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AKB世界選抜総選挙を考える。

最近テレビを見てもAKBグループを観る機会が減った。まあどちらかと言えば乃木坂46欅坂46の方が正直観ていて華がある。しかし、昨日は家族で久しぶりのすき焼きを突っつきながらリアルタイムでAKBグループの世界選抜総選挙のテレビ放送を視聴した。とは言っても、実際は途中でチャンネルが変わったので、後半は録画したものを観た(笑)。そこで感じたことを数点コメントしたい。

1) 大きな流れを変えるのは大変だ。
2) 当事者は結構客観的に自分たちを見ている。
3) ハイプ曲線でいう幻滅期に突入している。
4) 世界のアイドル文化が根付くかどうかの試練。

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(出典:Wiki)

1) 大きな流れを変えるのは大変だ。
 大島優子前田敦子が競っていた黄金期のような新鮮さと勢いが重なった状況ではなく、このままで良いのか、大丈夫かという心配と期待が重なったような状況に感じた。アイドルには寿命がある。秋元先生はこれをグループにすることでリスク分散したが、グループとしての寿命、つまり新鮮さの維持が難しいことが顕在化した。テレビで視聴する機会は減ったが、熱烈なファンは存在する。そのファンを大切に地道に活動するしかないだろう。

2) 当事者は結構客観的に自分たちを見ている。
 印象に残ったスピーチは須田亜香里と総監督宣言した向井地美音だ。須田は世の中は48グループのことをそれほど知らないと俯瞰しながら、自分はブスだと客観視しながら、それでも頑張れば二位になれるとメンバーを鼓舞していた。向井地はAKBグループセンター試験で一位をとったことを誇りながら総監督を目指すと宣言した。総選挙の結果は順位だけど、その順位ではなく、少しでも上を目指す。少しでも多くの人に48グループのことを知ってもらう。そのような謙虚なひたむきさが48グループの良さだと思う。松井珠理奈は闘争心を全面に出すタイプだ。個人的には松井怜奈の方が好きだった。アイドルとして生き残るのは難しいのではないか。

3) ハイプ曲線でいう幻滅期に突入している。
 ITの世界や技術革新の世界では、ガートナー社が提唱するハイプ曲線が有名だ。これは、黎明期、流行期、幻滅期、回復期、安定期という5つの段階を踏んで世の中に浸透するという経験則だ。48グループ誕生からの最初の5年は黎明期、次の5年は流行期だったのかもしれない。現在は幻滅期だろう。しかし、大切なことはこの幻滅期の間にどれだけお客様の声を真摯に聞いて不満点を解消するかだ。お客様のニーズを満足するような商品になれば、また回復期、そして安定器を迎える可能性もある。目標とすべきは宝塚歌劇団だろう。1914年に設立し、100年以上の歴史を有する。テレビではあまり放映されないが一部の熱烈なファンに支えられているし、これに入団することは現在も非常に厳しい。

4) 世界のアイドル文化が根付くかどうかの試練。
 48グループのフィロソフィはなんだろう。起業に例えれば、夢のように売れていた時期をすぎて、あれ?このままではまずいと皆が考え始めた時期だ。戦線離脱する人も増えるだろう。そんな時に48グループはどのような思想を持って活動するのかという原点を見直すべきだろう。お客様は何を求めているのか。そして、自分たちは何ができるのか。やるべきこととやってはいけないこと。目指すことと現状のギャップを分析し、真摯に努力する。そのような辛い時期を過ごしたら48グループ2.0のような新しい何かが始まるのではないだろうか。大事なことはきっと夢を見続けることのような気がする。努力を続けることだろう。そして、総選挙もそうだが、自分たちで自分たちを律する自主ルールのようなものを明文化することも大事かもしれない。そんな地道な活動をリードできるのは、次期総監督を宣言した向井地美音かもしれない。長く感じる冬もその先には春があることを忘れずに頑張って欲しい。

以上