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睡眠の科学:恩師に教えてもらった眠りの研究成果

TEDのプレゼン(なぜ人は眠るのか)
英国で神経科学の専門家であるRussell Grant Foster教授によるプレゼンがTEDで紹介されていた。20分ほどのプレゼンだが、睡眠の目的から睡眠不足の弊害、睡眠の誤解などを興味深く解説している。
 https://www.ted.com/talks/russell_foster_why_do_we_sleep?language=ja

OECDの国別睡眠時間調査
OECDの調査結果で日本の睡眠時間が短いと指摘されている(参考1)。しかし、睡眠不足が進んでいるのは日本だけではなく、全世界的な傾向だ。また、日本の睡眠時間は他のOECDに比べて短いというが、日本の睡眠時間の平均値を見ると、男性で8時間ほどだ。睡眠時間は長くても短くても良くないというのが定説だ。

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睡眠時間と死亡率
例えば、2002年の米国の調査結果(参考2)だが、死亡率が最も少ないのは男女共睡眠時間が7時間とある。これを踏まえれば、日本の平均睡眠時間が短いのが問題ではなく、日本がほぼ適正ということになるのではないか。ミクロ(個別)では、過労死の問題や青少年の睡眠不足など多くの問題はあるが、マクロ(平均)の話としては日本の睡眠時間が適正だから日本が長寿国なのではないのかと疑問が残る。

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睡眠による研究の研究
かつての恩師の話を思い出した。それはこういう内容だ。恩師(A教授)がまだ東大の学生だった時に、研究を進めるための研究をしたという。それは夢の活用だ。アイデアのネタを寝る前に仕込んでおいて、夢の中で答えを出させようというもの。枕もとにペンとメモを置いておいて、夢を見たら、その夢をできるだけ速やかにメモを取るということで夢と脳の情報処理の関係を解明しようとしたという。そして、そのA教授はそこで獲得した頭脳の使い方を活用して、大学院に進み、若くして東大の教授にまで上り詰めた。

睡眠学習
それを聞いた私も、早速トライしてみた。夢のメモを取ることはできないけど、非常に悩ましい問題の答えを見つけたい時には、それの前提条件や目的、背景、周辺情報、考慮すべき事項など必要な情報をとりあえず、網羅して、正確にインプットしておく。そして、寝る。そうすると、確かに翌朝にはなんとなく方向性が自分の中で整理されているのに気づく。まさに果報は寝て待てだ。いくら考えても、良いアイデアが出ない時には、得られている情報をすべて脳にインプトットして、枕元にペンとノート(今ならスマホか)をおいて、気付いたらすぐにメモ(今なら音声メモ)を取る。そして、また寝る。また、思いついたらメモを取る。そんな風にしていると、睡眠時間は研究時間のように思えてくる(笑)。

睡眠の科学
睡眠は、心身の健康の為には非常に重要だ。睡眠時間は性別、年齢、国籍によって違う。季節や日照時間にも影響を受ける。冒頭で引用したTEDのプレゼンでは、朝型の効用などないと否定しているが、睡眠に関しては諸説が乱立していて、何が本当で何が都市伝説(迷信)なのかを素人の自分が判断することはできないが、先駆者が調査したことを勉強して、気になる点をまとめることぐらいはできるだろう。例えば、睡眠とストレスとの関係や、睡眠と年収との関係、睡眠時間の国別男女差など興味深いものが多い。北欧を旅して彼らの朝は意外と遅いのに気づいた。

今後の話題展開
このブログも、技術の話、バルト三国の話、いじめ問題と話題が変遷しているが、脱線ついでに睡眠関連を取り上げてみるのも一興かもしれない。そのあとで、ITやAIの最新情報などの最新動向などをできるだけ分かり易く解説できればと思っている。

参考1:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2329a.html 

参考2:http://mental-suppli.net/info/?p=1278 

 以上