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マストドン(MASTODON)は新たなSNSの潮流となるか?

SNSは停滞期か

SNSは、ウェブからブログ、FB、Twitterと変遷してきた。

でも、最近はFB疲れとか、SNS疲れとかが問題となるようにSNSを利用することのメリットに加えてデメリットも顕在化してきている。個人的にも、FBへの書き込みはめっきり減った。投稿のチェックもめっきり減った。

 

SNSのサイロ化

FBにしても、Twitterにしても、LINEにしても、大量のユーザを囲い込み、そのユーザから発生するデータを管理するために、大規模なデータセンターの運用を行なっている。公共機関でもなく、ボランティア団体でもない私企業が事業を行う以上、事業目的は営利である。FBはユーザの利用データを解析して、最適な広告を展開することで広告収入を高めている。Twitterは最も使われているSNSの一つだが、収支的には厳しくて、債務超過の危機が叫ばれている。LINEはスタンプ収入等で稼いでいるようだが、膨大なデータを一手に集めている。

 

SNSサーバーの分散化

SNSの集中運用に伴うサイロ化を防止するのは分散運用だ。しかし、従来のSNSはサービス提供会社がサーバーの運用を行なっている。例えば、LINEの切り売りやFBの切り売りはされない。しかし、ドイツに住む24歳のオイゲンさん(Eugen Rochko)はTwitterのようなSNSを構築するためのソフトを開発し、オープンソースで公開した。このため、このオープンソースのソフトと独自のサーバー(インスタンスと言う)を用意すればマストドンを提供できる。

 

AKB48の推しメンのような仕組み

従来のSNSはカリスマ性のあるアイドルにファンが群がるようなイメージだとしたら、マストドンAKB48グループの推しメンをそれぞれのファンが応援するイメージだ。それぞれのインスタンスには独自ルール(個性)が認められていて、インスタンス(推しメン)を変更することも最初から想定されている。4月時点で世界には600以上のインスタンスが存在し、日本でも幾つかのインスタンスが立ち上がっている。

 

日本のインスタンス

日本でのインスタンスのランキングをユーザローカルが4月14日に発表した。これによると、国内最大のマストドンは、Nullkalさんだという。まだまだ、立ち上がったばかりなので、今後はこれが急速に増大し、拡大すると予想される。

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 (出典:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1704/14/news128.html

 

セキュリティの問題

 

現在、マストドンに飛びついているインスタンスは、何を目的としているのだろう。新しいビジネスチャンスの匂いを嗅ぎつけて始めたのかもしれない。単に興味からかもしれない。ただ、どのようにセキュリティが担保されているかをどのように確保し、検証するのかは課題だろう。

 

ノンストップサービス

これまでは一度SNSを立ち上げてサービス提供すると、急速に増大するビッグデータとの戦いを強いられるが、自由にインスタンスを立ち上げられるということは、自由に辞めることもできる。また、特定のサーバーの障害に影響を受けにくいかもしれない。

 

マストドンの悪用可能性
 まあ、残念ながらあるでしょう。香港では、一時期サーバを介さないFireChatが流行った。当局に監視されないのでデモのツールとして使われた。新しいSNSは新しい文化と新しい問題を引き起こす。ITは革新を続けるだろう。新しいSNSは長短を同時に引き起こす。pros and cons.

 

今後の検討課題

大切なことはなんだろう?利用から逃げること?利用を禁止すること?まず使ってみること?どうなるのだろう?多くの大人はよく分からないことはやらない。でも、一部の大人や子供達は面白そうだとやってみる。やって、問題が出ると禁止される。なので、隠れてやる。そして、問題が起きる。この悪循環をどうすれば断ち切れるのか?

 

理想論かもしれないが対応策
 やはり新しいものにもチャレンジして、正しい使い方を示し、正しい利活用を促すことではないか。そして、どのように使っているかをリーダとして把握し、必要に応じて指導する。確かに現状を鑑みると理想論かもしれない。でも、後手に回すよりは、先手・先手で対応する方がいいと個人的には思う。単に、新しモノ好きなのでは?そうかもしれない(笑)。