LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

日本の起源:沖縄とインカを結ぶ縄算(キープ)

沖縄の藁算(わらざん)
下の図は、沖縄県立博物館の子供向けに解説した博士カードを抜粋して、編集したものだ。沖縄では人頭税が廃止される1903年までは藁算が使われていた。竹富島の民族博物館には、藁算の展示が残っている。この藁算は家畜の頭数を計算したり、家族の数を調べたり、さらには計算器のようにも使ったという。中国の歴史書「随書倭国伝」の中の倭人の風俗に、「文字は無く、ただ木を刻み縄を結ぶだけ」と記録されている。この歴史書邪馬台国の頃の日本について書かれた物である為、藁算は、古墳時代以前より日本本土でも使用されていたと考えられていて縄算(なわざん)とも言う。f:id:hiroshi-kizaki:20171128195632p:plain
(出典:沖縄県立博物館、参考1)

インカのキープ(Quipu)
南米のインカ帝国では、キープと呼ばれる縄文字を使っていた。紐に結び目をつけて情報を伝達する方法だ。キープは、物品の種類やその数を記録するのに用いられ、納税などの際には必要不可欠のものだった。インカでは16世紀後半、住民や資源の実態調査のためスペイン人官吏がアンデス山脈を駆け巡ったが、情報集めはいたって楽だったらしい。キープ・カマヨックと呼ばれる地方の名士がキープによる住民台帳を保持していたからだ。インカのキープと沖縄の藁算は類似点が多いが、唯一の違いはキープは縄の色までを含めて情報源とした事だという。同じような縄文字が、インカと古代の日本で使われていたというのは何を意味するのだろう。

f:id:hiroshi-kizaki:20171128202856p:plain
(出典:阪急交通社、参考2)

マヤの数字
古代マヤ文明は20進数を使っていたという。一説には両手と両足の指を使うと20だからという。画期的なのはゼロの概念をすでに持っていたという点だ。ただ、数字を見ていると、5進数のようでもある。
f:id:hiroshi-kizaki:20171128203612p:plain
(出典:数から数学へ、参考3)

ヘブライの数字
ヘブライ語の古典的な記数法が次の図だ。いわゆる旧約聖書ユダヤ歴でも、ゲマトリアとして知られている。ヘブライ語聖書やユダヤ暦などでは、これらの文字を組み合わせて数字を表現している。
f:id:hiroshi-kizaki:20171128204024p:plain
(出典:数から数学へ、参考3)

まとめ
数字というのは不思議な記号だ。エストニアに旅行した時には、骨董屋で古いそろばんや計算尺を見つけて興奮したのを覚えている。最近は、ネットで丸いそろばんがあるのを知った。デザインも中国の陰陽が示している。縄算は北海道や千葉でも戦前まで使われていたというが本当なのだろうか。それ以上に何故インカ帝国が突然、出てくるのだろうか。古代の日本人はインカまで旅したのだろうか(笑)。数字は面白い。
f:id:hiroshi-kizaki:20171128205044p:plain
(出典:マイナビニュース、参考4)

以上

参考1:http://www.museums.pref.okinawa.jp/UserFiles/hakaseka-do-ura(1).jpg
参考2:http://blog.hankyu-travel.com/kaigai/latin-america/peru/2012/090120.php
参考3:http://www.nihongo.com/aaa/chigaku/suugaku/suugaku.htm
参考4:https://news.mynavi.jp/article/20150319-calculator/