LuckyOceanのブログ

新米技術士の成長ブログ

通信事情:エストニアとフィンランドを結ぶフェリーで5Gの実験開始

TALLINKで5Gの実験開始!
エストニアなどバルト三国を旅行したせいか、TALLINKの文字がパッと目に入った。TALLINKとは、エストニアの首都タリンと、フィンランドの首都ヘルシンキを結ぶフェリーの大手企業だ。また、Teliaとはスウェーデンフィンランドで最王手の通信事業者で、エストニアでも携帯電話事業を提供している。このTeliaとTALLINKとエリクソンなどが協力して、フェリーとの第五世代通信(5G)の実験を9月末から開始した。
f:id:hiroshi-kizaki:20171018143809p:plain
(出典:エリクソン資料、参考1)

港とフェリー間を5Gで試験接続
タリンとヘルシンキの間のフェリー内では、フィンランドエストニアの中間地点の一部を除き、Wi-Fiを快適に利用できる。仕組みとしては、港に設置した基地局とフェリーの上部に設置したアンテナ間で5Gの通信を行い、それをWi-Fiの電波として船内をカバーする考えだ。
f:id:hiroshi-kizaki:20171018145847p:plain
(出典:TeliaのHPより、参考2)

5Gを目指す仕様
モバイル通信の世界ではほぼ10年単位で世代交代している。いわゆる第三世代は2000年の実用化を目指し、4Gは2010年、そして、5Gは2020年の実用化を目指している。5Gではデータ通信の体感速度を10倍から100倍に高めるだけではなく、同時接続可能数を10倍から100倍に、データ量を1000倍に高める。同時に接続遅延も短縮し、電池の持ち時間も高める。日本、韓国、中国、欧米が中心に検討を進めている。
f:id:hiroshi-kizaki:20171018150231p:plain
(出典:METIS、参考3)

まとめ
自分の専門分野を優しく説明するのは意外と難しい。ついつい、詳しく、細かく、自分の興味の有る分野に偏りがちだ。今回は、エストニアヘルシンキを結ぶフェリー向けの通信インフラとして5Gの実証実験をするというニュースを紹介してみた。2020年の実用化に向けて各国、各社でトライアルや試験を進めている。

以上

参考1:https://www.ericsson.com/en/news/2017/9/5g-goes-live-in-the-port-of-tallinn 
参考2:https://www.ericsson.com/en/networks/cases/networks-cases/5g-telia-tallink 
参考3:http://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015/e/613da7ebaa98d93fa6db5bb15c2bed9e