MoSCoW分析とは
要求と要件の摺り合わせ
ユーザの要求に基づいて、システムを開発する場合には、ユーザの要求(願望)と実際のシステム化で実現すべき要件(現実)を摺り合わせする必要がある。
要求とは
要求とはシステム化により実現したいこと。
要件とは
要件とはシステム化すべき処理項目
要求と要件
技術的検討を行う場合には、ユーザの要求に基づいてシステム要件をまとめ上げることになる。つまり、ユーザの声(=要求)をヒアリングした上で、優先順位を決め、前提条件や制約条件を考慮して、要件(=仕様)を決める。
MoSCoW分析
その中でも優先順位を決める部分が最も難しいが、それを明確にする手法にMoSCoW分析というものがある。つまり、次の4つのレベルに分けて考える。
1)M=Must(必須)、優先度が最も高いもの。
2)S=Should(推奨)、優先度が高いもの。
3)C=Could(可能)、優先度が低いもの。
4)W=Would(先送り)、将来に持ち越し。
まとめ
Must、Should、Could、Wouldのニュアンスの違いもこのように列挙すると良く理解できる。英会話の中でCouldとかWouldとか言われたら優先度が低く、可能性も低いということなんだ(涙)。
ベンダーから、It is possible!と言われ、Are you sure? Can you promise? Do you garantee it?とまくし立てると、大抵は肩をすくめられてNo!となる。
日本語でも英語でもコミュニケーションは簡単ではないが、そのニュアンスを正しく理解することは本当に難しい。