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LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

働き方改革の狙いは、仕事の満足度を高めることにすべきではないか。

働き方改革とは

Wikiを見ると「働き方改革実現会議は、日本第3次安倍晋三第2次改造内閣のもと、2016年9月26日に内閣総理大臣決裁により設置された内閣総理大臣(第97代)・安倍晋三私的諮問機関」とある。その趣旨を見ると、「働き方改革の実現を目的とする実行計画の策定等に係る審議に資するため、 働き方改革実現会議を開催する。」とある。つまり、改革のため実行計画を策定するのが目的とある。では、いつまでに、どのように計画を策定するのか?2016年9月に開催された第一回会合の議事録を見ると「総理からは年度内に取りまとめるように指示が出ている。」とある。

 出典:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/ 

 働き方改革の目的は何か

2017年3月28日に開催された第10回の議事録を見ると、次のような表現がある。それほどの成果ある計画が策定されたのか?

戦後の労働三法の制定が日本の労働関係の「民主化」を図った改革であった のに対し、今回の働き方改革は日本の労働関係の「公正化」を実現する改革と 言えるものであり、改革の射程、内容、手法から見て、労働三法の制定に次ぐ 大改革と言っても過言ではないと思います。改革の着実な実行のため、改正法 の早期成立を目指すべきです。

同一労働同一賃金

第10回の会議資料に「同一労働同一賃金ガイドライン案」が掲載されている。全雇用者のうちの4割を占めるという非正規社員と正規社員の待遇の違いが欧州に比較して大きいのでその是正が必要と謳っている。さまざまなケースに対して問題となる例と問題とならない例を掲載している。

ただ、同一労働同一賃金をどこまで是正するべきかの範囲がわかりにくい。地方採用と全国勤務では同じ仕事でも賃金は異なる。定年再雇用になった途端に同じ労働で収入が半減する。それは是なのか非なのか。

 出典:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/pdf/betten1_h281220.pdf 

長時間労働の是非

同じく第10回の会議資料を見ると、次のような記載がある。

「罰則付き時間外 労働の上限規制の導入など長時間労働 の是正」に関して、「我が国は欧州諸国と比較して労働時間が長く、この 20 年間フルタイム労働者の労働時間はほぼ横ばいである。仕事と子育てや介護を無理なく両立さ せるためには、長時間労働を是正しなければならない。」とある。 

 出典:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/dai10/siryou1.pdf

問題は労働時間なのだろうか?

少し古いが、2013年8月から9月にかけてオンライン旅行会社(Expedia Inc)が調査した結果によると、日本の週平均労働時間は40時間で世界のほぼ平均にあるという。ただし、平均は40時間でも、1時間から4時間と回答した割合が23%と世界で最も多く、労働時間に大きな差が生じている。

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また、有給休暇の取得は39%と調査した国の中で最も低い。平均18日支給しているが、わずか7日しか消化していない。

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同時に、仕事の満足度も最下位でわずか60%だった。

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この辺りに日本の労働の問題の本質が隠れているのではないか。

サービス残業の撤廃

敢えて大胆なことを書いてみる。労働時間を規制するのを反対はしない。しかし、止むを得ず労働せざるをえないのに、労働時間を超えるとそれを隠すことにならないか。隠さないまでも、会社のPCはログオフして、自宅のPCで仕事をしたり、リモートで仕事をすることにならないか。組合員に残業をさせられないため、管理者に残業を強いることにならないか。

それよりは、労働時間は目標にして、それを守った会社を税制面で優遇するのはどうだろうか。また、残業の規制よりも、サービス残業を許容することは、雇用者に労働を強要することと同義であるとして、働いた分はきちんと支払うように指導すべきではないだろうか。

有給休暇取得促進インセンティブ

未消化の有給休暇を単純に買取りすると年休を消化しない方向にインセンティブがかかる。このため、有給休暇を取得した社員には一定の福利厚生費を支払い、取得できなかった社員には例えばその半額を支払うような福利厚生施策はどうだろう。例えば、20日取得したら20万円貰えるが、20日間残こすと10万円しかもらえない。人間の心理として20万円貰得るように頑張るのではないか。よく働き、よく遊びを推奨してほしい。

心のケアと仕事のストレス

前述のように仕事の満足度が調査した15ケ国の中で最下位というのも悲しい現実だ。その原因は幾つか想定されるが、仕事のストレスも大きな要因の一つだろう。財団法人日本生産本部が平成14年(古い。。)に調査した結果では、職場の人間関係が最大だったという。この構図は大きくは変わっていないのではないか?

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ストレスと眠りの関係

長時間労働の弊害は睡眠不足の原因となり、睡眠不足はストレスの原因となる。では、世界的に見て、日本の睡眠時間はどうなのだろう。

OECDの調査(2009年:これも古い。。。)によると日本はなんと韓国についで2番目に短い。

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昼寝で睡眠不足を補充する日本人サラリーマン

某職場では、昼の時間になると省エネと称して照明がすべてオフになる。その結果、仕事はできず、一時の眠りにつき、13時になると照明が一斉にオンとなり、昼寝をしていた人たちが目をさます。昼に15分から20分の仮眠を取得することは健康にも良いとされているが、周りの人が皆昼寝をしている姿は微妙。。 

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 出典:http://quality-of-sleep.com/?p=1105  

まとめ

働き方改革の議論をすることは賛成だ。でも、労働時間を決めることが画期的な改革とは思えない。なぜ日本人は仕事の満足度が低いのか?これの原因を探り、これの解決策を提示することが必要ではないか。

労働のオンとオフのメリハリをつけること、社会や会社に貢献できる仕事をすること、会社は雇用者が労働したらその対価をきちんと払うこと、日本人の睡眠時間を適正レベルに引き上げるにはどのような対策が効果的なのかを考えるべきと思う。

少なくとも発言も求められないような生産性の低い会議に参加して、貴重な労働時間を浪費するような仕事の進め方は、これからの社会や会社では見直されるだろう。

                               以上