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パルヌに辿り着くまでの7つのハードル

ハープサルからパヌルに移動する8月2日の朝に事件が起こった。スマホが突然使えなくなった。詳細は後述するが、スマホを使えないということの深刻さを痛感する出来事だった。もう目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったのと同等のショックだ(涙)。

1. SIMカードが突然ロックされた。
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ハープサルの宿はWi-Fiが使えない以外は問題はなかった。Wi-Fiが使えなくても近くのカフェで使えば良いと思ったら近くのカフェがオープンするのは10時。バスが10時半なので、これでは間に合わない。仕方なくiPhoneテザリングを利用していたら、突然ロックされた。前兆は確かにあった。携帯電話会社からフィンランド語で何度もなんどもワーニングのSNSを受けてた。でも、なんと書いてあるのかわからないので、無視していた。多分、パケットの利用量が規定を超えている。追加料金が必要とかそんなところだろう。普通の利用ならなんとかなったが、テザリングでの利用量は半端ではない。一気に利用量を超えた結果強制ロックされたようだ。どうやってもダメ。全くのお手上げだ。でも、パルヌへのバスにはならないといけないがどこ?チケットはどこで買う?全くわからない。困った。。。今回の旅の最大の危機だ!

最終的には、パルヌに到着して、スマホなしでの観光を一巡したところで、携帯電話会社のTELIAショップを見つけた。店員に聞くがフィンランド語は分からないと言う。どうすればいいのかと聞いても分からないの一点張り。仕方ないので、プリペイドSIMカードを購入できるかと聞くと回答はYES。これが解決法だった。

なんと9ユーロで5GBまで使える。期間は無制限だという。本当かなあ。まあ、何かあればまた料金を追加で支払うか、別のカードを買えば良いだけだ。5GBで9ユーロ(約1200円)は安い!ショップの兄ちゃんに感謝する。ありがとう。本当に助かった。

2. 朝食をどうするか!
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スマホは使えない。近くにやっている店もない。どうしようと途方に暮れても仕方ないので、まずは昨日降りたバス停に向かう。途中で素朴な感じの女の子がイチゴを売っていたで購入する。2ユーロだった。この後、なんとか地元の人に聞いて、バスセンターに到着した後で、一安心しながら頂いた。美味しかった。ちなみにSIMカードを買ったショッピングセンターでもイチゴを売っていたので同じぐらいの量を買ったら4ユーロも取られた。その隣でソーセージの味見をしていたので、トライしたらびっくりするほど美味しかった。でも、さっき食材を買ったので、我慢した(笑)。

3. バス停はどこだ!
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昨日降りたバス停に到着したバスの運転手に確認すると、目的のパルヌ行きのバスはここには止まらないという。どこで乗ればいいのかと聞くとあっちと指差すので、それを信じて歩き出す。でも、スマホが使えないので、不安だ。さっきのバスにバスセンターまで乗せてもらえば良かった。道路の標識とかを参考して、道行く人に聞きながら、なんとかアナログな方法でバス停に到着する。立派な駅だと思ったら「鉄道と通信の博物館」だった(上左の写真)。バスにトイレはあるかとチケット売り場で聞くと小さいバスなのでないという。2時間半のバス乗車でトイレ無しはやばいとトイレを使おうとすると40セント(約53円)を投入しろという(下左の写真)。少し悩まんだがやはり使うことにしたのでパヌルまで大丈夫だった。無事予定のバスに搭乗すると、しばらくして携帯電話の基地局を見つける(右の写真)。職業病でしょうね。反射的にパチリ。

4. お腹すいた!
f:id:hiroshi-kizaki:20170803021010p:plainパヌルの街には予定通り13時に到着した。しかし、チェックインは15時だ。それまで時間調整するのか、早めるのか。いずれにせよ通信手段が必要だ。上左の写真の右側の「EPHESUS」のウェイトレスにWi-Fiは使えるかと聞くと使えるというので、この店に決める。パルヌでも無料Wi-Fiは意外と少なく、店でパスワードを教えてもらうようなタイプが圧倒的だ。パスワードを入力するとスマホでもMacBookAirでも問題なく使えた。でも、ネット接続を楽しんでいる状況ではない。まずは今日のオーナーに到着が早まったことを伝える。同時に、オーダーしたチーズバーガトコーヒーをいただく。ボリュームがすごい。しかも、肉もパンも美味しい。日本で食べるチェーン店の味とは全然違う。Wi-Fiが使えるので、なんとなく、問題が解決したように気分になって、チェックする。スマホはオフラインだが、なぜか最低限の通信機能として、SNSの受信やGoogleマップでの現在位置や、スケジュールの保存データなどは観れる。そのような断片的な情報から歩いて向かう方法もあるが、ちょっと不安なので、今回はタクシーを使う事にした。住所を伝えたら分かったようだ。

5. 指定の住所は蜘蛛の巣状態。ちょっとおかしい。
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スケジュールにかろうじて残っていた住所(xx street 66B)をタクシーの運転手に告げる。運転手がそこはホテルではないが大丈夫かと聞くので普通のハウスのはずだと答える。ではそこ(66)に向かうという事で降ろしてもらう(上の左の写真)。ところがそのお家をノックしても返答がない。入り口のベルを押せと書かれたいたが、ベルがない。指定の時刻に遅れたのですれ違いかと思ったが、そんなはずはない。では?もしかして、66Bと66は違うのではないかと裏を回ると別のストリートだ。では横かと思うと、66A(上の右の写真)だった。ビンゴ!

結局、更にその隣の家だと思ったら、その家のドアが開き、オーナーが迎えに来た。多分バッグを引きずる音でゲストが来たことが分かったようだ。なんともアナログ的だったが、無事に到着した。良かった!

6. 南仏のニースを思わせる素晴らしい海岸だ!
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オーナーからビーチの散歩を勧められたので、早速に散歩♪ 確かに素晴らしい。海岸が遠浅になっているので、子供達を遊ばせるには最適だ。こんな素晴らしい海岸は世界にも珍しいのではないか。沖縄のビーチも素晴らしいが、夏場は日没になってからでないと日焼けがヤバイ。夕方の17時というのに太陽はまだ2時か3時ぐらいの高さだ。気温は18度ぐらいだけど、日差しが心地よく体感的には28度から30度ぐらい。ビーチで遊ぶわけにもいかないので、エストニアの地ビールSAKUを注文してしばし日光浴。そのあとお散歩していてびっくりしたのが、上右と中右の写真。いわゆるVRを子供が楽しめるようにしたアミューズメント。母親は優しい眼差しで子供が楽しむのを見守っている。さすがIT先進国だとまた感心してしまった。

7. スマホなしでの市内観光終わったあとでスマホ復活!
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スマホがオフラインなので、マップを見たり、道標を見たりして、市内観光はなんとか終了。アナログでもなんとかなるじゃない!そんな風に思い出した時にテリアのショップを発見。前述の通りプリペイドSIMカードを購入して無事スマホが使えるようになった。あ〜良かった。今日は疲れました(涙)。Airbnbの利用とか、高速バスの利用とか、市内見学とか全てスマホに依存している実情を再度認識するとともに、スマホなしでも済むようなコンティンジェンシープランの必要性も再認識しました(笑)。

まとめ
スマホは便利な反面依存しすぎると使えない時にパニックになる。でも、一度パニックを経験すると、次に同じような状況になったも落ち着いて対応できる。そして、そもそもスマホなしでも旅行はできる。そんな当たり前のことに気づかされた一日だった。

以上