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心理問題:ジョハリの窓

ジョハリの窓(Johari Window)
自分が認知する自分と他人が認知する自分にはギャップがある。サンフランシスコ州立大学の心理学者ジェセフ・ルフトとハリ・インガムが1955年に「グループ成長の為のラバラトリートレーニング」で対人関係における気づきのモデルを発表した。ジョハリという博士がいるわけではなく、ジョセフとハリの二人の名前を組み合わせて、ジョハリの窓と呼んでいる。

日本語での理解
ジョセフの窓というと、横軸は自分自身が知っているか知らないか、縦軸は周囲の人が知っているか知らないかというマトリックスだ。

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     (出典:TRIBAL MARKETINGより、参考1)

英語での理解
横軸も縦軸も基本は日本語の理解と同じだ。しかし、面白いのは横軸はask(聞くこと)、縦軸はtell(述べること)と主語が自分だ。つまり、自分のことを他の人によりオープンに伝える人は左上のゾーンが大きい。自分が他人からどのように見られるかが気になる人は右上のゾーンが大きくなる。自分のことを他人にあまり言わない人は左下のゾーンが大きくなる。右下のゾーンが大きいのは自分のことは他人に伝えないくせに、他人からどう見れるかは気になって仕方がないというミステリーな人だ。

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     (出典:MySourcingLeader.comより、参考2)

全国の小中学校で講演をして感じること
特にSNSスマホに関しては子供はよく追随している。興味津々だし、よく使っている。しかし、大人は未だにガラケーだったり、スマホでも使い方がよくわからないし、危ないイメージを持っている。啓蒙活動をして一番問題だと感じるのは、大人が子供の実態を理解していないこと。逆に言うと、子供達は、自分のことを大人が理解していないと感じていること。大人にスマホのことを聞いても、教えてもらえるわけではなく、怒られるだけなので聞かない。大人も聞かれても答えられないので、聞かない。言わない子供と聞かない大人。そして、問題が生じると大騒ぎになる。そんな構造が一番の問題だ。本来、人間は他人に理解してもらいたいと思っている。他人に評価して欲しいと願っている。つまり、上の図のように左上のゾーンが大きいのが正常な姿ではないか。その意味では、SNSなどで自分のことを他人に公開するのは自然な行為・願望なのかもしれない。

まとめ
ジョハリの窓という概念は面白い。人材育成などにも活用されている。国際比較などをすると各国の特徴が明確になるかも知れない。日本人は、自分のことを他人に伝えないと言われるが、それも年代や性別によって違うだろう。機会があれば調べてみたいものだ。

以上

参考1:http://www.ikedanoriyuki.jp/?p=2767 
参考2:https://mysourcingleader.com/category/group-leadership/johari-window/