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新米技術士の成長ブログ

イノベーションの歴史#2

はじめに
崇拝する米倉教授のイノベーションの歴史の2回目だ。前回は、イギリスにおける産業革命を振り返った。今日はその続きからだ。少し咳き込むなど米倉教授は風邪気味だったが、その迫力はいささかも衰えがない。今日も最高だった。なお、ここで書いていることは講義を受けた自分の感想であり、講義メモではないことをお断りしておきます(^^)

なぜイノベーションが起きるのか
イノベーションが起きる必然性はギャップだ。ギャップがあるからなんとかそれを埋めようと頑張る。そこにイノベーションが産まれる。日本ではどこにギャップがあるのだろう。すぐに思いつくのは、拡大している貧富の格差だろうか。このギャップをどうすれば埋めることができるのか。それは日本的なイノベーションかもしれない。

マシュー・ボールトン
Matthew Boulton(1728年9月〜1809年8月)は、大規模工場を経営したイングランドの実業家だ。特に、ジェームズ・ワットと共同で蒸気機関車を工場の動力として活用することに成功した。彼の有名な言葉がこれだ。「ここで販売しているものは、世界中の人々が切望していたもの、つまり動力です。」つまり、産業革命とは動力革命だったと言える。
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 出典:Get Shit Done — Karen Barclay

写ルンですイノベーション
富士フィルムでは、ある時販売の目標が設定された。しかし、販売手法はやり尽くしている。そこで、誰かがカメラとセットで販売すれば良いのではないか。カメラのおまけでフィルムを売るのではなく、フィルムのおまけにカメラをつける。そんなバカなことができるかと叱責されそうだが、富士フィルムは、挑戦を歓迎する社風だ。検討することになった。しかし、調べてみると、富士フィルムの社内ではなんども挑戦して、失敗している。その原因は、使い捨てで採用できる程度のレンズでは実用に供する精度を実現できないことだった。そこで考えたのがリサイクルだ。リサイクルの仕組みを作れば、貴重なレンズを再利用することができる。レンズ以外も使えるものは使う。そんな究極の商品が写ルンですだと言える。
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 出典:「写ルンです」―誰もが写真を楽しめる世界へようこそ | 富士フイルム

アメリカと日本の教育の違い
幼児教育においても、日本とアメリカでは全然違う。何が違うのか。アメリカでは、人と違っている点があると、この点は君の特徴だ。素晴らしいと賞賛する。そして、伸ばす。しかし、日本では、周りに合わせるような努力を強いる。これでは、飛び抜けた人材など潰されてします。やはり教育は大事だ。かつての日本の寺子屋では、そんなことはなかった。それぞれの生徒の個性を尊重し、家業に必要な勉強をOne-to-Oneで行なっていた。日本の教育は江戸時代の寺子屋に学ぶ点が多いのではないだろうか。
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 出典:http://news.line.me/issue/oa-japaaan/a71d0178674f

宝くじとベンチャービジネス
人はなぜ宝くじを買うのだろう。手頃な値段で、ハイリターンを得られるかもしれないという期待(妄想)だろう。つまり、参入障壁は低いけど、でっかい果実を得られるかもしれない。そんな風に感じれば、人は動く。この原理を応用すれば、ベンチャービジネスも活性化するかもしれない。つまり、リスクを小さくして、リターンを大きくする。正直、今の時代、大企業に入っても良いことがあるとは限らない。それよりは、ベンチャーで一旗あげて、成功すれば最高だけど、成功しなくても、その道の第一人者として認められたり、大企業に買収してもらって、大金をゲットするのも夢ではない。
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 出典:https://daily-ands.jp/posts/5b207a6373f3213df3b5f57d/

ロバートオーエン
Robert Owen(1771年5月〜1858年11月)は、イギリスの実業家だ。しかし、他の実業家と大きく異なるのは、単なる実業家ではなく、教育家でもあったことだ。行き過ぎた資本主義に警鐘を鳴らし、ユートピアとはなんたるかを真剣に考えて実践した思想家だ。「イギリス社会主義の父」とも呼ばれている。日本式経営とも共通する点が多いと感じるのは自分だけだろうか。
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 出典:http://tanakahidetomi.hatenablog.com/entry/20130206/p1

宿題
先週の宿題は、米倉教授の著書である「経営革命の構造(岩波新書)の第1章:イギリスの産業革命、第2章:アメリカの経営革命、そして、第3章:ビッグビジネスの組織革新を読んで、それを1−2枚にまとめるというものだった。イギリスの産業革命では、いわゆる発明家と実業家がタッグを組むことによって発達した。アメリカの産業革命では、水平統合から垂直統合、規模の経済から範囲の経済と規模を拡大することと、産業の連鎖がエンジンになったと書いた。今週の宿題は、残る第4章:日本型組織革命と第5章:シリコンバレー・モデルの登場に対して、生徒一人一人がデフォルメしろというのがテーマだ。つまり、生徒自身の主張をせいということか。

まとめ
最初に米倉教授から3冊の本を買うように指示があった。買ってきたらサインしてやると約束された。1冊はキンドルなので、残る2冊を持参して、サインをもらった。これは家宝だ!
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以上

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。