LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

技術士試験(情報工学)は残念。労働安全コンサルタントも絶望的(涙)

はじめに
今年は3月に定年となり、単身赴任先の名古屋から東京に帰任し、職場も仕事の内容も大幅に変わる中、なんとかなるかと4つ目の技術士のタイトルを目指して情報工学にチャレンジした。また、その途中で労働安全コンサルタント試験を知り、無謀にもこれにもチャレンジした。チャレンジすることに意味があるかもしれないが、やはり結果も欲しい。しかし、今回はどちらもどうも簡単ではなかった。少し振り返っておきたい。

1. 技術士試験(情報工学)へのチャレンジ
1.1 受験の決意

 平成27年度に電気電子部門に合格し、平成28年度はその勢いで総合技術監理部門に合格し、平成29年度は技術士仲間の支援もあり経営工学部門にトライして合格した。技術士は経験を問われるので、どの部門でもトライできるものではない。自分の数少ない経験から言えば、残るは情報工学部門ぐらいだ。これまでの子ども相手の啓蒙活動から、監理技術者として工事案件に対応する仕事を担当することになり、まだ右も左もわからない状況だったので、4部門目にトライするかどうかは正直4月一杯悩んでいた。7月の受験前に実質2ヶ月半ほどしかない。どうしようかと悩んだけど、五月の連休は技術ノートを作成するのに集中できそうだ。過去の経験からなんとかギリギリ間に合うかもしれないと受験を決意した。妻から3万円も入ったスタバのカードをプレゼントしてもらった。

1.2 受験勉強
受験勉強の柱は、技術ノートの作成だ。以前にも書いたけど、A4縦の技術ノートにパワポで特徴や課題、課題への対応策をまとめる。この技術ノートをみながら600字の回答用紙に課題とか、特徴とかを書く練習をする。そして、回答用紙に書いた内容をベースにして技術ノートの第二版を作る。今度は、第二版をみたら、伏せて、同じように600字の回答用紙に書くようにする。最初は技術ノートを見ながらなのでかけたけど、2回目は思い出せないキーワードがある。これを見つけるのがポイントだ。思い出せないということは、そのキーワードへの理解度が浅いということだ。そのキーワードに対して技術ノートを作成して、第二版、第三版と練習する。結果的には、技術ノートは結局137枚ほど作成した。作成しているうちに疑問が湧き、疑問を解消しようと調べるとさらに疑問を感じる。底なし沼に入り込んだような気持ちになったが、7月になると少しずつ明かりが見えてきた気がする。

1.3 過去問題へのトライ
今回はこれがギリギリだった。実質的にトライしたのは、7月に入ってからだ。それでも、過去四年分ぐらいはトライした。そもそも技術ノートを作成するときのキーワードは過去問題から抽出したので、スラスラとかけるはずだけど、なかなか難しかった。自由になる時間も限られている。平日は朝の2時間と夜の2時間。土日は6時間ぐらいは過去問題へのトライや、技術ノートの作成&更新に当てた気がする。消化不良気味の傾向はあったが、まあ限られた時間内で全力は尽くしたと思う。

1.4 スマホへの録音とヒアリング
137の技術ノートの内容はスマホに録音して繰り返してヒアリングした。これは先輩技術士から教えてもらった方法だが、記憶を定着するには非常に効果的だし、効率的だ。特に、最後の1−2週間はもうこればかり聞いていた(笑)。

1.5 試験への対応
東大駒場キャンパスが会場だった。これが3回目だったので、どこにコンビニがあり、どこにイタトマがあるのかよくわかっていた。脳の疲労回復のためにコンビニでアーモンドチョコを購入したけど、結局食べたのは2−3個のみだった。技術士仲間の中には、トイレが我慢できずに失格になった人がいたので、試験前には入念にトイレに行って出せるものは全部出した(笑)。

1.6 試験結果の反省
日本技術士会からの不合格通知がまだ届かないので、何が悪かったのかは想像するだけだけど、全く書けなかったわけではない。それなりの手応えはあった。でも、合格者リストにはなかった。名前や受験番号の誤記入で失格というのは考えたくない。あるとしたら、やはり情報工学的な記述ではなくて、電気電子的な記述になっていたのではないかと思う。

1.7 成果
不合格なので、負け惜しみでしかないけど、頭の整理にはなったと思う。何を知っていて、何を知らないか。受験勉強を始めた時には何を知らないかを知らない状況だった。今でも知らないことが多いけど、少しは情報工学への理解も深まったと思う。技術士の二次試験は、選択問題と記述問題がある。記述問題は専門分野に限定した出題だけど、選択問題は部門横断だ。情報工学には、コンピュータ工学、ソフトウェア工学、情報システム・データ工学、そして情報ネットワークの4つの専門科目があり、これらの理解を深められたのは成果と思いたい。

1.8 来年度に向けて
来年度から技術士の試験方法が変わる。もう一度情報工学にトライするかどうかはまだ決めていない。少しリフレッシュして、よく考えたい。

2. 労働安全コンサルタント
2.1 労働安全コンサルタントの認知

労働安全コンサルタントの存在を知ったのは、5月29日に開催されたセミナーがきっかけだ。主催は日本技術士会認定グループの労働安全衛生コンサルタントグループだ。セミナーの後の交流会には残念ながら参加せずに帰ろうとしたら、同じように帰る方がいて、話をすると労働安全コンサルタントにトライしているという。7月にセミナーがあるので、ぜひ参加するといいとアドバイスをもらって、興味を持った。
 参考:労働安全コンサルタントの可能性 - LuckyOceanのブログ

2.2 セミナーの受講
労働安全コンサルタントのことを色々と調べると、3つの試験科目があるが、電気電子部門とか機械部門とか化学部門の技術士であれば専門科目を免除される。経営工学の生産マネジメントの技術士なら安全一般を免除される。私の場合は、残る安全法令に合格すれば良いという。7月6日と7月7日の二日間のセミナーに申し込んで会場に行ったらすごい人。しかも、配布される図書の多いこと。袋も付いていたけどすごく重い。しかも、先輩労働安全コンサルタントの講話が二つあり、最初の話はそれなりに面白かったけど、二人目は退屈だった。受講生から話を先に進めるようにコメントがつくほどだった。来年は自分が講師として話をできれば、もう少しまともな話ができそうな気がするほどだった(苦笑)。

2.3 受験の決意
7月は、先の二日間のセミナー期間をのぞいて、技術士試験の勉強に没頭した。他のことを考える余裕はない。でも、技術士試験も7月16日に終了した。少し落ち着いた7月24日に労働安全コンサルタント試験の事務局をしているオフィスを訪ねた。会社から歩いて10分だ。しかも、親身に相談に乗ってくれて、書き方も説明してくれて、ここで入金すれば振込手数料も不要で、申し込みは完了するとの説明。その時点ではまだ悩んでいたけど、係りの人が親切なので、ついに受験を決意してしまった。
 参考:情報工学の二次試験と労働安全コンサルタント - LuckyOceanのブログ

2.4 受験勉強
安全一般と安全法令を受験する方法と、安全法令のみを受験する方法が想定される。科目の合計(平均)で60%以上なら合格だ。安全一般で得点を稼げれば、法令で合格点に達しなくても合格できる。でも、両方の勉強が必要だ。試験日の10月16日まで2ヶ月半ほどしかない。ここはやはり選択と集中の方が賢明と判断して、安全法令のみでチャレンジすることにした。しかし、最初に過去問題にトライした時の正解率はなんと20%だった。5択なので確率論そのままだ。何度かやるうちに3割を超え、4割を超えるが、そもそも理解していない言葉が多すぎる。ずい道とか、潜函とか、はいとか。当時は全くわからなかったので、過去問題にトライしながら少しずつ勉強した。このブログにも例えば「溶接を考える」と言ったシリーズのブログをまとめながら理解を深めた。
 参考:労働安全衛生法:溶接を考える。 - LuckyOceanのブログ

2.5 A5のサブノートを繰り返しトライ
最初は年度ごとに3分冊に分けてトライし、次はジャンルごとに3分冊に分けてトライし、最後は難易度別に3分冊に分けてトライした。何度やってもわからない問題も、何度もなんどもトライして、法令を確認したり、参考文献を読んだりすると、ふと腑に落ちることがある。なるほど、この点を聞いているのかとポイントが見てくることがある。そんなことを何十回も繰り返して、過去問題であれば9割は正解できるようにはなった。でも、まだ完璧ではない。記憶すべきことが多いし、例外規定なども多い。不安を抱えながらの受験となった。

2.6 受験
五反田のTOCメッセが試験会場だ。癖のありそうな中高年の男性が多い。なんとか時間ギリギリまで粘ったが、ケアレスミス1つを含めて、自己採点では正解はギリギリの9問だった。本当は年休のはずだったけど、大切な会議もあるので、午後から出社して会議に参加したけど、流石に疲れた(汗)。
 参考:労働安全コンサルタント試験を受験してきました - LuckyOceanのブログ

2.7 合格発表は12月20日
正式な合格発表はまだ先だけど正解発表が10月末にあるはずだ。それに先立って有志による正解予想がネットに掲載されていた。これによると正解は8問だった。予想問題は完璧ではないけど、自己採点よりは正確だろう。合格という栄冠が遠のいていく(汗)。
 参考:http://sr-yanagawa.sakura.ne.jp/consultant/pdf/20181028_s-2018_consultant-test-low.pdf

3. まとめ
技術士情報工学は残念だった。今年度の技術士試験は全般的にかなり絞っているようだ。建設部門は過去の半分だという。情報工学の通信ネットワークは、昨年度の合格者が11名(合格率12.4%)だったのに、今年度は筆記試験の合格者数がわずか4名だ。せめて自分を含めた5名にしておいて欲しかった(苦笑)。労働安全コンサルタントの予想正解を見つけたのが昨晩、技術士の合格発表が今朝の6時ということで、この24時間に2回もショックなことが起きた。今日の星座占いはどうだったのかと調べてみると、Yahoo以外はあまり良くない運勢だった。まあこういう日もあるだろう。美味しい日本酒を買ってきた。今日は美味しいものでも食べて元気を出すことにしよう。
 参考:今日の運勢★まとめ | しし座

以上