LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

パチンコの景品と英検二級

はじめに
英語は好きだった。小学校の頃に町内で英語教室のポスターが貼ってあった。通いたいと親に言ったけど、当時はそんな余裕はなかったので、無理だった。中学を卒業して希望の奈良高専に入学した。通学に1時間ほどかかる。今から考えると十分に通学圏だったのだけど、小学校まで徒歩1分、中学も徒歩10分だったので、とても無理だと思い、寮に入った。そして、夏休みに京都に戻った時に大手の本屋の丸善によると、リンガフォンのコーナーがあった。とても、気になった。当時は奨学金も貰っていたし、アルバイトもしていたので、当時のお金で1万円ぐらいした気がするけど、思い切って購入した。旅行者が空港に行って、出国手続きをするところから始まっていて、海外旅行に行くようなドキドキ感があって、すっかりとはまってしまった。
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 出典:https://jmty.jp/chiba/sale-oth/article-2m7pw

学生時代は睡眠学習で英語脳
本当は、教材の音声と自分が吹き込む音声を比較して聴くというメソッドだが、これがどうも苦手だった。カセットテープレコーダに自分の声を吹き込むのは嫌だった。さらにそれを聴き直すのも嫌だった。先生の音声と全く違う。なので、もう自分で吹き込むのはやめて、ひたすら聴くことにした。特に、睡眠の時間を活用した。ベッドの横にカセットテープレコーダを置いておいて、イヤホンでテープを聴きながら寝る。しかし、自分は瞬間で寝られる。これは今でもそうだ。多分1分もかからない。なので、毎晩テープを聴いていても、学習時間は毎夜1分だ。それでも、たまには寝付けないことがある。こういう時は学習のチャンスだ。半年ぐらい続けていても、あれ?こんな会話あったかなあと新鮮だった。それだけ真面目にテキストを読んでなかった。それでも毎夜毎夜聴いていると、英語脳が少しできたようだ。突然、テープの音が聞き取れるようになった。その瞬間はびっくりした。

英語の成績はイマイチ
学校の英語は真面目に勉強したつもりだったけど、それほど成績が良かった訳ではない。奈良高専は、代々ドイツ語の授業が厳しくて、ドイツ語の成績が悪いという理由で毎年1割ぐらいが留年する。40名のクラスなのに、毎年4名が留年するのはすごい。。しかし、上級生も留年するので、生徒の数はあまり変わらない(笑)。1年生の時に3年生の上級生だったのに、5年生では同級生になったりする。それでも、毎夜英語のカセットを聴いていたので、英語の先生からは英語のセンスが良いねと褒められたことがある。それでも、成績はいまいちだった(涙)。

女子大生との楽しいコンパ
奈良高専には、社交ダンス部があった。奈良女子大学の社交ダンス部とのパートナーだ。自分が3年の時は近くの短期大学がパートナー校だったけど、自分が4年になる寸前に奈良女子大に切り替わった。卒業生で社交ダンスの競技会に進んでいる人がいて、その人がコーチだ。お互い全くの素人だけど、真面目に練習した。高専の5年生の秋だったと思うけど、就職試験とか、ダンスパーティとかイベントがいっぱいあった。そんな多忙な中でも英検二級の一次試験を受験したらまぐれで受かった。そして、その二次試験は、奈良女子大学とのダンスパーティの翌日だ。ダンスパーティではデモンストレーションとかした。そして、すでに20歳になっていたので、ビールで乾杯して、気持ちよく盛り上がった。大好きな彼女ともいろいろ話ができた。打ち上げも終わり、寮に戻ったのは結構夜遅くだった気がする。

二次試験の試験会場を間違える
英検二級の二次試験は京都の市内だった。確か日曜日だ。前日の土曜日は遅くまで盛り上がった。あまり寝ていない。起きたら、結構ギリギリだった。それでも、頑張って奈良から京都の試験会場に向かった。あまり頭は回っていない。どうも一次試験の試験会場に無意識に向かっていたようだ。ギリギリだったのに、会場近くになってから受験票を見返すと数km離れている。これはやばい。バスでは間に合わない。電車もない。仕方ないので、タクシーで向かうことにした。しかし、目的の会場の近くになってから財布にお金があまり入っていないことに気が付いた。幸いにもパチンコの景品でゲットしたタバコが一カートン新品のままバックに入っていた。タクシーの運転手さんに状況をお話しして、試験に間に合わないとまずいので、その景品で勘弁してほしいとお願いした。タクシーの運転手さんも優しい人で良いよと送ってくれた。

失敗談で切り抜ける
二次試験ではヒアリングとかスピーキングの能力を評価する。ヒアリングは理解したつもりだけど、一緒に受験した人と答え合わせするとどうも違う。彼のほうが優等生だ。これはダメかと思った。口頭試験では面接官との問答の前に、軽く今日はどこから来たの?とか聞かれる。奈良から来ました。でも会場を間違えて、タクシーでこちらに向かった。でも、財布を忘れたんで、運転手と交渉して、パチンコの景品を渡してなんとか会場に到着できたと身振り手振りを交えて英語で説明した。どうも、これが良かったみたいだ。問答試験の質問はなんだか簡単に済んで結果は合格だった。

まとめ

自分はどうもあまり真面目な学生ではなかったようだと学生時代を思い出した。技術士でも実力というよりは運で乗り切ってきた感じがあるが、この英検二級も、失敗談を語ることで許してもらった感じがする。もし、自分が試験官だったらどうだったろう。なんだか面白い学生だと合格にしただろうか。それとも不真面目な学生だと判断したのだろうか。前者の試験官でラッキーだった。職場でも英語に苦労している新人がいた。ぜひ勇気とチャレンジで頑張ってほしい。

以上