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新米技術士の成長ブログ

消費者行動論#6を受講して

はじめに
坂本先生の授業も今回を含めてあと2回。豊橋から通うのも大変だっただろう。先週は、ダメかと思ったけど、タクシーに乗ったら、たまたま運転手が豊橋の出身者で駅まで猛スピードで走ってくれて、なんとか最終の新幹線に飛び乗れたらしい(笑)。

商品展開の事例
1) カップヌードル

小学校の時に、桂三枝(当時)が司会をしていたヤングオーオーという番組を見に行ったことがあった。初代司会は、三枝だけでなく、笑福亭仁鶴もやっていた。その後には、横山やすし・西川きよしが加わるという夢のような豪華なラインナップだ。さんまがブレイクしたのもこの番組だ。スポンサーは日清食品だった。なぜかといえば、景品がカップヌードルだった。子供だったので、なんてエッチな食べ物かと誤解した(笑)。ヌードルが麺という意味だと知らず、ヌードに反応してしまった。カップヌードルは日本だけではなく、海外でも売られている。しかし、当初は麺ではなく、スープとして販促したそうだ。
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 出典:https://la-life.info/nisshin-cup-noodle/

2) 吉野家
日本では牛丼のみに絞っているが、海外では居酒屋よろしく品揃えを広げているようだ。しかし、コアとなる牛丼はあくまで本場の日本の味にこだわりを持って成功しているようだ。
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 出典:http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51952988.html

3) 味千ラーメン
ミレニアムの前後には、香港に赴任していた。でも、その頃には味千ラーメンの存在は知らなかった。味千は国内には約90店鋪ほどあるが、海外では750店鋪(2015年7月時点)もあるようだ。1968年に生麺の製造を開始し、1972年からフランチャイズ化し、1994年に台北、1996年に香港に出典している。海外の経営は女性中国人がCEOとして仕切っている。すごい。そんな味千も品揃えは広げているが、ラーメンの素材やスープは日本で製造したものにこだわっているようだ。名古屋にいた時は、味仙によく行ったが、これとはべつだ。
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 出典:味千拉麺@香港国際空港や香港の麺料理、ノスラーなど : ラーメン食べたら書くブログ

文化と言語学
1) ベントの民族心理学

実験心理学の父と称されるのが、ドイツの哲学者ヴィルヘルム・マクシミリアン・ヴント(1832年8月から1920年8月)だ。ドイツの牧師の息子で12歳で大学に入学するので天才かと思いきや、高校時代は勉強嫌いだった。でも、ハイデルベルク大学の医学部では勉強に目覚めたようだ。ヴントは、心理学の研究の中心は自己観察だと考えたようだ。
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 出典:ヴィルヘルム・ヴント - Wikipedia

2) サピア=ウォーフ仮説
日本では言霊という。言霊には命が宿るという概念だ。海外でも、同じようなことを考える人がいる。ある人の認識や思考は言葉に依存する。言語相対主義と言うようだ。アメリカの言語学者 E.サピアならびに B.ウォーフの主張が基軸となっている。
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 出典:サピア=ウォーフの仮説 - Wikipedia

3) 虹色の数
虹は7色というのは常識だ。でも、これは日本の常識であって、民族による。もっといえば言語によるらしい。アフリカのある部族は8色と認識する。アメリカでは藍色の概念がなく6色。台湾のブヌン像は3色、南アジアのバイガ族は2色だと言う。言語に思考が支配されていると言う証左だろうか。
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 出典:https://weathernews.jp/s/topics/201807/240205/

比較文化
1) アジア・日本文化

アメリカは長所を褒めて伸ばすが、日本では短所を指摘して矯正する。まあ、今の時代は褒めて伸ばすにシフトしつつあるのだろうか。自分のことを英語では"I"としか言わないけど、日本語だと私とか、俺とか、僕とか、色々と使い分ける。日本人はあまり自分を主語にした主張をしないけど英語圏では基本自分の考えを示さないとバカと思われる。

2) アメリカ・ヨーロッパ文化
アジアはネットワーク的だけど、ヨーロッパは統制的だと言う。因果関係を重視する一方で、原理原則に従い、開放的で外交的だと言う。まあ、この辺りの分類は個人差の方が大きい。

抽象化(ラダーアップ)と具体化(ラダーダウン)
何か文章を描く場合や、人に話をする場合に、抽象度を上げたり、具体的な事例の話をしたりすると理解されやすい。つまり、抽象度を上げたり、下げたりすると、視点が変わるからだ。これを海外では、ラダーアップとか、ラダーダウンという。一種の訓練が必要だけど、常に意識するだけでも能力アップになるので、ぜひ試してほしい。
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 出典:http://gitanez.seesaa.net/article/50744773.html

ロボットのイメージ
1) HAIシンポジウム2018

HAIを初めて聞いた。HAIとは、返事ではない。Human-Agent Interactionの略だ。つまり、人間とエージェントとのインタラクションの研究だ。この分野の研究を促進するために、2006年に慶應大学でHAIシンポジウムが開催され、2018年には専修大学で開催されたようだ。坂本先生の所属先である豊橋技術科学大学でもこんな可愛いロボットを研究している教授がいるらしい。
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 出典:HAIシンポジウム2018

2) 不気味の谷
日本人は、ロボットに対して比較的好意的な意識を持っている貴重な民族だ。それでも、ロボットが徐々に人間に近づいてくると、怖くなる。そんな現象をロボット工学者の森政弘が1970年に提唱したのが、不気味の谷だ。これはその後の実験でも傾向は確認されているようだ。
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 出典:https://wired.jp/2015/11/06/uncanny-valley-creepy-robot/

まとめ
今日の話は駆け足だった。多分、今頃豊橋まで駆け足で移動しているのだろう。消費者行動論は幅広く、色々な研究が並行して進んでいる。要は、これらの研究を実際のマーケティング活動に活かすことだ。このような視点があることを知っているだけでも、社会の事象を観察するときのヒントになるはずだ。今日はこれぐらいにしておきたい。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。