LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

三幕構成をご存知ですか?

セキュリティの調べ物をしていたら、なぜか三幕構成という単語が気になり、調べると、映画の脚本とかを作るときの基本的な構成だという。

セキュリティと全然関係ないけど、面白そうだと感じた。

小学生4年生の時に、文化祭で催しをすることになり、担任の先生から生徒にアイデアの募集があった。しかし、小学生4年生だ。みんな下を向いて誰も答えられない。

小学校の頃の自分は、決して優等生ではなかったし、成績も中の上ぐらいだったけど、誰も答えらない難問があると、なぜか先生は私を見て、それに鮮やかに解答したりするともう気持ち良いこと最高です。特に得意な算数などは、誰も解けないとなると、急にスイッチが入るという妙な生徒だった。

このため、演劇の脚本を書くなんて、した事もないし、考えた事もないけど、その前の週に同級生が誰も飛べない段数の跳び箱に成功して、担任の先生とハグして喜び合っていたのを思い出した。素直にすごいなあと感心したけど、それをベースに脚本を書いてみようと手をあげてしまった。

周りの生徒は、え! 脚本かけるの? 国語あんまり得意じゃないのに。。なんて視線を感じながらも先生は話を聞いて、やってみようとなった。

でも、脚本なんて書いたことがない。結論としては、挫折して、全然別のシュプレヒコールになるのだけど、自分なりに奮闘した。

もし、その時の自分に声をかけられるとしたら、三幕構成を教えてあげたいと思う。

日本では、よく起承転結というけど、映画の世界はどうもこの三幕構成がパターンのようだ。
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(出典:wiki)

つまり、三幕構成とは、ストーリーを3つのパートに分けて考える。

第一幕:最初は登場人物が登場する。さっきの跳び箱でいえば、体育の授業で生徒が跳び箱の練習をしているシーンだ。みんな上手だ。練習を続けると少しずつ高い段数の跳び箱に飛べるようになる。

第二幕:うまく飛べる生徒がいる一方で、なかなか飛べない生徒がいる。後者は自分だ。何度やってもうまくいかない。うまく飛べる生徒にコツを教えてもらうけどダメだ。みんなからあいつは運動音痴だとばかにされる。

第三幕:でも、踏切の練習や、手をつく場所とか、エイ!と勇気を持って、体重を腕にかけて、エイ!と振り抜く。そうすると今まで飛べなかった段数を飛べるようになった。先生もびっくりして、すごいねえとハグしてくれる。

当時、自分の頭にあったのはこんな感じだ。三幕構成というセオリーを知っていれば、自信を持って、こんなざっくりとしてシナリオを作成して、先生や同級生に見てもらって、どんどん良くして、みんなで演じることができたかもしれない。

ただ、今から考えても、この程度のアイデアで手をあげてしまった自分は、子供の頃から妙にチャレンジングな性格だったのだと思う。

三つ子の魂百までというが、実力もないのに、どうも誰も成し遂げていないようなチャレンジングな目標を見せられるとスイッチが入ってしまうので、これはもう自分の性(さが)かもしれない。

三幕構成をもう一度復習すると、視聴者や観客をストーリーに首っきりにさせる仕組みだ。つまり、第一幕で主人公の欲求をしっかり設定し、観客もこれに感情移入し、主人公の願いが叶って欲しいと思わせる。第二幕では、主人公が幾多の困難に直面しても諦めず色々と葛藤する姿を見て、なんとか頑張って欲しいと応援する。そして第三幕ではストーリーが思いもかけない展開に進み、どんでん返しを起きて驚くような結論になる。

技術士の記述問題も、三幕構成で論ぜよという問題が多い。つまり、あるキーワードやある状況の概要を説明し、その課題を説明し、その課題の解決策を求める。これはまるで三幕構成ではないか。

来週はとうとう技術士二次試験(情報工学)の筆記試験だ。まだまだ実力は足らないけど、なんとか最後の最後まで粘って、できればこの三幕構成の技を活用して、見事に栄冠を勝ち取りたいと思います。あと、ひと頑張りしよう。

以上