LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

ネクタイからパワースーツまでを考える(笑)。

はじめに
3月になり、少しずつ寒さも和らいできた。5月を過ぎる頃には初夏となり、ネクタイを外して、カジュアルに活動したくなる。そんなことを考えていたら、ネクタイやスーツについて少し調べたくなった。

ネクタイの起源
Wikiで見ると、ネクタイの起源は諸説あるが、有名なのは、ルイ13世を守るためにクロアチアの兵士が巻いていたスカーフが起源という説だ。ネクタイのことをフランス語ではCravate(クラバット)というが、これは、兵隊がしているスカーフに興味を持ったルイ14世が「あれは何か」と聞いたら側近がクロアチア兵(クラバット)ですと答えたためだという。フランス語のWikiでさらに調べると、紀元前3世紀には、ローマの兵隊が寒さから身を守るために首の周りにシルクをまとったという。オシャレだ。

ネクタイの輸入量
北イタリアのミラノに出張した時には、コモ湖のシルクが有名だったので、コモシルクのネクタイを自分や家族のお土産にした。とてもお洒落だった。そんなネクタイの輸入量は下のグラフに示すように2004年に比べると2013年には半減している。これは、2005年ごろから政府が提唱したクールビズの影響だ。
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 出典:http://bespokenews.co.jp/2014/04/13/クールビズ、ネクタイ、ストール、着こなし/

ネクタイの国内生産量推移
輸入量と同様に国内生産量も減少している。平成13年に1741万本だったものが、平成23年には570万本まで減少した。確かに、最近はネクタイを購入する機会が減少している。
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 出典:知らない間に、ネクタイの売上が激減していた!? - 広告代理店はイヌと同じだ!【表】

ネクタイの消費量
下の図は昭和60年から平成29年までの生産量と家庭の支出額だ。バブルの余韻だろうか、平成4年には2757年だった支出額が平成29年には482円まで下がっている。最近では、100円ショップでもそれなりのネクタイが売られている。482円でも4-5本買えるのが現状だ。それに加えて、生産量も平成9年の3029万本から平成29年には398万本に激減している。これは業界にとっては大打撃だ。
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 出典:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1812/28/news066.html

ワンタッチネクタイ
息子はまだ大学生だが、時々ネクタイをしている。でもまだ慣れていないようだ。手伝ってあげるのは父親の密かな楽しみだ。でも、最近では、結び目が最初から出来ているワンタッチネクタイも売られている。息子とのスキンシップを大事にしたいので、これをプレゼントするのはやめておこう(笑)。
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 出典:https://aucfan.com/intro/q-~a5efa5f3a5bfa5c3a5c120a5cda5afa5bfa5a4/

スーツの購入額の推移
下のグラフは総務省(家計調査)からだ。1991年には2万5千円を超えていた年間支出平均金額が、2016年には6959円まで下がっている。年間で、スーツやネクタイやワイシャツへの支出がこれほど減少しているとはびっくりだ。
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 出典:https://president.jp/articles/-/22022

紳士服専門店の売上高推移
スーツやネクタイの単価の減少と数量の減少のダブルパンチが高島屋などの百貨店を直撃している。そして、それとは対照的に、青山商事を筆頭に紳士服専門店が急上した。このグラフは2011年までだが、その後も頑張っているのだろうか。
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 出典:https://senken.co.jp/posts/chainstore-growing-paradox

市場にチャレンジするZoZoタウン
右肩下がりの斜陽産業でも頑張っている会社がある。それがZoZoタウンだ。少し見にくいが下のグラフは2016年1Qから2018年3Qまでの年間購入者数だ。2018年3Q時点での年間購入者数はなんと720万人に及ぶ。特にアクティブ会員が全四半期に対して36万増加して、495万人だという。剛力彩芽がコロッと魅せられるのも頷ける。
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 出典:https://www.mag2.com/p/money/370331

ユニクロをターゲットにプロモーション
ZoZoタウンでは、スーツだけでなく、ユニクロヒートテックにロックオンした商品も展開している。しかも、ヒートテックよりも50円ほど安く、かつ性能はうわまっていると盛んにアピールしている。ちょっとやり方がえぐい気がするが、どうなのだろう。
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 出典:https://aouei.hatenablog.jp/entry/uniqlo-zozo

パワーアシストスーツ(PAS)の市場推移予測
強気の右肩上がりは、ZoZoタウンだけではない。下のグラフは、矢野研究所が2017年12月に発表した国内のパワーアシストスーツの市場予測だ。2016年度では26億円程度だった市場が、2020年には40億円規模まで増加するという。PASといえば、アシスト自転車を連想する人も多いだろう。電動のアシストスーツを着用するのは、介護での作業者などがターゲットだ。現状は歩行支援や作業支援が中心だが、アシスト自転車のように普通の人が着用して、着用しない人よりも快適に早く歩けたり、走ったりできるようになるのだろうか(笑)。
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 出典:https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1801/15/news033.html

まとめ
ネクタイの起源からPASまで話が発展していった。ネクタイやスーツの市場がこれほど縮小しているとは思わなかったが、そんな状況でもZoZoタウンは頑張っている。PASもまだまだだけど頑張っている。右肩下がりの市場の中で右肩上がりの市場を創造する着想と頑張りが求められている。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。