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倫理問題:米国の企業の方が倫理的なのか?

内部通報件数の多いランキング
少し古くて恐縮だが、昨年9月の東洋経済オンラインに内部通報者の多い企業のトップテンランキングが掲載されていた。内部通報が多いことは良いことなのか、悪いことなのかを論ずるのは難しい。内部通報が多いということは問題が多いという側面に加えて、社内の自己解決機能が高いという側面もあるからだ。また、今年になってから社内不祥事が報道された企業はこのランキングには含まれていないことからも、ベストではないが、ベターな企業群だと言えるのではないか。

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(出典:東方経済オンライン、参考1)

社内風土の活性化と改善
内部通報が多くてもそれらの課題を社内で共有されているかどうかが重要ではないか。下の表のように、各種問題はすでに社内で議論されているが、それでも内部通報が多いというのは改善の意欲が非常に強いということで望ましいことでもある。ただし、改善のためのリソースや時間、コストには限界もあるので、社内でよく議論して、優先度を決めて、それをオープンに共有することで、さらに次のステージに進めるだろう。

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閉鎖的な社内風土&内部通報が多い
上の表で左下のマトリックスは要注意だろう。つまり、問題は事業部別の縦割りが進んでいたり、ラインの上下でも社内の情報の共有がされていないケースだ。現場の第一線の不満や問題意識を吸い上げる体制も人材もいないために内部通報に情報が偏るなら、日常の情報共有やコミュニケーションを活性化することが先決だろう。

内部通報が少ない場合
判断が難しいのは、このケースだ。社内では問題が活発に議論されているのに、内部通報が少ないのだとしたら、それは内部通報システムが謦咳化しているのかもしれないし、内部通報システムが頼りにされていないのかもしれない。もっとわかりにくいのは社内の情報共有や議論も活発でないケースだ。これは問題意識自体が低いがなく、言われたことだけをやれば良いというような企業風土になっている可能性がある。このような企業の文化を変えることが実は一番難しい。

グローバルに高い倫理観を持つと評価されている企業
世界で最も倫理的な企業の調査を米国のシンクタンク(エシスフィア・インスティテュート)が毎年行っている。2017年版は2017年3月13日に発表され、世界19ヶ国124社が発表された。日本の企業では花王が選出された(参考2)。

11年連続で世界で最も倫理的な企業に選定された花王
花王は、世界で最も倫理的な企業2017に選定された。花王は2007年に同賞が開始してから11年連続で選定されている唯一の日本企業だ。同賞は透明性、誠実さ、倫理、コンプライアンスに関する優れた成果を挙げる企業を表彰する賞だ。

日本の企業は減少傾向
2011年版の調査では、この花王を筆頭に、日本郵船、リコー、資生堂、損保ジャパン、そして東京海上火災(当時)の6社だったが、2017年版では花王の1社のみに減少してしまった。日本企業の倫理観はグローバルに見ると減衰しているということなのだろうか。

企業倫理の評価基準
エシスフィア・インスティテュートは、同社の独自の倫理指数で評価している。具体的には、企業倫理・コンプライアンスプログラム(35%)、コーポレートシチズンシップと責任(20%)、倫理文化(20%)、ガバナンス(15%)、リーダーシップ・イノベーション・社会的評価(10%)で構成されている。同社によると、選出された124社はS&P500より株価が6.4%も高いという(参考3)。

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(出典:ETHISPHERE、参考3)

まとめ
日本では、内部通報の多い企業を報道することが多い。一方、米国では倫理感の高い企業リストを発表する。脳科学者の中野信子さんは、飴と鞭よりも、飴と無視の方が改善効果が高いという。良いことをしたら飴をあげて褒め、悪いことをしたら鞭で叱るという方法は、一般的な方法として認知されている。しかし、鞭を使わせないように、余計なことをしなかったり、隠したりするようになる。そうではなくて、悪いことをしても、スルーして、良いことをした時にだけ褒める。まさにペットの指導法だ。このような「飴と無視」による指導が最も学習効果が高いという。ただし、いつも褒めているとその効果は低下するので、スパイスの意味で軽く叱るとか注意喚起するのは良いのかもしれない。企業の倫理感を高めるには、自虐的に問題のある企業をリストアップするのではなく、模範となるべき企業をリストアップするような方法を日本でも採用したり、お手本となる企業の姿勢やノウハウを学ぶべきなのかもしれない。

以上

参考1:http://nenene-news.com/?p=5984
参考2:https://www.forbes.com/sites/jeffkauflin/2017/03/14/the-worlds-most-ethical-companies-2017/#611b08057bc3
参考3:http://worldsmostethicalcompanies.ethisphere.com/scoring-methodology/


日本人の起源:日本人の貯金好きは遺伝子が原因?!

日本人の貯金好きの原因は遺伝子か?!
これは世代にもよると思うが、特に高齢者の日本人は貯金が好きだ。日本人の個人資産のうちの現預金の比率は52%、金額ベースで892兆円という(参考1)。日本のGDP(約500兆円)の1.8倍の現預金だ。国民が貯金好きなのは一概に悪いとも言えないが、世代間のギャップが高まりすぎるのは問題かもしれない。

新奇探索性とは
貯蓄好きとは直接リンクしないかもしれないが、新しいことにチャレンジする傾向が高いかどうかは、脳科学者の中野信子によると、日本人の遺伝子にその原因があるという(参考2)。新しいことにチャレンジする性格を「新奇探索性」と言い、その新奇探索性はドーパミンのD4レセプタタイプ(DRD4)の長さで決まるという。そしてその傾向は、例えば、DRD4が7回繰り返すものの比率は、日本人では1%デンマーク人が14%、スペイン人は18%という。

フィンランド人はアジア人系人種?
フィンランド人はこのDRD4が7回繰り返す比率が6%と低い。中野信子さんは、この理由は「フィンランドの人々がもともとアジア系の人種だったことに由来するのかもしれない。」と説明している。バルト三国を訪問した時に、フィンランドリトアニア、ラトヴィアではそれほどでもなかったけど、エストニア人にはアジア人の遺伝子を感じた。エストニアの古い農家は日本の古い農家との共通点が多かった。エストニア人はヨーロッパの日本人と言われているらしい。中野信子の説明をもっと聞きたいと思った。

大企業の内部留保非正規社員の比率
話を貯蓄好きに戻す。貯蓄好きの性壁が大企業の経営者の判断にも影響を与えているのだろうか。企業経営者を利益を上げることを求められている。そして、同時に社員の生活を守る責任も有する。しかし、下の図を見ると、労務コストを切り下げるために正規社員を非正規社員に切り替えて、それによって得た利益を内部留保として溜め込んでいる図式に透けて見える。東京都の知事は希望の党の中で内部留保に対する税金を提案していたが、財源がほしい財務省も無理筋と見放していた(参考3)。希望の党は失速したが、内部留保に課税をするのではなく、非正規社員の比率を下げるように規制することにあるのではないだろうか。
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(出典:すくらむ、参考3)

政府の非正規社員率が高いのは労務厚生省
下の図によると、民間企業の非正規社員比率は38%だという。官公庁では財務省法務省国税庁は10%程度と非常に低いが、最も非正規社員比率が高いのは厚生労働省の46%だ。それぞれの省庁にはそれぞれの事情があるが、非正規社員が高い省庁は、業務を見直して、民営化できる要素が残っているのではないか。

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(出典:月間「KOKKO」、参考4)

まとめ
今回は、貯蓄好きから遺伝子の話、内部留保、そして非正規社員と話が転々としてしまった。貯蓄好きなことは問題ではないが、企業が内部留保に走ると非正規社員が増えて、結局国力が低下することにつながらないだろうか。AIやロボットの進化に伴い、特に中間層の仕事がなくなると予想されている。企業が利益確保や内部留保を強化することは悪いことではない。しかし、競争力を高めて、収益率を上げるのではなく、労務費をカットして、内部留保を高めているのだとすると、再考すべき部分もあるのではないだろうか。難しい問題だ。

以上

参考1:https://zuuonline.com/archives/90128
参考2:http://logmi.jp/152044
参考3:https://ameblo.jp/kokkoippan/theme2-10007205193.html
参考4:http://editor.fem.jp/blog/?p=1741

倫理問題:不祥事が発生するのは健全?!

相次ぐ日本企業の不祥事
最近、製造業を中心に不祥事の報道が相次いでいる。まとめサイト(参考1)を見ると、次の各社の不祥事が掲載されていた。
三菱自動車 2000年 ブレーキなどのリコール案件を放置、隠蔽
三菱自動車 2004年 ハブなどのリコール案件を放置、隠蔽
パロマ   2006年 湯沸かし器のリコール案件を放置
東洋ゴム  2007年 断熱パネルで性能データを偽装
・タカタ   2015年 エアバックのリコール案件を放置
東洋ゴム  2015年 免震、防振ゴム等で性能データ偽装
旭化成   2015年 子会社の旭化成建材が地盤調査データを偽装
三菱自動車 2016年 自動車の燃費性能データを偽装
日産自動車 2017年 無資格者による法定検査の実施、隠蔽
神戸製鋼  2017年 鋼材性能データを偽装

不祥事はなぜ起こる
病気では急性と慢性があり、急性は原因が明確だが、慢性は生活病とも言われ、体質改善が必要だ。現在、問題となっている不祥事には急性というよりは慢性の問題が多いのではないだろうか。例えば、神戸製鋼の性能データの偽装や日産自動車の無資格者による法定検査の実施は長年現場で運用されていたものではないか。それぞれの不祥事にはそれぞれ理由があるはずだ。例えば、無資格者による法定検査が良いわけはないが、止むを得ず1度行ったことが見過ごされると、2度目、3度目が発生し、ついには、慢性化する。そんな歴史があったのではないだろうか。

不祥事の発覚
では、なぜここにきて急速に不祥事が発覚するのだろうか。すべての不祥事がどのように見つかったは確認できていないが、ニュースやネットで見る限り内部告発によるものが多い。つまり、顕在化する問題が生じないが、本来おかしいのではないか、法令違反なのではないかと感じた社員が内部告発をしているということではないか。現場力が高い時代には、現場で起きている問題を現場で解決・改善していた。しかし、このボトムアップ力が下がっているのではないか。現場の声が本社や経営層に届かないか、それを経営改善に反映するということがなくなっているのではないか。

東京労働局の申告受理件数
平成12年から平成19年にかけて東京労働局が受理した内部告発の件数の推移だ。東京労働局のサイトをアクセスしてもなかなか直近の内部告発件数が分からない。

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(出典:東京労働局、参考2)

公益通報者保護法
内部告発を行った労働者を保護するために、2006年4月1日に公益通報者保護法が施行された。この法律により内部告発者(公益通報者)を保護されるが、対象は犯罪の可能性または法規制の違反行為なので、すべての違法行為が対象となっているわけではなく、すべての倫理違反行為が対象でもない。同法で定める通報先は1)事業者内部、2)監督官庁や警察・検察等の取締り当局、3)その他外部(マスコミ・消費者団体等)の3つだ。事業者内部の告発件数は社外には開示されないし、監督主官庁の統計情報の開示も不十分だ。マスコミもニュースソースとしての裏付けデータはあまり見れない。頼りは消費者団体等による情報公開ということになるのだろうか。

内部告発者は守られているの?
プレジデントオンラインにおいて、ジャーナリストの元木昌彦は「内部告発は割に合わない」と指摘する(参考3)。米国のホイッスルブロワー法では、告発者に褒賞を出すことまで規定しているが、日本の法律は事実上内部告発者を規制する法律となっているという。また、外部への通報を行う場合には、まず社内で通報して、20日以内に「調査する」という回答がないことが条件となっている。したがって、調査したかどうかではなく、「調査する」と回答を受けると外部に通報できない。つまり、内部告発者というよりは企業を守る法律ではないかという。

一般企業が公開する通報件数
下の図は、株式会社SPNの内部通報マログチリスクホットライン(RHL)に寄せられた通報実績だ。100人当たりの通報件数は0.5前後で推移しているが、通報件数自体は加速度的に増加している。内部告発件数は増加傾向にあると言える。
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(出典:RHL、参考4)

パワハラの申告件数
通報件数で多いのがパワハラだ。下の図は平成18年度から平成28年度までに、全国の都道府県労働局の総合労働相談コーナーに寄せられた「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数だ。子供の世界での「いじめ」が問題になるが、大人の世界でも平成28年度には8万件弱のいじめの相談が寄せられている。子供の世界は大人の世界の縮図と言われるが、まさにその通りではないのかと悲しくなる。

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(出典:明るい職場応援団、参考5)

インターネット上の内部告発サイト
最近急増しているのはSNSへの告発サイトだ。最近では、匿名で企業体質や企業内の問題を投稿するサイトがある。それを検索すると、例えば、NTTdocomoやKDDIは企業倫理を重視するという内部評価が高いことがわかるが、もう1社の携帯電話事業者では普通だったりする。怖い世の中になったものだ。

ハインリッヒの法則
企業の不祥事が発覚するとメディアでも大騒ぎになる。テレビや新聞でも報道される。しかし、大事なことは重大な不祥事(事故)が発生した時に騒ぐのではなく、軽微な事故が発生した時に、なぜ発生したのかを分析して早期に対策することだとハインリッヒは指摘している。さらに言えば、重大な1件の事故の背後には300件のヒヤリハットがある。日常のヒヤリハットを吸い上げ、関係者で共有し、その再発を防止するための対策を講じることだ。それを実現するには、
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(出典:筆者の作成資料)

 SNSの活用は有効
子供のいじめ問題でもSNSを活用する試みが増えている。例えば、長野県教育委員会は9月にLINEを用いた悩み相談を試験的に開始したところ2週間で1500件超の相談が殺到したという。昨年度の電話による相談は259件だった(参考6)。千葉県柏市教育委員会でも脱傍観者を目指して、チャットによる相談が可能な「STOPit」を導入した(参考7)。このSTOPitを開発した米国では約6千校、266万人が使っている。日本での普及してヒヤリハットの情報を共有して、いじめを防止する体質を強化してほしい。

まとめ
不祥事が発生するのは問題だ。しかし、不祥事が表に出ないでいつまでも根本解決が図られないのはもっと問題だ。公益通報者保護法が制定されてから、内部告発は悪いことではないという意識が若い人の中で徐々に広がっているのかもしれない。さらに最近ではSNSサイトで簡単に内部告発ができる。現在の法律に基づくと重大な不祥事をこのようなサイトにアップすることは合法とは言えないが、「ヒヤリハット」をSNSに上げることは問題ないのではないか。そして、ヒヤリハットの法則に基づけば、例えば1万件のヒヤリハットの書き込みがあり、それの対策をきちんと行えば、それは30件の重大事故の未然防止を果たしたことになるのではないか。重大な事故が発生してから大騒ぎするのではなく、日常のヒヤリハットを関係者が共有して、問題意識を持って日常の業務改善につなげることではないだろうか。

 以上

参考1:https://matome.naver.jp/odai/2150868092708361301
参考2:http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51263004.html 
参考3:http://president.jp/articles/-/22763?page=2
参考4:http://www.sp-network.co.jp/column-report/risk-focus/naibutuho/candr20004.html
参考5:https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/statistics/ 
参考6:http://editor.fem.jp/blog/?p=1741
参考7:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22740460W7A021C1CC1000/

スマホ事情:iPhone Xの良い点と残念な点

iPhone Xは素晴らしい
発売日の11月3日の未明にappleストアに並んで購入した甲斐はあった。よく聞かれるのは顔認証だが、その反応は驚くほど早い。初めての環境では認証しないことがあるけど、パスコードを入力するとちゃんと学習するので、次からは大丈夫だ。処理速度も速いし、複数のアプリを起動していてもストレスを感じることはない。さらに画面はきれいだし、サウンドもきれいだし、写真の光学ズームできれいな写真も撮れる。

iPhone Xで残念な点
全く不満がないかと言えば、そうとも言えない。ホームボタンがなくても、多くの操作は問題ないというか、すぐに慣れてしまう。自分は、会社支給のiPhone6Sと個人利用のiPhone Xを併用している。このため、iPhone Xの操作方法になれると、iPhone6Sでスワイプの操作をしてしまうことがある(苦笑)。まあ、操作方法が異なることの弊害かもしれない。残念な点を列挙すると次のようなところだろうか。

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対応方法と対応策
1) アプリ終了
何かのアプリを使う時はそのアイコンをダブルクリックし、それを終了する時は画面下からスワイプする。しかし、正確に言うとこれはアプリを終了したわけではなく、画面上からそのアプリが非表示になっただけだ。これを繰り返すと裏画面にアプリが10個とか20個とか起動することになる。多量のアプリを起動していてもレスポンスが遅くならないのがiPhone Xの凄いところだが、やはり使わないアプリは定期的に終了したい。その時は、画面下からスワイプして、画面中央でスワイプをストップするとマルチ画面で複数のアプリのサブ画面が表示される。その状態でどれかのサブ画面を長押しするとサブ画面の左上の閉じるボタンが表示される。この状態で閉じるボタンを押すか、サブ画面をスワイプすればアプリを終了できます。慣れれば簡単だ。

2) スクショの操作と電源オフの操作
ホームボタンがなくなって少しわかりにくいのはスクショではないでしょうか?以前は電源キー(正確にはサイドボタンという)を押しながらセンターキー押下でしたが、iPhone Xでは電源キーと音量(大)の同時押しです。ちなみに、電原オフは同じく電源キーと音量(大 or 小)の同時長押しです。電源キーのみを長押ししてもSiriが起動するだけで電源はオフにはならないので注意が必要です。ちなみに、あまり遭遇したくないけどiPhone Xが反応しなくて強制再起動したい場合には、音量(大)を押下して離し、音量(小)を押下した離し、最後に電源キーを10秒ほど長押しするらしい。これはまだ試していない。

3) 熱くなりやすい
調子に乗ってアプリを使い続けると本体が熱くなることがある。これの根本対策はアップルの尽力に期待するしかないが、小手先の対応としてはバンカーリングを使うことだ。iPhone Xに初めてつけてみたが、ホールド感も良いし、テーブルに置くときも便利だ。また、位置登録を頻繁にすると通信を伴うので、設定で無用な位置登録を外す方法も有効かもしれない。バンカーリングを購入するとフック台が付いていた。よく使うところに貼っておくと便利かもしれない。自転車のハンドルにうまくつけば自転車でのスマホホルダーを兼ねられるかもしれないが、外れた時のリスクを考えるとちょっと心配だ。

4) 電池残量の%表示
iPhone Xでは電池残量の%表示がなくなった。%表示を見る方法は2つあり、一つは残量表示を下方向にスワイプするとパネルが表示され、ここでは%表示だ。もしくは画面の左からスワイプする方法だ。ただ、iPhone Xの操作方法で疑問に感じることがあっても、ネットで検索するとすぐに色々と出てくる。便利な世の中になったものだ。

まとめ
iPhone Xの前に使っていたiPhone 6はまだまだ使える。下取りしても1-2万円だ。息子は既にiPhone 7 Plusだが、奥さんがまだガラケーなので、バンカーリング付きの可愛いケースをつけて、化粧直しをしたiPhone 6をプレゼントしようかと考えている。喜んでもらえるだろうか(笑)。

追伸:悲しい出来事
AppleのQuickPayは便利だった。スライドキーを軽く2回押下すると、画面にau Walletが表示されて、コンビニ等での精算に便利だった。でも、iPhone 点の背面にバンカーリングを取り付けると、オーマイゴッド!QuickPayが反応しない。きっと、センサー画面との距離が離れすぎるのだろう。これは悲しい。かといって、バンカーリングを外すこともできない。でも、QuickPayが使えないということはSuicaも使えないという意味か。これはまずい。取り付け位置をもっと下にするのだろうか。こまった(涙)iPhoneにバンカーリングを取り付けることは要注意だ!

追伸2:上部を斜めにタッチすればOK
Apple PayではiPhoneの画面を上にして、上部を下にしてセンサー部分にタッチすると反応した。これならバンカーリングがついていても大丈夫だ。良かった(^^)

以上 

 

 

 

日本人の起源:海外の相撲と日本の相撲の類似性

大相撲
「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」とは、2001年5月21日の千秋楽で負傷を乗り越えて優勝した貴乃花に当時の小泉首相内閣総理大臣杯を授与した時のスピーチだ。実は、この前日にお客様を連れて大相撲観戦をしていた。その日も貴乃花は勝ったけどどうも歩き方がおかしいと負傷したのではと話題になっていただけに、この千秋楽での様子はテレビにかじりついて見て本当に感動した。

大相撲の日程
日本相撲協会の公式サイトをアクセスすると、下の図のように、各年の場所の詳細について掲載されている。大相撲は日本相撲協会が開催する興行だ。そして、そもそもの相撲は日本古来の奉納相撲を起源とする神事だ。
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(出典:日本相撲協会公式サイト、参考1)

海外の相撲と日本の相撲との比較
日本の大相撲の横綱は、モンゴル出身力士が優勢だ。そのためモンゴル相撲は日本でも有名だ。しかし、調べてみると、トルコ相撲や韓国相撲があった。それぞれの特徴についてWikiベースで調べて比較したものを下の表に示す。

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トルコ相撲
トルコ相撲はヤールギュレシもしくはオイルレスリングという。「空手バカ一代」の中で、トルコ相撲の力士と大山倍達が対戦したシーンを読んで興奮したことを思い出す。このトルコ相撲の歴史は古く、トルコ民族伝統の相撲とローマ帝国の伝統を引き継いだ相撲に分化したものがあり、現在のトルコ相撲は後者だ。しかし、日本人のルーツを考えるにはトルコ民族伝統の相撲を紐解きたいが、残念ながらネットで検索するレベルでは情報を確認出来なかった。現在のトルコ相撲は相撲と言うよりもレスリングだ。ルールは相手の背中を一瞬でも地面につけるか、持ち上げて3歩歩けば勝ちだ。試合時間は無制限だったため命懸けの戦いだったが、1975年には試合時間が40分に制限された。ヤールギュレシュでは、取り組みの前に対戦相手の儀式がある。相手と握手をして、両手を交互に振り上げて踊るという。一度見てみたいものだ。

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(出典:Wiki、参考3)

モンゴル相撲
現在の大相撲の横綱である(第69代)白鵬翔や第68代(元)横綱朝青龍明徳はともにモンゴル出身だ。モンゴルではブフト呼ぶ格闘技があり、その起源は紀元前3世紀頃と言う。宗教的な奉納儀式としての要素や、軍事訓練的な要素がある。日本の相撲のルーツとも言われるが詳細は不明だ。モンゴル相撲には土俵がないが、膝や肘、頭、背中などが大地に触れると負けだ。日本の相撲と違うのは足裏だけでなく、手のひらを大地につけても負けにはならない点だ。600種類ともいう多彩な投げ技があるが、決着がつかずに3-4時間の持久戦になることがある。行事は選手ごとにいるので、審判というよりはコーチのような感じだろうか。
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(出典:wiki、参考4)

韓国相撲
韓国相撲はシルムだ。お互いに頑張りながら競うという意味のシルダの派生語だ。起源は不明だが、4世紀に築造された高句麗の古墳にはシルムを描いた壁画が残っているので、少なくとも高句麗の時代かその前の時代だったのだろう。土俵はなく、平らな広場で戦う。膝から上が地面に着くと負けだ。最近は直径8mの円内で競うがこれは土俵ではなく、円から出たら中央に戻って再開する。予選と決勝があり、予選では3本勝負、決勝では5本勝負だという。1回の負けで納得しないのは国民性だろう。宗教色はないようだ。倭の国が百済を助けた時に倭の国の相撲文化が朝鮮半島に渡ったという推察もできそうだ。
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まとめ
日本人が愛する相撲の起源を紐解けば、日本人の起源を考えるヒントになるかと考えたが、残念ながらまだよくわからない。ただ、日本の相撲の特徴は神事である点だ。海外の相撲で宗教色があるのはモンゴル相撲とトルコ相撲だ。特に後者では、トルコ民族伝統の古代の相撲の詳細を知りたいと思った。日本語とトルコ語は、ともに主語+述語+目的語という順番であったり、単語レベルでも類似点は多い(参考5)。日本の起源を調べると「ペルシャ」が出てくることが多い。最近はネットでの自動翻訳の精度も高い。パソコンにトルコ語のフォントをセットして、アマゾンで文献を調査して、ネットで翻訳する。現在はそんなことも可能だ。日本人の起源を紐解けるはいつ頃だろうか。

以上

参考1:http://www.sumo.or.jp/Kansen/year_schedule/
参考2:wiki各種
参考3:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤールギュレシ
参考4:https://ja.wikipedia.org/wiki/ブフ
参考5:http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/bitstream/2237/8141/1/07kareri19.pdf

 

(追記:2018.10.28)

相撲はシルクロードを辿ったのではないかと思って、このブログを書いたが、最近YouTubeで同じような視点でまとめたものがあった。これによると、今回取り上げたトルコ、モンゴル、韓国のルートに加えて、ウズベキスタンアフガニスタン、インドというルートでも相撲文化は伝来していたようだ。

【驚愕】相撲は、古代ユダヤの神事だった‼~日ユ同祖論~ - YouTube

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教育問題:工学系教育のあり方

産官学セミナーへの参加
名古屋工業大学にて、「新たな時代の工学系教育のあり方について」と題したシンポジウムに参加した。会場は、昨年9月に竣工したNITeckホールだ。426名定員だが、300人近くが参加された。
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(出典:名古屋工業大学のホームページ、参考1)

基調講演
基調講演は文部科学省高等教育局の福島崇企画官による「大学に於ける工学系教育の在り方について」だ。現状のままでは、ハード志向、下請け志向になって日本がジリ貧になる。society4.0に向けて工学系の人材育成をいかに進めるかについて熱く語られた。キーワードはダブルメジャー俯瞰力と感じた。つまり、複数の専門分野をマスターし、世の中の動向を俯瞰し、ビジネスモデルを構築できるような工学系人材が必要という主張だと理解した。その中で「大学における工学系教育の在り方に関する検討委員会」の座長KDDI株式会社の小野寺会長が担当されていることを知った。

パネルディスカッション
パネリストは、山口大学室蘭工業大学東京工業大学名古屋工業大学の副学長等であった。コメンテーターは、文科省の福島さん、高校校長の川村さん、メーカから栗山さんが参加された。全体のコーディネートは名工大の内匠さんだ。

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(出典:当日の撮影写真、筆者)

工学教育の課題
各パネラリストの意見や議論を聞いて、工学教育の課題は次の3点だと理解した。
1)通常学生への高等教育とリカレント教育の充実
少子化に伴い18歳人口は、2017年の119万人から2040年には88万人まで減少する。このため今後の大学は企業に勤務してから大学に戻って学ぶとか、働きながら学ぶ、定年後に学ぶ、そのようなリカレントの仕組みを導入する必要がある。下の図はリカレントの概念を説明していてわかりやすいと感じたので引用する。
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(出典:大学をまちづくりの中心に、参考2)

2)情報革命を牽引できる俯瞰力の育成と複数の専門分野
単一の専門性を磨くような専門バカではなく、複数の専門分野、もしくは主となる専門分野と副となる専門分野をカバーできる人。メンタルに強い人という要求もあった。工学に加えて、バイオ、医学、社会学、心理学、経営学を学ぶダブルメジャー制やメジャー・マイナー制が提案されていた。全く分野のことなる専門分野を持つような人材は今後さらに求められるのだろう。医者とか弁護士とかの資格を持っていれば生きていける時代ではないようだ。一つでも大変なのに複数の1級資格を取得するような人を養成するということだろうか。下の図は京都大学での説明図だ。

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(出典:京都大学のホームページ、参考3)

3)社会を牽引する産業界を支える人材
サイバーな世界でのプラットフォームを構築するようなシナリオを作れる人材、クリエイティブな人材が求められる。世界と互角に戦える人材の育成が必要。要はビジネスモデルを構築して、それに沿った技術開発や研究開発をするような人の養成が必要という主張だ。これに対してノーと言う人はいないだろう。しかし、養成が必要なのか、活用が必要なのか、資金支援が必要なのか。学生が考えたビジネスモデルをやってみて、失敗を教訓として、また次の事業にチャレンジする。そんなチャレンジングな風土を日本人が持てるのだろうか。パネルディスカッションの中で東京工業大学のパネリストがある海外からの留学生から「我々は勉強して祖国に役立ちたいと考えている。自分の国を良くしたいと考えている。日本の学生は良い会社に入るために勉強するという。そんなことでいいのか。」と言われた。その留学生は強く憤慨していたという。

今回のシンポジウムで議論されなかったこと
1)グローバルなポジションと課題
大学の世界ランキングで日本の大学がなかなか上位に食い込めない。これの原因と対策については言及がなかった。
2)学費の高騰とこれへの対処
文科省の基調講演の資料には記載が一部あるが、講演の中では割愛された。勉強したくても、卒業する頃には学費の借金が膨大になるような事態を改善することはできないものか。大学教育の提供者目線にあるように感じた。
3)産官学での起業支援
米国では、大学の教授が起業したり、在学中に学生が起業することが多いと聞く。日本の大学でも起業を通じて学ぶことも多いのではないかと感じた。

まとめ
簡単に結論が出る問題ではない。現在のエリート受験戦争を生き抜いた人材だが、一方で勉学以外の実体験が乏しい生徒、メンタル的に弱い生徒もいる。将来の日本を支える人材像としては、かつての江戸時代や明治時代に戻っていわゆる文武両道というか、人間力を高める教育にシフトすべき時期に来ているのではないと思うが、残念ながらそのような議論はなかった。しかし、情報教育の進化はこれからも加速度的に進むことは確実であり、そのような環境に置いて日本が担うべき役割、その役割を全うする人材をどのように育成・活用するかは永遠の課題だ。機会があればリカレント教育の一環の中で学びなおしたり、または教員として学生に指導する機会を作っていければと思った。

以上

参考1:http://www.nitech.ac.jp/news/news/2016/4981.html
参考2:https://www.manabi.pref.aichi.jp/contents/10003058/0/kouza/section10.htm
参考3:http://www.hsd.cpier.kyoto-u.ac.jp/ja/program/3nendboule.html

スマホ事情:噂のiPhone Xをゲット!素晴らしい!

噂のiPhone Xをついにゲット!
現在の私のiPhone Xです。なかなか快適です。機種変更して良かった!嬉しい!

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インセンティブは重要(笑)
資格試験へのチャレンジにインセンティブアップは不可欠だ。私はインセンティブを高めるために、合格したらああしよう!こうしよう!といつもご褒美を決めている。今回は技術士(経営工学)にチャレンジして、まだ面接が残っているが、筆記試験に合格したらiPhone Xをご褒美と決めジブンゴト化した。愛しい奥様からもOKを貰っていた。現在のiPhone 6の機能や操作には全く不満はないものの、容量が足りなくなってきていてヤバイ状況だったが、全て問題は解消した。現在、iPhone Xを購入するかどうかを考えている人のために、その事前準備から契約、登録処理、良かった点、残念な点などをまとめてみたい。

1.事前準備
1.1 iPhone Xの予約
(1) Appleのサイトで予約
iPhoneの予約は10月27日(金)の16時からネットで受付を開始した。私もジャストにアクセスしようとしたけど、ちょっと出遅れた。すると、もうappleストアにアクセスできない。最初はappleストアのアプリでやっていたが、どうもweb版の方がレスポンスが良さそうだ。当日受け渡しの予約は結局取れなかった。というか、そもそも大型のAppleストアでは当日引き渡しを受け付けていない。結局、Appleのウェブの自宅配送の予約をした。

(2) 引き渡しは12月
引き渡しは12月6日から12月13日の予定という。技術士2次試験の面接日が12月9日なので、その時期にiPhone Xで遊んでいるのはまずい。ケータイにはauからのプロモーションメールも来ていたのでこちらにも予約したが、引き渡し日が記載されていない。販売当日にAppleストアに並ぶしかないと決心する。

1.2 Appleストアに並ぶ
(1) 深夜の行列に参加
これまで国内初のiPhone 3GiPhone4SiPhone6を購入したが、いずれも販売当日ではなく、auショップでひと段落した時だった。でも、今回は、並ぼうと決意する。でも、問題は何時から並ぶかだ。発売開始は11月3日(金)の8時から。その日は祝日で、幸い講座の予定はない。でも、その前日は新潟だ。新潟から東京経由で名古屋まで新幹線を乗り継いでマンションに到着したのは夜の21時だった。一旦、シャワーをして、ビールを飲んで、MaciPhoneを充電して休憩するが、どうも落ち着かない。結局、深夜の1時ぐらいに身支度して自転車で栄のappleストアに向かう。並んでいる人を数えると107人ほど居た。と言うことは自分は108番目か。ダウンジャケットとベストと厚手のパンツと、バスタオルを持ってきたが、周りの人は椅子とか寝袋とか、厚手の防寒具とか、準備は万全すぎるほど万全だ。ちょっと甘く見たと反省した。

(2) 高まるワクワク気分
幸い、近くにセブンイレブンがあったので、トイレや食料の補充には便利だった。並んでいる人たちも中国人らしき人も散見されるし、欧米の人も散見されるが皆行儀よく並んでいる。同じ志を持つ仲間という感じで楽しい。早朝の4時ぐらいまでが一番冷え込んで辛かった。でも、6時になると空も明るくなり、7時を過ぎるとappleストアの人が視察に来たり、撮影に来たり、クッキーを配ったり、コーヒーを配ったり♪そして、発売が開始される8時になると歓声が上がり、列の先頭に並んでいる人からappleストアに入館していく。徐々に行列も前に進む。なんだか嬉しい。ディズニーランドで並んでいるようなワクワク感だ。

(3) 引き渡しは12時から
入館したら店頭に並んでいるiPhone Xを触ることができる。簡単な説明もある。しばらくすると店員さんがタブレットスマホを手に機種や氏名などを聞いてきて、それに答えると引き渡しは12時から12時半だという。12時までまだ3時間以上あるが、自宅まで自転車で戻る元気もない。結局、最寄りのスタバで時間調整する。

3. Appleストアでの契約
(1) 機種変更かSIMロックフリー
iPhone Xの色はシルバー、容量は256GBと決めていた。店員からは機種変更にするかSIMロックフリーにするかを聞かれる。夏にはエストニアを旅行して、SIMロックフリーの威力を実感していたので、迷わずにSIMロックを選択する。でも、機種変更にしないために後から飛んだトラブルに遭遇するが、それは後で説明する。

(2) Apple Careへの加入
悩ましいのはApple Careに入るかどうか。加入料が22,800円と高額なので悩ましい。毎年買い替えるような人なら加入しないほうがいいだろう。でも、自分は最低でも3年間は使うつもりだし、端末を壊してしまう自信がある(笑)ので、加入することにした。参考に次のようなメリットがある。
画面修理が3400円で行える(保証外だと31,800円)。
・バッテリー交換を2年間で2回無償で行える(保証外だと8,800円)。
・本体修理も11,800円で行える(保証外だと60,800円)。

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(出典、appleのホームページ、参考1)

(3) iPhone Xの保護カバー
しばらくすれば100円ショップでも保護カバーが発売されそうな気がする。でも、大事なiPhone Xが壊れるのは困るので、appleストアオススメのTech21のカバーにした。最大2mから落としても大丈夫らしい(参考2)。ワイヤレス充電はまだ試していたないが、それにも対応するらしい。

(4) iPhone Xの保護シート
Appleストアでは2種類の保護シートを用意していた。ちょっと高いと思ったけど、appleストアで綺麗にセットしてくれるので、安い方を購入した。それでも2000円以上した(涙)。

3. auショップでの契約
3.1 SIMカードの交換
新しいiPhone Xを操作しているとどうもおかしい。LINEの引き継ぎができない。ショートメッセージ(SMS)も届かない。電話の発信も着信もできない。これはまずいとauショップに駆け込んだのがショップの営業終了時間の5分前だった。ラッキー!auショップ曰く、iPhone 6iPhone XではSIMカードが違うという。詳しくは説明してくれなかったが、iPhone 6は3GとLTEの対応だが、auiPhone XLTEのみに対応な為だ(参考3)。SIMカードの変更手数料として3000円も発生する(涙)。正しいSIMカードに変更すると、無事に通話もSMSも利用できるようになった。ああ良かった!

3.2 料金プランの見直し
ピタッとプランが導入された関係なのだろうか、計算してもらうと7,700円が5,940円に値下げになった。現在住んでいる単身赴任用マンションではWi-Fiの契約をしていないので、最近はデータ利用の20GBが普通になっている。データ利用料が少なければもっと安いのだろう。

3.3 メールの設定
iCloudメールやGメールだと端末の設定で登録すれば簡単だが、ezwebメールは少し複雑だ。auショップでは時間が足らないので操作方法を書いたパンフレットを貰った。基本的には昔からあまり変わらないので、以前の操作を思い出しながら設定完了した。

4. 自宅&スタバでの設定
4.1 MacBookAirの容量確保
iPhoneiPadのバックアップを愛用のMacBookAir(MBA)で行っているが、このMBAの空き容量がほとんどない。やばい。外付けのハードディスクに普段使わない文書を退避させ、写真や動画も退避させ、古いiPhoneのバックアップを削除してやっと200GBほどの容量を確保できた。

4.2 iTuneへのバックアップ
愛用していたiPhone 6MBAにバックアップさせる。時間は30分以上かかったが、順調に終わる。やはり空き容量が十分にあることは大事だと実感する。東京に戻ったらデスクトップ型のiMACの安いのを買おうと密かに決める。

4.3 iPhone XiOSの更新&iPhone Xへの復元
iPhone XMBAに接続して、復元させようとするとバージョンが古いという。iOS11はリリース以降矢継ぎ早にマイナーバージョンアップをしたため、新品のはずのiPhone Xに登録されているiOSが古いという珍現象が発生していたのだ。結局、iPhone XiOSのバージョンを最新にして再度MBAに接続したら、無事復元が出来た。これもまた30分以上かかった。

4.4 各種ペアリング
iPhone 6Bluetoothでペアリングしていたapple watchとヘッドセットを新しいiPhone Xで使うにはiPhone 6とのペアリングの解除と、iPhone Xとのペアリング設定が必要だ。ヘッドセットの方は簡単だが、apple watchでは何度も失敗した。apple watchとの設定には時間もかかり、結構手間取った。横道にそれるが、apple watchiPhoneをペアリングするとiPhoneの電力消費が早まるように感じることがある。これを節約するヒントの一つはGPSを必要最小限にすることらしい(参考4)。早速試してみよう。

4.5 顔認証登録(Face ID)
iPhone Xといえば、顔認証!この登録は簡単だった。2回ほど自分の顔をパノラマ写真でも撮るように、横方向に180度回転させながら撮影する。iPhoneからはもっと上を撮れとか、下を撮れとか指示がくる。例えば右上に矢印が表示されるとiPhoneを右上に持ち上げるが、なかなかうまくいかない。逆に顔を左下に向ければ良かった。スマホから見ると上目の顔を頻繁に使うためらしい。ちなみに、顔認証の時には、なんだか楽しいので自然と笑顔になって登録していた。実際に使う時に、ブスッとした顔をしていると認証しないことがあるが、笑顔にすると認証した。表情の変化まで見るのだろうか(笑)。やはり人は笑顔の方がいいので、いつも笑顔でいるには、顔認証は笑顔で登録するのがオススメだ。顔認証は今後本格化するだろう(参考5)。

4.8 Siriの登録
「はい、Siri」と言えと言われる。登録は終わったけどどうだろう。使うかなあ。Siriの回答はなかなかおしゃれなので楽しいが外出先でSiriを使っているとちょっと怪しい人に見られそうなきがする。

5.iPhone Xの良いところ!
5.1 顔認証は便利
指紋認証と比べて顔認証は自然だ。スマホを使う時には画面を見ようとするので、必然的に画面と顔が相対する。しかも、顔認証の処理時間が短いので、顔認証をしていることをあまり感じないほど自然だ。ただ、笑顔で登録すると笑顔でないと認証してくれないことがあるので、笑顔をキープしよう(笑)。

5.2 容量が大きいのは安心!
今まで使っていたiPhone6は128GBだが、音声とか、写真とか、動画とかを詰め込むとも空き容量がなかった。でも、今回ゲットしたのは256GBなので、余裕のよっちゃんだ!空き容量に余裕があるのは安心だ。

5.3 画面が大きくて綺麗!
大画面の5.8インチの有機EL画面は素晴らしい。ネットで調べると斜めから見ると色が変わるとか、焼き付けの心配があると書かれている(参考6)が、そんな気配は全くない。大画面になれるともう小さい画面には戻れない(笑)。しかも高精細が素晴らしい。初代のiPhoneでは320x480ピクセルだったが、iPhone Xは1125x2436ピクセルだ。ピクセル数にして17.8倍だ!NHKが衛星試験放送を始めた4K放送では、3840x2160だ。ピクセル数にしてiPhone Xの3倍だ。8Kでも7680x4320なので、iPhone Xの12倍だ。つまり、同じようなペースでスマホの高精細化進むとすれば10年以内に8Kレベルの映像を観れるということになる。

5.4 アニ文字
iPhone Xの新機能として、Animoji(アニ文字)がリリースされた。アニメ絵文字の略と理解している。残念ながらまだ使っていないが、これについては別途試してみたい。日本文化がこんな風にグローバルに広がるのは嬉しいものだ。

6. 改善して欲しいところ
実機を手にするとチョット厚く、チョット重い感じを受ける。ただ、これは技術的な問題なので来年、再来年はもっと薄く、もっと軽くなるだろう。個人的には3-4年後にはダブル画面のiPhone Wが出るのではないかと予想している。その次は何だろう?ゴーグル型のディスプレイと連動したiPhone Gが出るかもしれない。画面をくるくると巻いて小さくするようなiPhone Rが出るかもしれない。まだまだスマホの可能性を感じさせてくれるのがiPhone Xだ。欠点があるからこそ成長の伸びしろがあると考えよう。

7. まとめ
今回は、使っていたiPhone6の空き容量がほぼゼロという必然性もあり、iPhone Xをゲットした。これも3年間は使い続けたい。次に機種変更するのは3年後東京オリンピックが終了して、パラリンピックが閉幕する9月6日の頃に発表される新商品になるだろう。2020年と言えは、第五世代携帯システム(5G)がサービス開始をターゲットにしている時期でもある。しかし、その時期にリリースされるiPhoneが5Gに対応する可能性は低いが、それを一部先取りした機能は取り入れられるだろう。個人的には、LTEWi-Fiのアグレイゲーション機能が実現していると嬉しい。現在は、Wi-Fiを使うか、LTEを使うかの選択をユーザに求めるが、5Gの時代にはLTEも5GもWi-Fiも使えるものは全部合算して使えるようにするのでユーザは選択する必要がない。これはユーザインターフェイスの進化の意味でも大きな進歩になると期待している。

以上  

参考1:http://simfree-smart.com/2017/09/14/iphone-x-applecare/
参考2:https://www.apple.com/jp/shop/product/HLQY2ZM/A/tech21-evo-elite-case-for-iphone-x
参考3:http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1709/20/news088.html
参考4:http://blog.livedoor.jp/gameyarisugi/archives/51485546.html
参考5:http://news.livedoor.com/article/detail/13762103/
参考6:https://iphone-mania.jp/news-191952/
参考7:http://japanese.engadget.com/2017/09/09/iphone-x-animoji-3d/