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新米技術士の成長ブログ

英語の授業「open innovation」にチャレンジ

はじめに
先週の米倉先生からのお勧めもあり、英語の授業にチャレンジした。勧められると自分の英語能力の低さなど現実的な制約条件を考慮せずに、ステップを踏み出してしまう点が自分の欠点でもあり、特徴でもある。頭の整理のためにもちょっと振り返ってみたい。

ラーダーキリシュナン ナーヤ(Radhakrishnan NAIR)
講師は、P&Gのオープンイノベーションの日本と韓国の責任者だ。Linkedinを見ると、学歴とか職歴が掲載されている。ムンバイのケミカル大学とムンバイ大学(1986)を卒業し、デリーのindia Institute of Techology(1988-1993)を卒業後、東京工業大学(1994-1997)を卒業されているPh.Dだ。現在の勤務はP&G(2000-2019)だ。英語での授業だけど、日本語も上手だ。f:id:hiroshi-kizaki:20190420121820p:plain
 出典:Linkedin

受講生
授業開始の5分前に教室に行ったら、ナーヤさんから英語で挨拶があり、英語で挨拶を返す。受講生は他にいないのかと思ったら、受講生は時間前にも時間後にも集まり、結局日本人が3名、台湾人が3名、コロンビアからの男性が1名、ブルガリアからの女性が1名の計8名。アグレッシブなのはコロンビア人とブルガリア人で台湾人と日本人は大人しい。自分も大人しくしていようと思っていたけど、途中から我慢できずに発言し始めた(笑)。

イノベーションの最大のルールはルールがないこと
例えばiPhoneは毎年新商品が発表される。iPhoneの場合には、事前の噂を超えることが少ないが、それでも「Wow!」という驚きや喜びはある。しかし、新商品を購入して半年も経つと、それが日常になる。それを英語では「Today`s wow is tommorow`s base line」だと表現されていた。イノベーションとは何だという点には次のように説明されていた。「What is innovation is a new margin model, a new experience, a new product, a new distribution channel a new service and a commercial innovation.」同じような説明は米倉先生の説明でもあった。

質問がわからない
講師のナーヤさんはインド人だけど、訛りは少ない方だと思う。比較的聴きやすい英語だ。しかし、それでもやはり聞き取りは厳しい。例えば、「ケスト」はないかと聞くけど、ケストがわからない。でも、何度か聴いていると、文脈的にも「question」だった。何だよという感じだ。

クローズドイノベーションとオープンインオベーション
従来の技術開発は自社内で閉じて行ってきた。技術開発部門や研究所を持つ大企業の戦略はクローズドイノベーションと呼ばれる。しかし、この対極にあるのがオープンイノベーションだ。下の図は、Henry William Chesbrough米国の組織論の学者(1956生)だ。Funnelという言葉で説明されるが、funnelの意味がわからない。調べると漏斗(じょうご)だった。縦ではなく、横に書くのがおしゃれだ。数々の技術開発が進んでも、それがマーケットで展開されるのは千三つだ。しかし、残る997が無駄になったのかといえばそんなことはない。自社のマーケットでは使えなくても、他社のマーケットでは使えるかもしれない。自社では実現できないけどスピンオフして実現するかもしれない。そんな風に会社という枠に制限されるのではなく、広くオープンにイノベーションを実現することの有効性と必要性がオープンイノベーションの本質かもしれない。
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 出典:Best_Practices_in_Open_Innovation(Chesbrough)

最大の抵抗勢力
イノベーションを推進しようとすると、必ず社内では抵抗勢力がいる。これはどうするのか。あれはどうするのか。この問題は看過できないなど、その説得に疲弊しがちだ。そのことを先生に質問すると、「absolutely」と言う回答。そして、イノベーションを推進するには既存の事業が行き詰まって将来展望を描けないような危機的な状況には、イノベーションを進めやすいとも説明してもらえた。生命も種の保存の危機に瀕すると環境変化に適応しようと突然変異が起きたりする。企業の場合も、経営が安定している時にこそ次の事業の柱を育てるイノベーションを実践すべきだが、現実的には危機的な状況に瀕して、このままではダメだと言う危機感を共有できる時こそイノベーションを実践する絶好の機会となるのは、仕方のないことかもしれない。

火事の警報と火事の消火
日常から火事が起きないように、事故が起きないように目を配って安全管理を徹底するべきだ。しかし、そのような活動を頑張ってしてもなかなか評価されない。しかし、実際に火事が起きて、大事件に瀕した時にそれを鮮やかに解決すると、英雄となる。本当は、そんなトラブルシュートの英雄を讃えるのではなく、普段から耳に痛いことを提案する人の声に耳を傾けるべきだが、それが難しいのは洋の東西に関わらず同じようだ。

宿題
どこでも良いのでイノベーションを推進している会社を決めて、その会社の取り組み状況をまとめて、5月18日に発表する。ことになった。この資料は5月16日に提出する。そして、その資料のエッセンスを5月6日までに英語で提出することになった。これはヤバイ。英語ですかと聞くと即答で「YES」だった(汗)。同じように、リスク管理でも会社を特定して、その会社のリスク管理の状況をレポートしろと言う。さらには、ビジネスリーダ育成講座でも宿題をもらっている。この3つの宿題を別々に実施するのは厳しいけど、同じ会社にしたら、調べる手間を少しは効率化できるかもしれない。なんとかうまく対応して乗り切ろう。

まとめ
英語の授業ということでちょっと身構えたけど、授業の開始は遅くて、終わりは早い。しかも、休憩時間は長い。なので、その間にクラスメートと雑談する時間も取れる。最初はナーバスだったけど、なんとかなりそうな感じだ。ただ、発表とか、討議とかに進むと辛い面はあるけど、必要に迫られれば英語力も上がるかもしれない。もう少しこの試練を楽しんでみたい。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。