LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

PDCAはもう古い?!これからはOODAだ。

OODAというキーワードをご存知でしょうか?

Wikiによると、OODAとは米空軍のジョン・ボイド大佐によって提唱された判断の理論だという。OODAは、OODAループともいうが、戦争を指揮する場合の意思決定のプロセスを理論化したものだ。つまり、観察(Observe)、情勢適応(Orient)、意思決定(Decide)、そして行動(Act)の頭文字だ。

OODAの特徴は、まずよく観察することだ。その戦況をよく分析して、最適な方策を意思決定する。そして、それを実行する。これはサイバー攻撃に対する多層防御の考えのベースにもなっている。

また、昨日は久しぶりに山梨の高校に行って情報モラルの講演を行った。高校生といえば、もう大人だ。ITやスマホのことなど聞かなくても分かっているという態度で聞きそうだが、昨日の生徒さんは真剣に聞いてくれた。講演が終わった後でどうだったと聞くとよかったよ。面白かったよと素直に感想を述べてくれた。先生方も満足そうだったのでホッとした。

別に講演の自慢話をしたいわけではない。いじめの問題やスマホのトラブルの問題なども、PDCA的なアプローチではなかなかうまくいかない。それよりは、子供達の行動をよく観察して、生徒の言動をよくモニターして、そして問題の兆候があれば、それをよく分析して、根本的な対応策を検討して、それを実行する。「いじめはダメ」と指導するのは簡単だけど、それでいじめがなくなるわけではない。ルールを厳しくすればするほど、いじめは陰湿化する。水面下でのいじめとなってさらに問題が複雑になる。それよりは、スマホを一緒に使って、活用して、情報交流をして、その中で違和感を感じることがあればそれを深掘りしていく。さりげなく指導する。生徒たちに気づきを与える。そんなことの方が有効なケースが多いのではないだろうか。

OODAは、複雑な状況をいかに打破して目的を達成するかと言う戦略を練る時のキーワードになるような気がする。

OODAに関しては、色々な図で説明されているが、私は下の図が一番OODAの特徴を示しているように思う。
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出典:ネットワンシステムズ(https://www.netone.co.jp/biz/solution/multi-layered-defense.html)

以上です