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メタボ診断を考える。

はじめに
会社で定期健康診断を受けると、どうもメタボと判定されることが多い。自分よりも太っている人もいるけど、そうではなく、基準値付近の人をターゲットにしているような気がする。何故なのだろう。

メタボとは
正確には、メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome)という。腹囲と中性脂肪と血圧の検査のうち、2つ以上が基準を超えるとメタボ と診断される。今回も引っかかった。これで何回目だろう。最初の時は真面目に対応して効果を上げたが、二回目と三回目は無視した。四回目は少しトライしたが挫折した。今回は五回目かなあ。

メタボの基準
日本の基準は、日本肥満学会が定めている。つまり、男性だと腹囲が85cm以上、中性脂肪150mg/DL以上、血圧が130/85mmHg以上等だ。自分は腹囲が1-2cm、血圧が10mmHgほど基準より高いので、いつも引っかかる。
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 出典:Wiki

米国の基準
米国では、アメリカ心臓協会が定めていて、男性だと腹囲が102cm以上、中性脂肪が150mg/DL以上、血圧が130/85mmHg以上だ。腹囲以外は同じだが、腹囲が全然違う。米国基準なら自分はメタボとは言われない(笑)。
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 出典:メタボ特定健診という愚行 - 日々是好日

生活習慣病の医療費と死亡数割合
下のグラフは平成17年度なのでちょっと古いデータだが、死亡の原因でもっとも多いのが癌で約30%だが、これに対する医療費の比率は8.7%(2.9兆円)だ。次に多いのが疾患症の16%だが、これに対応する医療費はわずか2.4%(0.8兆円)だ。これに対して、高血圧疾患による死亡は全体の約0.5%に過ぎないのに、これに対する医療費は9.0%(約3兆円)だ。高血圧疾患に対する費用対効果が他の死因に比べて低すぎる。高血圧疾患に金をかけ過ぎではないか。
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 出典:厚生労働省:政策レポート(特定健康診査(いわゆるメタボ健診)・特定保健指導)

血圧降下剤の売り上げは右肩上がり
右肩上がりのグラフは気持ちが良いものだ。しかし、血圧降下剤の売り上げが2007年に1兆円を突破するなど急速に増加したのはなぜだろう。最近の状況が見えないが沈静化したのだろうか。それにしても、高血圧は危ないというイメージ戦略を広めて儲かっている会社がいるのではないかというのは穿った見方なのだろうか。
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 出典:https://indeep.jp/look-at-high-blood-pressure-levels-in-this-world/

社会保険診断報酬支払基金
やたらに長い名前の基金だが、これは社会保険診療報酬支払基金法に基づき、医療機関から提出された診療報酬請求書の審査および保険者から医療機関への診療報酬の支払仲介を目的として設立された特別民間法人だ。理事長には元社会保険庁長官が就任していたが、最近は風当たりが強いので、元市長が就任したりしている。年間予算が860億円(2006年度実績)というのは多いのか少ないのか。。なお国民健康保険においては国民健康保険団体連合会が同等の役割を果たしている。
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 出典:https://slidesplayer.net/slide/11218097/

一人当たりの年間保険料の推移
下のグラフは、健康保険組合連合会(2015年)からの出典だ。平成21年度には37.6万円だったものが、平成27年度には47.8万円と、27%も増加している。なぜこれほど一人当たりの年間保険料が増大しているのだろう。
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 出典:健保組合の保険料率が8年連続で上昇 はじめて9%台に | ニュース | 保健指導リソースガイド

年齢別の一人当たりの医療費
国民医療費も気持ちよく右肩上がりだ。1974年時点では5兆円だったものが、2013年には40兆円を超えている。これにはいつくかの要因があるが、その内の一つは高齢者ほど医療費が高いことだ。「ピンコロ」が理想と聞くが、最近は医療技術が発達している。治療すれば生存期間が長くなる。しかし、寿命を延ばすよりも、健康寿命をのばしたい。人生の最後に医療費をかけてもらうのはどうなのだろう。自分自身はやはり「ピンコロ」でありたい。
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 出典:https://www.hiroshima-kokuhoren.or.jp/hokensya/pdf/h29_shiryou.pdf

あすみん
最近、スマホのアプリの「あすみん」を愛用している。三食の写真をスマホで撮影して、それを「あすみん」に読み込ませると、下の写真のように食事の内容を分析してくれる。これは、今日の昼ごはんだ。ざるそばと天丼で美味しかった(笑)
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あすみんのアドバイス
そして、アドバイスを求めると、糖質が少し多かったですね。とか、タンパク質をもっと撮りましょうとか、次の食事はビタミンB1が豊富なものを選んでみませんかと教えてくれる。
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栄養素の過不足
さらには、下の写真のように、適切な栄養素と不足している栄養素や過剰な栄養素を数値やグラフで示してくれる。今日の食事(朝食と昼食)で見ると、ビタミンA/E/B1/B2/B6/Cやカルシウムなどが軒並み不足している一方で、塩分や糖質が過剰なのが一目瞭然だ。
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ヘルスチェック
家には体重計があるはずだけど、どこにあるのだろう。最近の体重計はBluetoothWi-Fiで色々なデータを取得することができる。すごい。凄すぎる。価格も高価なものもあるが、2-3千円レベルのものもある。ちょっとトライしてみようかなあと思う。
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 出典:スマホ連動が便利!TANITAのinnerScan DUAL RD-903使用レビュー | 日々記事

まとめ
正月にのんびりしていたら、体重が80kgを超えてしまった。運動もせず、食べてばかりいて、お腹周りは右肩上がり。そして、腰痛になってしまった。これではいけないと少しダイエットを始めている。あすみんを使い始めたのもそのせいだ。3月末までに79kg。できれば、半年ぐらいで76kgまで落とせないものかと思案中だ。でも、そのためには、メルクマークとなる体重を測ることが必要だが、怖くて測れない(汗)。健康寿命を少しでものばせるように、得意なデータ分析を楽しみながら、ヘルスケアをしていきたいと思う。

以上

最後まで読んでいただきありがとうございました。