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いじめの司令塔と韓国の司令塔

はじめに
年に200回ほど全国の学校を訪問してモラル教室の講演を行なってきた。ほとんどの子供は素直だし、ほとんどの学校は平和だ。しかし、やはり問題はないことはない。いじめの問題もその一つだ。いじめの構図で厄介なのは、1対1ではない。司令塔がいて、パシリ(実行犯)がいて、被害者がいると言う時が問題だ。

いじめの構造
下の図は大阪市が考えるいじめの構造だ。一般に、いじめの問題というと、加害者と被害者という二者で論じられることが多い。もしくは、傍観者を含めた三者だ。しかし、実際には、その裏に司令塔がいることがある。これが厄介だ。
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 出典:http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000359494.html

スクールカースト
スクールカーストの上層部にいる司令塔の言動を忖度して、中間層のパシリが最下層の生徒をいじめる。スクールカーストの下部にいる生徒は、巻き込まれないように見て見ぬ振りをする。もしくは加害者となる。そんな構造だ。そして、なぜ厄介なのかというと、スクールカーストの上部にいる司令塔には、悪意がある場合もあるし、悪意がない場合もある。そこの判定は難しいし、学校もそこに踏み込もうとせず、直接的な加害者を罰して終わりとすることがある。そして、根本原因が解決していないために再発する。
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 出典:学校が原因で不登校に

いじめの定義
最近のいじめの定義は、いじめられた子供がいじめられたと感じたらそれがいじめとなる。2013年6月21日に参院で可決した。これは、2011年に発生した大津市の中2男子に対する深刻ないじめに対する措置だ。被害者の気持ちに寄り添ったものだ。ただ、解釈や定義を厳しくすれば問題が解決するものではないことがこの問題の難しいところだ。
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 出典:いじめ防止対策推進法、成立 / 不登校新聞

パワーハラスメントといじめ
大人の世界ではハラスメントといい、子供の世界ではいじめという。パワーハラスメントとは、当初は社会的な地位の強い者が自らの権力や立場を利用した嫌がらせだったが、最近では地位や権力に対応したものではなくいじめに近い概念だ。上司が部下に厳しすぎるノルマを設定したり、能力よりも格段に低い仕事しか与えなかったりするのも最近ではパワーハラスメントだ。昨年4月から再雇用の嘱託として勤務した時に、本部長も部長もGLも皆昔から知っている人たちだ。気持ちよく仕事できる。しかし、自分の意識過剰もあるかもしれないが、「いじめられる人の気持ちはこういうものかもしれない」と感じたことがあった。最近は人間関係も良好になったが、その時は正直辛かった。

「実語教の教え」に学ぶ
日本では、平安時代末期から明治初期にかけては、寺子屋で日本人の心や行動規範を学んできた。その時の教材が実語教だ。その中で、「人は裕福だから偉いのではない。智恵があってこそ偉いのである。」、「年寄りのことは自分の両親のように敬い、幼い子供は自分の子供や弟妹のように愛しみなさい。」と教えていた。そんな時代には、いじめはなかったのではないだろうか。戦後は個人主義や自由と平等が強調され、本来の日本人の美徳となる精神の教育がおろそかになってないだろうかと思う。

従軍慰安婦問題
はっきり言ってあまり耳にしたり、口にしたくない。これは朝日新聞誤報だったと朝日新聞自身が認めているのに、なぜいつまでも騒ぎになるのだろうか。この問題の構図をひも解くのは難しい。韓国内では今でも身分制度を引きずっていると聞くが、日本人には理解しにくい。従軍慰安婦への補償が必要ならそれは韓国の政府が対処すべき国内問題なのになぜ日本政府を口撃するのか。結局は補償金の問題かと思ってしまう。しかし、韓国が自発的にこれを問題と考えて日本国を口撃しているとは思えない。その裏には、司令塔がいるのではないか、どこなのだろう。

従軍慰安婦の真実
真実がどうかはよく分からない。しかし、ある売春婦は1000円で故郷の大邱に家が買える時代に、2万円以上の貯金ができたという。悲しいことだが、少なくとも韓国が英語でSex Slaveというものとはかけ離れていたのではないだろうか。なぜ戦後直後は問題にならず、今になって問題となっているのか。少し振り返ると、1977年に元陸軍軍人の吉田清治が『朝鮮人慰安婦と日本人』を刊行し、1983年に吉田清治が土下座して謝罪するなどのパフォーマンスを行う。1996年に、吉田氏は著作がフィクションであったと認めているが、朝日新聞吉田清治の活動を賞賛し、国内世論を形成して、「従軍慰安婦強制連行問題」として政府を非難した。2014年になって、朝日新聞慰安婦問題関連記事の捏造や誤報を認め、その一部を訂正したが、日本の国益を大きく損なったことへの謝罪はなかったという。なぜなのだろう。
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 出典:「従軍慰安婦の真実」

中国が司令塔という説
グリーンベレーのジャーナリストであるマイケルヨンの力作が「慰安婦の真実」だ。これによると、韓国を動かしているのは、ズバリ中国だという。もし、中国が中国の思惑を持って、吉田清治に働きかけ、朝日新聞に報道させたのであれば、今回の騒ぎの構図は理解しやすい。そして、この著者によると、日本人を憎んでいるのは中国人と韓国人と日本人のみだ。その他の国々は日本を好きだし、尊敬しているという。まだ、この本を読み始めたばかりだが、現地で取材した事実に基づく内容だけでなく、その分析力が秀逸だ。機会があれば、また言及したい。皆様も機会があれば読んでみてほしい。
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 出典:「慰安婦の真実」マイケル・ヨン著、育鵬社発行

海外旅行時の自衛策
今から思うのなぜこんなことをしたのだろうと後悔する。海外に旅行すると、「日本人か?』と聞かれることがある。どうも日本人はお人好しで金持ちだというイメージがあったのかもしれない。実際、路上で両替してもらったら、しっかり騙されたことがあった。それからは、日本人か?と聞かれたら、いいや「I am Korean」と答えることがあった。だって、そういえば、ローカルなチンピラ風の人間は、チェッという感じて帰っていった。効果は絶大だった。多分、韓国人はタフだし、ケチなので、騙されることはないのかもしれない。しかし、なぜ後悔するかといえば、善意の外人まで遠ざけてしまった可能性があるからだ。自分が知っている韓国人には良い人がいるし、全員が悪い人ではない。しかし、正々堂々と「Yes, I am Japanese」ともっと誇りを持って毅然と回答して、世界の人と交友すべきだったと反省している。

まとめ
いじめの構図と従軍慰安婦の構図は同じなのだろうか。まだよく分からない。人間社会のトラブルのほとんどは人間関係だという。人と人は尊敬しあって仲良くありたいものだ。しかし、一方でミルグラムの実験でも立証されているように、権威ある人間から指示を強要されると人は悪になりうる。そんな不幸なことが起きないようにするにはどうすれば良いのだろうか。問題は深くて難しい。