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労働安全コンサルタントへの道のりは長い。。

労働安全コンサルタント
Wikiによると、労働安全コンサルタントとは、労働安全衛生法82条に基づく労働安全コンサルタント試験(国家試験)に合格した者で、同法84条に基づき厚生労働省に備える労働安全コンサルタント名簿に登録した者である。つまり、厚生労働省のお墨付きのコンサルタントだ。

労働安全コンサルタントの受験資格
これも労働安全衛生法第82条において次のような規定されている。つまり、大学等を卒業して5年以上安全実務に従事したものか、短大・高専を卒業して7年以上の安全実務に従事したもの、もしくは指定する資格を有するものだ。技術士もこの資格に含まれるので、受験資格ありとなる。

第八十二条 労働安全コンサルタント試験は、厚生労働大臣が行なう。
2 労働安全コンサルタント試験は、厚生労働省令で定める区分ごとに、筆記試験及び口述試験によつて行なう。
3 次の各号のいずれかに該当する者でなければ、労働安全コンサルタント試験を受けることができない。
一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)による大学(短期大学を除く。)若しくは旧大学令(大正七年勅令第三百八十八号)による大学又は旧専門学校令(明治三十六年勅令第六十一号)による専門学校において理科系統の正規の課程を修めて卒業した者で、その後五年以上安全の実務に従事した経験を有するもの
二 学校教育法による短期大学又は高等専門学校において理科系統の正規の課程を修めて卒業した者で、その後七年以上安全の実務に従事した経験を有するもの
三 前二号に掲げる者と同等以上の能力を有すると認められる者で、厚生労働省令で定めるもの
4 厚生労働大臣は、厚生労働省令で定める資格を有する者に対し、第二項の筆記試験又は口述試験の全部又は一部を免除することができる。

労働安全コンサルタントの試験科目
労働安全コンサルタントになるための試験科目は3つある。必須科目が産業安全一般と産業安全関係法令で、選択科目が機械安全・電気安全・化学安全・土木安全・建築安全のいずれかだ。逆にいえば、こういった機械や電気、化学、土木、建築は危険がいっぱいあるということだ。そして、その危険を理解した上で、いかに安全を高い水準に高めるかが労働安全コンサルタントに求められていることだ。
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 出典:安全衛生技術試験協会

労働安全コンサルタントの試験日程
前項は筆記試験だが、これはまだ地区予選のようなものだ。筆記試験に合格すると口述試験が実施され、これに合格して、登録すれば労働安全コンサルタントとなる。筆記試験が10月16日で、口述試験が1月末だ。合格発表は来年の3月下旬なので、まだまだ先は長い。
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 出典:安全衛生技術試験協会

労働安全コンサルタントの試験免除
技術士は受験資格があるだけでなく、部門によって筆記試験の免除がある。免除規定の17項目のうち技術士関連の5項目の抜粋を以下に示す。自分の場合は、電気部門と経営工学(生産マネジメント)の二次試験に合格しているので電気安全と産業安全一般が免除される。
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 出典:安全衛生技術試験協会

過去問題にトライ
安全衛生技術試験協会のホームページには平成29年度分と平成28年度分の過去問題とその正解が掲載されている。しかし、過去2年分の問題だけではボリュームとして不足だ。色々と図書を探して、過去6年分を入手して、とりあえずトライして見た。最初は全くチンプンカンプンだった。仕方ないので、解説を読んで、解説に書かれていることを理解した(つもり)。それでも全く頭に入らない。そもそも法律の前に用語を理解できていない。状況をイメージできない。何を言いたいのか分からない。もう五里霧中そのもの。それでも、一応過去問題にトライしたら次のような成績だった。全体としては、36%だ。最初はほぼ確率論通りの20%だったので、16ポイントほどアップしたのかなあ。この調子で合格圏内(60%)に持ち上げるには、3回ほどのジャンプアップが必要だ。
 平成29年度:8問正解(正解率:53%)
 平成28年度:3問正解(正解率:20%)
 平成27年度:7問正解(正解率:46%)
 平成26年度:5問正解(正解率:33%)
 平成25年度:6問正解(正解率:40%)
 平成24年度:4問正解(正解率:26%)

今後の学習プラン
 産業安全関係法令は5択の15問を1時間で回答するものだ。一見楽そうだが、結構悩ましいものが多い。正しいものを一つ選ぶか、間違ったものを一つ選ぶ問題だ。しかし、過去問を見ているとどうも矛盾しているものや、誤りが4つあるのに誤りを一つ選べと問題が誤っているのではと思われるものもある。まだ、自信がないが、よく精査したい。まあ、文句をいう前に、自分の実力を高める必要がある。問題をざっとみるとやはり出題パターンがあり、それぞれにキーワードがある。また、よく出題されるフレーズもある。過去問題の再現頻度はそれほど高くないので、過去問題だけ解けても合格できるとは思えない。やはり法令やその背景の安全対策を理解する必要があるだろう。次のようなステップでの学習を想定する。
 過去問題:8月は6年分の問題に3回ほどトライして、弱点を特定する。
 法令メモ:正解できない過去問題の理解を深めるための法令メモを作成する。
      → 安全対策の必要性と法令と課題かなあ。
 過去問題:9月は、過去問題を○と×と△に区分し、特に×と△を繰り返す。
      → 正解できないものは法令メモで補強する。
 記憶定着:法令で暗記すべきものを整理して、録音して、繰り返し聞く。

技術士の勉強法の応用
前述の勉強法は、技術士を受験する時の勉強法に準じて考案したものだ。これがうまく行くのかどうかはまだよく分からない。しかし、まあなんとかなるだろう。まずは、分からないところを特定し、理解を深め、最後は丸暗記。この順番だ。そして、できれば最後の丸暗記を最小限にできるように、法令メモで理解を深めることが肝要だ。

問題文を読む順序
労働安全コンサルタントの試験に限らないが、択一問題ではどうしても正解が最後となる傾向がある。逆に言えば、5つの選択肢は上から読むのではなくて、下から読むべきだ。参考に平成29年度と平成28年度の実績をみると下の通りだった。悩んだら選択5か選択4を選択しよう。
     平成29年度  平成28年度  合計 正解率
選択1   2      2    4 13%
選択2   1      3    4 13%
選択3   4      2    6 20%
選択4   3      4    7 23%
選択5   5      4    9 30%

まとめ
こんなブログを書く前に勉強せいと言われそうだ。しかし、やはり何事も戦略が必要だ。いわゆるPDCAを回すためにもまずは計画が必要だ。そして、その計画に基づいて実行し、改善点があれば修正して行く。果たしてうまく行くだろうか。

以上