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子供講座:ケータイの仕組み(通信の振り返り)

ケータイの仕組み
先に宣言したように子供講座のシリーズの中で、順次ケータイやスマホSNS、IoTの仕組みを説明していきたい。まずは、ケータイの仕組みだ。

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ここでお話しすること
ケータイがどのような仕組みで機能しているのだろう?ケータイと言うとまず思い浮かぶのが端末だろう。初期の端末からガラケーと呼ばれる端末までの変遷を振り返える。また、ケータイと通信するのが基地局だ。ビルの屋上に立っているものや鉄塔の上に立っているものを見たことがある人もいるだろう。そして、基地局の先にあるのが交換機だ。それがどんなものかを説明していきたい。
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ケータイの前=固定電話
ケータイはそもそも通話をするために開発された。そのため携帯電話と呼ぶ。それまでの電話は固定電話と呼ぶ。固定電話というと、「サザエさん」や「まるこちゃん」のお家で使われる黒電話が昭和の戦後に普及した。岐阜県恵那市明智町にある日本大正村を訪問すると、下の写真のように大正から明治に使われた電話機が展示されている。

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(出典:筆者が2017年7月16日に日本大正村で撮影)

外出先で電話する仕組み=公衆電話
固定電話は、文字どおり、特定の固定した場所で使う。このため、外出先で電話をするときには公衆電話を使っていた。日本では1984年(昭和59年)に約93万台あったが、2015年(平成27年)には約17万台まで減少した。携帯電話の普及に伴い、エストニアなど海外では公衆電話を一層した国もある。

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(出典:2017年7-8月の旅行時の筆者撮影写真より)

公衆電話の前=電報
電話の前は電信だ。今でも、結婚式にはお祝いの電報を送るが、その電報を伝えたのが電信だ。手紙を遠方まで届けるのは大変だけど、電報を使えば瞬時に遠方まで送れるので画期的な発明だった。日本では、1870年1月26日(明治2年12月25日)に東京と横浜の間で電報が開始された。電報の略字(約字)なども定められていた。

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(出典:ヤフオク、資料1)

電報の前=モールス信号
その電信の前はモールス信号だ。「ト(・)」と「ツー( − )」の組み合わせで信号を遠方まで伝えた。遭難信号をSOSという。「・・・ −−− ・・・」(トトトツーツーツートトト)と組み合わせる。つまり、Sは「・・・」と表し、Oは「−−−」で表す。これをモールス符号と呼び、アメリカのサミュエルモールスさんが1837年に発明した。

モールス信号の前=手旗信号
電信が発明される前は手旗信号を使われていた。目視できる範囲で言葉を伝えることができた。1893年に当時の海軍で規定した手旗は元の姿勢と0から14を示す姿勢で数字を示し、その数字を組み合わせることでカナを伝える。たとえば「スキ」と伝えるときには、スは1→2→5の組み合わせ、キは6→2の組み合わせで示すので、次のような手旗の組み合わせとなる(笑)。

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(出典:WIkiの図をもとに筆者が加工した)

手旗信号の前=狼煙
日本でも戦国時代に狼煙(のろし)を使った場面が時代劇などで見れる。日本ではヤマギや藁を燃やしたが、中国では狼の糞などを燃やして色をつけたので狼煙という。平家物語の中で、敵襲でないのに狼煙(当時は「烽火(ほうか)という」を何度もあげて、兵士の士気が低下して平家が滅んだ原因になった(参考2)。

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(出典:ブログのムツゴロウ、参考2)

気をつけるべきこと
通信の手段はこのように狼煙〜手旗〜電信(モールス信号)〜電報〜電話(固定電話、公衆電話)そして携帯電話と進歩した。今では、高精細な写真でも、動画でも簡単にスマホからSNSにアップすることができる。2016年1-3月期で20億ほどの動画が約2億時間分アップされているという(参考3)。写真に至っては、現在までに約3.5兆枚が撮影され、そのうちの10%は最近1年間で撮影された。「Facebookには14oo億枚の写真が投稿された。」と言う(参考4)。生き残る生物は強い生物ではなく、環境の変化に追随する生物だという。情報通信の技術革新に追随することは必要なことだが、同時に環境変化に振り回されることのないように節度を持った使い方が求められる。

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(出典:Gigazine、参考4)

以上

参考1:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c625203490
参考2:http://hiroba.main.jp/mutsugoro/2015/11/27/273/
参考3:https://www.lifehacker.jp/2016/05/160521youtube_99.html
参考4:http://gigazine.net/news/20110921_how_many_photos/