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クレディセゾンの林野会長へのプレゼンとその後の交流会

はじめに
怒涛の週末の第一弾は、open innovationの英語でのプレゼンだった。なかなか出てこない単語があったが、なんとか別の言い方にしたりして、切り抜けた。英語は使わないとやはり劣化する(涙)。ここでは味の素を取り上げた。でも、昨日のメインイベントは、なんといって米倉先生のビジネスリーダ研修だ。クレディセゾンをゼロから立ち上げた林野会長に次の一手を提案するという無茶な内容だ。

人無し、金無し、信用無し
林野会長は堤清二さんが率いる西武百貨店で直接堤清二さんから薫陶を得る時期があり、この時期の活動が林野会長のDNAとなっていると感じる。それは同時にクレジットカードが普及していない時期に、クレジットカードを立ち上げ、当時高い地位にある男性が持つとされたものを、そうではなく実際に買い物をする女性に持たせるという戦略を実践して、成功させたのが林野会長だ。まさに人無し、金無し、信用なしのゼロからの出発だった。

クレディセゾン(以下「CS」)の従業員は全員正社員
CSの会社概要を調べていて、最初にすごいと感じたのは、2017年9月に社員を全員正社員にしたことだ。林野会長は、その時に一番喜んだのは、59歳のパートの女性だったという。社員が喜ぶ顔が眼に浮かぶようだし、それをみて喜ぶ林野会長の素敵な笑顔も眼に浮かびそうだ。日本国民の可処分所得は右肩下がりで減少している。その理由は派遣社員比率の増大をぴったり一致する。景気を回復したければ、派遣社員の制度を見直して、国民・社員の可処分所得を増やして、将来への希望を持たせることだ。それを実践する企業は少ない。CSは先陣を切って実践したのに、新聞やテレビでは報道しない。これに追随する会社もない。なぜマスコミは黙殺するのだろう。不思議だ。
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 出典:事例32 株式会社クレディセゾン | 多様な人材活用で輝く企業応援サイト

過払金への誠実な対応
キャッシングで過剰な金利を払った人は過払金の還付請求ができる。時々テレビでも広告が出ている。各社対応しているが、その中でもCSは誠実な対応を貫いている。法律が変更となった平成19年7月からだけではなく、それ以前にセゾンカードでキャッシングをしていた人も、途中から金利変更を適用するというのは、地味だけど画期的だ。お客様との信用を維持することの大切さを骨身にしみている林野会長だからこそ英断できたことだと思う。でも、これもマスコミではあまり報道していないような気がするが、気のせいか。
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 出典:クレディセゾン(セゾンカード)の過払い金請求と回収率は? - 教えて!過払い金

永久不滅ポイント
これも画期的だ。通常のポイントは期限がある。これを永久不滅としたのはすごい。自分のグループではないが、これに着目して、このポイントを年金や保険に充当できるようにしたらいいという提案があった。ポイントだけでは足らない部分は現金での入金する。先に述べたように国民の可処分所得が右肩下がりに減っていて、将来に対する不安を感じる層は多い。若い時期から正しいクレジットカードの利用や将来への備えに対する啓蒙活動や教育活動が必要だと林野会長は力説されていた。個人的には、永久不滅ポイントを訴求した時に起用した武田玲奈のCMが印象的だ。彼女の父親は空手の道場を経営していて、彼女自身も幼少の頃から空手を修行している。今では父親とも実力伯仲だ。すごい。
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東池袋52
CMといえば、社員を起用する東池袋52も画期的だ。本当は欅坂46などの起用を検討したが、競合会社のCMをすでに引き受けているということで、それなら自分たちでやろうと結論したという。今回は、その時の経緯などは聞けなかったけど、面白い。自分のグループはインドネシアでのマイクロファイナンスの実践を提案した。詳しい説明は割愛するが、想定していた現地のグループ会社は倒産して再建中だという。一度倒産した会社は強い。しかも、事業に失敗したわけではなく、提携先が手を引いただけで、金融の免許も保持している。プレゼンでは発言しなかったけど、これは本当に大きなチャンスだと思う。会社が倒産するという危機を乗り越えた同士の結束は硬い。余分な贅肉も大幅にカットできる。ターゲットとなるビジネスに集中できる。そして、このサブタイトルの話題に戻るなら、順調に事業が立ち上がったら、JKT48東池袋52のコラボをぜひ実現してほしい。
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 出典:https://クレジット・キャッシュカードポイント回覧板.com/post-2577/

アメックスとの提携
林野会長が社長時代に最も注力した事業がアメックスとの提携だったという。自分が加入したのはプレミアムだ。法人利用と個人利用を兼用できるので、将来個人事業所を立ち上げたら、全てをこのカードで処理しようと考えている。その時にはプレミアムではなく、プラチナカードにしたい。海外や国内の空港のVIPラウンジを自由に使えるのは大きな特典出し、嬉しい。
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 出典:【公式】セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(セゾンプラチナ・アメックス|SAISON PLATINUM AMEX)

会社は株主だけのものではない
これは林野会長が力説したことの一つだ。確かに商法では、会社は株主のものとされているが、そんなものは「糞食らえだ」とは言われていないが、そんな風に感じた(笑)。これは自分も賛成だ。そもそも商法と憲法で考え方が違うという指摘もある。法律家ではないが、憲法では国民が主権だと言っている。会社を構成するのは社員だ。そして、お客様がいる。取引先がいる。株主ももちろん大事だが、それと同様かそれ以上に社員、お客様、取引先が大事なことは明快なはずだ。商法の改正は難しいのかもしれないけど、少なくとも日本の企業は従来から大切にしてきたこの姿勢をもっと大切にすべきだと言われたように感じた。

きみがビジネスで勝てないのは頭がいいからだ
林野会長の図書だ。自分はAMAZONで購入して読んだ。面白い。ビジネスの能力をBQと定義し、これをBQ=IQxEQxSQと定義した。IQは知能指数という既存の概念だが、EQとSQは独自の概念だ。EQは感情の指数、SQは感性の指数だ。しかし、昨日の講演ではこの数式がさらに進化していた。BQ=IQxEQxSQxDQだという。DQはデジタル指数とでもいえば良いのだろうか。デジタル社会を生き抜くすべだ。ブログやSNSの活用もその一つか。面白いと思う。
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 出典:『BQ』林野 宏 | プレジデントオンライン

まとめ
書き出すとネタはいっぱいあるけど、今日はこれぐらいにしよう。これからMBA甲子園の予選を突破するための資料の最後の追い込みだ。締め切りは今日の23時59分だ。去年もギリギリだったらしい。今年はどうだろう。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。