LuckyOceanのブログ

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人口減少と人口増加はどちらが問題なのだろう。

はじめに
人口問題を論ずるのはちょっと荷が重い。しかし、最近の論調を聞いていると本当なのかと疑問に感じることも多い。日本の人口は2050年には1億人まで減少し、2100年には5千万人レベルまで低下するという予測がある。しかし、それはあるべき姿なのだろうか。我々の子供や孫やひ孫が幸せを感じて生きるような国となるためには、どの程度の人口が望ましいのだろうか?そんなことを考えてみたい。

適正な日本国民の人口とは?
総務省国税調査に基づく人口推定では、2004年をピークに2050年には1億人を割り込み、2100年には5千万人を割り込むという予測がある。これはあくまで予測だ。あらゆる経済指標には予測はあるが、必ずしもその通りにはならない。
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 出典:https://www.soumu.go.jp/main_content/000273900.pdf

人口は多い方が良いのか、少ない方が良いのか
大事なことは予測ではなく、我々の意思ではないのだろうか。意思があっても、意思通りには進まないけど、意思がなければ、それは成り行きまかせだ。

食料問題は限界か
世界の人口爆発が進んでいる。2050年には97億人、2100年には110億人に達するという。そんなに人口が増えたら食料が不足する。環境問題も解決できないと心配する。しかし、米国農務省の発表資料を見ていると、穀物の生産量は、消費量の増大に追随して増大している。世界のために日本人が犠牲になって人口抑制をするべきなのだろうか。2100年に日本の人口が5千万人まで減少させることが世界のためになるのだろうか。優秀な日本人はもっと世界で活躍するというシナリオがあってもいいのではないだろうかと思う。
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 出典:https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h21_h/trend/part1/chap1/c1_01.html

日本から世界への農水産物の輸出高の推移
財務省「貿易統計」によると、2013年には5500億円規模だった農水産物の輸出額は増加傾向にある。2019年の目標にしていた1兆円の達成は難しいようだが、これが限界ではない。日本が得意な農水産物を磨いて行けば、例えば、2050年には海外への輸出額は10兆円を目指してもおかしくない。農水産物の伸び代はまだまだ大きい。日本の市場を考えて農水産物を生産する時代ではない。補助金狙いで農水産業をするような体質ではなく、正々堂々と世界の市場に日本の農水産物を輸出すれば、明るい日本が描けるのではないか。
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 出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000026157.html

Oisixの高島社長
レシピとそのレシピで料理をするための食材をセットにしたミールキットが好調だ。今日は、このオイシックス・ラ・大地株式会社の高島社長の話を聞く機会があった。海外のビジネスマンからは、非常に興味深いビジネスモデルだ。いったい世界の何カ国でビジネスをしているのかと聞かれるという。Oisixは日本を中心に展開している。海外といえば香港で少しやっている程度だという。そうすると海外のビジネスマンは絶句するらしい。信じられないという。
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 出典:https://www.oisixradaichi.co.jp/news/posts/kit_ninchi/

人類のためのプラットフォームビジネス
現在の日本では、日本人がビジネスをするときは日本人の市場をまず考える。しかし、海外のビジネスマンは、世界の人類を対象にしてビジネスを考えて、どこから攻めるかといった戦略を構想する。この発想の違いは大きい。Oisixのコアビジネスは、お客様のためにOisixやRadish Boyaなどの個々のサービスを提供する事業ではなく、それを統一的に提供するプラットフォームビジネスではないかと思う。日本で成功したサービスをそのまま海外に持ち込んでも成功するかどうかは微妙だ。しかし、海外の市場に合わせてサービスを提供したい人たちをサポートするプラットフォームビジネスを展開し、彼らのビジネスを成功させることが結果的にこのサービス群を成功させることになるのではないだろうか。
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 出典:https://www.stockclip.net/notes/3939

かつての課題は人口増だった。
日本政府は、1974年に少子化宣言をして、少子化を推進した。そして、この時の目的は人口増にストップを掛けることだった。しかし、これは少子化推進の最初ではない。2回目だ。では、1回目はというと戦後のGHQの指示によるものだった。戦前は中絶は違法行為だった。しかし、戦後、1949年(昭和24年)の法改正により、中絶が合法化された。1952年(昭和27年)には中絶に対して地区優生保護審査会の認定を不要とした。当時日本の統治下になかった沖縄では、ベビーブームに対して保育園が増設されたが、日本国内では産婦人科が増設された。出生数はその後激減したが、出生予定数は減少していない。減少分はつまり、中絶数というのは知りたくない悲しい歴史だ。
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 出典:http://wildriverpeace.hatenablog.jp/entry/2017/11/15/200358

人口の増減とタイムラグ
2度にわたる人口抑制の効果が出たのは2004年だ。つまり、1974年から数えても30年かかる。日本政府が少子化に歯止めを聞かそうと決心しても、その効果が出るのは30年後と見るべきだろう。でも、逆にいえば本気で少子化を止めようと思えば、2050年以降も1億人という水準を維持することはできないものか。高齢者の多死フェーズに入るのは確かだが、どのような少子化対策を進めるのかが問題だ。

イデアのブレスト
少子化の抑制は簡単な問題ではない。禁じ手を含めて、批判は覚悟でアイデアを列挙したい。

案1)沖縄を参考にした少子化対策
沖縄では、子供の養育は母親ではなく、祖母の担当だ。しかも、20歳で子供をうむのも珍しくない。そうするとどうなるかというと、20歳で子供産む、その時点での仕事は続ける。育てるのは祖母。そして、その子供が20歳になって、子供を産む。それまでしていた仕事は卒業して、子育て(孫育て)に切り替える。しかし、それでも祖母は40歳。産むのは20才の娘だけど、育てるのは祖母を中心にした家族だ。母体も若く健康だ。

案2)都会で実現可能か
沖縄方式が都会で可能か。男女問わず大学への進学率が高い。20才というとまだまだ学生の娘も多い。日本では母子家庭に冷たい。学生で結婚する。もしくは学生時代に子供を産んで、育てて、少し手がかからなくなったら、卒業して、就職する。なかなか課題は山積だけど、少子化の抑制には有効だろう。

案3)シングルマザーの勧め
日本ではワーキングプアという。母子家庭の子供は貧しく、必要な教育も受けられず負の循環から抜け出せないと言われる。その負の循環をどこで立ちければいいのだろうか。一つは、生活保護の強化だろうか。北欧と日本の違いの一つは、シングルマザーの扱いだ。シングルマザーをクールと考えるような支援策をもっと強化できないものだろうか。

案4)低下する年収の歯止めと子供手当
保育園問題がよく議論される。しかし、本当の問題は、共稼ぎでないと生活できないほど年収が低下していることではないか。女性は、キャリア志向の人もいるけど、結婚して主婦になって子育てに専念したい人もいる。しかし、夫の年収を考えると自分も働かないとまともな生活ができない。でも、保育園にも預けることもできない。どうすれば良いの!そこが最大の問題なのではないだろうか。子供が生まれたら20才になるまで年間100万円を子供手足として支給とかすれば、反応する人はどれぐらいいるのだろう。

まとめ
少子化をストップする方法は簡単ではないし、重い課題だ。しかし、大切なことは、生まれる赤ちゃんも、その両親も、家族もハッピーを感じられるような社会にすることだ。結婚しないのではなく、結婚できない。子供を作らないのではなく、子供を作れない。そんな声に耳を傾けて、少子化対策を進めれば、あるべき人口に軟着陸しないだろうか。2100年にどの程度の国民規模にしたいのかという意志をまずは固めることが大切だと思う。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2020年の上り坂傾向x10選

はじめに
MBAのレポートで食品産業について調べてみたら、いろいろ新しい傾向を再認識した。でも、奥さんに聞いたら知っているよと軽く流されてしまった(汗)。折角の年始なので、縁起のよさそうな上り坂についてまとめてみたい。

世界の人口
十数万年前のホモ・サピエンスの頃には一体地球上にどの程度の人がいたのだろう。人口が急激に増加したのはやはり産業革命の時期だろう。1950年から1987年の37年間で世界の人口は25億人から50億人に倍増した。そして、2050年には98億人は通過点で2100年の110億人をピークに減少傾向に向かうと予想されている。
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 出典:https://yutasato2001.exblog.jp/239618036/

穀物の生産量と需要量
下の図は、1970年から2009年までの穀物の生産量と需要量の推移だ。これを見ると、需要量は滑らかな増加曲線を描いている。これに対して、生産量は上がったり、下がったりしながらも、需要の増大に追随している。これはどういうことかと言えば、やはり気候の変動等により生産量が増えたり、減ったりする。生産量が需要量を超えると在庫が増え、逆に生産量が需要量を下回ると在庫が減る。在庫が減ると穀物の価値が上がり、生産意欲が増加して、生産量が増加する。そんなメカニズムが働いているように感じる。
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 出典:https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h21_h/trend/part1/chap1/c1_01.html

水産物の輸出量
日本は農産物の輸入国だ。ちょっと古いけど2004年時点では輸入が415億ドルに対して、輸出はわずか19億ドルだった。農産物の輸入はほぼ横ばいだけど、輸出は右肩上がりに増加している。農林水産省は2020年までに1兆円を超えることを目標にしている。2013年に5,505億円だったものが、2017年には8,071億円、2018年には9,068億円と順調に伸ばしていたが、輸出先トップの香港の混乱もあり、2019年の1兆円突破は難しいようだ。しかし、世界の輸出大国である米国やドイツに比べると10分の一の規模だ。東アジアへの輸出を考えると20兆円の市場にもなる。まずは目指せ10兆円か。
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 出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000026157.html

長いも導入による一戸あたり生産額
オランダではシリコンバレーならぬフードバレーが成功している。これはいわば農業の産学官連携だ。日本でもフードバレーとかちと呼ばれるエリアで農業の研究開発施設の集約が進んでいる。ここでの成功例の一つが、長いも栽培だ。夕張市から導入した種子が気候風土にマッチして生産額が増加した。ここまでの収益性を実現できれば、農家を目指す人も増えるのではないだろうか。
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 出典:https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2016/2016honbun/i2340000.html

健康志向チョコレート市場
2016年の頃から健康志向のチョコレートの市場が急速に拡大している。2017年7-8月にエストニア に旅行した時にもカカオ90%とか100%のチョコがいっぱい売っていたので、日本だけではなく、世界的な動向かもしれない。この理由はカカオポリフェノールの効用だ。有名なのは、血圧低下とか、動脈硬化予防、美肌効果などだ。しかし、ポリフェノールは長くは持続しないので、チョコメーカは1日に数回チョコをこまめに食べることを勧めている。商売上手(笑)。
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 出典:https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/chocokoka/howto/

ミールキットの急拡大
外食はほぼ横ばいだけど、内色が増えている。特にお惣菜系や食品宅配市場が堅調だ。食品宅配市場は2018年には前年度比2.8%増の2兆1,399億円だ。また、レシピと調理に必要な食材がセットになったミールキット の伸びがすごい。下の図にあるように知名度は2年で4倍に増えた。2019年3月期のKit Oisixの売り上げは、20%増の296億円まで伸びた。忙しい働く主婦や若いママの強力な見方だ。
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 出典:https://www.oisixradaichi.co.jp/news/posts/kit_ninchi/

2050年には100歳以上の高齢者が50万人を超える
2016年時点では100歳以上の高齢者は6.6万人だったが、それが2049年には51.4万人まで増加する見込みだ。年率で3%の増加だ。しかし、高齢者を65歳と固定的に定義することには疑問がある。国連が高齢者を65歳と決めた1956年当時の平均寿命は65歳だった。高齢者の定義を平均寿命と定義するならば、高齢者の定義は85歳とすべきかも。そうすると下の図もだいぶ異なる。
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 出典:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf

単身世帯比率は2040年には39.3%にまで拡大
地方の小学校に行くと、子供がのびのびとしている。なぜかと学校の先生に聞くと、この辺りは三世代同居が多いからだという。しかし、都内の小学校に行くと子どもが元気がないというか、だらだらとしている。なぜかと学校の先生に聞くと、この辺りは共稼ぎが多くてという。小学校なのに、数万円するシューズを忘れても取りにもこないという。どういうことか。子供にお金だけは渡しているけど、愛情を注ぐ時間が少なくて、寂しい子供等が多いような気がする。しかし、下の図を見ると、それ以前だ。子供を産むのではなく、結婚するのでもなく、もしくは離婚して単身の世帯が2030年には2千万世帯を超える。さらに2040年には単身世帯の比率が40%に近づく。日本は大丈夫なのか。
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 出典:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf

女性の就業者は2019年に3千万人超に増加
2000年台の働く女性は2,600万人台だったが、2013年から増加傾向に転じて、2019年6月には3千万人を超えた。就業者全体の伸びの9割が女性だ。なぜなのだろうか。やはり男性の給料が増加しないので、生活費を稼ぐために働き出したということなのか。その時に、しっかり稼げるならいいけど、バイトやパートに比率は40%を超えているのが、個人的には残念だ。
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 出典:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf

快進撃を続けるフルグラ
フルグラとは、フルーツグラノーラの略だ。カリスマ経営者の松本社長(当時)が、フルグラのうまさを認識し、「こんなうまいものが売れないわけがない!」とマーケットに注力して一気に花開き、今やカルビーの高成長を支える柱の一つだ。2017年3月期には約292億円を突破した。中国向け市場の伸び悩みもあり、2018年度の売り上げ500億円には達していないが、堅調に売り上げを拡大した商品だ。恥ずかしながら昨日初めてスーパーで購入して試したけど、美味しい。コーンフレークに近いサクサク感とフルーツのしっとり感が混じった食感も楽しい。
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 出典:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1605/24/news032.html

まとめ
新春の上り坂傾向を並べてみたら10個あった。2020年は良い年になるだろうか。明確なのは、2050年までの30年と、その後30年はきっと全然違う世界になると思う。日本も2050年になると、団塊の世代は人生を卒業し、令和生まれの世代が30歳を迎える。今の子供たちがどんな世界観を持っているのだろうか。

以上

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ベーイックインカムを考える:袋小路に入りそう(涙)

はじめに
大学院の研究テーマとして、ベーシックインカムに関するテーマを選ぼうと考えて、指導教授に相談すると、テーマが大きすぎると否定的な意見が多い。でも、デジタルマネーとか、地域を限定するとか、幸福論に絞るとかすれば、なんとかなるかもしれないという意見もある。正直ベーシックインカムMBAの研究テーマではないと思う。それは入学前の面接の時に自分から聞いたぐらいだけど、その時には教授陣からは反対の意見はなかった。今から、思えば、一人ぐらい、MBAではなく、政策創造科を受験してはどうかと勧める人がいてもよかったのではないかと思う。まあ、それは置いておいて、現時点での考え方のポイントを整理しておきたい。

1. 賛成の論点
 仕事の自動化が進み、必要となる労働が高度な業務と低度な業務に二分化する。高度な業務は残るがこれに対応できる人は少数であり、かつ優秀である。他の業務の多くは、自動化がペイしないしないような複雑だけど単純な労働であり、賃金の増加は見込めない。例えば、清掃とか、介護とか、警備とか。賃金がこのまま低下すると、経済の低下、治安の低下、モラルの低下が懸念される。しかし、一方で富の再配分やマネーの循環がなされれば経済は活性化する。そのためには、どのような手段が有効なのだろうか。候補の一つとして、ベーシックインカムがあるが、現在は財源の問題が大きい。そのため、ベーシックインカムを導入するにしても、段階的な展開が現実的だろう。

2. 段階的な展開
 ベーシックインカムの目的はなんだろうか。一つは深刻な貧困対策、次は、生活レベルの向上。そして、景気対策だろうか。財源問題を考慮すると、一般に言われているような月額7万円は厳しいだろう。

(第一段階:貧困対策)
 まずは、深刻な貧困に対する対応策を目的として、月1万円程度の支給を考えてはどうか。月1万円なら要らないという人もいるかもしれないが、月1万円でも貴重という人もいる。このレベルを限られたエリアで実施した時に、得られる効果を検証したい。これは受給者である国民のための対策だ。

(第二段階:景気の活性化)
 次は、月3ー5万円程度の支給により、消費が活性化されるかどうか。解消すべき課題は消費の活性化だ。支給した金額が市場を本当に活性化するのか、単に貯蓄に回るのか。消費が活性化すると企業の業績も良くなる。あえて言えば企業のための対策だ。

(第三段階:インフレ目標の達成)
 最後は、インフレ目標の達成のための支給だ。ベーシックインカムの支給額を増加した時に心配なのはインフレ懸念だ。逆に言えば、インフレの実現策として有効だということにある。インフレで喜ぶ政府のための対策だ。
 
3. 期待される効果
 ベーシックインカムをどのようなスキームで提供するかによって、副次的な効果が異なる。例えば、指定の銀行口座などに振り込む方法では副次的な効果は得られないだろう。しかし、円と互換性のあるデジタル通貨をコンソーシアムが提供することを考える。そして、政府なり市区町村がそのコンソーシアムに補助を出し、そのコンソーシアムが対象者にベーシックインカムとして毎月一定金額を支給する。このようなスキームとした場合に、例えば1万人に1万円を毎月出すなら1億円が必要だ。しかし、そのデジタル通貨が循環するとどうだろうか?仮にN回巡回するとすると、その実質的な流通通貨はN億円になるのではないか。そのコンソーシアムはN億円のデジタルマネーの利用のデータを管理する。このN億円の利用データのうち、エンドユーザの許可を得られる範囲でそのデータを分析することで、効果的なデジタル広告を打つことが可能だ。利用データの許可を与えたエンドユーザには広告代を原資として、ボーナスを支給できる。

4. 課題
 ベーシックインカムを実現する上での課題は山積している。

(課題1:労働分配率課税の導入)
 最大の課題は財源だ。個人的には、これの1番の財源はAIによる効率化を原資とすべきと考える。具体的には、労働分配率課税の強化だ。労働分配率とは、企業が得た利益から従業員の給与やボーナス、福利厚生に充てられた金額の割合だ。近年これが低下している。その理由はさらなる考察が必要だが、AIやロボットなどの導入が進むとさらにこれが低下すると想定される。これに対して課税する考えだが、議論百出だろうか。
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  出典:https://innovatenation.net/blog/2018/09/18/post-1436/

(課題2:既存権益者との利害調整)
 既存の利得権益事業者との調整や合意が可能かどうか。このようなデジタル通貨を提供することは、ある意味中央銀行市中銀行が独占的に提供していた機能を実現することになるためだ。

(課題3:過度なインフレの防止策)
 これは、全国レベルで第三段階に進んだ場合の課題だ。ベーシックインカムはスモールスタートとする必要がある。期待した効果を確認できなければ中止すれば良い。逆に、その効果が確認されると、徐々に増額される可能性がある。そして、支給する金額が増額されるほどインフレを誘起する懸念と可能性が高まる。政府にとっては、インフレは債務の実質返済額が目減りするため有効だが、既存の財産が目減りする影響もある。したがって、本格的にベーシックインカムを開始する時には、どのような事態になったりベーシックインカムの支給は中止するか、減額するか、増額するかを決めておくことが望ましい。しかし、これは難しい。

5. 結論
 当面は財源の問題も大きいため、地域を絞って、貧困対策としてベーシックインカムをトライアルとして導入するのが望ましいかもしれない。そして、その効果を確認した上で、金額をあげることや、地域を広げることを検討するのが現実的だろう。しかし、そのためには、候補となる地域で実際にデジタル通貨でトライアルをできるかどうかという問題になる。地域通貨のトライアルをしているところはそれほど多くはない。しかし、地域通貨が成功しているとも思えない。袋小路に入ることになるかもしれない。
                                  以上

ビジネスイノベータ育成セミナー#6

はじめに
12月21日の小川孔輔教授による第6回講義は、不二精油グループの清水洋史本社社長によるゲスト講義だ。不二製油といっても一般的な消費者はピンとこないだろう。なぜなら、不二製油の顧客は、菓子メーカーやコンビニなどの企業だ。そして、売上高は4000億円程度だが、営業利益率が6%程度と高い。高収益型企業だ。
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 出典:「そんなオモロイ会社やないねん、うち(笑)」 (3ページ目):日経ビジネス電子版

大豆が開く世界戦略
不二製油のメインの事業は植物性油脂と業務用チョコレートなどだ。2019年2Qの決算では、営業利益率は5.2%だ。しかし、清水社長はこれからは大豆が面白いという。
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 出典:https://www.fujioilholdings.com/pdf/ir/library/hosoku/191107.pdf

大豆ルネサンス
戦時中はタンパク質が取れないため大豆ばかりを食わされたので見るのも嫌だと義理の父が言っていた。逆に言えば、大豆は高タンパク質で栄養満点だ。朝食時には納豆を欠かさず食している。不二製油では、大豆をおいしく食べられるように研究している。中核となる技術は、豆乳の分離分画技術USS製法(ウルトラ・ソイ・セパレーション製法)だ。
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 出典:https://premium.toyokeizai.net/articles/-/17605

USS製法
不二製油が開発したUSS製法とは、簡単に言えば、大豆を豆乳のクリームと低脂肪の豆乳に分離する方法だ。そして、分離した豆乳クリームは、深いコクを持つと同時にクリーミー感がある。一方、低脂肪豆乳は、大豆の旨味が凝縮され、かつ油分がほとんどないのでヘルシーだ。食べ物は美味しくないと食べてもらえないので意味がない。美味しく作ることが絶対条件だ。そして、USS製法を使えば、美味しい豆乳ドレッシングとか、美味しいチーズのような豆乳クリームができる。これはすごい。
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 出典:USS製法|Innovation Story|研究開発|不二製油グループ本社株式会社

今回の課題
小川先生が珍しく課題提示を忘れていた(笑)。そして、後日提示されたのは今回の講義を受けて、次の課題に答えろというものだった。これは難しい。年末年始はしびれて動けないかもしれない。
① 食品産業は30年後(2050年)にどのように変わっているだろうか?
② 消費者の嗜好と行動はどのように変化しているか?
③ そのとき、業界のメインプレーヤーは誰で、その中でも不二製油のような素材メーカーや食品メーカー、フードサービス業はどのような役割を担っているだろうか?

30年後の未来
まず、これが難問だ。30年後の未来はどうなっているのかをざっと考えてみよう。

1) 世界の人口の増加
いろいろな予測があるが、2050年の世界人口はどの程度になっているのだろう。2019年7月2日に発表された国連の予測では、現在の77億人から2050年には97億人に増加する見込みだ。しかし、そのまま人口が増加するのではなく、今世紀末にはほぼ110億人をピークに減少する見込みだ。
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 出典:https://population.un.org/wpp/

2) 先進国・開発途上国別人口推移
こちらは2008年バージョンの国連のレポートだが、これでは2050年には91億人と予想していた。10年ほどで8億人の上方修正だが、約87%が開発途上国だ。
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 出典:https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h21_h/trend/part1/chap1/c1_01.html

3) 世界の穀物の生産量、収穫面積、単収等の見通し
下の図によると、収穫面積は微増。人口増加に伴って一人当たりの収穫面積は減少。しかし、生産量も単収も堅調に増加。これを支えるのは農耕技術の改善効果だろうか。国連食料農業機関(FAO)によれば、南米のグアテマラやサハラ以南のアフリカを除けば、必要な食料は必要な国に行き渡りつつあるという。
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 出典:www.maff.go.jp

4) 途上国での農業事業はバリューチェーンを構築すること
株式会社ユーグレナは、2005年に微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の屋外大量培養技術の確立に成功した会社だ。バングラデッシュではグラミンユーグレナとして、現地での農業指導を行っている。しかし、農業ビジネスにおいて、農地で農業を指導している作業は全体の2割ほどだという。大事なことはバリューチェーンを作ること。そのためには、農業技術移転・指導だけではなく、集荷や決済、選別や保管、政府許認可や輸出手続き、現地販売や国内営業、日本側での輸入手続き、さらには日本側での営業・顧客開拓などがある。つまり、川上から川下までを視野に入れた対応が必要だ
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 出典:https://www.jica.go.jp/bangladesh/bangland/cases/case29.html

5) フードサプライチェーンの各段階で発生する食料ロスの当初生産量に占める比率
食料品の廃棄問題が指摘されて久しい。日本だけではなく、先進国では消費区分において当初生産の25-27%がロスだ。しかし、途上国では消費者区分ではなく、それ以前の区分でのロスが多い。つまり、生産時や貯蔵時だ。
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出典:(2)食品産業を取り巻く状況の変化とその対応:農林水産省

6) 農水産物の輸出額は堅調に増加
農林水産省では、農林水産物の輸出を2019年には1兆円を目指すという。2018年度は前年度比12.4%増の9,068億円を達成した。しかし、2019年1-9月では6,645億円で前年同期比1.6%増にとどまった。これは最大の輸出先である香港の政情不安が大きいのだろうか。
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 出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000026157.html

7) 世界の食料品等の輸出入額の推移
 日本では1兆円を目指しているが、世界的にはどうなのだろう。少し、データが古いが2013年時点での輸出額は13,974億ドルに達したという。1ドル100円として、約140兆円の規模だ。すごい。2015年の国別では米国が1,242億ドル、オランダが814億ドルだ。日本は7位で51億ドルだ。1兆円の達成も厳しいが、ドイツやブラジル、中国、フランスの第二集団に入るには6兆円規模を目指す必要がある。
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 出典:www.meti.go.jp

消費者の嗜好と行動はどのように変化しているか?
1) 日本料理は世界の人気フーズ

JETRO(日本貿易振興機構)が、海外の男女388人に好きな外国料理を質問した。実施した場所は、ベルリン、ハンブルクミュンヘンライプツィヒドレスデン、その他の地域だ。その結果は、日本料理が21.8%と最も高かったという。JETROの調査なので忖度した部分があるのかどうかは不明だけど、日本料理はヘルシーなイメージもあり、人気だ。日本料理でも特に好きなのは寿司(14.3%)、ラーメン(9.6%)、味噌汁(6.1%)などだ。すき焼きとか、しゃぶしゃぶとか、豆腐とか納豆とかももっと知って欲しい。
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 出典:http://www.newsdigest.de/newsde/news/featured/7446-1015/

2) 各国の食料品等の輸出入型分類
下の図は経済産業省のホームページに掲載されているマッピングだ。日本は残念ながら素材の食料品も貿易特化係数(=(輸出ー輸入)/(輸出+輸入))が低い。目指すはやはり食料品の輸出を増やす方向だろうか。
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 出典:https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2016/2016honbun/i2340000.html

3) オランダの農業を支えるフードバレー
オランダでは、食の技術、科学、ビジネスを集約したフードバレーと呼ばれるエリアがる。それがオランダの中東部ワーヘニングゲン市だ。ワーヘニンゲン大学を中核として、リサーチセンターや企業研究所が結集している。約15,000人の研究員が農産物の栽培、加工に関する技術開発に加えて、保存、流通、販路開拓といったバリューチェーン全要素を研究している。これは見習う点が多い。
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 出典:第4節 農林水産物・食品輸出の拡大:通商白書2016年版(METI/経済産業省)

フードバレーとかち
農家一戸あたりの工作面積は、日本は2.2haと諸外国に比べると格段に低い。しかし、北海道に限って言えば24.2haであり、さらに十勝は39.4haとなんとかヨーロッパ諸国に追随するレベルだ。そんな十勝では、フードバレーとかちとして、農業に関する各種研究機関が集積している。ここでの研究開発成果としては、長いも栽培などがある。
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 出典:第4節 農林水産物・食品輸出の拡大:通商白書2016年版(METI/経済産業省)

長いも導入による一戸あたり生産額の増加
フードバレーとかちの成功例としては、JAかわにしによる長いもが有名だ。JAかわにしは、十勝平野の中央部の帯広市を区域としている。1965年当時は農業から離れる人が増えていたが、夕張市から種子をもらって挑戦が始まった。このエリアは野菜の栽培には適していなかったが、長いもには適していた。気候風土にもマッチして、着実に生産額を増やした。1999年からは米国などへの輸出を始め、現在では全出荷額の155が海外への輸出だ。海外への販路拡大が国内需給の適正化をはかり、農家の所得が上がった。日本の野菜の輸出額は2015年で55億円だが、その約6割の32.4億円を長いもが占めているとは知らなかった。隠れたヒットだ。
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 出典:第4節 農林水産物・食品輸出の拡大:通商白書2016年版(METI/経済産業省)

まとめ
今回の課題のために少し調べたがまだまだ足らない。特に、消費者の嗜好がどう変化するかとか、食料業界のメインプレーヤーが誰かはむずい。直感的には、素材を生育するプレーヤと不二製油のような食料品メーカーが中心となって商品を開拓し、日本だけではなく、世界への輸出を増加することで安定した収益を得られるようになっていて欲しいけど、それは願望である。レポートにまとめるにはもう一段調査や考察が必要だ。困った。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Apple Watchに感じる10の未来

はじめに
2015年に初代のApple Watchを購入して愛用していた。数ヶ月前に会社からApple Watchをお客様に提案したいのでモニター募集があり、これに応募した。やはり最新版(当時はSeries4)は進化していた。しかし、そのモニターも無事(?)終了して、初代に切り戻すと、いろいろ不満が出てきた。このため、思い切って最新のSeries5(Nike版)を購入して切り替えた。その中で感じたことを少し整理しておきたい。
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hiroshi-kizaki.hatenablog.com

初代からシリーズ5までの進化
自分が購入したのは、2015年7月に技術士試験を受験して、頑張った自分へのご褒美だ。初代とシリーズ5を比較すると色々と進化している。大まかに言えば、したの図のような感じだ。
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 出典:https://www.sin-space.com/entry/applewatch5-2019

解決された課題
初代を購入して2年ほど経過した時に、いくつかの課題を上げていた。解決した課題や予想外に良くなった課題もあるので、少し振り返ってみる。

1) 防水対応
初代は防水ではない。水没させてないが、多少水がかかったぐらいでは大丈夫だった。Series1も防水とは宣言していないが日常防水程度の機能はあったようだ。防水と宣言したのはSeries2からSeries5まで50m防水だ。お風呂やプールなどの日常利用ならこれで十分だけど、本格的なダイビングをするのであれば、防水ケースをセットすれば100mまで対応する。
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 出典:wowma.jp

2) LTE対応
初代はWi-Fiモデルのみだったが、Series3でLTE対応が出た。さらにSeries5でもLTE対応のapple watchがリリースされている。しかも、対応するLTEの周波数も格段に増加している。世界中で利用可能だ。でも、通信費が別途かかるので、今回もWi-Fiモデルにした。
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 出典:Apple Watch - 通信事業者 - Apple(日本)

3) 低廉な価格設定
Apple Watchは1万円を切れば販売数も加速すると予想した。しかし、そんなことは心配ご無用だった。スマートウオッチの2018年度の出荷位台数は4,500万台。前年度比53%の増加だ。2018年度のApple Watchは2,250万台なので、そのシェアは50%だ。2019年度の数字はないが、前年度同様に27%増とすれば、2,860万台だ。しかも、Appleでは最新のSeries5と同時にSeries3も併売している。より低価格の商品の品揃えにも対応している。中古ならエルメスバージョンも15万円ほどで出回っている。選択の幅は広がっている。
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 出典:• Chart: Apple Dominates Global Smartwatch Sales | Statista

予想外に良くなった点
今回Apple WatchのSeries5を購入して進化を感じた点を列挙しておきたい。

1) 音楽の再生
Apple Watchでは音楽の多面的な操作が可能だ。iPhoneで再生する音楽をApple Watchで操作可能だ。これは特にairpadのように音量の操作ボタンが付いていないワイヤレス機器を使う時には便利だ。さらによく聴く音楽はiPhoneからApple Watchにコピーできる。コピーしておけば、iPhoneを経由しないので、例えばジョギングする時にiPhoneなしでも、Apple Watchとairpadがあれば音楽を聴いていられる。これは結構快適だ。さらには、Spotifyのような音楽専用アプリを登録すればApple WatchSpotifyを利用できるという。すごい。
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 出典:Spotifyの音楽をオフライン再生できるAppleWatch対応アプリ「Spotty」が登場間近!? | Apple Watch Journal

2) 時計画面の常時表示
これは正直嬉しい。これまではリストをあげると画面表示だった。少しの時間だけど、急いでいる時にパッと見えないのはイラッとする。しかし、Series5では常時表示しているので、ストレスフリーだ。心配なのは電池だけど、良く見ていると、普段は表示すると言っても、節電モードだ。そして、リストをあげると輝度が上がる。また、どうしても、電池が心配な時は常時表示をオフにすることもできる。

3) 時計のデザイン
初代のApple Wathは38mmと42mmだったけど、Series5は40mmと44mmだ。Series3の11.4mmに比べるとSeries5の厚さは10.7mmと少し薄くなったけど、画面は大きくなった。重さはあまり変わらない。軽くするよりは、薄く、大きくする方向で進化していると言える。
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 出典:https://www.nojima.co.jp/support/koneta/26973/

4) パスコードの設定
Series2からの機能だけど、Apple Watchを腕から外したら、4桁のパスコードを求められる。これはセキュリティ上安心だ。でも、机の上に置いているときは、普通に時計は表示してくれるけど、LINEのメッセージ等は見れない。細かな改善だけど、これは嬉しい。

今後の課題
すでに一部実用化しているものもあるけど、こういう機能をもっと強化して欲しいという感じで列挙してみたい。

1) マルチカップリング
個人的に契約しているiPhoneと会社から支給されているiPhoneがある。でもApple Watchはそのどちらかしか対応できない。一つのiPhoneで複数のApple Watch
をペアリングできるが、その逆はダメだ。しかし、その逆を実現して欲しい。特にLTE対応のApple Watchがそれに対応すれば、iPhoneを二台持たずに、Apple Watchだけで外出することが可能となる。これは嬉しい。

2) apple glassとの連携
Appleは将来Apple Glassを提供すると噂されている。2020年は難しくて、多分2022年とかになりそうだ。どんなものが出来上がるの今から楽しみだ。その時には、当然iPhoneApple Watchとも連動するような仕組みにして欲しいと思う。
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 出典:https://iphone-mania.jp/news-203219/

3) ゴルフなび
すでにiPhone対応のアプリや、Apple Watch対応のアプリは提供されている。現在、専用のゴルフナビを使っているし、そちらの方が使い勝手が良いけど、Apple Watchのバッテリーの問題とかがなくなれば、ゴルフナビの専用機の買い替えではなく、Apple Watchでゴルフナビをするのだろうと思う。今の製品との互換性を維持できると嬉しいけど、難しいだろうな。
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 出典:GolfLogix | Michael Weening: a few pictures

4) ゴルフ練習
ゴルフのスウィング練習をしたら、それを3Dで再現するようなことができると面白いと思うけど、どうだろう。まあ、ゴルフの上達を目指すなら、もう少し真面目にまずは練習するとか、柔軟体操するとか、ジョギングするとか、体を鍛える必要がある。でも、正直、現在は学業が優先だ。
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 出典:Phigolf WGT Edition is a realistic golf simulator that you can take anywhere

5) 古いApple WatchiPodライクに利用
新しいApple Watchは使い勝手も良くて満足しているけど、古いApple Watchも有効活用したい。ネットで調べていたら、iPod的な使い方もできるようだ。ケースを買うだけなら安いものだ。
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 出典:http://touchlab.jp/2018/11/thepodcase/

6) バッテリーバンド

これはAppleから公開されていないので、商品化されていないけど、どうも隠し端子があるようだ。そして、それは充電に対応できるので、サードベンダーが商品化すればすぐにも実現できる。でも、できれば、純正品でリリースして欲しいところだ。もし、それで1週間ほど充電フリーになるなら欲しいと思う人は多いのではないだろうか。
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 出典:http://touchlab.jp/2015/05/apple_watch_hidden_port_charging/

7) 自動翻訳
これは機会があれば試してみたい。ポケトークを買わなくても、Apple Watchで翻訳できればそんな嬉しいことはない。
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 出典:‎iTranslate Apps on the App Store

8) Run & Ride
ジョギングするのはちょっと辛いけど、自転車なら街中をサイクリングできる。Apple Watchでナビもできる。ただ、以前使ったアプリだと、Googleマップベースではなく、Appleマップベースだった。この辺りも改善していると嬉しい。
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 出典:https://apps.apple.com/gb/app/strava-running-cycling-gps/id426826309

9) SLACK連携
LINEやメッセージをApple Watchで受信できるのは嬉しい。送信メッセージもあらかじめiPhoneで用意しておけば、Apple Watchからも選択して送信は可能だ。でも、以前、ニコニコマークを送ろうとしたら、怒りのマークを送ってしまって、大変なことになったことがあるので慎重な操作が必要だ。また、最近はSLACKにも対応しているのは、嬉しい。どこまで対応するのか、試してみたい。
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 出典:https://www.alphr.com/apple/apple-watch/1000371/best-apple-watch-apps

10) テスラカー連携
六本木ヒルズの地下駐車場を見たわけではないが、以前はベンツとかBMWだったけど、最近はテスラのEVが多いらしい。あまり街中で見かけないけど、持っている人は持っているのだろう。しかも、同じハードとソフトでも、将来の自動運転への拡張オプションがあるかどうかで100万円以上違う。そんなEVをApple Watchで操作できるとしたら、子供の頃に見たスーパージェッターの流星号のようだ。
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 出典:Apple Watch Tesla Car. How Far Can We Drive Them?

まとめ
Apple Watchを色々と試していると未来が透けて見えるようで楽しい。ワクワクするとはこういうことだ。新商品を同じ時期に毎年リリースする戦略は、ユーザだけでなく、それを開発・研究して、商品化し、販売する側も楽しいだろう。まあ、辛いこともあるけど、継続的に新商品を出すことを前提にできれば、3年後、5年後、10年後にどのように成長させるかの青写真を作ることもできる。まさに、継続は力なりだ。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Zm'ken:籠田淳子代表取締役のゲスト講演♪

はじめに
今日は、小川孔輔教授によるビジネスイノベータ育成セミナーの第5回目だ。ゲスト講師は、有限会社ゼムケンサービス代表取締役の籠田淳子さんだ。籠田さんの講義の後、7つのグループに別れて討議して発表した。課題は女性のリーダシップ。女性メンバーの本音が炸裂した。下の写真は、有限会社ゼムケンのホームページの社員だ。どの社員も溢れるような笑顔が素敵だ。一番左が籠田淳子代表だ。
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 出典:代表取締役 籠田 淳子«私たちについて|ゼムケンサービス

1. 籠田淳子先生の講義
法政大学MBAの卒業生

この籠田淳子代表は法政大学のイノベーションマネジメント専攻科の第16期卒業生なので、3年先輩だ。2015年1月9日に総理官邸で内閣府が選定した第一回「女性が輝く先進企業」に選定されて安倍内閣総理大臣から内閣府特命担当大臣賞を受賞している。内閣総理大臣賞を受賞したのはセブン&アイホールディングと北都銀行。他に特命担当大臣賞を受賞したのはカルビー資生堂、日産、LIXILグループだ。日本を代表する企業の代表と並ぶ雄志だ。でも、本当は、建設会社なので、建設の作業服で行こうとも考えたが、流石にそれはやめて、ヘルメットを装飾して独自色を放っている。安倍総理から直接声をかけてもらって、亡き父や夫への感謝と建設業の活性化への抱負を述べている。素晴らしい。
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 出典:https://www.areabiz.jp/kitakyushu/archives/19129

籠田淳子代表の所有資格
タイトル的には一級建築士だが、それ以外にも管理建築士、インテリアプランナー、商業施設士、住宅性能評価員、監理技術者、福祉住環境コーディネーター3級、被災建築物応急危険度判定士、建築生産専攻建築士、登録特殊建築物等調査資格者、建築仕上げ改修施工監理技術者、アロマコーディネーター、ゴンドラ特別教育と広範囲な資格所有者だ。建設業で生きていくための資格と女性の強みを発揮する資格の両方をカバーしているのがすごい。
 出典:建築の相談|JKDT女性建築デザインチーム

女性建築デザイナーチーム(JKDT)
今から10年ほど前のことを振り返ると籠田さんの涙腺が緩む。苦しいことや辛いことが重なった。でもそのどん底で気づいたのは、先代(父)のやり方を踏襲するのではダメだということ。そうではなく、自分がやりたいこと 、自分ができること、自分がすべきことが何かを考え、悩み、その結果行き着いたのがJKDTだ。JKDTとは、女子高生のダンスチームではない(笑)。女性建築家デザインチームの略だ。家を守るのは女性だ。冷蔵庫のどこに何があって、賞味期限はどうか、残量はどうかまで知っている。タンスのどこに何があるかを知っている。ある家を設計するときに、押入れの代わりにウォークインクロゼットを提案した。嫌がる職人を説き伏せて完成した。お客様は大喜びだ。籠田さんは商売人でもある。お客様が喜ぶ提案をして、実現したらちゃんと報酬をもらう。そして、その報酬は職人に分配される。お嬢のいうことを聞くことはシャクだけど、有言実行を繰り返すうちに、職人さんとの信頼関係も強くなる。そこまで行くのは大変だけど、それを実行した籠田さんはやはりすごいと思う。
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 出典:https://www.facebook.com/JKDT2012/

建設会社の創業者のお嬢様
幼少の頃はお嬢様として育てられたという。それを聞いていた男性の生徒は不謹慎ながら懐疑的な表情だった(笑)。お父親である籠田春夫さんは大工だ。1年365日のうち休むのは「盂蘭盆会」つまり8月15日のお盆の日と、正月などの特別な日だけだ。大工はなんでもやると言って左官業もガス・水道管工事も電気工事もなんでもやっていた。お母さんはそれを支えて、職人さんにいつも食事を出し、夜はお酒を出して家業を支えた。籠田淳子さんは、そんな両親から年子の兄に続いて長女として誕生した。しかし、12月の予定が9月に産まれた未熟児だ。生存の危機があった。これが彼女の最初にして最大の人生のハードルだったのかもしれない。しかし、驚異的な生命力でこれを乗り切った。両親はそんなこともあり、お嬢様として大切に大切に育てようとミッションスクルールに通わせたという。

建築家を目指す
生命力溢れる籠田さんはミッションスクールではどうだったのか?両親の期待に応えて深窓の令嬢として育ったかというとそうではない。中学、高校と生徒会長を6年間務めた。当時から男気があったのだろう。バレンタインのときにもらうチョコレートの数は半端なかったという。不謹慎ながらそれを聞いていた女性の生徒は懐疑的な表情だった(笑)。きっと、そのころに持って生まれたリーダシップが開花したのだろう。しかし、そんな平和な家族で父と断絶する事態が起きた。

新聞記者になりたかった母の協力
籠田さんは園児の頃は幼稚園の先生になりたいと思ったという。小学校に上がると小学校の先生、中学校に上がると中学校の先生に憧れた。素直でわかりやすい性格だ。でも、高校を卒業して、ミッション系の大学に進むと信じていた父は、籠田さんから建築家を目指したいと聞く。籠田さんにとっては優しい父の顔色がみるみる変わった。可愛い娘の願いを叶えてやりたい。でも、女性が土建の世界で生きていけるわけがない。苦労するに決まっている。お母さんに淳子を絶対に建築の世界に活かすなと命令した。しかし、籠田さんの母親も強者だ。表面的には夫(籠田さんの父)を立てながらも生活費でいける範囲の大学に行くことを条件に応援してくれた。しかし、それから父は口を聞いてくれなくなった。あえて父親の立場で弁解すれば、娘と直に向き合って話し合っても、娘を説得できないことを父親はわかっていたのだと思う。そんな父と向き合えるように事態が好転するのはもう少し先のことだ。

二級建築士をとって社会人デビュー
最終的には、滋賀県の短期大学で建築を学んだ。そして、二級建築士を取得して社会にでた。当時はセクハラという言葉もないほど、セクハラが横行していた。文字にするのが幅かれるようなこともあった。男性に混じって会議に参加しても、自分だけお茶がない。後で聞くと女性は女性にお茶を入れないものだという。これはびっくりした。しかし、そんな逆風の中でも着実に実績を積み上げて、難関の一級建築士を取得した。大工の父親から頑健な肉体と精神を受け継ぎ、本当は新聞記者になりたかったという母から聡明な頭脳を受け継いだ最強のDNAホルダーだ。また、小さい時から大工の世界を見てきたことが血となり、肉となっている。多分、大学で建築のことを学ぶときには、初めて学ぶというよりは、自分の中に混沌と蓄積されていた膨大な知識や経験や知見が一気に整理されたり、理論的な根拠を学ぶことでめちゃくちゃ気持ち良かったのではないかと思う。多分、成績もダントツだったのだろう。

一級建築士をとると先生になった。父とも和解。九州に戻ってこい。
籠田さんを取り巻く環境が一変する事態が起きた。そんなことになるとはと籠田さん自身も驚かれたようだ。それは、籠田さんが難関の一級建築士試験の合格して、名刺に一級建築士と書いて、それをクライアントに渡したときだ。名刺を受け取った人は、3回ぐらい名刺と本人を見比べたという。一級建築士になれば先生と呼ばれる。周囲の人が籠田さんを見る目が一変した。そして、実はその前日に父親からも「家に帰ってこい」と言われた。一級建築士になれば男も女もない。籠田さんの最大の理解者であった父親も、まさか娘が一級建築士になれると想像していなかったようだ。父親も母親もその喜びは想像に難くない。本当によく頑張ったと思う。偉い!

建築業のサービス業化
和解した父親のもとで一級建築士として腕を振るった。父親は、職人たちに、娘の指示に従うように命じてくれた。そうでなければ、押入れの代わりにウォークインクロゼットを作ってくれない。職人とは、過去の伝統を守り、決まり事を変えないことで技術を継承する。そんな職人に無理な注文を命じる。職人は、恥ずかしい仕事をするのは恥ずかしいと抵抗する。そんな軋轢を温かい目で見守っていたのは父親だ。そして、娘である籠田淳子さんに対して、「お前がやっとるのは建設業ではない。サービス業だ。」と言ったという。つまり、建設業のサービス業化というとてつもない宝の山に娘が向かっているのだと父親は理解していたのではないだろうか。

職人との軋轢
籠田淳子さんの仕事の上司であり、先輩であり、父親であった春夫さんも20年ほど前に他界された。兄は穏やかな性格だ。先代の父を手本として仕事を進めようとする。しかし、職人の動きは違う。先代と同じように言っても先代の時のようには職人は動いてくれない。職人からすれば、自分たちが小さい頃から自分たちを育ててくれた先代は父のようなものだ、先代の奥さんはお母さんのようなものだ。先代は全てを理解してくれる。でも、その娘はどうだ。元気なお嬢ちゃまだったのに、九州をでて、大学に進んで、一級建築士になって帰ってきたら、とんでもないことばかりを言い出す。ついていけない。先代がいるうちは我慢したが、それももう限界だ。そんな風に感じていたのかもしれない。

建築建設女学校プロジェクト
父親は職人を育てた。自分は建築や建設に関わる女性を育てよう。そんな決意から立ち上げたのが「けんちくけんせつ女学校」だ。このネーミングもユニークだけど、URLの「kenkenjo.jp」もユニークだ。JKDTも印象的だけど、この小文字のkenkenjoは可愛いし、シンプルだと個人的には思う。さすがのwikiもまだ「けんちくけんせつ女学校」を取り上げていないが、掲載されるのは時間の問題だろう。
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 出典:けんちくけんせつ女学校

西日本新聞での紹介
別の授業で記者会見をしたり、記事を書いたりした。下の記事を書いた湯之前八州さんは、その講師の同僚だったかもしれない(笑)。けんせつ小町とか、ドボジョのネーミングはヒットしなかったけど、よくまとめている。流石にプロの記者は上手だと感心する。これによれば、国土交通省は土木や建築業界で働く女性を2019年までの5年間で10万人から20万人に倍増する目標を設定しているが、2019年2月の労働力調査では12万人だ。建築現場で働く技能者が伸びないが、1級建築士などの資格を持つ女性技術者は2万人と増えている。体力的なハンディのある女性は頭脳で勝負する方がいいのかもしれない。
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 出典:いよいよ2019年開講します。 | けんちくけんせつ女学校

経営理念
有限会社ゼムケンの経営理念の骨子はぜむけん赤本でまとめ、ぜむけん手帳に進化し、現在の10年ビジョンにつながっている。会社の10年ビジョンを12月に全社員に示す。社員は年末年始に悩みながら一人ひとりの10年ビジョンを考える。そして、それを1月4日にそのビジョンの発表会を行う。初回は家族のことばかりだった。でも、何度もやるうちに、自分のことや、会社のこと、さらには社会のことを考えるようになる。これこそが成長だ。視野が広がり、知見が深まると、視点が高くなる。仕事のこと、家族や家のこと、学ぶこと、そして社会のことを考える。素晴らしい取り組みだと思う。

仕組みを作ると意識が変わる。
籠田淳子代表は、アイデアパーソンでもある。思いを形にするのが上手だ。多分、それは建築家としての才能でもあり、経営者としての才能でもある。例えば、ITの活用だ。いわゆる現場の見える化だ。自分は監理技術者として現場に立ち会うことも多い。今週も来週も職長研修の講師の予定がある。色々と指導するけど、まずテキストが硬い。アイデアが古い。しかし、籠田さんが率いるゼムケンは柔軟でしなやかでありがら合理的だ。ゼムケンでは、現場で確認すべき事項を9つに絞り、それぞれのチェック状況を写真にしてSNSにアップする。みそは、現場の状況を撮影するのではなく、それを見る社員を写すことだ。籠田代表が全ての現場に毎日顔を出すことは物理的に厳しい。しかし、全ての現場で各社員が活動している状況をSNSでチェックすることは可能だ。そして、その写真に社員の顔が写っていたら、その表情から社員の体調を推定したり、背景から天候面のリスクを推定したりできる。何より、作業の見えるかを実践されているのは素晴らしい。
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業務の細分化と年次努力目標
籠田さんの経営者としての非凡さは、下の表を見るだけでわかる。ワークシェアリングを実践すべきと説く人は多い。しかし、それをどのように具体的に実践するかを指導できる人は少ない。下の表では現場で求められる業務を20に細分化したうちの7つのみを抜粋した。得意が◎、出来るが○、勉強すれば出来るが△、無理はxとしている。自分もよくメンバーの担務表を作成するが、◎と○ぐらいだった。籠田さんもxを定義しているけど、実際にxをつけていない。しかし、xをつけられるのはメンバーにとっては屈辱だし、プレッシャーになる。担務表のデメリットは○のついていない業務を軽んじてしまうところだけど、このxはそれを防止している。素晴らしい。さらにすごいのは、能力別に分けているところだ。赤字はどうしてもベテランにつくことが多い。そうすると△の人はどうしてもベテランに頼ってしまったり、ベテランが対応するから良いと考えがちだ。そこで籠田さんが工夫しているのは黄色でマーカーをつけている点だ。特にこの点を頑張れよ!見てるよ!というメッセージは確実に社員に届く。社員の名前は隠したけど、一人ひとりの現状を見た上で、今はこうだけど、次はこれを目指そうよというリーダとしての籠田さんの暖かさと厳しさが端的に現れていると思う。
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2. グループ討議
今回も、生徒52名がAグループからGグループまで7つのグループに分かれた。それぞれに女性が入っている。毎回少しずつメンバーが変わるように配慮されている。今回はCグループだった。よく知っている人が三人、過去に同じだった人が二名、いい感じだ。講義の中で全員が発表することを求められていて、七名中二名がまだ未発表だったので、その二名が発表することになった。今回のテーマは、「女性らしいリーダシップの取り方」だったので、女性が発表するグループが多かった。それぞれ面白い提案をしていたが、MBAに通う女性陣からは本音が垣間見えるものも多い。発言者の許可はまだとってないので、指摘があれば修正します(汗)。

TYさん:多分これが最も籠田さんに響いたようだ。女性らしいリーダシップは優しさと厳しさの組み合わせ。一言で言えば最強の「おかん」
MTさん:男性的なリーダシップを女性がしても男性には響かない。よく顔を出して、下手からアプローチすると男性は協力してくれる。
KNさん:女性は暮らしへのこだわりがある。男性が気づかない目線がある。
IMさん:能力があれば男女は関係ない。
KGさん:チームプレイ大事。バレーボールようなきめ細かな意識づけと共感が大事。
NKさん:女性こそリーダ向き。教えたり、コーチングするのはしなやかな女性向き。

籠田さんからの指摘
おかんが最強というのはそう思う。厳しさと優しさ。夏の熱中症対策のために梅干しを配りまくる。でも塩っけが強いと余計に水分が欲しくなったりする(汗)。笑わせることも大事。女性は家庭でも、職場でも元気で健全に明るいのが一番。

OODA
管理サイクルといえばPDCAだ。これは今もこれからも重要だ。しかし、PDCAだけではダメだ。変化の激しい状況の中では、計画ありきでは身動きが取れない。現状をよく理解して、よく把握して、何か問題があればすぐに対応する。そんなコンセプトに基づく管理サイクルとして注目されているのがOODA(うーだ)だ。籠田さんの講演の中で、作業員や作業の様子をよく見て、観察して、考察しているのが伺ええたので、Cグループの提案に追加してもらったら、ゼムケンはOODAの実践会社と評価してもらったことがあるという。さすがだ。
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 出典:OODA-LOOP-top | データのじかん

まとめ
今回は、MBAの先輩であり、女性起業家の実践者であり、女性育成の推進者でもある笑顔がチャーミングな籠田淳子ゼムケン代表の講演を拝聴した。厳しいだけでもダメだし、優しいだけでもダメ。硬軟抱き合わせて、清濁併せ呑むような心が広く、度量の大きな人物は男女関わらず魅力的だ。母親は厳しくもあり、優しくもある。人の意識を変えることは難しいことだけど、女性のしなやかさが発揮できるような仕組みを取り入れることは可能だし、そのようなことを積み重ねることで人の意識も変わるし、意識が変われば、日本社会の活性化にも繋がる。そんなことを学んだ気がする。どうもありがとうございました。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

目指せデータサイエンティスト!Rでステップアップ♪

はじめに
デジタル広告の講義は早くも5回目だ。Rを活用する講義が火曜日と木曜日と週2回あるのは、いいペースだ。なんとなくRにも慣れてきたような気がする。でも、まだそんな気がするだけだ。

データサイエンティストで稼ぐ
高田教授はデータサイエンティストになれば稼げるという。特に、フリーソフトのRを活用すれば可能性は格段に広がる。高額なBIやSASなどなどのソフトを活用するのではなく、無料のRで高度な処理をすることに価値があるのだろうか。人月100万円から200万円。仮に、100万円でも年間では1200万円となる。人月170万円ならほぼ年収2000万円だ。
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 出典:データサイエンティスト、データアナリストの求人案件 フリーランスエージェント BIGDATA NAVI

クラウドワークスで稼ぐ
データサイエンティストの仕事を見つけたければ、クラウドワークスを活用する方法もある。クライアントが19万社に対して、クラウドワーカーは140万人。数だけであれば足りているように見えるが、データ分析の専門家は4,000人程度。まだまだデータサイエンティストは不足している。活躍の場はたっぷりとありそうだ。
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 出典:https://crowdworks.jp/press/?p=7184

データマイニングの国際学会
KDD2019とは、データマイニングに関する国際会議(Knowledge Discovery and Data Mining 2019)だ。これに発表するような研究論文を出せるとこれは価値がありそうだ。
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 出典:https://data.gunosy.io/entry/research-intern-kdd19

コンサルタントで稼ぐ
東京大学を卒業して地頭を活用してデータサイエンティストを目指す人もいる。新人に数千万円の収入をオファーする企業もある。そんな若者と直接戦うよりは、これまでの会社経験を活用したコンサルタントを目指す方がいいとも高田教授は説く。確かに、そうかもしれない。

CIOからCMO
現在、IBMはコンピュータのハードウェアの販売を切り離している。PCもサーバーも切り出した。そんなIBMは何に注力しているのか。以前は、CIOをキーワードにして、商売ができた。しかし、現在は、それではビジネスにならない。ではどうするかといえばマーケティングだ。情報を分析することが目的ではない。それを活用することだ。企業で言えば、儲けることだ。その意味では、データを活用したCMOとしての立ち位置であれば、まだまだ需要はあるだろう。
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 出典:The New CMO-CIO Alignment [Infographic]

頻出パターンマイニング
データの量が膨大になるとそのデータ処理は大変だ。そのため、良くいえば効率的に、悪くいえば手抜きでデータ処理をしたい。そのためには、どうするか。一つは頻度に基づいて、頻度の高いデータを重視し、頻度の低いものはそれなりに処理する方法だ。
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 出典:http://www.kamishima.net/archive/freqpat.pdf

Apriori(相関ルールの抽出)
大規模なパスケットデータから、幅優先型の探索で相関ルールを列挙するのがAprioriアルゴリズムだ。たとえば、アイテム数が10個でも、それらを組み合わせて作ることのできる相関ルールは5.7万種以上だ。このため、これを支持度と確信度の特徴を使って効率的に検索するのが狙いだ。
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 出典:http://www.kamishima.net/archive/freqpat.pdf

類似度によるクラスタリング
類似度を推定する手法として、ユークリッド距離を計算する方法と、コサイン類似度が代表的だ。
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 出典:http://www.f.waseda.jp/yusukekondo/TALL/TALL_Spring06.html

まとめ
久しぶりに講義のことをまとめた。明日も早いので、今日はこれぐらいにしよう。
 
 以上

(追記)
先週と先々週の課題の振り返り
毎回、髙田教授から答えにくい、マニアックな課題が出る。それに悪戦苦闘しながら調べて、考えて、レポートにまとめる。今回は、たまたま自分のレポートが取り上げられて、説明せいと(笑)。すっかり油断していた。レポートを読み直して、思い出した(苦笑)。

今週の課題
詳細は割愛するが、Tech taxについての課題、Recommenderlabの課題、micro RNA検査関連の課題(ヒントは偽陽性)、CCPAの関連の課題、ネットフリックス関連の課題。まだ、内容をよく読んでいないけど、冬休みはたっぷり時間がありそうで、意外と忙しい。頑張ってトライしよう。

最後まで読んでいただきありがというございました。