたいオーディオのボリュームを大きくしなくてもクリアに聞こえる。これはすごい。電車の中やスタバでヘッドセットを外すとあまりの雑音の多さに思わずもう一度ヘッドセットをつけることがある。街を歩いていても閑静な状態になる。ただし、問題は自転車で移動する時だ。周りの音をキャンセルするので車両の接近に気付かないことがありうる。そのため、以前以上に周辺に注意し、安全運転するようになったが、そもそも交通マナーとしては良くないので自粛すべきというのが辛い。

2) 接続性がめちゃ安定!
例えばマンションの電子レンジをかけると以前のヘッドセットだと雑音が酷かった。スマホをテーブルにおいて、ヘッドセットをしたまま音楽を聴いたままトイレに移動すると、音楽が途切れた。新幹線の席にスマホを置いたままトイレに行くと同様に途切れた。しかし、新しいヘッドセットでは全く音楽が途切れない。これは嬉しい。色々と調べるとBeatsのBluetoothはPower Class1で出力が大きいためだった。

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量子コンピュータ(2):概要と課題

前回は量子コンピュータを理解するための量子の基本的な概念を説明した。量子がよくわからないということを分かることが量子を分かるための最初のステップらしい。今回はもう少し分りやすいと思う。

(構成)
 1. 量子コンピュータを理解するための基本概念
 2. 量子コンピュータ概要
 3. 量子コンピュータの今後の課題

2. 量子コンピュータ概要
2.1 実用化されている量子コンピュータ

現時点で実用化されている量子コンピュータの最新作はカナダのD-WAVE社が提供しているD-WAVE2000Qだ。D-Wave社は、東日本大震災のちょうど2ケ月後の2011年5月11日に世界初の商用量子コンピュータD-Wave Oneを発表した。これは128量子ビット量子アニーリング方式で最適化問題を解くものだ。その後も、512量子ビット、1024量子ビット、さらに2048量子ビットと進化を遂げている。下の図(右)は最新のD-Wave 2000Qだ。外形は3mx3mの巨大なボックスだ。1台は1500万ドルと非常に効果だが、これは超電導の原理を活用するために液体ヘリウム冷却システムの技術を使っているためだ。下の図(左)はそのボックスの中身の写真とそれを拡大した写真だ。
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(出典:ScienceAlert、参考1)

2.2 量子コンピュータの3つの構成要素
量子コンピュータの構成要素は、下の図のように量子プロセッサー(QCU:Quantum Computing Unite)と、量子レジスターと量子メモリーだ。
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(出典:スライドシェア、参考2)

2.2 量子コンピュータの必要条件
1959年生まれの理論物理学者であるDavid P. DiVincenzoは、IBMの研究所に在籍時に、量子コンピュータの5つの最小要件の論文を発表した。必要条件として5つを指摘する。具体的には、量子ビットを初期化できること、量子ビットの状態を読み出せること、基本ゲート(回転ゲート等)を構成できること、コヒーレント時間>1回のゲートの動作時間であること、量子ビットの増加に伴い、規模や動作回数が急激に増大しない物理システムであることの5つだ。
(出典:Wiki、参考3&4)

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量子コンピュータ(1):量子の基本概念

はじめに
日本技術士会の情報工学部会において東京工業大学の西森秀稔教授による「量子コンピュータの最新動向」と題した講演があり、タイミングがあったので拝聴した。量子コンピュータについては、名前を聞いたことはあるけど、なんだかよく分からないという方が多いと思う。以前から一度ブログでまとめてみたいと思っていたが、西森教授の話を聞くと、ストンと腑に落ちる部分が多かった。この講演会で聞いたことと、ネットで色々と調べたことを整理して、量子コンピュータの基本的な概念とか、方式、応用分野、今後の研究開発の方向性などについてまとめてみた。書いていると長くなったので、2つに分ける。(1)は基本概念だが、これは難解だ。難しいことは好きでない人は(2)の概要と課題の方だけ読んでも理解できるようにしたつもりだ。

(構成)
 1. 量子コンピュータを理解するための基本概念
 2. 量子コンピュータ概要
 3. 量子コンピュータの今後の課題

1. 量子コンピュータを理解するための基本概念
1.1 量子とは

量子コンピュータがよく分からない理由はそもそも量子が分からないためだ。では量子とは何か?Wikiによると量子(quantum)は物理量の最小単位であるとある。これでも分からない(笑)。頑張って英語のWikiを見ると、量子とは相互作用に関与する物理的実体の最小量だという。つまり、物理的性質の大きさが一つの量子の整数倍からなる離散的な値しか取れないことを意味するとある。こちらの方が分かりやすいか。でも、少し待った。物質を構成する最小の単位とは素粒子(elementary particle)ではないのか。文部科学省のホームページを見ると、「量子とは、粒子と波の性質をあわせ持った、とても小さな物質やエネルギーの単位のことです。物質を形作っている原子そのものや、原子を形作っているさらに小さな電子・中性子・陽子といったものが代表選手だ。光を粒子としてみたときの光子やニュートリノクォーク、ミュオンなどといった素粒子も量子に含まれます。」とある。解説の図も添付されていた。そして、この量子は、粒の性質と波の性質があり、これを粒子と波動の二重性(Wave–particle duality)という。そして、その量子の量は、エネルギーとスピンといった物理量に最小単位があるので、そもそもデジタル化されている。しかも、その量子の波は、無限次元のヒルベルト空間に住んでいる。なんだか逆にどんどん謎が増えてきたように感じるのは気のせいだろうか。
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(出典:左は文部科学省/参考1、右はスーパーサイエンスガール/参考2)

1.2 焼きなましとは
焼きなましとは、金属材料を熱したあと徐々に冷やし、材料の内部の結晶構造を整える手法だ。WIkiで見ると、焼なまし(annealing)とは加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化させ、展延性を向上させる熱処理であるという。さすがに格調が高い。量子コンピュータの仕組みは、量子ゲートと呼ばれる方式と量子焼きなましと呼ばれる2つの方式が有力であり、後者の量子焼きなましの仕組みは、この焼きなましの概念が活用されているので重要なキーワードだ。
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(出典:コトバンク、参考3)

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食糧問題:チキンに関する一考察(日本と世界の歴史)

1. はじめに
名古屋の名物はいろいろあるが、個人的には手羽先が好きだ。技術士を目指す人を応援するボランティアグループの名前も手羽先の会だ。そんな手羽先は鶏肉料理の一つだ。今回はそんな鶏肉について調べてみようと思った。しかし、調べるといろいろ出てくる。とても手におえない。そこで、いろいろと調べてわかったことや初めて知ったことを、日本での歴史と世界での歴史に分けた上で、アラカルト的に書いてみることにする。

2. 日本でのチキンの歴史
2.1 縄文時代

愛知県の知多半島の先端に伊良湖岬灯台がある。その少し手前(東14km)にあるのが伊川津(いかわづ)貝塚だ。ここには、縄文時代後期から晩期の大規模な貝塚がある。出土土器の主体は三河地方土着の土器であるが、東西両日本の系統の土器も混在し、とくに畿内の宮滝式、橿原式に対比される土器型式が注目される。人骨の出土も191体に及び吉胡貝塚の人骨とともに縄文人の形質や、埋葬方法、抜歯、叉状研歯のような歯牙変形の風習、利器による人骨の損傷などに関する貴重な研究資料ともなっている。縄文時代の鶏が出土したという説と、それは後の時代に混入したという説があり、真偽は不明だ。叉状研歯(しゃじょうけんし)を伴う多数の抜歯風習を示す人骨も見つかっている他、甕棺などの土器や土偶、耳飾、石刀、石棒、石冠、勾玉や各種の骨角器も出土している。ちなみに、この叉状研歯とは、上あごの前歯四本をフォークのように加工することだ。縄紋時代の成人式では、上あごの両犬歯を抜く痛みに耐えれば一人前の大人として認められたようだ。この前この近くを通り過ぎた。歯を抜かれるのは嫌だが、もっと早く知っていれば訪問したのに残念だ。
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(出典:Wiki、参考1&2)

2.2 弥生時代
本格的な農耕文化が定着したのが弥生時代と言われているが、そのような弥生時代にも狩猟したイノシシやシカは食べられた。ウサギやサル、クマも食べていた。弥生時代にはイノシシとともに、大陸から家畜としての弥生豚が混じる。縄文時代の遺跡ではシカ・イノシシがほぼ同程度で出土するが、弥生時代の遺跡ではイノシシ&弥生豚が増加する。さらに、ニワトリの出土事例もある。やはり、ニワトリは大陸から来たのだろう
(出典:Wiki、参考3)

2.3 古代
古代では、大陸から伝来した鶏が朝の到来をつける「時告げ鳥」として利用された。役目を終えた鶏を食することはあったが、副次的なものだった。また、魏志倭人伝によると日本には牛馬がいなかったと言う。しかし、近親者の死後10日は肉を食べないとも書かれており、何らかの肉は食していた証左となっている。日本書紀にも肉に関わる職業の家系(宍人部)に関する記述がある。この宍人部(ししひとべ)とは宮中の料理を担当するシェフだ。6世紀の大和政権では、人制(ひとせい)という官僚制度があり、これが7世紀には部(とも)となり、律令制の伴部になった。人制で酒人、倉人、宍人と呼んでいたものが、伴部では、造酒司酒部、大蔵省内蔵寮蔵部、内膳司膳部となったという。ちなみにこの宍は猪や鹿、牛、馬、兎、鯨、海豚(イルカ)などの生肉を意味するという。
(出典:Wiki、参考4)

2.4 天武(てんむ)天皇の肉食禁止令
日本書紀によると西暦675年5月19日(天武5年4月17日)にはいわゆる天武天皇の肉食禁止が発令され、4月1日から9月30日まで稚魚の保護と五畜(牛、馬、犬、猿、鶏)の肉食が禁止された。殺生禁断は聖武(しょうむ)天皇の際にも出され、鶏の卵も避けられた。一方で、奈良時代には闘鶏(とうけい)が行われていたという記録もある。

2.5 平安時代
西日本を中心に鶏肉のことをカシワという。自分も小学生の頃によく母親からカシワ屋さんに行って、カシワを買ってきてと手伝いを頼まれたものだ。しかし、なぜ鶏肉のことをカシワというのかは分からず、不思議に思ったことをよく覚えている。どうも、これは肉食が禁止された時代の隠語だったのではないかと言われている。つまり、鶏肉は柏の葉の色なので「カシワ」、猪肉は牡丹の花の色で「ボタン」、鹿肉は紅葉の色で「モミジ」、そして馬は桜の色で「サクラ」だ。なんともおしゃれだ。
(出典:気になるジョ!、出典5)

2.6 戦国時代から江戸時代
戦国時代になるとポルトガル人が来校し、鶏卵を用いた南蛮菓子を持ち込んだ。江戸時代の初期にオランダ商館一行が江戸に参府した際には鶏と鶏卵が用意された。江戸時代には、無精卵は孵化しないので、殺生にはならないとされた。1626(寛永3)年には、今でいうふわふわオムレツを当時の後水尾天皇が食されたという。江戸時代の西国の佐賀藩では鶏の水煮が食された。諫早家日記によると1687(貞享4)年に長崎に送る鶏の食べ方まで記載されている。江戸時代後期には、日本の在来種と海外からの外来種を掛け合わせて、様々な品種が誕生して現在に至ったようだ。文化年間の時代には、京都、大阪、江戸で食され、さらに1785年には、「万宝料理秘密箱」という鶏卵の料理書も出版されたという。
(出典:Wiki、参考6)

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