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先入観や思い込みは誰にでもあるもの。

先入観とか思い込みをバイアスと言う。今日はそのバイアスについて少し考えてみる。社会心理学的に研究が進んでいて、たくさんあるが、まずは9つのバイアスを簡単に説明する。

1) 楽観バイアス
計画を容易に達成可能と考えてしまう。自分は事故に合わないと考える。根拠のない自信が必要な場合もある。

2) 保有効果
手放す苦痛は手に入れる喜びを上回る。恋人と別れる時になって初めてその恋人の大切さを理解するなんてのもある。

3) 現状維持願望
保守的な気持ちは誰でもある。何かを変えることのマイナス面にを回避したいという気持ちに縛られる。

4) プライミング効果
事前に知っていた情報に影響を受ける。まさに先入観ですが、プラスに働く場合とマイナスに働く場合があるので注意が必要だ。

5) ハロー効果
背景効果とか後光効果とも言います。特筆する特徴があると、他の評価もそれに引きずられる。これもプラスの効果とマイナスの効果がある。

6) アンカリング効果
最初の情報が基準になって判断する店頭販売の値引き表示などはこの効果を活用した事例といえる。

7) 確証バイアス
自分の信念に一致する情報を信じる。YESマンばかりを集めたくなるのもこの効果のせいかもしれない。結果的に、類は友を呼ぶことになる。

8) フレーミング効果
情報の提示の仕方で判断が変わる。話す内容は同じでも話し方で印象が変わる。同じ事実を伝える時も、どこにフォーカスして伝えるかで印象が変わる。いわゆる印象操作の常套テクニックで他に、自分も相手も尊重するアサーティブコミュニケーション、占いでよく使割れるバーナム効果やコールドリーディングなどのテクニックがある。

9) プロスペクト理論
利益を得る場面では確実に取れる利益を優先するが、一方でリスクは全て回避したいと考える。宝くじを買うのは前者の心理であり、安心や安全を前面に打ち出す広告は後者の心理を活用している。

 

Naverまとめ (https://matome.naver.jp)
まとめサイトを見るとよく整理されている。このまとめでは、14の心理をまとめている。いずれも確かにありそうだ。最初の5つを列挙すると次の通り。

1) 内集団バイアス:自分が所属する集団をのメンバーは優れていると評価する。いわゆる身内びいき。

2) バンドワゴン効果流行を追う。勝ち馬に乗る。自分の判断より集団の判断に従う。行列のできる店に魅力を感じる。

3) アンカリング効果:最初に注目した特定の情報が判断に影響を与えてしまう。通常は1万円で販売しているが、今日は特別に5千円と言われると安く感じてしまう。

4) 確証バイアス:自分の都合の良い事実だけを見る。自分の都合の悪い情報を避ける。

5) 自己奉仕バイアス:成功は自分の努力の成果であり、失敗したのは他人のせいと考える。

そのあとは、ハロー効果、バーナム効果フレーミング効果、リスキーシフト、コンコルド効果、プロスペクト理論、あと知恵バイアス、観察者効果、認知的不協和などが列挙されている。

Cognitive Biases (https://en.wikipedia.org/
英語ですが、綺麗なマインドマップ的な図表が示されていた。基本的に、意思決定に関するバイアス(106)と社会的なバイアス(27)、記憶に関するバイアス(48)の4つに分類されている。

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4つのバイアス (https://ja.scribd.com)
社会的バイアス(19)と記憶のバイアス(8)、意思決定のバイアス(42)、そして可能性のバイアス(35)の4つに分類しているサイトがあった。前項とは分類方法で多少のズレがある。

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1.社会的バイアス(19)

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2. 記憶のバイアス(8)

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3. 意思決定のバイアス(42)

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4. 可能性のバイアス(35)

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すごいですね。これらを素材にして、テーマを決めたら本になりそうです。