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リトアニア(Vilnius)からエストニア(Tartu)に大移動

今回のバルトの旅も後半戦だ。8月1日のブログにもアップしたが、今回の工程は下の写真の通りだ。ヘルシンキから、タリン、ハープサル、パルヌ、リガ、カウナス、ヴィリニュスまで来た。今回、タルトゥに移動し、8/12にタリンへ、8/14にヘルシンキに移動して、そのまま成田で帰国だ。距離的には札幌から函館、秋田、山形、福島、岩手、秋田、そして札幌に戻るような感覚だ。ヴィリニュス(以下、Vilnius)からトルトゥ(以下、Tartu)への移動とTartuでの1日について、特に印象に残った7つについて記載する。
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1. VilniusからTartuへの移動
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VilniusからTartuへの移動は、Riga経由での高速バス(ECOLINES)だ。高速バスには、ECOLINESとLUX EXPRESSの二社が支配的だが、ここまではずっとECOLINESだ。バスの室内にもWi-Fiはついている。コーヒーも飲めるし、トイレもついているので、特に文句はない。VilniusからRigaまで4時間、10分の休息を挟んで、バスをRigaで乗り換えてTartuまで4時間。さすがに結構疲れる。RIgaに到着するとRigaのテレビ塔が川を挟んで見える。これまで各都市では見晴らしの良いテレビタワーは古い教会の展望台は訪問したが、Rigaのテレビ塔だけはいけなくて心残りだ。

Tartuに8月10日の夜23時に到着すると、宿のオーナの主人がバスセンターまで迎えに来て頂けた。お家に着く(写真右上)とおばあさんまでがご挨拶してもらえて、美味しいコーヒーを頂いた。暖かい家庭なのがすぐにわかる。団欒が終わると、疲れてバタンキューと眠りについた。

2. エマユギ川の川沿いを散歩
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朝食の8時半までまだ時間がある。今朝は6時に起きて、7時から周辺を散歩した。宿を出て、墓地を抜けると、エマユギ川に着く。綺麗な都市には必ずと言っていいほど綺麗な川がある。Tartoも例外ではない。川には鴨だろうか。水鳥の親子が朝食をとっている。川を挟んだ家並みも綺麗だ。橋もアーチになっている。要所要所には綺麗なお花が飾られている。Tartuに来るとやはりエストニア人の端正な清潔さやセンスを感じざるをえない。日本の都市の川辺にこんな綺麗な自然と古い街並みが保存されているはどれほどあるだろうか。東京都知事は「100年後にも誇れる東京の姿を未来に残したい。」と発言しているが、本当に日本橋を含めて、首都高速の下の文化遺産が泣いている。簡単ではないが、首都高速の地下化を是非実現してほしい。電気自動車専用の高速道路にすれば排ガスの問題を気にしなくて済むかもしれない。宿に戻ったら、朝食の用意ができていて、美味しく頂いた。

3. TartoからTallinnへのチケット手配
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9時に宿のオーナーに市街地近くまでに送ってもらった。まずは、明日のバスのチケットをバスセンターで手配する。8/12の11時に出発して、13時半に当意着する。昨日の移動に比べればなんてことはない。今回は初めてLUX EXPRESSだ。Wi-FIだけでなく、電源コンセントもついているという。丁度11時発のバスが来ている。バスガイドまで着くとはやはりデラックスだ(笑)。ちなみに近くに携帯電話会社のTELIAのショップがあり、残高はあるはずだが使えないので確認を求めたら、SIM登録の初期化したら使えるようになった。また、TELIAのSIMカードだけローミングできないのはなぜかと問い詰めたら、プリペイドカードはローミング不可だと言いながら、使えるようにセットしたという。このあたりの柔軟性は嬉しい対応だ。これでヘルシンキでも使えるはずと期待が高まる。

4. Tartuの旧市街地
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こちらは世界遺産には指定されていないが、中世からの古い町並みがちゃんと保存されている。地球の歩き方には、「タリンは経済中心の表向きの首都」、「国の頭脳と魂を支えているのはここタルトゥ」、「タルトゥはエストニアの精神的首都」地元の人はそんな風に誇らしげに語るという。実際、街には大聖堂、聖ヨハネ教会(写真左)、市庁舎(写真右)とその前の広場のシンボルのキスの噴水(写真中央)。なかなか情熱的ではないか。さらには、タルトゥ大学(後述)や図書館、タルトゥ美術館などがぎゅっと凝縮している。一気に見て回れるのは旅行者にとってはありがたい。

5. Tartu大学内の美術館
f:id:hiroshi-kizaki:20170812024854p:plainタルトゥ大学は写真上のように白を基調にした端正なビルだ。6本の円柱が象徴的だ。誰かが中に入って行ったので、それに続いて入館すると、美術館の案内があったので、それに向かうが何もない。思い切ってノックをするとそこが受付だった。美術館だけなら2ユーロ、他の施設(聞き取れなかったが懲罰室と式典会場も見るなら4ユーロというので、後者にした。

(1) 美術館
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無造作に陳列しているが見てびっくりした。ルーブル美術館にあるはずのミロのヴィーナス像(写真右)がある。1900年頃に型取りしたというレプリカだった。さらにアポロの像(写真中)もある。写真左は、ポリュクレイトスの作った『ドリュポーロス』だ。本来は槍を持った像のはずだが、この像は槍を持っていなかった(笑)。

(2) 懲罰室

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Tartu大学には懲罰室(Kartser)がある。いつの時代にも学校の言うことを聞かない学生はいるのだろう。懲罰室では、3週間パンと水のみの生活を強いる。とは言っても、普通の屋根裏部屋で、天窓からの明かりもあれば、ベッドもあり、机もあり、トイレもある。Tartu大学の4階の屋根裏部屋だ。当時の学生は3週間もいると壁にいろんなものを書き始めるという。現存するのは少ないが、興味深い。

(3) 式典会場
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校舎の1階に立派なホールがある。1809年7月1日に竣工式を行ったとある。主要な式典はここで執り行われたが、残念ながら1965年の大火災で焼失してしまい、現在はその復興版である。材質はやはり異なるようだが、形状は元の通りにしてあるという。

6. 骨董品屋での不思議な出会い
(1) そろばん
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骨董屋で珍しいもの(写真右)を見つけた。これは何かと聞くとArvelaudと呼び、計算に用いるものだという。日本のそろばんと同じようなものだ。ネットで調べると、アバカス(Abacus)といい、古くから使われ、発展してきたという。メソポタミアん時代は60進法の基づく表、紀元前6世紀のペルシャ時代にはインドや中国、ローマ帝国とも交流があったという。ロシアでは、この写真と同じものを使っている。エストニア旧ソ連領の時代に普及したものらしい。日本のそろばんは中国からというが、独自の工夫をして発展している。アバカスを詳しく知らなかったのでびっくりした。

(2) かんな
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同じように驚いたのが上の写真だ。日本式の鉋(かんな)と同じ構造だ。これは何かと店主に聞くとHöövelだという。押して使うらしい。宿のオーナーに聞いてみたら、やはり同じ回答だが、最近はあまり使わないらしい。ネットで調べるとハンドプレーントいい、いろいろな種類がある。引いて使うのは日本の鉋ぐらいで、他は押して使うことが多いようだ。初期のハンドプレーンは数千年前から使われて、発展してきた。中世ヨーロッパでも使われていたようだ。

(3) 箪笥
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さらにこれは日本式の箪笥としか見えない。でも、現地では、「Kummut」と呼ぶ。
Wikiによると、日本で箪笥が普及したのは、17世紀であり、それまでは木製の長持ちや櫃(ひつ)と呼ばれる箱状の容器に衣類を保存していた。したがって、箪笥は実は海外からの輸入品だったものを独自に進化させたのかもしれない。箪笥を作るには、精緻な加工が必須であり、そのためには鉋が必須だ。その意味では鉋も輸入品を独自に進化させたと考えるのが妥当だろう。

7. ランチ
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ランチは、グーグルマップで見て、トーメの丘の上ではなく、下にあるPussirohukelder(もしくは単にKelder)が良さそうなので、ここにする。丘の上を探していて、展望は良かったけど、到着した時は腹ペコ(涙)。いろいろ悩むが、手羽先を食べたくなって、Chicken Wingを頼む。美味しかったけど、写真左の手羽先をナイフとフォークで食べるのは厳しい。しかも、ケチャップソース!日本(名古屋)に帰ったら「山ちゃんに行くぞ」と心に決めました。この店の雰囲気は悪くないけど、ウェイトレスが忙しそうだし、スマホを充電できないしということで、別の店(Yerner,Raekoja Plats 2-4)でチョコレートケーキとカフェモカを頂く。こちらはWi-Fiは使い放題!電源もあり、充電もやり放題。スマホのチャージが完了するまで、しばし休憩した。スマのチャージが終わると不思議と本人も元気となった。

まとめ
Tartuでは、上記以外にも、科学技術を応用したアミューズメントパークであるサイエンスセンターを訪問した。子供には最適だが、大人も楽しめる。また、Tartuの図書館も覗いてみた。1階から4階までぎっしり図書が並んでいて、英語の図書もある。自由に使えるPCもあるし、閲覧の為のテーブルの横には電源コンセントが用意されているので、持参したPCやスマホの充電が自由にできる。日本の図書館では、充電できるところは少ない。こんなところにも、IT先進国と呼ぶにふさわしい配慮と志を感じた。

以上