LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

消費者行動論#1:意外と興味深い内容だった。

はじめに
今週から春期後半が始まった。月曜日はコーチング、火曜日はイノベーションの歴史、そして今日=木曜日は消費者行動論を受講した。最初のコーチングも興味深いけど、コーチングの練習をする人を3名探すのが宿題だった。毎週、原則30分のコーチングをその3名にするのが宿題という。それは無理なので、受講しないことにした。イノベーションの歴史は、崇拝する米倉先生の授業だ。まあ30%ぐらいは前回の講義で聞いたことだけど、超面白い。最後は消費者行動論だ。

講師は、豊橋技術科学大学の坂本和子教授
京都工芸繊維大学豊橋技術科学大学で教鞭をとっている坂本教授だ。授業開始時に、緊張されているのか、むすっと無表情な感じで、これは失敗したかと思ったけど、授業が始まると面白かった。授業の内容だけでなく、その個性も面白い。今日の最終で豊橋まで帰らないといけないのに、生徒の質問攻めを躱しきれずに、やばい状況に陥った。新幹線には間に合ったのだろうか。心配になる。

課題とスケジュール
新幹線でのぞみが止まらない駅に外国人を誘致するというグループ課題と、その課題で使った商品を今度は海外に販売促進するという個人課題だ。グループ課題は6月26日までにレポートして、6月27日に発表。個人課題は7月13日までにレポートを提出して、7月18日に発表する。グループ名とリーダと駅を決めるのが今日のゴールだった。色々と相談して浜松駅に決定。グループ名はビーチパイン。リーダは女性メンバーを推薦したけど、その方が発表の日は参加できないとういので、自分に回ってきた。まあ、頑張ろう。

消費者行動論は精神分析学の応用か
今日は色々なキーワードが飛び交った。しかし、その多くは精神分析学での成果だ。しかし、精神分析学は異常な心理の謎を解き施すことを目的とした学問だけど、それを正常な消費者に適用して本当に良いのかという議論は常にあるようだ。また、行動分析をベースにしているが、それを調査して、分析する人のスキルと感性に頼ってしまう。個人の主観も入る。さらには時間と費用がかかりすぎる。色々と批判もあるようだが、面白いです学問分野だし、現実の課題をそれで解決できれば価値はあると思う。下の図は犯罪心理学の変遷の様子だ。
f:id:hiroshi-kizaki:20190606222032p:plain
 出典:[https://researchmap.jp/mugo4x83g-39066/

消費者行動論の手法の一例
1) CLARCCSモデル

 社会的な証明(comparison)、好意(liking)、権威(authority)、返報性(Reciprocity)、コミットメントと一貫性(commitment/consistency)、希少性(scarcity)を要素としてその頭文字をとったモデルだ。

2) 平均値の磁石効果
 平均値から外れていると平均値に寄せられる現象。バーディの後にボギーを打つのもこの心理かも。

3) ピグマリオン効果
 周囲から期待を受けると、その通りになるという現象
f:id:hiroshi-kizaki:20190606223326p:plain
 出典:https://psychomental.com/pygmalion-effect

4) ハロー効果
 特徴的な部分があるとそれに影響を受ける現象。

5) 制服や権威に弱いという効果

6) 一度肯定するとそれを踏襲する効果

7)はいと言わせるテクニック
 ・要求を段階的に高める手法
(Foot in the door)
 ・無理な要求をして断ったあとに現実的な要求をする手法(Foot in the Face)
 ・Low Ball 手法
 出典:http://edcom.hus.osaka-u.ac.jp/lj_everyday_canmagic_02.html
 
8) カリギュラ効果
 してはいけないと禁止されると、したくなる効果。子供達にYouTubeはだめ、LINEはダメというのは、子供達にやりたいと言う気持ちを高めさせる最良(?)の方法といえる。
f:id:hiroshi-kizaki:20190606222803p:plain
 出典:https://psychomental.com/caligula-effect

9) アンダードッグ効果
 弱い人を助けたくなる効果。豊橋技術科学大学院大学では、あえて弱いロボットを研究しているという。面白い。

10) 群盲象を評す現象
 物事を多面的に見ることの重要性を説いたもの。
f:id:hiroshi-kizaki:20190606222654p:plain
 出典:https://www.countand1.com/2012/04/blind-men-elephant.html

ベットマン・モデル
坂本先生の恩師が考えたという。人間の行動は受動的なものではなく、能動的なものというもの。情報処理のプロセスのようなモデルだ。
f:id:hiroshi-kizaki:20190606222425p:plain
 出典:中小企業診断士受験メモ: ベットマンモデル (消費者情報処理モデル)

まとめ
春期前半の最終レポートがまだ2つ残っている。その状態で春期後半の授業が始まり、すでに宿題を2つ貰ってしまった。でも、まあなんとかなるだろう。仕事の方も4月から始まって、少しずつボリュームも増えてきたし、お客様訪問の機会も増えてきた。まあ、なんとかなるだろう。楽観主義とは、困難なことがいっぱいあっても、なんとかなると考える人らしい。逆に悲観主義は、チャンスがいっぱいあるのに、困難なことにばかりが気になる人だという。人間は両面を持っているからいいのだろう。ただ、問題はバランスだ。できれば、6:4もしくは7:3ぐらいで楽観主義者を維持したいものだ。

以上

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。