LuckyOceanのブログ

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鳩のようなカラス

はじめに
昨年の7月から8月にかけてバルト3国を旅した。その時に見たダンディで大人しそうなカラスが何者なのか気になっていた。どう考えても日本でみるカラスとは違う。少し調べてみたので報告する。
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 出典:タリンの朝からランチまで - LuckyOceanのブログ

カラスに関する神話
日本では、カラスに対するイメージは良くない。そりゃそうだろう(笑)。古来から日本ではカラスは霊魂を運ぶと言われていた。夜のカラスの鳴き声は火災の前兆とされるような迷信もあったようだ。海外ではどうだろう。例えば、ギリシャ神話では、もともとは太陽神アポロンに使える賢い鳥だったという。色は白銀で美しい声で人の言葉も話すという。しかし、アポロンの妻の不倫をアポロンに密告して、さらにそれが嘘だったため、カラスは追放され、美しい羽の色も美しい声も奪われたという。
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 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/カラス#北欧神話

Carrion CrowとHooded Crow
このギリシャ神話は本当なのだろうか。ヨーロッパにおけるカラスは大きく分けて2種類ある。南西エリアに生息するのはハシボソガラスだ。学名はCorvus Coroneだが、英語ではCarrion Crowで、その意味は死肉を食うカラスだが、実際は植物質を好むという。一方、北東エリアに生息するのは、Hooded Crowだ。日本語ではズキンガラスとか灰色ガラスと呼ばれる。自分がエストニアの旧市街で見たのはこの灰色ガラスだ。
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 出典:ズキンガラス - Wikipedia

グレーカラス
アイルランドでは、Gray Crowと呼ばれている。ここでは、グレーカラスと呼ぶことにしよう。このグレーカラスは、長く雑種と考えられていたが、2002年以来は、独立種と認められている。日本にいるカラスはゴミを漁るし、場合によっては人を襲ったりする。でも、このグレーカラスは大きさも鳩と同じぐらいで、ぱっと見では鳩と勘違いするぐらいだ。くちばしが鳩と全く違うが、グレーカラスは瞳も愛らしい感じだ。エストニアでも鳩と並んで草むらをつついていた。人間に危害を与える雰囲気は全くない。おとなしい感じだ。
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 出典:https://www.monaconatureencyclopedia.com/corvus-cornix/?lang=en

まとめ
日本にいるカラスはハシブトガラスと言う。中国を中心に東南アジアで生息しているようだ。同じカラスでもグレーカラスは大人しく、エレガンスだ。カラスのことをブログで書いても興味を持つ人は少ないかもしれない。でも、個人的にはエストニアで見たおしゃれなカラスがグレーカラスと分かってスッキリした。エストニアは、人々もおとなしくてシャイで、でも真面目で、まるで日本人のような感じだった。日本のカラスもエストニアのカラスのようにエレガントなら良いのにと思った。

以上