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ワイヤレスヘッドセット購入!

ワイヤレスヘッドセットの購入
候補のワイヤレスヘッドセットはBeatsとBoseSonyに絞って検討した結果、Beatsのワイヤレスヘッドセットを購入しました。これは、これまで使っていたソニーのワイヤレスヘッドセットがなぜかiPhone Xでは使えないのと、ネットで購入した廉価なワイヤレスイヤホンが壊れてしまったためだ。
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新しいBeatsのワイヤレスヘッドセットを利用した感想
結論から言うとメチャ快適です。星5つです♪。どこが良かったのかを列挙してみるとノイズキャンセル性能、接続安定性と操作性と十分な再生時間の4点だ。

1) ノイズキャンセル性能が凄い!
ノイズキャンセル機能はすごい。周辺のノイズをキャンセルするので、聞きたいオーディオのボリュームを大きくしなくてもクリアに聞こえる。これはすごい。電車の中やスタバでヘッドセットを外すとあまりの雑音の多さに思わずもう一度ヘッドセットをつけることがある。街を歩いていても閑静な状態になる。ただし、問題は自転車で移動する時だ。周りの音をキャンセルするので車両の接近に気付かないことがありうる。そのため、以前以上に周辺に注意し、安全運転するようになったが、そもそも交通マナーとしては良くないので自粛すべきというのが辛い。

2) 接続性がめちゃ安定!
例えばマンションの電子レンジをかけると以前のヘッドセットだと雑音が酷かった。スマホをテーブルにおいて、ヘッドセットをしたまま音楽を聴いたままトイレに移動すると、音楽が途切れた。新幹線の席にスマホを置いたままトイレに行くと同様に途切れた。しかし、新しいヘッドセットでは全く音楽が途切れない。これは嬉しい。色々と調べるとBeatsのBluetoothはPower Class1で出力が大きいためだった。
3) 操作性はさすが!
業務用のiPhoneと個人用のiPhoneを使っているが、両方のiPhoneとのカップリングがめちゃ楽だ。左のヘッドセットの真ん中をクリックすると再生・停止、少し上でボリュームアップ、少し下でボリュームダウンなど簡単に操作できる。これ以外にも、実は便利だと思うのはiPhoneでヘッドセットの充電状況を確認できることだ。これによって、充電するか、しないかを判断できるのは結構便利だ。ただし、MacBookAirとのコネクションには問題もある。これはヘッドセット側ではなく、MacBookAirのOSが古いためだ。しかし、空き容量が少ないのでバージョンアップを躊躇している。悩ましい。

4) 再生時間は十分!
ノイズキャンセルをオンにして22時間使える。朝から晩までも使っても本当に電池は大丈夫だ。これはすごいと思う。ただ、リチウムイオン電池なので、時間が経過するとこの再生可能時間は徐々に減っていくのだろう。その場合に、ノイズキャンセルをするのかどうかは悩ましい。

他の候補モデルとの比較
ワイヤレスモデルで、ノイズキャンセルがついて、信頼できて、快適なヘッドセットということでBeatsとBoseSonyの3モデルが候補になった。本当はSonyでも良かったけど、これまで使っていたSonyのヘッドセットは部品が弱く、左右合計で4回壊れた。最初壊れたのは購入して1ヶ月ぐらいの時で、セロテープで緊急対応したが、半年ほどで逆サイドも壊れたので無償で修理してもらった。でも、補強材料も使われなかったのか同じように壊れて、同じようにセロテープで修理して使ったという悲しい事実と、iPhoneの機種変更で急に使えなくなったという事実からSonyは除外された。BeatsとBoseを比べるとBoseの方が軽くて、性能も良さそうだったけど、iPhoneとの相性を考慮してBeatsに決めた。Apple大好きな自分には正解だと思っている。このため、実は、購入前にスペック比較をしなかったが、今回のブログを書くにあたって、技術士のブログらしくするために下の比較表を作成した。特徴的な箇所について解説する。
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1) BluetoothのPower Class
接続安定性が高まった理由はこれだ。例えばSonyのヘッドセットはClass2だが、BeatsのヘッドセットはClass1だった。Bluetoothの規格では、下の図のようにClass1では最大出力100mW、Class2では同2.5mW、Class3では同1mWだ。Class1ではClass2よりも最大出力が大きいが、通信相手との距離を考えて出力制御をしているので、消費電力が増えるとも限らない。しかし、電波が弱くなったり、干渉波が増大するような時に威力を発揮する。
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(出典:無線化.com、参考1)

2) Bluetoothの進化
Bluetoothはそもそもは1994年にエリクソンの社内プロジェクトとして検討が開始され、1998年にBluetooth SIGが設立され、2001年にバージョン1.0(V1.0)を発表した。2004年11月にV2.0、2009年4月にv3.0を発表した。さらに2009年12月にV4.0、2013年12月にV4.1、2014年12月にV4.2、2016年12月にV5.0を発表して現在に至る。大きな流れは下の図の通り高速化と省電力化を進めてきた。問題はV4.0とV4.1の違いだ。V4.0では大幅に省電力化可能なBluetooth LE(Low Energy)が追加された。V4.1ではこのLE に携帯電話用の電波との干渉を抑える技術などが追加された。V4.2ではこのLEにData Packet Length Extension を追加し、通信速度が260kbpsから650kbpsに倍増した。V5.0ではLEのデータレートが最大2Mbpsに拡大した。同時に2Mbpsと1Mbpsの到達距離は100m、125kbpsの到達距離は400mに改善した。Bluetoothの進化は止まらない。
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(出典、バッファロー、参考2)

3) BluetoothのProfile
BluetoothではProfileが重要だ。これは、様々デバイスと通信する場合のプロトコルの使用方法をProfileとして標準化している。主なProfileの名称と機能は下の図の通りだ。なお、HSP/HFPでは携帯電話を想定していたのでモノラル音声だが、A2DPではヘッドセットを想定するためステレオ音声かつ高品質だ。
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(出典:Wiki、参考3)

4) LDAC(Low Delay Audio Coding)
ハイレゾコーディングとしては、ソニーが開発したLDACとQualcommが推進するapt-X/HDだ。ソニーハイレゾ対応のヘッドセットはこのLDACとapt-X HDに対応している。apt-X HDとはapt-Xの改善版だ。apt-Xは符号化速度が一定だが、LDACは可変で必要に応じて割り当てる方式だ。LDACは最大990kbps(96/48kHz)で伝送される。電波状況が良好なら問題はないが、電波状況が劣化し、かつ音声品質優先モードだと再生中に途切れを感じるリスクがある。LDACでは音質優先(990kbps)、標準(660kbps)、接続優先(330kbps)の3段階を選択できる。
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(出典:DigimonoStation、参考4)

5) aptX/aptX HD
aptXアルゴリズムは1980年代にクイーンズ大学のStephen Smyth博士が開発した。2007年のaptX Liveでは最大8:1の圧縮を提供した。2015年にクアルコムが買収した。aptX-HD(aptX Losslessとも言う)のビットレートは576kbpsだ。高精細オーディオ品質では最大20 kHzで120dBのSN比を実現する。aptX-HDのもう一つの特徴は低遅延だ。設計上は1msだという。今後、ハイレゾ対応のヘッドセットを買いたいと考えている人はこのaptX-HDに対応可能かどうかは要チェックだ。
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(出典:Engaget、参考5)

まとめ
ワイヤレスのヘッドセットはコードがないので楽だ。しかも、ノイズキャンセル機能が付いているとメチャ静かだし、快適だ。通信速度や通信品質はますます改善されるだろう。本当は、3月9日の技術士合格発表で経営工学に合格していたら自分へのご褒美で購入するつもりだったけど、家庭内の決済も完了したので、先行して購入した。もし、不合格だったらどうしよう(笑)。
以上

参考1:http://musenka.com/faq/faq_bluetooth_class.html
参考2:http://buffalo.jp/products/pickup/supply/bluetooth/index3.html
参考3:http://buffalo.jp/products/pickup/supply/bluetooth/index3.html
参考4:https://www.digimonostation.jp/0000024370/
参考5:http://japanese.engadget.com/2016/11/22/qualcomm-bluetooth-aptx-hd/