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(その1:幸福度とGDP)ベーシックインカムを政府発行の仮想通貨として国民に支給したらどうなるのだろう?

はじめに
来年4月から大学院大学MBAコースに通うことを考えている。しかし、入学には、入学試験もあるが、それ以上にプロジェクト企画書のようなものを提出する必要がある。これは、MBAの2年目の研究論文のテーマの基礎となるものだ。もちろん、提出するプロジェクトと実際に研究するプロジェクトは異なっても良いし、異なる人の方が多いそうだ。どちらかというと学生の興味を理解し、本当に当校で学ぶのが良いのか、他校の方が良いのかを確認するためらしい。でも、断れれるとショックだ。テーマも大切だけど、論理性や文章力を見るようだ。今、考えていることをちょっと披露したい。提出する前までには、もう一つの代案を考えて、比較した上でどちらかを提出するつもりだ。何回かに分けて投稿したい。

国連による幸福度調査
GDPと幸福度には正の相関関係がある。日本のGDPは世界3位を堅持している。しかし、日本の国民の幸福度はこの相関関係に乖離して低い。国連の発表の幸福度調査によると日本の幸福度は2016年度で46位、2017年度で51位で、2018年度で54位と低下した。G7の中では最低だ。下の図で見るように、シンガポールやマレーシア、タイなどのアジア諸国よりも低い状況だ。なぜなのだろう。
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 出典:Malaysians rise in world happiness ranking, now just below Singapore | Malaysia | Malay Mail

幸福度ランキングの上位国
国連の調査によると北欧が上位を独占している。この調査は2012から開始しており、すでに6年目だ。特に上位6位までは全て欧州国だ。7位にカナダ、8位にニュージーランド、10位に豪州だ。スウェーデンも9位だが、なぜ同じ北欧で差がつくのかが木になるところだ。今回は156ケ国を調査したが、下位ではアフリカ諸国が続く。例えば最下位の156位は東アフリカのブルンジ共和国、155位が中央アフリカ共和国、154位は南スーダン共和国、153位がタンザニア連合共和国とアフリカ諸国が続く。152位が中東のイエメン共和国だ。
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 出典:World Happiness Report 2018 | TNPSC Thervupettagam

日本の幸福度の推移
下の図はNHK NEWSのツイッター投稿だ。これによると2004年度には6.5だった幸福度が2009年には5.85ぐらいまで一気に下がった。2011年には6.26ぐらいまで上昇したが、その後低下し、低迷している。思い出すのはやはり2008年9月のリーマンショックと、2011年3月の東日本大震災だ。しかし、なぜリーマンショックの後に幸福度が上がったのだろうか?不況で、自宅に戻り、出生率が増加したらしいが、人間的な生活に戻ったのか。新聞やテレビでは「いざなぎ景気」を超えて、戦後2番目の好景気と発表しているが、全くその実感がないと感じるのは自分だけだろうか。
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 出典:けん on Twitter: "日本人の主観的幸福度の推移(World Happiness Report 2018)… "

GDPと幸福度の相関関係
下のグラフは、主要国における散布図だ。縦軸は人生の満足度で10が最高だ。横軸は一人当たりのGDPだ。日本は一人当たりのGDPでは上位だ。フランスは同じ程度の購買力だが人生の満足度は日本より高い。米国は日本の右上だ。日本人の人生の満足度と同程度の国は、タイ、パラグアイパキスタンタジキスタンだ。日本はどこに向かうべきなのだろう。
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 出典:Happiness and Life Satisfaction - Our World in Data

まとめ
なぜ日本人の幸福度は低いのか。GDPを高めることは必要条件の一つかもしれないが、それだけではダメだ。では何が不足しているのか。企業は、生き残りをかけて事業改革を進める必要がある。企業経営で解決できることと、国家施策として対応すべきことがある。どうすれば日本人の幸福度を高められるのだろう。また、それ以前に日本の幸福度を阻害している要因はなんなんだろう。ただ、MBAの研究テーマなので、あまり精神論に走ってもダメだろう。タイトルでネタバレだけど、次回からは、日本人の幸福度を高め、企業もハッピー、国家もハッピーになるような方法がないものかを考えて、それを提案してみたい。