LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

乃木坂46からヘーゲルまで

乃木坂46のマウス
最近はテレビを録画してまとめて視聴することが多い。倍速再生も可能だし、余計なコマーシャルもスキップできる。ただ、パソコンのマウスのコマーシャルはいつ見ても可愛いので、つい見てしまう(笑)。

ネズミとの戦い
七瀬のマウスは可愛いが、ネズミが好きな人はあまりいないだろう。特に古来から米を主食にしてきた日本人の文化はネズミとの戦いとも言える。高床式の住居やネズミ返しの構造を考えたのも、ネズミからの被害を防ぐためだろう。
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 出典:uraken(参考1)

ネズミに関する慣用句
Wikiを見てみると、ネズミの慣用句に関する説明があった。Wikiはいつもながらすごいと思う。主要なものを再掲して見たい。いずれにせよあまり良い意味では使われていない。
大山鳴動して鼠一匹 - 大騒ぎをしたにもかかわらず、大した収穫が得られないこと。
・窮鼠猫を噛む - 追い詰められた弱者が、強者に対し必死に反撃すること。
・ネズミは沈む船を見捨てる(Rats desert a sinking ship.) - 英語の諺。
ネズミ講 - ねずみ算的に会員を増やすことで利益を分配する無限連鎖講のこと。
・頭の黒い鼠 - 他人の私財を略奪するような悪人のこと。
 出典:Wiki

食物連鎖
昆虫をカエルが食べて、そのカエルをヘビが食べて、そのヘビをワシが食べる。そんな構図を食物連鎖という。では、ネズミの天敵はというと、次のようなものがある。最近ではペットとして飼っているものもあるが、これも古代からの知恵なのかもしれない。
・哺乳類…ネコ、キツネ、タヌキ、イタチ、フェレットアナグマ
・鳥類…ワシ、タカ、フクロウ、トビ
・爬虫類…ヘビ
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 出典:max.hi-ho(参考2)

フクロウの分布
ネズミの天敵の一つにフクロウがある。世界中には、少なくとも133種類のフクロウがいるという。日本には、フクロウ、シマフクロウアオバズク、コミミズク、エゾフクロウなど11種が記録されている。漢字で書くと「梟」だ。木の上にいる鳥という意味なのだろうか。フクロウは、ヨーロッパでは知恵や賢者の象徴だ。英国では、「森の守り神」だ。「ハリーポッター」シリーズではフクロウが郵便を配達する。そんなフクロウが分布するのは、スカンジナビア半島から日本にかけてだ。昨年訪問したエストニアでは日本人と遺伝子的な近さを感じたし、リトアニの古い農家からは日本の農家に近い匂いを感じた。フクロウがバルカン湖を通過して、シベリアから日本に到達したというルートがあったということの状況証拠ではないだろうか。
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 出典:wiki(参考3)

フクロウと新幹線
500系の新幹線はカワセミのくちばしを模倣した話は有名だ。同様にパンダグラフにもフクロウの羽の仕組みが参考にされている。フクロウは獲物を捕獲するために非常に静かに飛行する。フクロウの羽は空気の渦を生じないような構造だ。これを新幹線のパンダグラフに応用することで騒音は30%も削減したという。
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 出典:ScienceWindow(参考4)

ギリシャ神話のミネルバとイージス
ミネルバ(Minerva)はローマ神話の女神だ。医学、知恵、商業、工芸、魔術を司るという。主管庁でいえば、厚労省文科省経産省の担当大臣か(笑)。ギリシャ神話では女神アテナのことだ。ギリシャ神話の神々は権力闘争に明け暮れていたため、アテナは邪悪なものから身を守るアイギスと呼ばれる魔法の楯を持っていた。アイギスは山羊皮を使用した防具全般を指す名称だったが、アテナのアイギスには怪物メドゥーサの頭がはめ込まれていたので最強だ。なお、このアイギスは英語ではAegis(イージス)と言う。そうイージスシステムを組み込んだ米国海軍のイージス艦の由来だ。
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 出典:参考5(左)、参考6(右)

ヘーゲル弁証法
ヘーゲルとは、ドイツの哲学者だ。ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルと言い、18世紀後半から19世紀初頭の時代を生きた哲学者だ。そして、ヘーゲル弁証法はその代表的な理論だ。ヘーゲルは、全ての事物の発展は、矛盾を契機とするある命題と、それを否定する反対の命題、そしてそれらを本質的に統合した命題の三つからなる正・反・合の三段階の三肢構造として捉えた。よくアンチテーゼというが、これは反定立、つまり正・反・合の反だ。英語では、正をThesis、反をAntithesis、合をSynthesisという。シンセサイザーはこのSynthesisの派生語だ。ある意見と別の意見が対立することはよくあるが、より抽象度を高めて、それを成長のエンジンにしようという思想だと理解する。このような思想にたどり着いたのはヘーゲルが生きた過酷な時代背景があるのだろう。

ミネルバのフクロウは迫りくる黄昏に飛び立つ
これは非常に示唆に富むヘーゲルの表現だ。ミネルバは、パルテノン神殿で飼っていたフクロウを夕方飛び立たせて、情報を収集させた。ヘーゲルはこれを引用した。フクロウは夜行性なので、夜が近くならないと飛び立てない。同じように、学問も、一つの時代が終わる頃にならないと体系化できないと学問の限界を問いたと言う。しかし、ベンチャー起業家は、早朝に飛び立つ種なのかもしれない。銀行家はそれを見守り、リスクを見極める慎重な種か。世の中にはいろいろな種がいて共存するから成り立っている。

まとめ
最近は朝方だ。夕方になるとエネルギーが落ちてくる。学者向きではないのかもしれない(笑)。朝方だからベンチャー事業を立ち上げる起業家が向いているのかといえばそんな自信ない。いろんな樹木や生物が生きる森のような存在に憧れる。今日は乃木坂46からヘーゲルまでを振り返って見た。何か参考になることがあれば幸いだ。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

参考1:登呂遺跡〜静岡県静岡市駿河区〜
参考2:食物連鎖の例
参考3:フクロウ - Wikipedia
参考4:http://sciencewindow.jst.go.jp/html/sw28/sp-006
参考5:http://raphael-act.blogspot.com/2017/07/brsm.html
参考6:http://naturalyasmeen.blog47.fc2.com/?no=285