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リトアニアの首都Vilniusの郊外TRAKAIに行ってみた。印象に残る12のシーン

今日は、Airbnbのオーナーさんの勧めもあり、湖畔のリゾート地であるTRAKAIに行くことにした。

1. TRAKAIの場所
f:id:hiroshi-kizaki:20170809030122p:plainVilnusから西へ28kmほどにある。Vilniusのバスセンターの6番からバスが出ていて、料金は1.8ユーロ(約240円)である。小さなバスだが、ほぼ1時間間隔で運行していて、36分ほどでTRAKAIのバス停までは到着する。
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しかし、到着したバス停は目的の湖城から南方2.4kmのところだ。最短の道路を歩いてもいいけど、お勧めは湖畔の遊歩道だ。3.5kmほどあるので、40分強化かかるが、天気の良い日には子供達が水遊びをしていたりして、歩いていて楽しい。湖城は橋を2回渡った小島にある。橋を渡る前の広場には土産物屋やレストランが並んでいる。

2. TRAKAIの歴史
13世紀にリトアニアの大公ケディミナスがこの地を見つけて城を建設したのが始まるとされている。一時は、実質の首都として繁栄したが、1565年にリトアニアポーランドが一体化した頃から衰退したという。特に1654年から1667年にかけてのロシア・ポーランド戦争で荒廃した。その後もロシアとポーランドの支配が繰り返され、1929年にポーランドが再建を指示するが、ソ連領になったり、ナチスドイツに併合されたりと周辺国に翻弄される。1969年に階上と塔は完成したが、階下は1990年の初めに、リトアニア当局によってやっと完成した。今では、コンサートやオペラにも使われている。

3. TRAKAIの市街地
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TRAKAIの市街の中心には大きな鉄塔が堂々と立っている。景観の問題はないのかと思ったら、警察の庁舎の中に立っていた。公共の安全を守るために警察が協力しているのだろうか。柔軟な発想だ。東京でも桜田門の警視庁の屋上にアンテナを設置させてくれれば皇居周りの電波改善は効率的だ。鉄塔の先端には700MHz用と1.7GHz用だろうか。3セクター方式で大きさの異なるアンテナが2セット設置されている。マニアックだが、商売柄ご容赦願いたい。

4. バスセンターから2kmほど歩いたところで遊歩道へ
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警察を過ぎて更に歩いて2kmほどで写真右のモニュメントが見える。ここまできたらもう直ぐだ。遊歩道では子供達がボートに乗ったり、水遊びしたりしている。気温は26度ほどだが今日は日差しが強いので、長い冬を耐えた子供達にとってはご褒美のようなバカンスなのだろう。

5. 水鳥達のパラダイス
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遊歩道を歩いていると水鳥達との距離が近いのに驚く。写真上は白鳥の夫婦とその子供達だろうか。さかんに食事をしている。その距離5mほどだ。また、水鴨だろうか。写真下は、水上に浮いている状況から見事にダイビング成功した連続写真だ。

6. TRAKAI城がついに登場!
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本当に絵葉書のように綺麗だ。素晴らしい。真ん中の塔が本丸の塔だ。前段の城と本丸が見事に調和している。

7. 本丸の前に展示コーナー
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本丸の手前の三の丸には数多くの展示物が飾れれている。ポーランド王アレクサンデルの王妃ヘレナは、未亡人になってからも、このTRAKAI城に幽閉されていたという。日本式のセンスや浮世絵のようなものもある。後半はパイプ式のタバコ屋剥製で再現された豹や虎や熊が並んでいる。

8.ついに本丸!
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地上3階、地下2階だろうか。場内も迷路のようになっている。緊急の避難口もある。写真左下は城への唯一の入場門で引き上げると扉のように城を閉ざす仕組みだ。珍しく日本人がいて彼氏と仲良くデートだ(写真右上)。新婚旅行か聞くとまだ婚前らしい。うらやましい。写真下右は女性兵士だろうか。ジャンヌダルクのようにカッコイイ!

9. 自然体のこどもたち
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年間200回ペースで子供達に講演をしているせいもあり、子供達の振る舞いを見ているのが楽しい。左上の男の子は中学生ぐらいだろうか?処刑台から逃れられない(涙)。上中は小学生高学年ぐらいだろうか。お父さんのスマホを使いこなしていた。右上のおじいちゃんは孫娘にデレデレ。左下は城の手前でベリーを2ユーロで売っていた。話を聞いてみると13歳(左)と14歳(右)で同級生らしい。今日は学校がお休みなので、バイトだとか。木登りをする子供たちなどそれぞれが生き生きとしている。

10. 今日のランチ
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小腹が空いてきたので、湖畔のレストランで城を見ながらのランチも良かろうとピザ屋に入る。一番小さいピザにしたが、大きい!お腹いっぱいになりました。美味しゅうございました。いつもの通りビール(500cc)も頂きました。

11. TVタワーの見学(おまけ)
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写真左はパノラマでしかも逆光ですが、テレビタワーとその横にある銅像を並べて撮影してみた。鉄筋コンクリート製の巨大な塔で、高さは326.5m。第11回五カ年計画に基づいて当時のソ連支配下にある1974年に着工し、1980年に完成した。地上165mのところに展望台があり、ほぼ45分で一周する回転展望台だ。なんとなく1964年に完成した京都タワーに似ているが京都タワーは高さ131m。1958年に完成した高さ333mの東京タワーとほぼ同じ高さだ。パリ万博に間に合うように1889年に建設された高さ324mのパリのエッフェル塔より高い。

写真右上は1991年の独立運動を鎮静しようと進撃してきたソ連の戦車に一人で立ち向かう少女の姿だ。この騒動では13名の犠牲者が出たという。バルト三国は、独立に際して、200万人の国民が参加して手をつなぎ、約600km以上の人間の鎖を形成した。そして、これがソ連からの独立の大きな契機となった。こんな平和的な独立が他にあるのだろうか。何よりも平和を愛するバルトの人々の国民性を象徴する出来事だと思う。

12.今日の夕食(おまけ)

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お昼は外食だったので、夜はスーパーで食材を買って、宿で頂いた。ソーセージと鳥のもも肉(でかい)、サラダとプチトマト。これで3ユーロほどは安い。特にソーセージが美味しかった。サラダはイマイチ。プチトマトは食べきれないので、翌朝に持ち越す。ご馳走様でした。アル中ではないので、夜はお水のみにしました(笑)。

以上