LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

良い論文と悪い論文

はじめに
ロジカルシンキングの7回目の授業を受講した。今日は、まず先週出された宿題を2−3人の生徒に発表させて、先生が講評する。よく分からない発表に対して、質問したり、コメントしたりするのは大変だ。そして、今日は修士論文に相当するプロジェクトの書き方についての注意点の説明が主だった。

良い論文とは
誰が読み手なのかを考えて、読み手の立場にたって書くことが鉄則だと教わった。しかし、普通は書き手が書き手の思いに基づいて、書きたいように書いてしまう。このブログだって、誰が読んでいるのかをイメージして書いているつもりだが、ついつい自己満足に走ってしまうことが多い。反省。

長い論文と短い論文
問題は論文の内容だ。しかし、もし、内容が同じだとしたら、長い論文と短い論文のどちらが良いか? 書き手の論理であれば、これだけの力作だと長いほうが自己満足が大きい。しかし、問題は読み手がどう感じるかだとしたら、答えは明確だ。短い方が良いに決まっている。

わかりやすい論文とわかりにくい論文
どちらが良いかは論を待たない。しかし、往々にして後者になりがちだ。なぜ、分かりにくいのかといえば、結論が明確でないためだ。もっと言えば、結論と呼べる成果がないためだ。したがって、分かりやすい論文にするには、成果を上げることだ。成果がいくつか上がれば、その中で最も重要なものをまとめて簡潔に示せば良い。

起承転結とPREP法
技術士の論文の指導を受けた時に、よく5W1hとか、起承転結になっていないと指導された。しかし、起承転結で書いているとリズムが取れない。冗長になる。結論は最後まで読まないと分からない。そうではなくて、PREP方が望ましい。PREP法とは何かと言えば、まずpoint(結論)を述べる。そして、そのReason(理由)を述べて、Example(事例や根拠)を示し、最後にもう一度Point(結論)を述べる。これは論文全体の構成だけでなく、例えば本章などでも3章のはじめに、3章で示すことを明記し、それから3.1節で示すことを説明する。そんな手順が望ましいという。

参考文献を見ると完成度がわかる
論文を作成して、最後の最後に作成するのに苦労するのは参考文献だ。普段から整理しておけば良いのだけど、なかなかそうもいかない。勢いやっつけ仕事になる。しかし、識者はそれをよく知っているので、この参考文献の完成度やお作法に沿っているかを見るだけで、論文自体の完成度がほぼほぼわかるという。ただし、参考文献の書き方のお作法には、理系と文系があるという。どちらでもOKだけど、統一感は必要だし、重要だ。

余分な資料は付録に回す。
論文を書くときは、最初はあまりページ数とか考えずに、書きやすいところから書いていって、不足する点を研究、検証、調査して膨らませていく。そして、結論=成果が見えたら、それを中心にぎゅっと圧縮する。余計なところは全てカットする。しかし、単純に削除するのではなく参考資料のような本論以外の資料に回す方法がある。こんな方法もあるのではとか、この視点では検討したのかと聞かれた時に、参考資料で解説すると評価が上がるという。本当かなあ。

パワーポイント10枚にプロジェクトの内容をまとめる
今回、最後の宿題は重い。プロジェクトの内容を10枚のパワーポイントにまとめて、3月15日までに提出しろという。例えば、表紙と、エグゼクティブサマリー、目標、ターゲット市場と将来性、サービス・製品、ベネフィット、競合先、マーケット戦略、財務、まとめでちょうど10枚だ。これは大変だ。

建設現場の熱中症リスク管理ツール
今年は、北海道で記録的な暑さを記録した。これから暑くなると熱中症が心配だ。そんな危機感から倉敷紡績は、KDDI沖縄セルラーと共同して、熱中症リスク低減のためのツールを開発し、そのアルゴリズムも研究している。方法は違うけど、私が考えていることと想いは一緒だ。これは一度話を聞きにいかなければいけない。沖縄にもヒアリングに行かなないといけないと思う(笑)。
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 出典:建設現場の熱中症リスク管理 沖縄セルラー、KDDIとクラボウ 作業員の生体情報解析 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

まとめ
授業が終わってから、すぐに宿題をすれば良いのかもしれないが、やはり早く自宅に戻って、風呂にでも入って、ビールでも飲んでゆっくりしたい。このブログは、学校から自宅までの電車内で座れた時に、チャチャっと書いている。書いただけで、推敲しないと誤字脱字だらけにになってしまって、恥をかくことになる。それでも、限られた時間でまとめないと、記憶はどこかに消えていってしまう。

参考文献
講義の中で今も論文の書き方のベストセラーがあり、ネットでも次のURLでポイントは見れるので、参考に引用しておきたい。
やればできる卒論の書き方 第1部 論文の書き方

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。