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GAFAとスマートスピーカーを考える

はじめに
一昨日アマゾン社の講演を聞いて、昨日アマゾンエコーをアマゾンで発注した。今日の午前中には納品される予定だ。なので、多分、午後はアマゾンエコーで遊ぶ予定だ。それまで時間があるので、いわゆるGAFAとかスマートスピーカーについて少し調べたので軽くまとめる。

1. GAFAの多面的なレビュー
(1) GAFAの功罪

GAFAを知らなくても、GAFAを使ったことのない人は少ないだろう。自分は全部使っている。そして、下の指摘はどれも胸に突き刺さる。自らの果てしない煩悩に驚くばかりだ。今日は、そんなGAFAについて少し調べてみた。
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 出典:GAFA ガーファ|the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

(2) 一人当たりの売上高
GAFAとは、知恵蔵によると、「グーグル(Google)、アップル(Apple)、フェースブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)の4社のこと。頭文字を取って称される。いずれも米国を代表するIT企業であり、4社は世界時価総額ランキングの上位を占めている。また、世界中の多くのユーザーが4社のサービスをプラットフォームにしている。」と解説している。このGAFA
を含めて、従業員一人当たりの売上高(ドル)を示したのが下のグラフだ。トップはさすがですね、アップル社で186万ドル(約2億円)だ。声が裏返りそうだ。二位がGoogleの115万ドル(約1.2億円)だ。softbankが三位は凄いが、四位にマイクロソフト、五位にアマゾンと続く。
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 出典:Amazon 2016

(3) 将来への投資
GAFAの中で最も将来に投資しているのは、利益を上げることよりも技術開発に投資することを優先するアマゾン社で、13.3Bドル(約1.4兆円)だ。これもまた声が裏返りそうだ(笑)。僅差で続くのが、Google(Alphabet)だ。三位がインテル、四位がマイクロソフトで、それぞれ12Bドル以上だ。五位のアップルは9Bドル(約1兆円弱)だ。ジョンソン&ジョンソンや医薬品のファイザーなどが続く。
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 出典:Amazon 2016

(4) 事業買収
Facebookは、一人当たりの売上高や将来への投資では上位ランキングではないが、事業買収は頑張っている。特にWhatsAppを190億ドルで2014年に買収したのは大きい。WhatsAppは、2009年に元Yahooの社員が開発したメッセンジャーアプリだ。カカオトークが2010年3月に、中国のwechatは2011年1月、そしてLINEが2011年6月に相次いでリリースされるが、その源流だ。
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 出典:Wall Street Journal

(5) 従業員の男女比率
米国のハイテク企業における従業員はまだまだ男性優位だ。しかし、その中でも、最も女性が多いのがアマゾンだ。二位がFacebook、三位がアップル、四位がGoogleだ。女性の管理職の比率は日系企業が低いことが問題と指摘されるが、社員比率ではどうなのだろう。
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 出典:Amazon scraps secret AI recruiting tool that showed bias against women | Reuters

(6) 企業規模とライフバランスのマトリックス
下の図の横軸は従業員の規模、縦軸はライフバランスを示す。これに基づくと、最もライフバランスが良いのがシスコで、最も悪いのがアマゾンだ。マイクロソフト社を訪問したことがあるが、確かに結構自由な感じだった。アップルよりGoogleの方がワークライフバランスが高いというのはちょっとイメージと異なる。Air b&bUberはまだまだ立ち上げ時期だから頑張っているのかもしれない。
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 出典:What It's Really Like to Work at Apple, Google, and Uber | Break into Tech

(7) クラウドでのシェア
クラウドサービスの中では、やはりアマゾンのサービスが支配的だ。これに、マイクロソフトIBMGoogleなどの第二集団が頑張っている。年間成長率ではアマゾンが57%に対して、ダニ集団は93%だ。つまり、クラウドの世界ではこの4社の存在感が群を抜いている。
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 出典:Amazon 2016

2. スマートスピーカー
(1) スマホからスマートスピーカー

話題が変わります(笑)。昨日、アマゾンのエコースポットを注文した。そろそろ来る頃だ。下のグラフによると、スマートフォンの勢いはすでにピークを迎えたかもしれないが、スマートスピーカーはまだまだこれからだ。個人的には、単なるスピーカーではなく、エコースポットのように画面付きが好きだ。今後は、移動する足とか羽とかが追加されたりしないだろうか。エコースポットとドローンが合体すると、ロボットじゃないか!こんな風に進化する一つの可能性を感じるのは自分だけだろうか。
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 出典:Amazon 2016

(2) 利用用途
スマートスピーカーはどのように使われているのだろう。下のグラフによると、一度でも使ったことのある機能はタイマーのセットや音楽の再生が多い。繰り返し使う機能では、音楽の再生や照明の操作などだ。確かに、単体で使うよりは、他の電化機器と組み合わせて使うと便利だろう。家庭内の情報を中心が今後、スマートスピーカとなる可能性を感じる。
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 出典:Amazon 2016

(3) スマートスピーカーのシェア

2017年の第一四半期ではアマゾン社が約8割を示すなど圧倒的だった。しかし、2018年の第一四半期ではGoogleが36%とアマゾンの27%を抜いた。前年比で言えば、アマゾンは8%の増加なのに、Googleは約5倍に増加している。Google恐るべしだ。しかし、なぜそれほどの急成長が可能だったのだろう。
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 出典:Canals estimates, Smart Speaker Analysis

(4) 性能比較
Google Homeやアマゾンエコーのコア技術はAIアシスタントだ。そして、このAIアシスタントの機能の差は、調査レポートによって異なるが、下のグラフではグーグルアシスタントがアマゾンのAIアシスタントであるamazon Alexaよりも高いという結果だ。今後、各社のこの性能は高くなると思うけど、目が離せない。
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 出典:Amazon Echo's Alexa vs. Google Home's Assistant shows that being first can be more important than being better — Quartz

3. まとめ
Facebookは2018年10-12月の決算で、同年前期比30%増の売上高169億ドル、61%増の純利益68億ドルだ。アマゾンは利益よりも技術開発を優先するが、Facebookは利益至上主義に向かっているようだ。IT企業は、我慢比べという。つまり、どこまで利益確保を我慢して、顧客ベースの拡大をすることで、将来の利益が決まる。その意味ではFacebookはIT企業の先頭集団から今後脱落するのかもしれない。また、アップルはスマートホンの失速からいかに挽回するのか。今後、自動運転のアップルカーが出たら是非欲しいと思うけど、それはまだ先だろう。当面のつばぜり合いはスマートスピーカーAIアシスタントの優劣争いかもしれない。

以上

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。