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データセンターイノベーションフォーラム2019に参加して

はじめに
今日は、御茶ノ水で開催された表記のフォーラムに参加した。午前中のみの参加だけど意外と面白かった。
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 出典:https://academy.impress.co.jp/event/dif20191204/

何が面白かったのか?
データセンターのフォーラムと言ってもピンとこない人が多いかもしれない。自分も正直、どんな話が出るのか半信半疑だった。本当は1日参加したかったけど、そこまでは厳しいので午前中のオープニングセッションと、基調講演x2のみを聞いて帰ってきた。

東京大学 大学院情報理工学系研究科教授江崎 浩
日本データセンター協会理事・運営委員長
 
 江崎教授の本職はなんだろう。

 プロファイルを見ると、次のような記述がある。九大→東芝→東大。学者のようなビジネスマンのような起業家のような不思議な魅力を感じる人だ。

 江崎教授の主張は、従来の概念は現実の空間をサイバー空間に移して分析した。しかし、これからはサイバーの世界でシミュレーションしたものが現実の空間にフィードバックされるというものだ。つまり、例えば、自動運転では、実際の道路を走行して、データを蓄積した。しかし、台風がきたり、子供が飛び出したり、そんな実験を実際に行うことはできない。でも、サイバー空間と実空間の誤差が1cm以下、1mm以下になったらどうだろう。シミュレーションの世界の中で事故を起こしたり、自信を起こしたり、火事を起こしたり、子供を飛び出させたり、ありとあらゆることをシミュレーションすることは可能だ。そして、そこで得た知見をもとにスキームを作って、実空間にインプリメントする。
 
 これからはそんな時代になるという。確かに、そうかもしれない。

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 出典:https://www.t.u-tokyo.ac.jp/eng/engpower/2012/departments/information-communication.html


東京大学未来ビジョン研究センター准教授佐々木 一 氏
 佐々木准教授が在籍する未来ビジョン研究センターには有名な松尾教授が活躍している組織だ。「データ中心社会におけるインフラとしてのデータセンターとSDGsへの貢献」で発表された内容がベースになっていた。データ中心社会におけるインフラとしてのデータセンターを研究されているようだ。

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 出典:https://pari.ifi.u-tokyo.ac.jp/publications/column190.html
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経済産業省商務情報政策局 情報産業課ソフトウェア産業戦略企画官和泉 憲明 氏
 最初は硬かったけど、だんだん乗ってきた。中国で写真を撮ってはいけないらしいけど、バンバン撮っていたと暴露したあたりから絶好調だった。なるほどと思ったのはAmazon Goの狙いやフランスで実用化されている地下鉄の自動運転の狙いだ。

 皆様はどのような狙いでやっていると思いますか?実は彼らも宝の山を知っていて取り組んだわけではない。やってみたら、これはすごいと効果を実感した。後発者はそれを知っておかないといけない。

フランスの地下鉄が自動運転になってよかったこと
1) 当初の想定
 ・運転手が不要
 ・ダイヤが正確
 
2) 実際の効果
 ・ラッシュにあわせてオペレータが増発を操作できる。
 ・この結果混雑の緩和が可能。
 ・需要に応じた車両の運用で効率化
 ・展望も良い

アマゾンGOでは費用が低減し、売り上げが増大した
1) 当初の狙い
 ・無人化による効率化
 ・バスケットマーケットの分析

2) 実際の効果
 ・回転率が高い、無駄な作業がない→コストの削減
 ・短時間でショッピングが可能→売り上げ増大
 ・低価格化が可能 → さらなる競争力

 → まさにアマゾンのフィロソフィーの実現だ。

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まとめ
ちょっと時間がないので、走り書きになってしまった。でも、面白かった。

以上