LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

「隣の芝生はよく見える」を考える。

はじめに
子供の頃数学が好きだった。数学が得意な人は将棋も得意らしい。でも、自分は将棋が強くない。攻めることばかりを考えて、相手にコロッとやられる(笑)。相手の立場に立って、自分を攻める方法を考えて、それを防ぐ一手を打つようにすれば、もう少し上達するのだろうか。なかなか他人の視点に立って客観的に物を見るのは難しい。

幼少時の話(姉との葛藤)
小学生の頃、親は働きに出ていたので、帰宅は18時ごろとなる。三人兄弟の長兄はクラブ活動か何かわからないけど家に戻るのは19時ごろだった。それまでの間、家には姉と自分しかいないので、なんとなく姉が食事の用意をして、自分はお風呂を沸かすという役割が定着した。でも、お互いに不満がある。相手の仕事は楽そうなのに、なんで自分はこんな苦労をするのかと考える。不公平だとお互いに相手を責めて、一度仕事を交換したことがある。
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 出典:五右衛門風呂(長州風呂)の特徴と豆知識

料理と風呂だき
料理は簡単だと思ったけど、結構大変だった。あの頃はまだ給湯器がなかったので、冬の水道は冷たい。野菜を洗ったり、お米を研いだり、お皿を洗ったりすると手が凍れる。また、今ならガスの給湯器で給湯スイッチをオンにすればお風呂にお湯が溜まる。楽になったものだ。でも、その頃は薪で炊いていた。新聞紙を固く丸めて、火をつけて、その火で細い薪を燃やす。そして、その細い薪で太い薪を燃やす。太い薪に火がついたら暫くほっておいても大丈夫だけど、時々薪を追加する。これが煙い。結局、姉も自分も、相手の仕事が大変だと理解して、それからは仲良くなった。2度と相手の仕事が楽とは思わなかったし、交換しようと言い出すこともなくなった。

まとめ
この原体験は貴重だった。人というのは、自分の仕事は大変に思える一方で、他人の仕事は楽に見える。その理由は分からなかったけど、そのメカニズムを知ったことは、社会人になってからも役に立ったと思う。結局人には得意分野がそれぞれあるし、その得意分野で活躍できれば幸せなのかもしれない。

以上

追伸)
2ランク上の職位の視点で考える
相手を理解することは、会社で仕事をする時にも大切だ。サラリーマン時代によく聞いた話だが、新入社員の時代なら上司の上司、つまり班長の上の主任の視点で考える。主任になったら課長の上の部長の視点で考える。部長になったら本部長の上の統括本部長のつもりで考える。ワンランク上ではなく、さらにその上のランクで考える。これは言いえて妙だ。ネットで調べてみると、DeNAが全社員に共通の考え方を5つ示していて、その内の一つに「全力コミット」があった。これはまさに、「ツーランク上の目線で、組織と個人の成長のために全力を尽くす」という考え方だ。なぜツーランク上が良いかといえば、直属の上司とは利害関係があるが、ツーランク上だと直接的な利害関係を意識しなくても良い。部長が何を考えて課長に何を期待するのか。そして、その課長は何を考えて自分に何を指示しているのか。課長からの指示に疑問を感じても、部長の意向を理解できれば、課長をどのようにサポートすれば、課長が部長から評価されるかを理解できる。そんな視点を持って課長からの指示に対応する人間と、単に課長からの指示に対応する人間ではそのアウトプットが絶対に異なる。逆にいえば、部門を率いる人間は、少なくとも2ランク下までには自分の考え方や想いを常に伝えていく必要がある。そんなことがうまく回っている組織は強い。
 出典:https://president.jp/articles/-/11406