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GRITと成功の方程式

NHKで紹介するTEDの番組、アンジェラ・リー・ダックワースによる「成功の鍵はやり抜く力」というプレゼンを見て感動した。

https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_grit_the_power_of_passion_and_perseverance?language=ja

 

アンジェラは、有名なコンサル会社(マッケンジー)を勤務した後、NYの公立中学の数学教師になり、そこで成績が才能(=IQ)だけで決まらないことに気づき、その疑問を解明するために大学に戻って研究した結果、成功の鍵はやり抜く力という理論に行き着いたという。

 

また、アンジェラの著書を読むと、スキルは才能と努力の掛け算で決まり、成果はスキルと努力の掛け算で決まるという数式を示している。

 

つまり、成果はスキルに比例するが、その一方で成果は努力の二乗に比例するということだ。例えば、天才Gさんよりも、才能が半分のEさんがGさんの倍努力すれば、GさんとEさんのスキルはほぼ同じとなる。そして、その成果は才能が半分なのにEさんの方が倍になるという。天才は1%の才能と99%の努力というのは有名な言葉だが、本当にそうかもしれない。

 

また、アンジェラの著書では有名の投資家のバフェットのアドバイスが紹介されている。バフェットはある仕事で成功したければ、次の3つのことをするように助言した。
 1)仕事の目標を25個書き出す(網羅する)。
 2)その目標の中から特に重要な5つにマルをつける(選択する)。
 3)そして、マルのつかなかった20の目標を脳裏に焼きつかせて、それに二度と
   関わらない(集中する)。
人生は有限なので、あれもこれもやっている時間はないし、それで成功するほど人生は甘くないという。

 

アンジェラはこの目標の選択と集中を目標ピラミッドとも表現している。多くの人の目標は綺麗なピラミッドにはならず、次のような状態が多い。
・最上位の目標が欠如し、中位もしくは下位の目標ばかりある。
・最上位の目標はあるが、それを具現化する中位の目標がない。
・下位や中位の目標と最上位の目標が連携していない。

 

つまり、やり抜く力を持つ人は、最上位の目標があり、それを具体化するための中位の目標があり、それを実行する下位の目標があり、それぞれが連携しているという。

 

目標のベクトルが同じ方向に向いている時は、確かにゾーンに入ったスポーツ選手のように実力通りの成果を発揮するようになるのかもしれない。そして大事なことは瞬発力よりも持久力。まさにやり抜き力が大切なのだと再認識した。

 

まだ、途中までしか読んでいないが、このグリット(GRIT)=やり抜く力は面白い。