LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

伝えたいことが8割

はじめに
2019年はどんな年になるのだろうこのブログは2019年も少しずつマイペースで更新していければと思う。年末年始で読んだ本のうちで特に印象的だったのは野口悠紀雄氏が書いた「超」文章法だ。
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「超」文章法
個人的には、「超」何ちゃらと書くと、ちょっと時流に乗って軽い感じがする。でも、さすがに野口悠紀雄氏の最新作だ。普段なら読み飛ばしたくなるところだけど、やはり内容がしっかりしているので、じっくり読みたいという気持ちになる。

伝えたいことが8割
文章法というと、文章の書き方がメインかと思ったら違っていた。「相手に何を伝えたいか」が最も大事だという。これはストンと腹落ちした。何かを書く時は、何かを伝えたい時だ。読み手から見て、それが有用なものか、面白いものか、その両方の必要があるという。この面白いことや有用なことと思えるものを見つけることが難しい。それにはノウハウはないという。考えて考えて考えるしかないという。人によっては散歩していると思いつくかもしれない。本とか新聞を読んでいると思いつくかもしれない。

比喩と対比
何か書くときには理解してもらうことが重要だ。そのためには、難解な説明を繰り返すよりも、比喩や対比を活用するのが有用だという。また、博士論文や修士論文の口頭面談の時に、この論文のポイントを3分で説明しなさいとか、どこが新しい着眼点なのかを説明しなさいと言われたときに、答えられないといけない。そのためには、聞き手や読み手が理解しやすいような咀嚼して、相手がイメージしやすいようにする。そして、そのイメージに沿って因果関係をロジカルに説明する。そんなことが大切なのだと再認識した。

話が上手な人とそうでない人
現在所属する部署の本部長の話はパンチがある。話がストレートで分かりやすい。真面目というよりは、ちょっと脱線しながらも、相手の気持ちに伝わるように話をする。まさに野口悠紀雄氏がイメージすることを実践している。

失敗談から始める
この本に書かれていたことには、なるほど!と思えることが数多くあったが、その内の一つはやはり困難に立ち向かって、工夫して、対処した。最初は失敗したけど、こんな風に解決した。そういうシナリオは読み手にとって受け入れやすい。成功例をいくら話されても、愉快に感じる人は少ない。「人の不幸は蜜の味」というとちょっと言い過ぎかもしれないが、自慢話よりは失敗談の方が読み手の心には伝わるものだ。

まとめ
年末年始はちょっとのんびりしすぎた。精神も肉体もだらけてしまった。少し鍛え直す必要があるかもしれない。野口悠紀雄氏の本で書かれていることをどこまで自分のものにできたかは、甚だ自信がないけど、少しずつでも文章力を高める努力をしていきたい。

本年もよろしくお願いします。

以上

最後まで読んで頂きありがとうございました。