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新米技術士の成長ブログ

SNSの振り返り:あなたは見る専?見て専?

SNSとは
ソーシャルネットワーキングサービスを略してSNSという。米国を中心に10年ほど前から急激に増加した。日本では、2011年の頃から急激に増大した。2011年には何があったのだろうか?そうです!東日本大震災です。2011年3月11日なので、あと19日で丸7年だ。東日本大震災の時には大変な問題が山積したが、その一つが安否確認だ。
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安否確認とSNS
SNSを使えば、Twitterを使えば、Facebook(以下、FB)を使えば、「生きてるよ」、「ここにいるよ」とつぶやけばそれだけで安否確認ができたので、これは便利だと一気に日本でも広がった。私がFBに登録したのは東日本大震災の前だったけど、実際に使い始めたのは大震災の後だ。

FBに熱中
すでにFBで100人以上の友達を持っていた友人から好きなジャンルのグループに入って、近況を報告するようにしたら友達100人ぐらいはすぐに行くと聞いたので、ゴルフのグループに入ってみた。何をアップしていいかよくわからないので、適当に料理の写真や近くの公園の桜の木とかを撮影してアップしたり、ネット友の投稿にいいねを押してたら、確かに100名をすぐに超えた。FBの波に乗って著者になった人や起業家になったり、有名人になった人とかともFBで友達になって、友達500人、フォロワー500人ぐらいにはなった。

FBのゴルフグループのコンペに参加
FBでしか知らない人が主宰するゴルフコンペに参加したこともある。ちょっとドキドキしたが、ネットの中でいろんな投稿をしている人たちの人となりをリアルに確認するという不思議な体験だった。ネットだけでなく、リアルにも知り合いになるととても親近感がわくものだと理解した。

大震災の後に開発されたLINE
今の子供達にLINEができたのは東日本大震災の後だと説明するとびっくりされることがある。彼らにとっては物心がついた頃からLINEがあるので、LINEのない世界を想像することが難しいのかもしれない。新しいものが大好きは私はLINEのアプリはすぐに登録した。でも、自分の周りの人に声をかけてもLINEをしている人がいない。通信技術のプロ集団は、LINEに関心がなかった。家族・親族もネットに興味がない。LINEを使うような若い世代には知り合いがいない。かといって、若い派遣社員のLINEを聞くとなんだか誤解されそうだ(笑)。
LINEとSNOW
LINEで、いくつか知られていないことがある。一つはLINEの親会社が韓国のNAVERということ。そして、他のSNS、例えばSNOWも日本の企業だが、その親会社はNAVERだ。さらに2016年9月にはLINEが500億ウォン(日本円換算で約45億円)を投資してるいる。

LINEとband
先日、ある学校のPTAに呼ばれて講演し、そのPTA内の連絡にbandを使っていると聞いた。やっと純日の丸のSNSが出たかと期待したら、このbandもLINEの派生だった。LINEのグループは基本的に非公開だが、bandのグループは原則公開だ。最低10名のメンバーがいればbandのグループを作れる。どちらかといえばFB的な要素を取り込むものだ。
(出典:出会いと恋愛トーク、参考1)

LINEとライブドア(1)
今の子供達はライブドアを知らないだろう。大人でも、ホリエモンを知っていても、ライブドアがどうなったかを知っている人は少ないだろう。今から思うとなぜホリエモンはあれほど叩かれたのだろう。ライブドアが元気だったら、日の丸のSNSを立ち上げたのではないだろうか。しかし、実際にはライブドアは叩かれて、叩かれて、結局売りに出されたが、日系企業は誰も手を出さず、最終的に韓国のNaverが買収して、Naver Japanに吸収した。Naver JapanがLINEを作るきっかけは東日本大震災だった。東日本大震災で大変な被害にあった人たちを助けるために自分たちで何かできるかを議論して産まれたのがLINEだという。第一バージョンを2011年6月にリリースしている。なぜこれほど短期間に開発できたのだろう。

LINEとカカオトーク
LINEができたのは先述の通り2011年6月だ。そして、韓国でよくつかわれているカカオトークができたのは2010年3月だし、中国でつかわれている微信(WeChat)がリリースされたのは2011年1月だ。さらに言えば、米国Facebook系のWhatsAppがリリースされたのは2009年5月だ。つまり、時系列に言えば、WhatsApp > WeChat > カカオトーク > LINEだ。それぞれに特徴があるが、やはり先行したSNSを参考にした点がないとは言えないだろう。
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LINEとライブドア(2)
Naver JapanがLINEをリリースすると日本市場では爆発的にヒットした。そして、同時に容量アップや機能改善などの課題も山積していた。リリース当時には、蚊帳の外だったライブドアの開発部隊もLINEの改善に取り込まれた。そして、ライブドア出身の優秀な技術者やマーケット担当が頑張ってスタンプや絵文字を開発した。そしてさらにヒットした。そのあとの急成長は周知の通りだ。ライブドア出身が現在のLINE株式会社のリーダシップを振るっているとすれば、それはせめてもの救いだ。

Mixiは純日の丸のSNS
Mixiをご存知だろうか。お笑いのネタにもなったMixiだが、現在ではMixiを使っている人は少ない。Mixiは匿名制であり、かつ友達の紹介がない限りMixiのメンバーにはなれない。Mixiがリリースされたのは2004年2月だ。人と人が交流するためのSNSという意味で、mixとiを組み合わせた造語だ。そしてそのリリース時期はLINEより、カカオトークより、WeChatより、そしてWhatsAppより格段に速い。しかし、Mixiがリリースされた2004年当時はまだガラケーが中心だったので、mixiの利用者はPCベースだった。そして、2008年にiPhoneがリリースした当時からスマホがブレークした。Mixiの失敗はこのスマホの波に乗り切れなかったことだという。理由はそれだけだろうか。本当に残念だ。ぜひレベンジして欲しい。

TwitterInstagram
Twitterがリリースされたのは2006年7月だ。日本語対応は2008年4月だ。この記事を見て、会社の朝礼で話をしたことをよく覚えている。一方のInstagramがリリースされたのは2010年10月だ。日本語対応は2014年2月だTwitterInstagramも米国発のSNSだ。両者の違いは、Twitterは140文字以内の短いメッセージがあり、それに写真や動画を添付できる。一方のInstagramは写真もしくは動画がまずあって、それにコメントを付記することができる。ただ、どちらのSNSもリリース当初はポルノ問題に悩んだようだ。Wikiによると、2016年5月にInstagramには数百ものポルノ動画が投稿されていたと言う。
(出典:Wiki、参考2)

SNSとポルノ
商売の起爆剤は金と性が定番だ。金儲けのためには人は金を払う。そして、性のためにも金を払う。現在ではオワコンだが、VHSビデオがβに勝ったのもポルノのコンテンツ数だった。現在では、TwitterInstagramにはポルノ動画はあまりないが、新しいSNS(例えば、Tumblr)では数はわからないけど結構問題あり画像が多い。

SNSとフィルタリング
子供達が使うスマホにはフィルタリングを設定して欲しいと思う。子供達や保護者や学校の先生に講演をするときには、必ずこのフィルタリングの話とルールの話をする。しかし、そのフィルタリングが厳しすぎる。今時の子供達はLINEをしたいからスマホを欲しがる。しかし、スマホのフィルタリングをしてSNSはダメとすると全て使えない。最近のフィルタリングでは、カスタマイズ機能があって、保護者が許可すればLINEやYouTubeを利用可能だ。しかし、今時のLINEやYouTubeを規制してどうするのだろう。すでに市民権を得ていて、多くの利用者が使っているSNSは比較的には健全だ。Twitterもかなり健全になりつつあるが、フィルタリングの設定では厳しく規制されている。本来規制すべきは、市民権を得ていないSNS

見る専と見て専
世の中にはSNSで情報発信する人と、それを見る人がいて成り立っている。前者を見て専と言い、後者を見る専と言う。多分圧倒的に後者が多いのだろう。下の図は、20-30代の女性千人を対象にトレンダーズ社が調査した結果だ。見る専が使う比率の高いのはFBの77%、Instagramの52%、Twitterの46%だ。一方の見て専の利用率が高いのはInstagramの64%であり、FBが38%、Twitterが22%だ。つまり見て専がもっぱら使っているのはInstagramだ。しかし、見る専がもっぱら使っているのはFBだ。あなたがもっぱら使っているSNSはどれでしょうか?
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(出典:InternetWatch、参考3)

MixChannelPPAP
MixChannelは株式会社Donutsが提供する日の丸SNSだ。同社のHPを見ると、「2007年、高田馬場のわずか10坪のアパートの1室、そこから私たちDonutsの歴史はスタートしました。」とある。創業者の西村啓成さんは、2004年にDeNAに入社した新卒第1期生であり、2007年にDonutsを創業した。DeNAのDNAが脈々と生きている。素晴らしい。MixChannelに話すを戻すと、ここではLOVE、ツインズ、おもしろ、顔出し、うたなどのカテゴリーがある。ツインズは、双子ではなく、双子のように仲の良い女子2名が歌ったり、踊ったりしている。2015年当時は「まこみな」がブレイクしていて、芸能界デビューもしたらしい。今の人気はどこらだろう。LOVEは付き合っている彼や彼女とのラブラブ動画だ。キス動画をドラマチックに編集している。正直羨ましい(笑)。2016年には、ピコ太郎のPPAPが流行したが、MixChannelにはこれを真似する動画が相次いだという。
(出典:Wiki、参考4)

SNSと動画
SNSは、文字で始まり、画像が続き、動画にバトンタッチされている。先述のトレンダーズではYouTubeMixChannelが対象に入っていない。しかし、動画の編集はスマホで簡単にできるので、動画の投稿は今後さらに簡単になるだろう。YouTubeが本命だが、これの対抗馬はなんだろうか?先述のMixChannelは女子中高生に圧倒的な人気のあるサイトだ。このようなSNSがさらに流行るのだろうか。

メッシュ通信とFireChat
メッシュ通信という技術が徐々に実用化されている。従来の通信は、端末と端末が直接通信することはなく、必ず基地局を介して、クラウドに接続され、クラウドを介して別の端末と接続される。したがって、言論の自由がない国・エリアでは、クラウドを検閲すれば、どの端末からどんなメッセージが出されているかを全てトレースすることも可能だ。一方、メッシュ通信とは、トランシーバのように、端末と端末が直接通信をするものだ。そして、この機能を活用したSNSの一つがFireChatだ。そして、このFireChatを使えば当局に監視されないということで2014年に香港の暴動が起きた。しかし、このSNSは暗号化機能を持たない。また、通常の通信とメッシュ通信を組み合わせるため、閲覧されないとは保障されるものではない。
(出典:Wiki、参考5)

これからのSNSの利用増
SNSの利用は年々増加しており、これからも指数関数的に増大すると予想される。それは利用者の増加と利用率の増加と利用速度の増加の掛け算だ。利用者の上限は人口だったが、現在は人口を超えている。ましてIoTでは物が対象なので上限はないようなものだ。利用速度も2年で2倍とすると、20年で千倍だ。第三世代では最大2.4Mbpsが上限だったが、第五世代ではGbpsレベルの最高速度を目指している。やはり20年で千倍だ。通信の速度も、頻度も、ボリューム(トラヒック)も今後、継続して増え続けるのだろう。

SNSの課題
長くなったので、SNSの課題は次のブログにする。具体的に想定する課題は次の3つだ。

課題1) SNS依存への対応
課題2) いじめとSNS
課題3) 個人情報の保護

hiroshi-kizaki.hatenablog.com


以上

久しぶりの投稿で支離滅裂という批判も受けそうですが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

参考1;https://123a.jp/love/archives/485
参考2:https://ja.wikipedia.org/wiki/Instagram#隠されたポルノ
参考3:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1065059.html
参考4:https://ja.wikipedia.org/wiki/MixChannel
参考5:https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイア・チャット