LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

バイカル湖とブリヤート人

はじめに
このブログを本格的に開始してから1年以上が経過する。これまでに297のブログを投稿した。そして、こんなブログに約6万回のアクセスがされている。感謝しかない。そして、このブログの中で1番の人気は下の投稿だ。
hiroshi-kizaki.hatenablog.com

ブリヤート人は日本の祖先か
この投稿がなぜ人気なのかわからない。でも、やはり日本の起源を知りたいという人は多いのだろう。日本人の起源を探ることは人類の起源を探ることになる。色々と調べることで世界観も変わるかもしれない。ブリヤート人は、ロシア連邦とモンゴルと中国に分断して居住している。特にロシア連邦には約44万人が住み、その多くはブリヤート共和国に住む。ブリヤート語を話し、キリル文字を使うという。
f:id:hiroshi-kizaki:20181005135639p:plain
 出典:ブリヤート人 - Wikipedia

キリル文字
キリル文字は、一見するとロシア文字にそっくりだ。キリル文字のうち33の文字はロシア語でも使われている。しかし、ロシア語だけでなく、ブルガリア語やセルビア語などでもキリル文字は使われていて、文字もそれぞれ微妙に異なるという。我々にとってはアルファベットの方が慣れているが、文字としてはどちらが古いのだろう。
f:id:hiroshi-kizaki:20181005140759p:plain
 出典:キリル文字 - Wikipedia

ヨーロッパにおける使用言語
下の図の黒緑は、キリル文字公用語として使われているエリアだ。濃い緑は共用語として、薄い緑は公用語ではないが伝統的にキリル語が使われているエリアだ。キリル文字はスラブ人にキリスト教を布教するためにブルガリア帝国で作成されたという。つまり、宗教を伝えるために文字が開発され、活用された。
f:id:hiroshi-kizaki:20181005141648p:plain
 出典:Cyrillic script - Wikipedia

バイカル湖の西と東
Wikiによると、ブリヤート人モンゴル族の一部だという。バイカル湖に進出したモンゴル族の祖先がバイカル湖周辺に定着した。やはり生活に必要な水が潤沢なエリアは動物も集まるので生活には適していたのだろうか。バイカル湖は非常に大きいがバイカル湖の東側にすむブリヤート人は、ブリヤート人としての固有の文化を維持している。しかし、バイカル湖の西側のブリヤート人はロシア人との混血が進み、生活もロシア化している。

ブリヤート共和国の国旗
ブリヤート共和国の国旗は、3つの帯と黄金のソヨンボで構成する。青はブリヤート国民の色で高い道徳原理や幸福な、平穏、反映、平和、団結、高潔のシンボルだ。その青い帯に示されていうのはソヨンボと呼び、月と太陽と炎を示している。月はモンゴルにとって神聖なもの、太陽は生命力や富、豊かさを示し、炎は暖かさ、命、再生、繁栄、健康を示すという。
f:id:hiroshi-kizaki:20181005143607p:plain
 出典:ブリヤート共和国の国旗 - Wikipedia

ウスチオルダ・ブリヤート自治管区の旗
約13万人が22千km2に住む。人口密度は1km2に6人だ。東京の人口密度は1km2に6千人なので約千倍だ。そして注目して欲しいのはこの人口密度ではなく、自治管区の旗だ。青地に金色の太陽だ。日本の日の丸の国旗にそっくりではないか。青は先述の通りブリヤート国民の色だ。そして黄金の円は、完全なる平和を象徴する。その円の周囲の4つの小さな黄金の縁は、「宇宙と地球とそれぞれの祖先代々の一族を意味する」という。
f:id:hiroshi-kizaki:20181005143427p:plain
 出典:Ust-Orda Buryat Okrug - Wikipedia

バイカル湖
バイカル湖は、ロシアのブリヤート共和国イルクーツク州・チタ州に囲まれた世界最大規模の湖だ。面積は世界最大ではないが、水深が1,634-1,741mと世界最深だ。貯水量も世界最大だ。透明度も日本の摩周湖よりも高く世界最高だ。湖水面は31,494km2なので、日本最大の琵琶湖の46倍だ。琵琶湖にも島があるが、バイカル湖には奄美大島レベルの島を含め22の島々があり、シベリアの真珠とか、ガラパゴス諸島と並ぶ生物進化の博物館とも言われている。

バイカル湖から日本への渡来
バイカル湖に人が住むようになったのはいつ頃だろう。遅くても2万年前までにはバイカル湖周辺で居住を始めたようだ。バイカル湖の西にある遺跡からは人骨も発掘されている。寒冷期になるとここを南下したり、東に渡ったりしたのではないかと最近の遺伝子の調査解析結果から言われている。

まとめ
バイカル湖の周辺の地政学的知識もブリヤート人のことも全然知らないことばかりだ。調べれば調べるほど知らないことが出てくる。来年の夏にはこの地区に旅行に行きたいなあという想いが少しずつ高まっている。ロシア語は全くできないけど、最近ならスマホさえ使えればGoogle翻訳もできるし、なんとかなるかなあ(笑)。

以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。