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デジタル広告#1の授業を受けて

はじめに
2019年秋期後半の2科目目はデジタル広告とした。広告については全くの素人だけど、デジタル広告なら少しはついていけるかもしれないと思ってエントリーした。エントリーした生徒は9名ということだったけど、昨日参加していたのは日本人3名と中国人2名、TA(アシスタント)と高田先生の7名だった。

高田勝裕客員教授
講師の高田教授は元気だ。はちゃめちゃなタイプを演じるのも上手そうだ。1977年生まれなので、油が乗っている時期だ。博士過程の2009年にKauli株式会社を創業された。卒業してから創業ではなく、創業してから卒業というのがすごい。もともとは文系で、その後理系に移られたので両方の側面を理解できるのが高田教授の強みだ。
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 出典:http://www.im.i.hosei.ac.jp/educational_program/teacher/髙田勝裕/

社会人学生への期待
受講生はほぼ社会人学生だ。高田教授は、社会人学生を「自らの於かれたビジネスを考えて実際に行動する人」だと定義する。そのために、学生には常に高い目標を持ってほしいとエールを送る。素直な自分はついその気になってしまう。後述するように、ネット広告ではまだまだ自分は若い人間と判断されているようだ(笑)。

リアルタイム入札(RTB)
高田教授は、日本で初めてリアルタイム入札(RTB)に対応する取引を実現した。RTBが登場する前は、人手処理によって入札価格を集計して判断していたが、それを自動化した。しかも、それを独自に開発したSSPで実現したのがすごい。下の図は一般的なRTBの概念図だが、Kauliは2万を超える広告主が利用する広告配信プラットフォームに成長した。最大で2.5億を超えるメッセージを利用者に届けたが、2015年には株式会社VOYAGEグループに売却した。この潔よさもすごい(笑)。
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 出典:https://satori.marketing/marketing-blog/ad-technology/rtb/

アフィリエーターの勧め
会社を経営するのは大変だ。従業員には会社員に向いている人もそうでない人もいる。仕事が面白くて忙しいとどうしても業務も過酷になる。ついていけない社員に対しては、別の道を探すように勧めるという。例えば、アフィリエーターだ。これはいわゆる成果報酬型の事業だ。下の図にあるようにアフィリエーターはアフィリエイトサービス会社(ASP)に登録する。そして、一般の利用者がクリックしたり、サービスを購入すると一定の報酬を受け取る仕組みだ。隙間時間にできるとか、時間の拘束がないのがメリットだ。高田教授は500万円ぐらいならいける。年収1億円稼ぐ人もいるという。ただ、ネットで見ると月額100万円以上稼ぐのは全体の10%程度だ。しかし、逆に言えば、ターゲットとするマーケットを絞り込み、その分野のトップサイトになれば、それなりに稼ぐことも可能なのかもしれない。しかし、そのためには若干のテクニックとコツと根性がいそうだ(笑)。
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 出典:https://www.kagoya.jp/howto/webhomepage/affiliate/

年齢の推定アルゴリズム
広告主から見ると、利用者の属性を知りたい。でも、なかなかしれない。そのために某広告会社の子会社かどこかだと思うけど、下のAudienceOneでは広告設定が可能だ。「ログインせずに利用する」とクリックすると、クリックした人が広告主から見て想定している属性を確認することが可能だ。自分は精神年齢は若いと思っているけど、22-29歳は若すぎ君でしょう。なお、PCからだと問題ないがスマホだと微妙かもしれない。特に、個人情報の秘匿を進めるiPhoneだと推定結果が表示されない。これは利用者にとっては安心だけど広告主の立場だとヤバイ!
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 出典:https://feedback.impact-ad.jp/login

デジタル広告の特徴
これまでのメディアなら利用者はその広告を共有できた。同じ新聞や同じテレビを見ていたら、同じ広告を見るので、その広告の話で共感することができた。しかし、今のデジタル広告は個別だ。子供たちがスマホYouTubeを見るときに表示される広告も一人ずつ違う。なので、子供たちはYouTubeでどんな広告が流れているかを大人に知られるのを嫌がる。だって、どんなことに興味を持っているのかは広告を見ればわかるからだ。これはやばい。

不景気はもうすぐ
企業の業績が少しずつ悪化している。業績が悪化すると何を切り捨てるか。それは広告費だ。そのため、広告費は好況や不況の先行パラメータとなっている。現在は、広告費がどんどん減少している。これはどういうことか。もしかすると不況は近いのかもしれない。

不況は起業にとって好機か
高田教授が起業した2009年はリーマンショック後の不況の時期で大変だった。特に資金繰りは大変だ。しかし、これをクリアできるのであれば、競争相手は少ないし、優秀な人材を採用できる。経済の歴史を振り返ると、大きく業績や業容を拡大するのは不況の時期だ。だって、苦しくなった企業を救済という名目で安く買い叩ける。閉店した店舗や工場を安く調達できる。資金を持っている人から見たら、こんなチャンスはない。

R・RStudioの利用
今回の授業ではRStudioのインストールを求められた。すでにRStudioをインストールしている生徒には、新たな課題が与えられた。仮に100万円持っているとする。10年間運用するという前提で、GAFAに一定の割合で投資したい。どこに投資するか?その理由をレポートしろというものだった。レポート数枚かと思ったら数行で良いということだったので、安心した。IRは情報の宝庫なので、IR情報はチェックするように求められた。皆様だったどうしますか?私は、Googleに100%投資することにした。理由は秘密(笑)。

まとめ
このデジタル広告は、予想外に面白い。講師の高田教授のキャラクターも面白いが、その授業のテンポがいい。前半は講義で、後半はRを使った実習。その週のトピックを選んで先生が解説してくれる。来週の講義が楽しみだ。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。