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二度漬け禁止やでの串カツ田中

はじめに
最近、串カツ田中が気になっている。お家の近くの串カツ田中は、小さな子供を含めた家族の憩いの場になっている。以前は男性を中心とする大人の憩いの場だったはずだけど、どうしたのだろう。そもそも串カツ田中ってなに?少し調べてみたら、大阪のお父さんから娘さんへのレガシーがきっかけという美談だった(笑)。

大阪名物串カツ田中
ホームページをチェックしてみると、10周年となっている。大阪では串カツは二度漬け禁止が有名だ。大阪のお店が東京に進出したのかと思っていたけど、違っていた。第一号店は2008年12月に東京の世田谷で開店していた。
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 出典:大阪名物伝統の味|串カツ田中

串カツ田中の沿革
現社長の貫啓二が個人でショットバーを開業したのが始まりで、これが1998年11月。うまくいかないのに、今度は京料理に進出する。これが2004年3月。7000万円近くまで債務はどんどん膨らむ。そんな時に現在の副社長である田中洋江さんから「串カツ」を勧められる。田中さんは大阪生まれで、小さな時からお父さんに連れられて串カツを食べていた。それがきっかけだという。
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 出典:株式会社串カツ田中ホールディングス|COMPANY 会社概要

成功の秘密は田中お父さんのレガシー
貫社長は、田中さんの助言を受けて串カツにトライするがそう簡単ではない。自分で食べても美味しくないのだから商売にはならない。借金が7000万円を超えた時に奇跡が起きた。何が起きたかといえば、田中さんのお父さんが遺した秘蔵のタレとレシピが偶然見つかった。そして、そのレシピの通りに作ってみると「おいしい」!!これはいけると350万円をかき集めて、2008年12月に世田谷線の世田谷のお店で開業すると大ヒット!すぐに350万円の借金を返して、二号店、三号店と広がった。大阪の岸和田には2014年7月に、名古屋の金山には同年9月に、さらには沖縄や北海道にも進出している。串カツ田中の快進撃の始まりだ。
 出典:串カツ田中がおいしいわけ、企業として伸びている理由(ガイヤの夜明け) - おしょぶ~の~と

どんな串カツが好まれているのか
串カツ田中では、注文は小さな注文用紙に本数をかく。調理人がそれをみながら一本づつ揚げる。そして、その用紙はゴミ箱にポイ。どうやって精算するのだろうと思ったら、1本百円(税別)なので、コップのような容器に残った串カツの本数を数えるだけだ。そして、自分が好きなのは、レンコンとか、玉ねぎ、えび、豚などだ。ネットで調べるとどの串カツが好まれていのか調査されたいた。レンコンが一位で、次が紅生姜、そしてアスパラだった。今度試してみよう。
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 出典:串カツ田中が大調査。みんなの「好きな串カツ」ランキングが明らかに - Peachy - ライブドアニュース

串カツ田中の急成長
2008年12月に第一号店を出し、2015年12月には100店舗目を出店した。2018年7月には200店舗目を出店した。店舗数の増大に合わせて売上高も2017年11月決算で50億円を超えた。2018年11月決算では76億円を超えている。素晴らしい。
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 出典:売上高4割増、好調「串カツ田中」が抱える全席禁煙化で失速の試練 - まぐまぐニュース!

串カツ田中の決算概要
前述の通り2018年11月期の売上高は76.67億円を計上し、経常利益は7.0億円だ。経常利益率9.1%は立派だろう。自己資本比率も55.6%を維持している。素晴らしい。
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 出典:有価証券報告書

急拡大する借入金
下は、同社の有価証券報告書の負債の部の抜粋だ。真ん中の列が2018年11月期での負債、右側の列が2019年2月期の負債だ。やはり目に留まるのは借入金の拡大だ。返済期間が1年超の長期借入金は2.74億円から7.93億円と2.89倍に、1年以内の借入金は2.35億円から4.2億円に1.78倍だ。合計でも約2.4倍に増加している。
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 出典:有価証券報告書

家族向けの市場にロックオン
近所の串カツ田中はいつも子供連れの家族で賑わっている。なぜかといえば、2018年6月1日より、全店禁煙に踏み切った。また、子供が喜びそうなたこ焼きのメニューやソフトクリームを増やしたり、1111円で食べ放題メニューを打ち出したりしている。この企画力が素晴らしい。つまり、串カツ田中は、居酒屋チェーンというよりは、ファミリーレストラン業界に挑戦していると言える。すごい。令和元年11月1日には、また1111円キャンペーンをするのだろうか(笑)。
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 出典:禁煙のお知らせ|串カツ田中

まとめ
平成の時代は失われた30年と言われることもある。政府は好景気を主張するが、国民の体感経済はやはり景気の停滞だろう。そんな中でも右肩上がりで急成長を実現した串カツ田中は素晴らしいと思う。そういえば、新宿三丁目には、立食のイタリア料理がある。行ってみると、そこは普通の店舗型と立食型の空間が混在していた。店舗型は落ち着いた感じだ。そして、立食型は超ニギニギだ。多くの若い男女や外人が食事とワインを楽しんでいる。番号札を渡されて、適当に注文して、最後にその札で精算をする。シンプルな方式だ。やはり顧客のニーズをしっかりと見極めて、期待を上回るコストパフォーマンスを実現する。そんなことが大切なのかなあと感じる今日この頃です。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。