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西野七瀬の魅力は「儚さ」かもしれない。

はじめに
西野七瀬の魅力はなんなのだろう。外見だけではない内面的なものに惹かれているような気がする。多分、いわゆるアイドルを目指す人たちはどうしても競争に勝ち抜かないといけないためアグレッシブにならざるを得ない。しかし、西野七瀬にはそれがない。そんな消極的な少女がトップアイドルグループのセンターとして輝いたことは奇跡かもしれないと思う。

儚さ(はかなさ)
日本人は「わび・さび」とともに、「儚さ」が好きだ。儚いものの典型はなんだろう。四季折々にあるような気がする。春の季節なら桜だろう。3月21日に開花宣言し、今週から来週にかけてはお花見で盛り上がる。でも、あっという間に蕾は開花し、桜吹雪で散っていく。夏なら花火だろうか。夜空で一瞬光り輝くがその輝く時間は本当に短い。秋ならやはり紅葉だろうか。冬なら雪景色。日本人が持つ儚さには、日本の四季が織りなす自然が不可欠な気がする。

儚さを英語でなんというのか
外人に「わび・さび」を説明するのは難しい。同様に、この「儚さ」を説明することも難しい。辞書で調べると「Fragility」と出てくる。rとlがあり、日本人には発音しにくい。しかし、このFragilityの意味を辞書で調べなおすと、次のような意味だとある。この言葉には「もろさ」があるが、四季感や無常観はない。宅急便で壊れやすいものを送る時に「Fragile」というシールが貼られるが、これの派生語だ。
 1) 物や事がもろい、 壊れやすい
 2) 状態などが脆弱な、不安定な、 はかない
 3) 人が虚弱な、 かよわい、 病弱な
 4) 過度の飲酒や病気で気分や体調のすぐれない
 5) 外見が繊細な
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 出典:https://matome.naver.jp/odai/2137882012415343401

センチメンタル
感傷的になることをセンチになるという。センチメンタルとは、情にもらいとか、多感とか、感情的なという意味だ。EmotionalとかFeelingとどう違うのだろう。synonymで調べと次のように明確な違いを説明していた。これはわかりやすい。儚さを英語で説明するなら、sentimental fragilityと言えば、多少のニュアンスが届くのではないだろうか。
 1) feeling:感情を表わす最も一般的な語
 2) emotion:強い感情
 3) sentiment:感情のまじった思考
 出典:英単語の正しい使い分けを勉強してすっきり英会話!

「はかなさ」と日本人
まだ読んでいないけど東京大学名誉教授の竹内整一先生の著書だ。ブログでもメッセージを発信されている。竹内先生はこの著書で儚さを夢との位置関係で論じているのは特徴的だ。そこには古典の徒然草にも通じる死生観が出ているようだ。
 1) 夢の外へ:この世は夢、だが夢ならぬ外の世界があり、そこへと目覚めていく。
 2) 夢の内へ:この世は夢、ならば、さらにその内へと、いわば夢中にのめり込んでいく。
 3) 夢と現のあわいへ:この世は夢か現か、そのありてなきがごとき生をそれとして生きようとする。
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 出典:Amazon竹内整一「日本思想の言葉 神、人、命、魂」 - 吾

西野七瀬の幼少期
BEST T!MSでは、西野七瀬にロングインタビューしている。その中で、「小さい頃はどんな子でした?」という質問に対して、西野七瀬が次のように回答しているのが印象的だ。大人しいけど、目の離せない可愛い幼児だったのだろう。
「お母さんが言ってたのは、全然泣かないし、お菓子も欲しがらない、全く手がかからない子だったって。昔、お風呂で溺れてたらしいんですけど、お母さんがちょっと目を離した隙に、湯船に沈んで、水の中にいたそうです。泣き叫びもせず」

 出典:www.kk-bestsellers.com

乃木坂46に残る儚さのDNA
AKB48グループでは元気で一生懸命がトレードマークだろうか。それはそれで感動的だけど、行き過ぎるとやはり見たいとは思わなくなる。対照的なのが乃木坂46ではないか。西野七瀬以外のメンバーで「儚さ」を感じるメンバーは少ないけど、西野七瀬が残したDNAは残っているし、その重要さをメンバーは理解していると思う。

総選挙
秋元康は、AKB48のファンから「わかっていない」と言われて総選挙を始めたらしい。しかし、その総選挙は2018年が最後で2019年はない。そして、乃木坂46に総選挙を持ち込まなかった秋元康の判断が今の乃木坂46を育てたと思う。もし、乃木坂46も総選挙をしていたら「儚さ」という商品は育たなかっただろう。そして、総選挙が中止になった理由はいくつもあるけど、乃木坂46の成功も背景にあるのだろうと思う。

乃木坂46西野七瀬の今後
乃木坂の絶対的センターという西野七瀬の存在は儚くも消えた。DNAは残っているけど、それを生かして、または新しい価値を創造できるかはメンバーやスタッフの今後の努力次第だろう。西野七瀬も、卒業後はマイペースでドラマや映画にチャレンジしてほしいなあと思う。
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 出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/harashimahiromi/cast/nishino.html

まとめ
人偏に「夢」と書いて「儚」というのは小椋佳の歌にもあった気がする。夢を持つことは大事だ。その夢が叶うか、叶わないかは誰もわからないけど、夢に向かって頑張らない限り、夢は実現しない。凡事徹底という言葉が最近気に入っている。平凡なことでもそれを徹底的に行うことはなかなかできないし、それをすることで次のステップに進めるような気がする。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。