LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

Step Golfに加入

はじめに
コロナ禍に対応して、仕事はテレワーク、大学の授業はオンラインが基本となった。会社には週に1回ぐらいは行くけど、大学には上期にはほぼ行っていない。結果的に何が変わったといえば、運動不足。これまでなら1日1万歩近くは歩いていたけど、最近はほぼゼロ。体重は徐々に増えていて、運動する気持ちは徐々に減っている。まさに逆相関だ。これが続くとどうなるのか?あまり考えたくないけど、これはまずい。

近所のステップゴルフ
最寄駅と自宅の丁度中間地点ぐらいに、ローソンストア100があった。いわゆる100円均一ショップ兼コンビニというような小さなお店だったが、コロナ禍でいち早く閉店が決まった。そして、その後にできたのが、ステップゴルフだった。下の写真はイメージだ。店舗は10月1日にオープンで、その内装工事や会員受付に奔走されているような感じだ。
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習い事としてのゴルフ教室
ITmediaビジネスの調査によれば、習い事のトップ2は英会話とフィットネスだという。3番手にお料理教室や音楽教室などがある。ゴルフ教室は、年間売上274億円程度の市場のようだ。ゴルフ経営研究所の調査によると、2019年3月時点で全国のゴルフ練習場施設は3,082施設だ。1992年には5,420施設あったので、4割近くも減少している。これは屋外だけど、室内はどうなのだろう。都市部での市場はまだまだありそうな気がする。
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出典:https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/0905/22/news048.html

近所のステップゴルフプラスによる説明
オープンは10月1日だけど、9月3日からは先行受付を開始した。しかも、先着100名までなら通常39,800円の入会金が5,000円に割引され、かつセルフタイムオプション月額1,980円が永年無料という。これはお得だと入会をあっさりと決めてしまった。
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レッスン習い放題の秘密
これはうまくできていると感心した。パソコンやスマホからステップゴルフのサイトにアクセスすると、空いている好きな時間帯で50分間のレッスンタイムを予約できる。そして、そのレッスンタイムが終了したら次のレッスンタイムを予約できる。これはシンプルだけど、秀逸な方法だ。週に一回のレッスンだと、レッスン日を数ヶ月先まで予約してしまいがちだ。そして、実際には行けないこともあるので、無駄に放置される。本人がいけないだけでなく、その時間にレッスンを受けたいと思っていた人は予約すらできない。そんな問題が起こりがちだ。しかし、常に一回だけの予約ができるなら、そんな無駄は生じない。ちなみに、自分は、土曜日の9時からで予約した。予約した人の数を数えると68人だった。限定100人まで3日で68人というのはいいペースではないだろうか。

ゴルフフォームのチェック
レッスンタイムは50分だ。室内には5打席あり、レッスンプロが2巡するという説明だ。つまり、5分のワンポイントレッスンを2回受けられることになる。そして、装備されているのは、フォームをチェックするカメラやそれを再生する画面だ。模範となるプロのスウィングとの対比やスローモーションも可能だ。ゴルフは、スウィングフォームを固めるとスコアが安定する。つまりポイントは再現性の高さと精度の高さだ。いつも同じようなテンポでスウィングして、同じようなスウィングができれば、あとはその組み立てだ。リスクを避けながらもチャレンジする。攻めと守りのバランスができればベストスコア更新も期待できる。
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出典:https://watashino-golf.com/analyzer

レッスンの功罪
ゴルフを上達したければ、やはりレッスンを受けるのが効率的だ。CCCマーケティングの調査によると、高齢者はゴルフを健康のため、社会人はゴルフを仕事のため、そして、女性はゴルフを楽しむためにしているようだ。ゴルフをする人は男性4:女性1だけど、レッスンを受けるのは、男性1:女性1だ。これは、男性はレッスンには熱心ではない人が多いけど、女性はレッスンを受けることも楽しみの一つにしているためだろうか。レッスンを受ける上手になるはずだけど、そうならないこともある。特に、やばいのはグリップだ。大体初心者はグリップがいい加減だ。早めに矯正できれば良いけど、そのグリップで癖が固まっていると、グリップを直すだけど、もうスウィングもゴルフもボロボロになる。次は、スウィングの癖だ。これも初心者は大体いい加減だ。力を入れるべきとことと抜くところが逆だったりする。自分自身もそうだ。わかっていてもできないし、そもそも分かっていないことも多い。レッスンを受けてしばらくは矯正に慣れる期間が必要だ。その後に明るい将来が待っていると信じたい。
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出典:https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17328148

室内練習場でのトラブル事例
今回の練習施設はパーティッションで区切られたエリアが5つあるので、多分大丈夫だけど、他の生徒が打ったボールが頭部を直撃したりするとヤバい。近くの打席にいる人の腕前はチェックしてから練習するようにしよう。また、自分自身も加害者にならないように充分注意する必要がある。
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出典:https://mainichi.jp/articles/20170712/ddn/041/040/006000c

目標設定
何のために、このクソ忙しい状況でゴルフの練習場に通うのか、そのゴール設定をしておこう。目的とするのは、2つ。一つは運動不足の解消。そして、もう一つはベストスコアの更新。今のところ、月に1回はゴルフを友人としているので、真面目にスコアをつけて、そのトレンドを良い方向に持っていく。そして、ベストスコアの更新にチャレンジする。ここまで書くとベストスコアを吐露する必要がありそうだ。ドライバーでOBなどスコアが乱れることも多く、ベストスコアで回ったのは、アイアンのみのオープンコンペだった。確か、パターと、58度とPWと7番と3番の5本だった。毎回毎回アイアンで売っていると、なんとなくリズムができて、グリーンをオーバーすることもなく、手前から寄せて、パターしてとまぐれも重なり79だった。これを除くと85ぐらいがほぼベストスコアだ。なので、まずは90を安定的に切れるようにして、次は85を切れるようにして、そして79を切れるようにする。

今後のアクションプラン
この目標を実現するにはどうするか。しかし、仕事もある。大学院の修論もある。来年度には技術士の開業もしたい。それほど時間は使えない。このため、レッスンは原則土曜日の朝9時から10時とする。土曜日の午後はゼミもあるので、1時間のレッスンを受けたら、戻って、ゼミの準備をする。火曜日と水曜日は終日フリーのうち放題が可能なので、火曜日のテレワークが16:30で終わったら、17:00から18:00(可能なら19:00)までの2時間程度自己練習する。そんなペースならなんとか来年の3月まで続けられるだろう。来年の4月以降はまた、そのタイミングで考えることにしよう。

まとめ
文武両道を目指して、たるんだ身体に鞭打って、しばらくは週2回ペースでゴルフの練習場に通って、運動不足の解消とベストスコアの更新に向けて精進することにした。また、状況は報告します。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

アントレプレナーシップ論を受講して

はじめに
このブログの書き込み頻度が少なくなってきた。しかし、夏期集中講座の表記講座は面白い。講師はシリアル起業家の平石郁生さんだ。

平石郁生客員教授
二枚の名刺どころではない。多分、2桁ぐらいの名刺はあるだろう。一言で言えば日本でのシリアル起業家の先駆者だ。シリアル起業家とは、シリアル(穀物=cereal)で起業する人のことではない。一つの起業ではなく、一つの起業をフックに複数の企業を立ち上げたり、関わったり、育成したりする連続起業家(Serial Entrepreneur)だ。福島県出身の1963年生まれ。若く見えるが、50代後半だ。1991年に最初の企業を設立。1999年10月に設立した株式会社ウェブクルーでは、創業メンバーの一人として活躍された。1998年からは、共同事業として立ち上げていたインターネットリサーチを2000年3月に株式会社インタースコープという会社にされた。まさにインターネットでのリサーチ業界の風雲児となった。この会社は現在のマクロミル社につながっている。その後もベンチャー企業とエンジェル投資家を結ぶInnovation Weekendの立ち上げや株式会社サンブリッジグローバルベンチャーを設立。目下の関心ごとはInFarmの立ち上げだ。
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出典:https://bbank.jp/entrepreneur/interview/talent-recruit/395

今日の課題 What you learned today.
講義とグループディスカッションでリズムを作るのかと思いきや、講義のラスト1時間のところで、課題がでた。それは、今日の授業に参加するまで「知らなかったこと」を3つと、最も印象に残ったこと and/or より深く掘り下げたいことを2つと、今後の人生において具体的なアクションを起こしたいことを1つをこれから発表するか、次回(明後日)発表するか。さすがに今日はもう皆さんお疲れ気味なので、後者となった。久しぶりにブログにまとめたくなったのは、知らなかったこと=初めて知ったことが多すぎて、とても3つには絞れない。

1.「知らなかったこと」

Station F:
これはフランス語なので、スタシオンエフと読む。取り壊し予定だった駅舎を改装して創設した世界最大のインキュベーション施設だ。Station-Fは1920年代に建設されたが、老朽化が激しいために取り壊す計画だった。これにストップをかけたのがフランスの通信会社iIiadのファウンダーで億万長者のグザヴィエ・ニールだ。ニールは2億ユーロを投じてSataion Fを建設した。そこには1100社のスタートアップ企業が入居し、VCも入居する。日本でも、IRを誘致したりするよりも、既存のオフィスや商業施設や教育施設を改装してこのような巨大なインキュベーション施設を提供し、起業を支援する仕組みを整備することの方が100倍有効なのではないだろうか。
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出典:Start-up: « Fighters », le programme inclusif de - Ville de Paris

エコール42:
フランスネタが続くが、エコール42(42 écoles)とは、2013年にパリで創業した私立のコンピュータプログラムの学校だ。なぜ42かと言うと、これはダグラス・アダムス著の銀河ヒッチハイクガイドが由来だそうだ。Sation Fを創業したグザヴィエ・ニールがフランスの教育はこのままではダメだと奮起して開設した学校だ。学費は無料だ。なぜなら、開講してから十年間はグザヴィエ・ニールの個人資産で賄うからだ。パリの成功を受けて、シリコンバレーやリオンに加え、ベルギー、モロッコ、ロシアなど世界各国に広げている。目標は42校か。授業料は、完全無料で、年中無休、先生がいない自律型学習、約900台のMacがあり、学歴・国籍不問。入学倍率は相当に高いようだ。素晴らしい試みだが、2023年以降の経営が個人的には気になるところだ。
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出典:https://www.42.fr/un-reseau-international/

ef.:
Entrepreneur Firstはおしゃれにef.と略するようだ。これはロンドンを拠点にしたスタートアップビルダーだ。その実績により、LinkedInの共同創業者であるリード・ギャレット・ホフマンがパートナーを務めるGreylock Partnersやピーター・ティールといったシリコンバレーの第一人者に認められる存在となった。イギリスで成功し、アジアにも進出する。残念ながら東京ではないが、シンガポールで基盤を広げる。ef.のターゲットは理工系の科学者、エンジニア、博士課程の学生などだ。技術とビジネスをつなげることが目的だ。教育への改革の必要性は日本でも喫緊の課題だ。
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出典:https://www.joinef.com

Miles:
歩くことは健康の基本だ。日本人でも1日1万歩を目標に万歩計を愛用する人も多かった。このコロナ禍でなかなか自由に外出もしにくいが、移動距離に応じて商品券や割引券をもらえるアプリがMilesだ。着眼点の素晴らしいのは、徒歩とか、自転車とか、バス、電車などの交通手段に関係なく、シームレスに使えるとこだ。しかも、CO2の排出が多い飛行機はx0.1だけど、徒歩ならx10とかの設定がされる。利用者は移動することが価値になる。企業は、利用者の移動情報が価値にある。まあ、一応はWin-Winだけど、利用者は本当に理解しているのだろうか。
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出典:https://www.nelco.com/ja/article/miles/

Infarm:
平石客員教授が現在最も注力しているのがこのinfarmだ。以前、富士通半導体工場で栽培したレタスを試食したことがある。結構、パリパリとして美味しかった。無農薬でバイキンもいないので日持ちもするようだ。しかし、富士通のアプローチとinfarmのアプローチは全く異なる。infarmが目指すのは食品の無駄な廃棄ロスの削減だ。食料品を製造してから、利用者に届くまでになんと約半分は何らかの形で無駄となる。これを解決するのは地産地消だ。究極の地産地消は消費するところで製造することだ。つまり、レストランで栽培したものをその場で頂く。これならロスは限りなくゼロだ。家庭菜園なども同じような発想だ。ラスト1マイルを許容すれば、スーパーでの栽培もアリかもしれない。昔の田舎はそうだった。魚が取れすぎたので、近所にお裾分けして頂いた。そんな昔からの知恵と最新のテクノロジーが合体したらどんなことができるのだろう。ワクワクしかない。
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出典:https://techable.jp/archives/72346

それ以外にも色々と興味深い話題は多かったが、明日も早いので、キーワードだけ列挙しておこう。
・Marc Andreessen:
・Venture Capital:
・ソラコム
・Tokyo FOUNDERS FUND:
・Yuri Milner:

2. 最も印象に残ったこと and/or より深く掘り 下げたいことを2つ。

1) なぜ日本でユニコーンが育たないのかそもそも日本企業は事業継続を目指す。

2) Libraが目指すものと中央銀行が目指すもの今後のデジタルマネーの勢力争いローカルデジタルマネーも興味深い

3. 今後の人生において具体的なアクションを起こしたいことを1つ。

1) 企業を目指す人を応援する活動

以前、グループ会社を支援する部門にいた時に、新しい事業の公募があった。自分は、VCを提案した。その時には採用されなかったけど、その当時一緒に働いた同僚が無限ラボで活躍したりするのを見るのは嬉しいものだ。現在は、社会人学生だが、学校を卒業したら、社会人起業家を目指したい。基本は、能力やスキル、資格を持っていても、なかなかそれがビジネスにつながらない人を支援する事業などを考えている。また、子供たちへのモラル教室の講演会の講師もしばらくやっていないが、コロナ騒ぎが落ち着いたらライフワークとして再開したいものだ。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

60代で輝く技術士になるために50代でやるべきこと

はじめに
現在通っている大学院の修論のテーマは紆余曲折したが、なんとか方向性が定まってきた。そして、嬉しいことに、それは技術士の活性化が狙いでもある。

副業禁止と技術士の社外活動
自分が知っている技術士の方々は非常に優秀な方々だ。そして、いわゆる大手の企業の技術者として勤務している方々が多い。しかし、それら企業は就業規則に基づいて正規社員の副業を禁止している場合が圧倒的に支配的だ。このため、技術士の方々はなかなか積極的に社外活動をしない。しても、報酬を受け取らない。報酬がないとなかなかインセンティブが少ない。結局何もしないで定年を迎え、そのタイミングで技術士事務所を開設しても成功する確率は低いだろう。やはり、遅くても50代には技術士事務所を構えて、徐々に技術士としてのお仕事を引き受けて、信用を重ねて、人脈を広げる必要がある。つまり、副業解禁は企業内技術士の活性化を促進するのではないかというのが自分の仮説だ。

8月2日は第一回中間発表会
大学院に入学するためには、願書とともに自分が考えるプロジェクトの概要をまとめて提出する必要かある。面接試験では、そのプロジェクトについて質疑を行う。自分は、ベーシックインカムを導入した場合の経済的波及効果の検証みたいなことを研究したいと言って、面接の先生も面白いんじゃないと答えて合格したはずなのに、入学して先輩方のプロジェクトを見ると、どうも違う。何かビジネスプランを立ててそれを発表するビジネスプロジェクト型と、社会の課題を解決するような仮説を設定してそれを検証する課題解決型があるが、前者が多い。後者はだめではないけど少数派だ。今更、大儲けしたいとも思わないけど、社会的な課題は解決したいと思う。プロジェクトの主査を決めるためにオープンドアの期間があり、賛同してくれそうな先生と相談したが、それでもなかなか乗りが悪い。背中を押してくれた先生もいるけど否定的な先生もいる。どうやって検証するのかという課題を指摘する先生もいるけど、そもそもベーシックインカムには反対なんだという先生もいる。別に評価されるために研究するわけではないけど、頑張って研究するからには評価されたいし、成果もあげたい。一時期子ども食堂も調べたけど、なかなか良い課題が見つけられない。コロナ禍対応もあり、子ども食堂の営業を中止するところも多い。いろいろ考えて、テーマを変えることにした。

アブストラクトの提出は1週間前
現在の大学院のゼミは、大体隔週の土曜日の午後にしている。テーマを変えたいと直訴したのが6月中旬。良いだろうとなったのが6月28日の第8回のゼミ。そして、7月11日の第9回のゼミでプロジェクトの概要(アブストラクト)のドラフトを提出。指摘事項を含めて全面改定したもの7月23日の第10回ゼミで審議してもらって、なんとかOKをもらって提出する。テーマ変更の意思決定があと1週間遅れていたら間に合っていなかっただろう。ギリギリのタイミングだった。

当日のプレゼン資料は直前まで
アブストラクトはWORDでA42枚ほどだが、それは関係の教授に事前に配布される。当日のプレゼンでは、パワーポイントで資料を投影しながら進めるはずだった。しかし、コロナ禍の対応で、会場に集まることは避けて全面的なZOOM活用に方向転換した。個人的には、ZOOMにはすでに慣れているので、こちらの方がやりやすかった。自宅のWi-Fi環境が良くない留学生は会場で発表しようとしたが、マイクで音をうまく拾えないので結局会場のパソコンからZOOMでの発表で音も画面も明瞭になった。ZOOMなら誰でも同じように画面を見れるので、これまでのように遠くに座る人でも字が読めるような配慮は不要となる。プレゼンのお作法も変わるかもしれないと思った。

10分の説明と10分の質疑応答
子ども相手に45分の講座を年間200回ペースで3年間も実施したのは自分の財産だ。スライドを見れば大体どの程度の時間がかかるかは推定できる。逆に10分間で説明できるのはこれぐらいというのもわかる。自分の場合だと大体14-15枚だ。資料を整えて、プレゼンタイマーで時間を測り、スマホで録音しながら、説明する。10分で話せと言われれば10分でまとめる。ただ、後から録音したファイルを再生すると、早口だったり滑舌が悪かったり、説明ロジックがよくなかったり、いろいろと気づくことがある。直前まで録音ファイルを繰り返しきいて、頭の中でシミュレーションして臨む(笑)。

テーマは「『マルチタスクワーク』で60歳代を輝かせる!」
先に書いたように副業解禁すれば社員の社外活動が活性化するだろうという仮説だ。ただ、それを一般的なアンケートで検証しようとしても、深掘りができない。そこで、技術士に特化して、アンケートをとり、分析して、知見をえる。そして、その知見が技術士だけではなく、他の専門家でも使えるのではないか?とか、一般的に共通するのではないか?と拡張する。そんな作戦にした。

時間一杯まで質疑応答
当日の10分間の説明はほぼ時間通りだった。しかし、私の前の学生は時間を測ると10分ぴったりだったようで司会者が驚いていた。かなり練習したのだろう。自分は9分55秒だったと言われた。そこは四捨五入して、「あなたも時間ぴったり」でいいだろうとちょっと不満に感じた(笑)。残りの持地時間は10分で結局3名の教授からの質問を頂いた。最初の人はちょっと辛口の話し方だった。二人目の人はリサーチクエスチョンはどうするのかと質問された。三人目の方は学会等で発表するのかと質問された。検討しますという回答で対応した。

質問頂いた教授へのフォローメール
せっかく質問されたので、最初と二人目の先生には、質疑応答のメモを作成して、このような理解です。質問ありがとうございましたとメールすると、最初の辛口の感じの教授は、メールでも政府や社会や企業への不満を持ちながらもそれらを非難しても進まない。60代で輝くには50代や40代、できればもっと若い時期から色いろ社外活動にトライすべきだ。あなたの研究は意味があるから頑張れと最後はエールをもらった。多分、この先生はツンデレを得意技としているのだろう。自分もころっとファンになってしまった(笑)。二人目の先生にはZOOMでの指導をお願いして、リサーチクエスチョンとして、このようなことを考えていると説明し、先生からもすぐにアンケートをするのではなく、一人か二人で良いので試してもらって、ヒアリングして、その結果に基づいてアンケートの内容を改善するプロセスが非常に重要だと教えていただいた。まさにその通りだと思ったので、知人の先輩技術に依頼した。

先輩技術士へのアンケートの依頼
二人に依頼した。一人は10分ほどで回答してくれて、もう一人は1時間ほどかかって回答して頂けた。コメントも丁寧にもらい、ZOOMでのヒアリングの約束までさせて頂いた。明日の予定だけど、いろいろと教えてもらおうと思う。もう、本当に感謝しかない。

日本技術士会活性化委員との連携
2018年年度は土日のたびに日本技術士会が開催するいろいろなイベントには積極的に参加した。2018年度はIT21の会というグループの副会長もしたり、WCETの研修講師などもしたので、ポイントは規定の倍以上溜まって、申請するとCPD会員に認定された。しかし、2019年度は大学院の活動があり、ほとんど参加していないし、2020年度はほぼ皆無だった。ただ、日本技術士会の中でも開業支援セミナーがある。一度参加しているが、幹事の人に主旨を説明して、アンケートやヒアリングへの協力を打診した。結果はまだだけど、実際に開業している人たちを対象にアンケートができればこれはありがたい。ぜひ進めたいと思う。

まとめ
昨日は実は自分の誕生日だった。おうちでは大好きなお寿司とチョコレートケーキで祝って頂いた。ありがたいです🙏。
FBでも100人以上の友達からお祝いや良いねを貰った。懐かしい人も多くやはり嬉しい。
今日は少し時間が取れたので、大学の図書館で読書でもしようとかと思ったけど閉館していた。残念。事前に調査すべきだった。それでも、大学院の小さな図書館は開いていたので、そこで労務型の雑誌などをざっと見た。やはり参考になる。このまま帰ってもいいけど、今日は20時ぐらいに帰宅することにしていたので、市ヶ谷のスタバの隣の「TO THE HERBS」というお店でパフェをいただくことにした。ここはスタバと隣接しているので、スタバのWi-Fiも使えるし、横断歩道を歩く人たちの様子も見れて、自分の好きな場所だ。問題は、コロナ禍で太り気味なのに、昨日いっぱい美味しいものを頂いて、今日も甘いものを頂いて、これはやばいかも。
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以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。

マクロ経済と人材経営の最終回(#7)を受講して

はじめに
2020年春期後半は修論以外に2科目を受講していたが、今週で終了した。幅広くて理解がなかなか追いつかない部分もあったけど、興味は尽きない。今日は最後の講義だったからか、マクロ経済について関心の強い学生、授業時間終了後も景気は?金利は?と質問が次から次に出た。私もCBDCの是非について質問した。来週から講義がないのは寂しいなあ。時間の制約もあるので、簡単にレビューしておきたい。

ワークシフト
著者のリンダ・グラットン(Lynda Gratton)は、ロンドンビジネススクールの教授だ。人材論や組織論の世界的な権威だ。ワークシフトやライフシフトを書いている。どれも内容が広く深い名著だ。ライフシフトの日本語訳に序文を起こしている。著者は1955年2月生まれだ。年齢は計算しないけど自分より2歳ほど上なのでほぼ姉と同じだ(笑)。
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3つの資本
リンダ・グラットンは著書ワークシフトの中で3種類の資本と3つのシフトを説いている。
1) 知識資本:知識と知的思考力
2) 人間関係資本:人的ネットワークの強さと幅広さ
3) 情緒的資本:自分自身について理解し、自分の行う行動について考える能力

3つのシフト
1) ゼネラリストからの連続スペシャリスト
2) 孤独な戦争から協力して起こすイノベーション
3) 大量消費から情熱を傾けられる経験へ

3つの資産
リンダ・グラットンは著書ライフシフトでは3つの資本の代わりに3つの資産を説いている。
1) 生産性資産:仕事で成功し、所得を不安のに役立つ要素
2) 活力資産:肉体的・精神的な健康と幸福
3) 変身資産:人生を生きる過程の変化を経験し、変身を遂げるために必要な資産

長く働く条件
山田教授から長く働く条件は何かと質問があった。ある学生は健康と回答した。自分は、気力と体力と知力と回答した。別の学生は好奇心と回答した。どれも正解だろう。

高齢者雇用のマネジメント
これは敬愛大学の高木朋代教授の著書「高齢者雇用のマネジメント」が詳しい。高木教授は一橋大学の博士課程(社会学)を卒業し、高齢者雇用の研究をされている。著書の中で定年退職者の継続雇用の特徴として、次の3点を指摘している。
1) 同一職内での長期の経験を積んでいる
2) 困難性を伴う起伏のあるキャリアを経験している
3) 能力の伸長に結び付く人との出会いをしている
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出典:https://www.recruit-ms.co.jp/research/2030/opinion/detail15.html

高齢社のチェックリスト
定年を迎えても気力、体力、知力のある人には働く場と生きがいを提供すると宣言しているのが高齢社だ。1938年生まれの山田研二が2000年1月に創業した会社だ。登録社員は945人で年商6億円強と立派だ。しゃれているのは心意気だ。コミュニケーションを円滑にする4つの「あ」とか、働く心得などは心に染みる。
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出典:https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20190123/resume/07-jirei3-koureisha.pdf

元気だから働くのではなく、働くから元気
楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいという。同じように高齢者では、元気だから働くのではない。働くから元気なのだという。生きがいを持って、「きょうよう」と「きょういく」が大事。

SHRM
話題が変わるが、SHRMとは戦略的人的資源管理のことだ。英語だと、「Strategic Human Resource Management」か。アメリカでは、資産ベース視点の戦略論を受けてSHRMの論争が活発だという。SHRMもベースになるのは、HRMだ。人材育成はマクロマネジメントとミクロマネジメントに分類される。前者は組織マネジメントと人材マネジメント(HRM)に分かれる。後者は従業員に直接影響を及ぼす方法だ。SHRAMはこのHRMをさらに戦略的に進めるものと言える。
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出典:https://www.kaonavi.jp/dictionary/hrm/

アルムナイ
ある学校の卒業生のことはOBやOGという。これはOld BoyやOld Girlの略だ。よく考えると失礼な言い方だ。米国では、OBの代わりにAlumnus、OGの代わりにAlumnaと言う。この複数形がAlumni(アルムナイ)だ。知らなかった。多分、まだ知らない人の方が多いのではないだろうか。本来は学校の卒業生グループだが、最近は企業の転職・退職者グループを指すこともあるようだ。

CSR論とCSV
CSRCSVは似て非なるものだ。共に社会性を尊重する考えである点は共通しているが、下のような違いがある。CSRは社会貢献を実施することで企業のブランドイメージを維持向上すると言うどちらかと言えば守りのイメージだ。一方のCSVは企業の持つ経営資源や専門性などを活用して、資本主義の原理に基づいてビジネスで社会の問題を解決しようと言うどちらかと言えば攻めのイメージだ。
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出典:https://www.sbbit.jp/article/cont1/29352

CSRへの賛否
現在は、CSRの必要性を否定する人は少数派だろう。積極的か消極的かの違いはあっても、賛成か反対かと言う議論には多分ならない。しかし、CSRの揺籃期には多面的な議論があったようだ。
・ピータ・F・ドラッカーの責任限界論
・A.B.キャロルのピラミッド論
フリードマンの否定論
・ロバート.ライシュのCSR批判

CSRと業績との関係
創価大学大学院の荒木真貴子さんはCSRやSRIなどの研究論文を2007年から2009年にかけて精力的にまとめられている。この論文では業種にも依存するが、CSRと業績には一定の相関関係があることを示している。ただ、ここが難しいところだが、業績が良いからCSR活動をしているのか、CSR活動をしたから業績が良いのかと言う因果関係まで落とし込むことができない。多分、両方の要因があるのだろう。
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まとめ
これ以外にも、フェアトレードコミュニティカレッジ、シルバーウッドなどについても興味深い話を伺ったが、時間の関係もあるので、割愛する。8月2日には修論の中間発表会だ。また、この科目のレポートが8月18日だ。とりあえずの草案はできているが、もう少し精査してから出すことにしよう(笑)。明日もお仕事がんばろう!

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

時系列分析を甘く見ていた(ビジネスデータ分析#7)

はじめに
2020年の春期後半の授業も今週が最後だ。ビジネスデータ分析の最後のトピックは時系列分析だ。あまり深く考えたことがなかったけど、学ぶと面白い。社会人学生の良いところは、普段使う頭脳が固定していて、普段使わない頭脳を活性化できる点にあるように思う。その意味では、もっと多くの社会人が学校に通う世の中になると日本も変わるのではないかと思ってしまう。

Rの勉強会
豊田教授はRの推進者でもある。学生からRの勉強会をしてほしいという要望もあり、昨年も実施した。最初は超簡単なところから入るが、加速度的に複雑な処理になる。勉強会も2回目になれば消化不良の比率も減少すると期待する。8月の月曜日の夜20時から21時までの1時間だけど、その前に動画がアップされて、その動画でよく理解できなかったことを先生に質問するという反転学習だ。オンライン学習でもここまでできるという良い実験になりそうな気がする。

時系列データ
株の売買をする人なら株価のチャートを長時間見ていても飽きないかもしれない。このタイミングで買って、このタイミングで売れば儲かるはずだとか、損したかもしれないと色々とシミュレーションできる。今回の講義では、一見、ランダムに値が変動するように見える時系列データもいくつかの成分に分ければ、説明可能となる。例えば次の3つだ。
・トレンド成分
・周期成分
・残差成分
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出典:https://info.midori-cloud.net/midoriblog/20190131_1026/

トレンド成分
ある時系列データの大きな傾向を示すものがトレンド成分だ。例えば、下の図で言えば、観測データ=トレンド成分+季節成分+残差成分となる。トレンド成分を求める典型的な方法は移動平均だ。理系的に言えば、ローパスフィルターで高周波成分を取り除く作業をした結果と言える。
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出典:https://data.gunosy.io/entry/statsmodel_trend

周期成分
世の中の活動は太陽と月の影響を受けている。つまり、一年間での周期と月の周期と週の周期と時間の周期だ。典型的なのは一年間でのサイクリックな周期だろう。ここでは測定したスパンでの年間の変動パターンや週の変動パターンは同一と割り切って、割り切れない部分は残差データとする。

残差成分
わかりやすく言えば、残差データとはモデルとの乖離だ。独立変数Xと従属変数Yの関係をリニアな関係と想定し、回帰直線を計算することはできる。しかし、実際に分布するここのデータは必ずしも回帰直線状にはない。この乖離が残差だ。例えば、一年間の周期モデルでトレンドを計算して生じた残差はゴミではない。ここにはまだ週の成分があるかもしれない。四半期の成分があるかもしれない。そのように残差をできるだけ少なくすることがデータ分析の面白さであり、醍醐味のような気がする。

移動平均
最も典型的な移動平均の求め方は、例えば下の図であれば、2期の中間移動平均とは1期と2期と3期の平均だ。3期の単純移動平均とは同じく1期と2期と3期の平均だ。中間移動平均は奇数の区間であれば簡単だけど偶数区間だと複雑だ。例えば4期だと。1期から4期の平均と2期から5期の平均のさらに平均を計算するという処理になってしまうので注意が必要だ。
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出典:https://bellcurve.jp/statistics/blog/15528.html

フーリエ変換
時間軸と周波数軸の変換がフーリエ変換だ。ある時間軸で変動する波形は、周波数軸に変換すると別の波形になる。唯一の例外は正規分布だ。フーリエ変換ラプラス変換は学生時代に知ってびっくりしたが、社会人になったらこれが商売道具になっていった。今回のテーマの時系列データでも、どのような周期性があるかは、フーリエ変換すれば明快だ。下の図にあるように、2Hzの信号と5Hzの信号と10Hzの信号に分解できる。実際の社会的なデータではこれほど明確には分離されることはないが、それでもPhythonやRを使えば、与えられた時系列データの周期性を分析できる。これは便利だが、今日の授業の枠を超えているので、これぐらいにする。
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出典:https://eetimes.jp/ee/articles/1505/14/news072_7.html

ボリンジャーバンド
英語ではBollinger Bandsという。1980年代にジョン・ボリンジャー氏が提唱した統計グラフの手法だ。秀逸なのは、台風の予想図のようにばらつきを考慮したマクロなトレンドをビジュアル化した点だ。±1シグマの間に収まる確率は68%だ。±2シグマでと95%、±3シグマなら99.7%だ。ポイントは、このシグマ(=標準偏差値)が小さい時は値の変動が収まっている時である。勝負すべきはこのシグマが拡大し、かつトレンドが上方志向の時だ。このような分析を駆使して稼いだのがジョン・ボリンジャーだ。ちなみに、このチャートの名前を聞かれた時に、とっさに思いついたらしい。デフォルト単純な移動平均だが、他のタイプの平均を使用できる。指数移動平均もよく使われるようだ。
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出典:https://www.avatrade.co.jp/kojiro/07/

エクセルの操作
棒線と折れ線や、複数の折れ線を一つのグラフにまとめたい時がある。その場合に悩ましいのが尺度の違いだ。しかし、エクセルでは、一つの数字列のみ主軸ではなく、第二軸として設定することができる。異なるグラフの合成は「組み合わせ」で可能だ。そして、別の尺度で表示したいグラフを選び、第二軸を設定すれば下のように見やすくなる。これはぜひマスターしたい。
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出典:Excel 2016:異なる系列を第2軸に設定するには

季節調整
トレンドのところで、「観測データ=トレンド成分+季節成分+残差となる。」と説明したが、このように成分の足し算で計算するのが加法モデルだ。一方、乗法モデルは掛け算で計算する。例えば、経済企画庁が開発したEPA法では、傾向変動Tと循環変動Cと季節変動Sと不規則変動Iとした場合に、観測値=TxCxSxIとして計算するモデルだ。
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出典:https://bellcurve.jp/ex/function/epa.html

トリム平均
観測データの中には異常値が含まれることがある。アンケートをとっていても、これはちょっとおかしいだろうというデータがある。そんな極端なデータを除いて(trim)処理する方法だ。トリミングといえば写真などで周辺をカットすることだ。そんな前処理をした上で平均することをトリム平均というようだ。知らなかった。
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出典:https://toukeigaku-jouhou.info/2018/09/03/trimmed-mean/

ARIMAモデル
時系列分析に使用される代表的なモデルとして有名なのがARIMAモデルだ。これは、過去のデータから将来を予測するモデルであり、自己回帰(AR:autoregressive model)と和分(I:Integration)と移動平均(MA:moving average)の3つを組み合わせたモデルだ。ARとMAのみならARMAモデルという。
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出典:

www.slideshare.net

VARモデル
自己回帰(AR)モデルにベクトル(V)を組み合わせたのがVARモデルだ。どこがすごいかといえば、単なる時系列のデータをnx1の列ベクトルで表現することで予測精度を高めていることだ。まだ、意味や方法を十分に理解できていないが、Rを使えば簡単に処理できるようだ。実際の世の中のデータは様々な時系列データとの関連性を有しているので、そのような前提ではVARモデルは有効らしい。まだまだ研鑽が必要だ。
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出典:https://tjo.hatenablog.com/entry/2013/07/25/194546

まとめ
課題の提出が残っているが、ビジネスデータ分析は面白かった。特に重回帰分析は、アンケート結果を集計したり、何か仮説を検証する上では必須だ。また、質のデータをダミー変数に置き換えて検証する方法も使えると思う。これから修論の本番だ。8月2日の発表でどんな意見が出てくるのだろう。楽しみのような恐怖のような。それよりは、革新性があって、実現性があって、拡張性があるようなプロジェクトにしたてあげることができるのだろうか(苦笑)。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。

テキストマイニングは面白い

ブログの下書きに残っていた。せっかくなのでアップします。もうすっかり記憶の彼方。。。

はじめに
データマイニング#6を受講した。今日のテーマはテキストマイニングだ。つまり、文章の中から何か素敵なお宝を見つけるという手法を習った。習ったからすぐに使えるものではないし、使ったらお宝が見つかるわけではない。でも知らないと何も進まない。その意味ではお宝を見つけるためのヨチヨチ歩きの最初の一歩という感じだ。

KHCoder
今日は講義の中で新しいツールの紹介があった。それがKH Coderだ。WindowsMacの両方で動くはずだけど、Macの方はインストール作業が煩雑とマニュアルに明記されている。このため、この煩雑さを解消するための有料ソフト(3,980円)が販売されていた。これを買うかどうかはもう少し考えてみようというか、購入したからには使いこなしたい。
KH Coder自動設定ソフトウェア(Mac用3.Alpha.17i最新アルファ版)
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 出典:https://khcoder.stores.jp/items/59b5f866f22a5b2f0f0001a4

NPS
顧客満足度(CS)を評価する代わりに、最近はNPSを評価することが流行っているNPSとはネットプロモータスコアの略だ。つまり、ある会社のサービスに満足したかどうかではなく、そのサービスを誰かに紹介したいと思うかどうかを質問する手法だ。そして、その指標が0から10の11段階である。NPSの値は、推奨者(9-10点)の割合(%)から批判者(0-6点)の割合を引いた値だ。ただ、この推奨者や中立者、批判者の閾値は国やケースによって変えることもあるようだが、先に示したものが一般的なNPSの求め方だ。
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 出典:https://webtan.impress.co.jp/e/2017/03/08/24303

CSポートフォリオ
横軸を総合満足度への影響度、縦軸を各項目の満足度とするマトリックス分析だ。右下のゾーンは総合満足度が高いけど、個別の満足度が低い。つまり、最優先で改善すべき項目とされる。右上は、総合満足度も各項目の満足度も高いので、現在の満足度の源泉という。左上は、総合満足度が低いけど各項目の満足度が高いところであり、現状維持項目とされる。最後は、左下だ。総合満足度も各項目度の満足度も低いところだ。つまり、最低評価項目という。
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 出典:CSポートフォリオ分析|マーケティングリサーチのマクロミル

RFM分析
お客様をグループ化する手法の一つだ。つまり、最近いつきたか(R=Recency)、頻繁に来たか(F=Frequency)、いくら使うか(M=Monetary)という3つの指標で顧客を分類し、それぞれの性質に基づいて、適切なマーケティングをしようという考え方だ。商売屋に取っては当たり前の概念だけど、いつも利用してくれるお得意様のことを頻繁に来るかどうかと、最近ご無沙汰していないかどうかと、たくさんお金を使ってくれるかの3つの要素でお客様を分類する。例えば、自分はスタバを良く使う。昨日も使った。多い時は週に5回も6回も使った。でも利用はコーヒーばかりだ。割と直感的にも理解しやすい分析だと言える。
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 出典:顧客分析の手法(デシル分析、RFM分析) | データ分析基礎知識

テキストデータの分析
我々が普通に使う日本語は、世界の中では特徴的な言語だ。

1) 膠着言語
日本語は、膠着言語だという。言語は、そもそも屈折語と膠着ごと孤立語の3つに分類できる。屈折語の典型は印欧祖語だ。孤立語の典型は古典中国語だ。膠着語の典型は日本語だ。フリードリヒ・フォン・シュレーゲルとヴィルヘルム・フォン・フンボルトが3分類法を提案した。アフリカなどで使われる抱合語を含めて4分類とすることもある。膠着言語には、日本語、フィンランド後、トルコ語モンゴル語タミル語、シュメール語などがある。面白い。
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 出典:言語類型は循環的に変化する: 椅子は硬いほうがいい

2) 分かち書き(以下は省略)
3) 形態素解析
4) 共起関係
5) デンドロ分析
6) キーグラフ
7) ワードクラウド

まとめ

ブログの下書きに埋没していた。せっかくなので、アップした。こんなにいろいろなことを教わったのに、すっかり忘れている。。ブログを読んで復習します(汗)。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございます。

副業の意識調査(本業で稼ぎ、副業でも稼ぐ)

はじめに
大学院の修論には副業に関するテーマを選定することにした。最終的に決めたのは6月18日だ。それまで進めてきた子ども食堂は、それはそれで興味深いけど修論のテーマとして適切な成果が出てくるとも思えない。副業に舵を切りたいと指導教授と相談して了解を得た。副業に対する研究ネタを探ってみたが、やはり他人の調査では細かな構図が見れないため独自調査を実施した。独自調査と言っても100人程度に対するネットでの調査だ。マクロミル社のQuestantを活用した調査はこれで丁度10回目だ。

Questantによるアンケート調査
昨年の豊田教授の授業でアンケートをネットで調査して、分析することが可能であることを知り、昨年の8月13日に有料会員となった。アンケートのフォームを作ることは無料会員でも可能だが、ネットで回答を求めるには有料会員である必要がある。とは言っても、年会費5万円だ。また、100人程度のアンケートなら税別1万円の追加費用もかかるが、これなら小遣いの範囲で対応可能だ。現在の契約は8月12日までなので、継続するかどうかの意思決定はこの日までにすべきだ。
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出典:https://help.questant.jp/hc/ja

海外でのアンケート
日本国内でのアンケートであれば、Questantで可能だし、多少回答者の特性が偏っている感じはあるけど、十分満足している。問題は海外との比較をしたいときだ。調べてみるとSurveyMonkeyが4番目にランキングされていた。これは日本語にも対応している。使ったことはないけど多言語アンケートも可能だ。これまで使ったことがないのと、回答者を募集してくれるのかどうかが不明だ。もう少し調べる必要があるけど、8月12日までに決めないとQuestantが自動更新するので注意が必要だ。
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出典:https://mopinion.com/top-21-best-online-survey-software-and-questionnaire-tools-an-overview/

副業と働く意義の意識調査
タイトルの本論に戻ろう。6月に準備して、7月1日に回答の募集をかけたら、17:03に最初の回答があり、19:59が最後の回答だった。Questantでは合計110の回答をわずか3時間ほどで回収している。ネットのアンケートはやはり効率的だと思う。男女はそれぞれ55名ずつだけど、下のグラフに示すように男性は50歳台などやや平均年齢が高いが、女性は10歳台や20歳台など若い人が多いのが異なっている。全国の33の都道府県から回答頂いた。質問は9問であり、その概要を報告したい。
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出典:Questantによる独自調査(以下省略)

Q1.あなた自身について
最近は、回答者自身の価値観や性格の自己理解を最初に確認するようにしている。やはり回答者の回答結果は、回答者の考え方を反映するので、そもそもどういう性格や傾向の人かを知りたいのと、回答者の属性をデンドログラム等で分類するとその分類したグループによって回答の結果が大きく異なることが多いためだ。また、最初に回答者自身のことを聞くことで答えやすい効果とか、ばらついた回答をさせることでバイアスを最小にする効果も狙っている。結果的には、一人でいることが好きに肯定的な回答をした人が全体の約74.5%だった。
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男女別にみるとどの質問もほぼ同等か、女性の肯定的な回答が多かったが、リーダシップを取りたいかという質問には男性が23.6%が肯定的なのに、女性は10.9%しか肯定的ではなかった。女性活躍が騒がれているが、リーダシップを取りたいという女性は男性の半分程度ということかもしれない。
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Q2.あなたの生活満足度について
7月1日はコロナ禍の最中であることも影響している可能性はあるが、最も多かったのは時間的に余裕があるという回答だった。幸せだと思うとか精神的に余裕があるという回答も多い。ただ、肯定的な回答が少ないのが人とのつながりを感じると、経済的に余裕があるだった。これって精神的に寂しく経済的に厳しいと言うことか。
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男女別にみると、下の図に見るように、時間的余裕、経済的余裕、生活満足度の3点で女性の肯定的な回答が男性より多い。例えば経済的な余裕があるに肯定的な回答をしたのは、男性の16.4%に対して、女性は29.1%とほぼ倍近い。平均年収で見ると確実に男性の方が女性より多いことと矛盾していないだろうか。私見であるが、これは、家計を握っているのが誰に依存するかに依存するだろう。お若い夫婦であればそれぞれで管理するケースも多いようだが、中高年齢では主婦が家計を握るケースも多いのではないか。旦那の稼ぎは主婦のもの、主婦の稼ぎは主婦のもの。そんな呟きが聞こえてきそうな気がするのは自分だけだろうか(笑)。
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Q3 あなたの勤務状況について
アンケートはできるだけ肯定的な質問にすべきだけど、最初の質問を「現在は働いていない」という否定的に質問にしてしまった。これは「現在は働いている」という質問にすべきだった。少し理解しにくいが、現在働いているのは55%ほどとなる。正規社員としての勤務に肯定的なのが34%、非正規での勤務が17%ほどだった。また、副業で報酬を得ているのは15%ほどだった。微妙なのは副業で報酬を得ているかという質問いどちらとも言えないが11.8%もあることだ。この辺りは聞き方に注意が必要だ。
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男女別にみると、最も特徴的なのは正社員として勤務しているに肯定的な回答をしたのが、男性の49.1%に対して女性は20.0%と少ないことだ。逆に、副業での報酬は女性の21.8%が肯定的なのに男性は9.1%のみが肯定的と対照的だ。
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Q4.あなたの副業に関する理解について
報酬の条件が良ければ副業に肯定的な回答が51.9%を占めた。ついで多いのは、スキルの活用や社会貢献だ。会社の就業規則で副業を禁止しているに肯定的な回答が21.8%あった。
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男女別にみると、就業規則で禁止に肯定的な回答をしたのが、女性の12.7%に対して男性は30.9%と倍以上に多い。これは男性が正規社員として勤務していることが多いことに関係している可能性がある。一方、女性の肯定的な回答が多いのは、報酬の条件が良ければだ。男性の43.6%に対して女性は60.0%と高い。また、届出が不要な範囲で副業も男性の7.3%に対して、女性は21.8%と肯定的な意見が多い。会社から禁止されて副業に躊躇している男性に比べて、報酬が良ければ積極的に副業にチャレンジしている女性が多いと言える。
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Q5 あなたの居場所について
居場所について肯定的な回答が多かったのは自分の家と、自分の部屋だった。まさに、文字通りの居場所なのかもしれない。居場所として肯定的な意見は少ないのが、地域やネット学校・会社だった。
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男女別にみると、男性が多いのは学校や会社で女性の5.5%に対して、男性は16.4%だった。趣味や遊び友達も男性の方が肯定的な回答が多い。逆に肯定的な回答が女性の方が大野はお家であり、男性の70.9%に対して、女性は85.5%だった。男性は外でお仕事したり、遊んだりして、女性はお家でゆっくりするというのが現在の居場所の状況なのだろうか。
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Q6. 社内副業について
単なる副業だと、労務管理上の問題やセキュリティ上の問題があるため、これらを回避するために社内副業にトライする企業が出ている。これについての意見を聞いたところ肯定的な回答が多いのが、追加の報酬が得られるなら、社内副業よりも賃上げ、スキルを高められるなら賛成等だった。まずは、現在の低い収入をなんとかしてほしい。なんとかしたいという気持ちが読み取れる。
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男女別にみると、男性の方が肯定的な回答が多いのが、社外副業解禁を望む声で、女性の27.3%に対して男性は41.8%だった。ついで、社内副業解禁より賃上げが、女性の40.0%に対して男性の49.1%だった。逆に女性の方が肯定的な回答が多いのは、スキル向上ならで男性の34.5%に対して女性は43.6%だった。不平をあげる男性に対して、スキルアップに勤める女性という感じがする。
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Q7. スキルアップについて
しかし、本当にスキルアップに努めているのかというとそうではなかった。特にスキルアップをしていないに肯定的な回答が51.8%とダントツに多かった。次に多いのが図書やネットでの知識や情報の獲得。社内勉強会や社外研修などへの参加は少ない。
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男女別にみると、女性が特に肯定的な回答をしたのが特に何もしていないで、男性の41.8%に対して女性は61.8%だった。男性が多いのは会社内での勉強会で、女性の10.9%に対して男性は18.2%だった。個人負担で社外の研修等を受講するのは、男性3.6%、女性1.8%と共に非常に低い状況だ。スキルアップにこれほど無関心だけど、収入は増やしたい。自主的な努力ではなく、他人任せな構図が読み取れる。
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Q8. 定年後の仕事について
最も肯定的な回答が多かったのは、のんびりと過ごしたいと、好きな趣味をしたいだった。誰かの役に立ちたいとか、貢献したいという意欲を持つ人は残念ながら3割を満たないレベルだ。
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男女別にみると、男性の肯定的な回答が多いのが、社会貢献活動や専門家としての仕事だ。女性の肯定的な回答が多いのはのんびりと過ごしたいや子供や親の世話をしたいだ。また、男女ともに3割弱は低賃金でも仕事をすると回答しており、老後の不安を感じている人だろう。ただ、現在の60歳はまだまだ若い。老ける年齢ではない。あと10年ぐらいは活躍する社会にするべきではないだろうか。
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Q9. あなたの年収について
この質問で意外だったのは、副業による年収がゼロと回答した人が69.1%だったことだ。これは裏を返せば、なんらかの副業から収入を得ている人が3割ほどだということ。
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個人の年収では、一般に男性は正規分布で、女性は指数分布と言われるが、今回の調査でも男性は600-700万円という回答が最も多く、女性は年収ゼロがもっとも多い結果となった。副業でみると、男女ともに指数分布だ。副業による収入を得ている人でも、年収が50万円以下が77.4%だ。900万円以上稼いでいる人も1割ほどいるが、うち3分の2は女性だ。女性の勝ち組と言えるかもしれない。
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副業による収入の多重回帰分析
少し専門的な分析になるが、副業による収入の金額はどのような要因に強く影響を受けているのかを調べた。確からしい要因は4つあり、そのうちの2つはプラス要因で、他の2つはマイナス要因だった。まずプラス要因から言えば、好きな趣味を持っている人の係数は0.68と高い、次に本業の年収が高い人も係数が0.15だ。また、確かさは少し疑わしいが専門家としての仕事をしている人も係数は0.24と高いし、スキルアップセミナーを受講している人も係数は023だ。つまり、本業でしっかり稼ぎ、趣味をもち、専門家としての仕事をしていてスキルアップを心がけている人は副業でもしっかりと稼いでいる。逆にマイナス要因がでは、お家が居場所の人は係数が-0.61、就業規則で禁止の人の係数も-0.44。さらに確かさは少し疑わしいが、保守的な人も係数は-0.20だ。つまり、保守的で自宅にいて、就業規則で禁止されている人は稼げていない。まあ、当然と言えばと当然の結果と言えるかもしれない。
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まとめ
これ意外にも色々と分析は試みたが、調査のサンプル数が110なので、あまり確たることは言いにくい面もあり、ブログ上では割愛する。現在の副業に対する声は、男性と女性ではかなり異なっている気がする。日本では大企業ほど就業規則で副業を禁止しており、そのような大企業で勤務するのは男性が多く、これらのセグメントは副業に対して懐疑的である。逆に、非正規で働く人は、そもそも副業の規制がなく、収入を得るために本業に加えて副業にもトライしている人が多い。副業に対しては、報酬目的が多いが、スキルを伸ばすためや、社会貢献したい、専門技術を活用したいという声も一定数いることは確認できた。また、実際、趣味をもち、専門的な仕事でスキルを高めている人は副業でも稼げていることがわかった。来年の2月の最終発表に向けて副業のあり方や、副業の効果と注意点などを研究し、検証していきたい。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。